ログイン ログアウト 登録
 Onlineスクール言葉の森/公式ホームページ
 
記事 56番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2025/12/31
今学期の項目 ★ヤマブキの苗(中学校2年生相当)★ as/56.html
cynthia 2006/04/17 12:37 
  複数の意見一 —確かにAという意見もある —
  複数の意見二 —しかしBという意見もある —

 総合化の主題は次のような流れで書いていきます。 「(要約のあと)確かに漫画はよいという意見も理解できる。例えば……。しかし、漫画はよくないという意見もわかる。例えば……。だが、いちばん大事なとこは、漫画自体がよいか悪いかということではなく、漫画以外の読書をどれだけしているかということではないだろうか。」  その最初の意見です。この意見が中心になるわけではないので、「確かに……」のような言葉で抑え気味に意見を展開していくことが大事です。 意見のあとに理由を書き、その理由のあとに実例を書く形が多いです。

 体験実例 —自分らしい体験実例—

 意見を裏づける体験実例を書いてみましょう。

  ユーモア表現 —ユーモアのある表現(笑)—

 読み手を笑わせるような表現を入れます。自分の失敗談を書いたり、物事を大袈裟に書いたりするとよいでしょう。

  総合化の主題 —大事なことはAかBかではなくCである—

 総合化の主題は次のような流れで書いていきます。 「(要約のあと)確かに漫画はよいという意見も理解できる。例えば……。しかし、漫画はよくないという意見もわかる。例えば……。だが、いちばん大事なとこは、漫画自体がよいか悪いかということではなく、漫画以外の読書をどれだけしているかということではないだろうか。」  その結びの意見です。
 総合化は、AとBの意見の単なる折衷案にならないように、別のより高い次元でまとめるように考えていくことが重要です。よくない例としては、「AもBもどちらも大切だから、要はよく考えて使い分けていくことだ」というような書き方です。しかし、これを×としてしまうと、生徒には難しくなりすぎるので、評価の上ではこういう書き方でも◎にします。
 総合化の考え方には、いくつかのパターンがあります。 Aという相手もよいし、Bという相手もよいが、大事なのはCという自分自身だ。 Aという外見もよいし、Bという外見もよいが、大事なのはCという中身だ。 Aという方法もよいし、Bという方法もよいが、大事なのはCという目的だ。 Aという方法もよいし、Bという方法もよいが、大事なのはCという結果だ。 Aという目的もよいし、Bという目的もよいが、大事なのはそれを実行するCだ。
 例:楽しくやるのもいい。厳しくやるのもいい。しかし大事なのはどういう結果を出すかということだ。

  名言の引用 —主題に合わせて名言を引用する —

 https://www.mori7.com/ki/meigenn/print.php">名言集から主題に合う名言をさがして、引用します。

  90分以内 —書き始めから書き終わりまで90分で—

 長文を読む時間、構成メモを考える時間などは入れずに、書き始めから書き終わりまでを90分以内で書いていきます。時間のかかる人は、全体で90分とだけ考えずに、段落ごとに途中経過時間の目安を決めておきましょう。
 
 https://www.mori7.com/mine/nae.php?yama=ya">ヤマブキの苗

この記事に関するコメント
コメントフォームへ。

同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。


記事 55番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2025/12/31
今学期の項目 ★マキの苗(中学校1年生相当)★ as/55.html
cynthia 2006/04/13 13:57 
  是非の主題 —私はAがよいと思う—

 よいか悪いかをはっきりさせて主題を考える練習です。書き方は「……がよいと思う」「……はよくないと思う」「……が大切だと思う」「……べきだと思う」のような形になることが多いでしょう。 世の中には、よいか悪いかをどちらか一方には決められないものが多いので、どちらにも絞れないというときもあります。そういうときも練習として、どちらか一つ(A)を中心にして、反対理解でもう一つの意見(B)を書くように練習していきます。
 例:(寄り道はよいか悪いかという題名で)私は寄り道はよい(A)と思う。それは……という理由だからだ。……(中略)。確かに、寄り道には悪い面(B)もある。それは……だからだ。しかし、私は、寄り道はよい(A)面の方が多いと思う。

  複数の理由一 —…の理由は第一に—
  複数の理由二 —…の理由は第二に—

 是非の主題の展開部分として理由を書く練習です。小学生までの指導では実例を考えればよいとしていましたが、中学生以降は、理由を考えて、その理由に対応した実例を考えるという書き方になります。しかし、理由を考えるということはものごとを抽象的に考えることなので、語彙の少ない中学生のころは書きにくいことが多いものです。先生の方である程度、見本を示して指導する必要があります。
 理由の考え方は次のようになります。 AがよくてBが悪いという意見の場合:(1)Aのよい理由、(2)Bの悪い理由、(3)Aでないのが悪い理由、(4)Bでないのがよい理由。 普通は、(1)(2)だけで間に合います。言葉の上での違いだけのようですが、実際に書いてみると、異なる理由と実例の展開になります。
 例:(あだなはよいか悪いかという主題について)あだなはよいと思う。その理由は第一に、あだなで呼ぶと親しみがわくことが多いからである。例えば……。

