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記事 4845番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2025/11/5
ベネッセの上場廃止のニュースから、未来の教育を考える――一年の計は穀(こく)を樹(う)うるにしくはなく、十年の計は木を樹うるにしくはなく、終身の計は人を樹うるにしくはなし as/4845.html
森川林 2023/11/12 03:40 

最近庭に植えたガーデンシクラメン

●動画:https://youtu.be/F0kW3Kzd9s0

 ベネッセがMBOで、株式公開を廃止。
 世間の目先の評価から距離を置くことは大事だ。

====
ベネッセ創業家が自社買収、上場廃止へ 「進研ゼミ」会員減止まらず、立て直し急務
https://www.sankei.com/article/20231110-IOSJR2AANFMXRFJMNYFZQ2IVLM/
====

 すでに、紙ベースの通信教育には限界がある。
 しかし、受験のニーズでSAPIXなどのリアルな教室に人が集まるのは一時的だ。

 AI技術の時代には、受験教育は不要になる。
 やがて、IT技術によって受験自体が不要になる。

 更に言えば、競争自体が不要になる。
 誰もが創造で生きる時代になるからだ。

 ついでに、戦争も不要になる。
 どの国も創造で生きる時代になるからだ。

 いまだに、漢字の書き取りを覚えさせる教育、間違えやすい計算問題を出す教育、生涯使わない知識を覚えさせる教育などが残っている。
 漢字は読めればよい、計算は理屈がわかっていればよい、知識は探せればよい。

 教育に携わる人は、真面目に勉強してきた人が多い。
 学校の先生、塾の先生、高学歴のお父さんお母さんたちは、「でも、一応は……」と言うだろう。
 しかし、時代は先に進んでいる。

 江戸時代の末期に、「でも、一応は、剣術と馬術と四書五経はやっておいた方が……」と言っていたのと共通している。
 新しい時代は見えないから、古い時代の確かなものに、一応は頼ろうとする。
 大事なことは、先を見ようとすることだ。

 しかし、新しい時代の方向は、STEM(STEMA)ではない。
 GAFA(GAFAM)の好きな人たちが言っているSTEM(STEMA)ではなく、もっと文化的なものだ。

 今、日本でも起業という概念が広がってきたが、若い人たちの起業の方向の多くがAI技術、特にLLMの技術だというところに視野の狭さがある。

 時代の方向は、個性、思考力、創造力、共感力であり、具体的には、読書、作文、発表、対話、学力の教育だ。

 学力の土台として、日本語力と数学力がある。
 英語力はもうない。AIにまかせればいいからだ。
 理科も社会もない。読書ができればいいからだ。

 精選された学力の土台の上に、創造と共感の文化を作ることが、今後の教育の方向である。

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森川林 20231112  
 ひとことで言えば、答えのある教育の時代は、もう終わったということだ。
 しかし、答えのない教育をわかっている人は、まだほとんどいない。


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教育論文化論(255) 

記事 4844番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2025/11/5
人間の幸福とは as/4844.html
森川林 2023/11/11 16:28 

熱心に餌を食べる2羽のスズメ

 人間の幸福とは、
朝、目がさめたら、顔の前で犬が寝息を立てて寝ているとき。(一緒に寝ているので)
 庭の花の周りに、シジミチョウや名前の知らない小さな虫が所在なく飛び回っているとき。
 池のメダカたちに餌をやると、みんなが次々と水面に出てくるとき。
 鳥の餌台に、ヤマバトやスズメたちが来て、餌を食べているとき。

と考えると、自分の幸福感は、自然と結びついていることがよくわかる。

 ところで、さっき、餌を食べていたスズメたちに、窓を開けて、「おうい、元気か」と声をかけたら、慌てて逃げていった(笑)。
 まだ慣れていないからなあ。
 そのうち、近くに寄っても逃げないようになる。

 人間は、自然の中で暮らしている。

 好きな景色は、青い空。

 モネとか、マチスとか、クレーとかの絵も好きだけど、青い空がいちばんいい。

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息抜き(19) 

記事 4843番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2025/11/5
これからの文化産業における工夫――日本の将来の輸出産業は、機械工業製品から、文化教育サービスの製品になる as/4843.html
森川林 2023/11/10 10:31 

メダカのいる池

●動画:https://youtu.be/WHqUFQvN3rA

 道を歩いていて、工事現場などを通りすぎるとき、そこで使われている機械や設備を見て、「よく、ここまで工夫して作ったなあ」と感心することがあります。

 これが、かつての日本の国際競争力の源泉でした。
 今も、日本の自動車産業などでは、それが続いています。

 しかし、それらの機械工業のあとのサービス産業の分野では、おもてなしなどの人間的な工夫はなされていますが、システムとしての工夫はまだ不十分なようです。

 例外なのは、受験教育産業の分野です。
 ここは、目的がはっきりしているので、機械工業のような発想で取り組むことができます。
 そこでは、工夫した教材だけでなく、偏差値や順位や合格可能性などが、子供たちの勉強の動機づけに使われています。

 もちろん、それは、それでいいのです。
 しかし、これからのサービス産業の新しい分野は、受験教育ではなく、もっと広義の文化教育の分野になります。

 この文化教育の分野では、システム上の工夫は遅れています。
 文化教育とは、受験という目標に必ずしも結びつかない分野です。

 この文化教育の分野で、人間力だけに頼らない新しい仕組みを作ることが、これから日本が発展する道です。

 やがて、日本の輸出の中心は、機械産業から文化産業に移っていくでしょう。
 そのときに、他国が簡単には模倣できないようなハイレベルの仕組みを作っていくことが大事になります。

 言葉の森の行っている教育は、主に文化教育の分野です。
 作文、創造発表、プログラミングなどは、点数や順位や偏差値ではなく、創造と発表の喜びに基づいたものです。
 また、国語読解、算数数学、英語も、できるだけ創造や発表の面を取り入れていきたいと思っています。

 例えば、授業の前のみんなの読書紹介や、授業のあとの一人一言の時間などは、勉強の能率を考えれば、無駄なように見えるかもしれません。
 しかし、この読書紹介や一人一言の時間の中で、みんなが創造的に発表する機会を持つことができ、それがその子の成長につながっていくのです。

 言葉の森の教育の目的は、思考力、創造力、共感力を育てることです。
 引き続き、この方向で、勉強の方法を工夫していきたいと思います。

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森川林 20231110  
 日本のこれからの国際競争力は、文化教育産業の分野で伸ばす必要があります。
 しかし、今はまだ「おもてなし」と同じように、人間の力に頼った競争力にとどまっています。
 それを、日本の機械工業製品と同じレベルにまで引き上げることが課題です。


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