  体験実例 —自分らしい体験実例を書く—

 理由を裏づける体験実例を書いてみましょう。

  ユーモア表現 —ユーモアのある表現(笑)—

 読み手を笑わせるような表現を入れます。自分の失敗談を書いたり、物事を大袈裟に書いたりするとよいでしょう。

  反対意見への理解 —確かにBもよいが、しかしAが—

 四段落構成の結びの四段落目に、自分の意見とは反対の考えに対する理解を入れて書きます。およそ意見というものは、どんなに正しいように見えても必ず反対の立場というものがあります。中学生や高校生のころはまだ視野が狭いので、自分が心から正しいと思っている意見を書くときは、反対意見を全面否定するような形になることが多いものです。しかし、意見は一方的に書けば書くほど説得力を失う面があります。自分がどれほど正しいと思った意見でも、結びの段階で反対意見への理解に言及するようにすると、かえって説得力が増してきます。
 反対理解を書くことは、意見文の鉄則です。書き方で注意することは二つあります。一つは、反対理解をじっくり書きすぎると、意見が分裂したような印象になることです。反対理解は必要最小限にとどめてさらりと書くことが必要です。もう一つは、弱い反対理解を書いて済ませてしまう場合や、反対意見への理解ではなく反対事実の紹介で済ませてしまう場合があるということです。例えば、弱い反対意見の理解の例としては、「(漫画はよいか悪いかで悪いという意見を述べたあと)確かにくだらない漫画を読みたくなる気持ちもわかるが……」というような書き方です。漫画がよいという積極的な意見への理解ではなく、消極的な意見への理解になっています。反対事実の紹介の例としては、「(漫画はよいか悪いかで悪いという意見を述べたあと)確かにおもしろい漫画もあるが……」というような書き方です。キーワードは、「確かに」ですが、ほかに「もちろん」「なるほど」「もっとも」なども考えられます。

  名言の引用 —主題に合わせて名言を引用する —

 https://www.mori7.com/ki/meigenn/print.php">名言集から主題に合う名言をさがして、引用します。

  90分以内 —書き始めから書き終わりまで90分で—

 長文を読む時間、構成メモを考える時間などは入れずに、書き始めから書き終わりまでを90分以内で書いていきます。時間のかかる人は、全体で90分とだけ考えずに、段落ごとに途中経過時間の目安を決めておきましょう。
 
 https://www.mori7.com/mine/nae.php?yama=ma">マキの苗

この記事に関するコメント
コメントフォームへ。

同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。

コメント331~340件
……前のコメント
作文の上達度は 森川林
 作文力がどのくらいついたかということは、本人にはわかりませ 12/17
記事 4382番
幼長、小1、小 森川林
 基礎学力コースは、小1の子にはおすすめです。  国語と算 12/5
記事 4377番
即自存在、対自 森川林
 中学生のころは、たぶん子供が人生で最も打算的に生きる時期で 12/3
記事 4374番
できた君の算数クラブ
代表プロフィール
Zoomサインイン






小学生、中学生、高校生の作文
小学1年生の作文(9) 小学2年生の作文(38) 小学3年生の作文(22) 小学4年生の作文(55)
小学5年生の作文(100) 小学6年生の作文(281) 中学1年生の作文(174) 中学2年生の作文(100)
中学3年生の作文(71) 高校1年生の作文(68) 高校2年生の作文(30) 高校3年生の作文(8)
手書きの作文と講評はここには掲載していません。続きは「作文の丘から」をごらんください。

主な記事リンク
 言葉の森がこれまでに掲載した主な記事のリンクです。
●小1から始める作文と読書
●本当の国語力は作文でつく
●志望校別の受験作文対策

●作文講師の資格を取るには
●国語の勉強法
●父母の声(1)

●学年別作文読書感想文の書き方
●受験作文コース(言葉の森新聞の記事より)
●国語の勉強法(言葉の森新聞の記事より)

●中学受験作文の解説集
●高校受験作文の解説集
●大学受験作文の解説集

●小1からの作文で親子の対話
●絵で見る言葉の森の勉強
●小学1年生の作文

●読書感想文の書き方
●作文教室 比較のための10の基準
●国語力読解力をつける作文の勉強法

●小1から始める楽しい作文――成績をよくするよりも頭をよくすることが勉強の基本
●中学受験国語対策
●父母の声(2)

●最も大事な子供時代の教育――どこに費用と時間をかけるか
●入試の作文・小論文対策
●父母の声(3)

●公立中高一貫校の作文合格対策
●電話通信だから密度濃い作文指導
●作文通信講座の比較―通学教室より続けやすい言葉の森の作文通信

●子や孫に教えられる作文講師資格
●作文教室、比較のための7つの基準
●国語力は低学年の勉強法で決まる

●言葉の森の作文で全教科の学力も
●帰国子女の日本語学習は作文から
●いろいろな質問に答えて

●大切なのは国語力 小学1年生からスタートできる作文と国語の通信教育
●作文教室言葉の森の批評記事を読んで
●父母の声

●言葉の森のオンライン教育関連記事
●作文の通信教育の教材比較 その1
●作文の勉強は毎週やることで力がつく

●国語力をつけるなら読解と作文の学習で
●中高一貫校の作文試験に対応
●作文の通信教育の教材比較 その2

●200字作文の受験作文対策
●受験作文コースの保護者アンケート
●森リンで10人中9人が作文力アップ

●コロナ休校対応 午前中クラス
●国語読解クラスの無料体験学習