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今学期の項目 ★サツキの苗(小学校3年生相当)★ as/50.html
cynthia 2006/04/08 12:53 
  中心を決める —いちばん……なのは—

 作文の中心を決めて書く練習です。
 小学生のころは中心を決めるという意識が薄いことと、字数に気を取られることが多いことから、朝起きてから寝るまでの作文を書くような傾向があります。しかし、作文に取り上げた題名によっては自然に中心が決まる場合もあるので、一律に指導することが難しい面もあります。例えば、「僕のお母さん」という題名で書いた場合は、自然に中心が決まりますが、「動物園に行ったこと」という題名では、ほとんどの子が「次に○○を見て、そのあと□□を見て、そのあと……」という中心の決まらない書き方になります。 中心を決める指導は、この、中心が分散しがちな題名のときにも意識的に中心を絞れるように普段から中心を決めるキーワードを入れていく練習です。
 低学年などで、「いちばん」という言葉を指導しにくいときは、「自分がいちばん書きたかったところを○で囲んでおいてね」と指導します。要するに、生徒に中心を決めて書くことが大切だという意識ができるように指導していきます。
 例:昨日、動物園に行きました。たくさんの動物を見た中でいちばん面白かったのはペンギンです。(以下ペンギンを中心に書く)
 例:夏休み、田舎のおばあちゃんのうちに行きました。三日間いた中でいちばん心に残ったのは、二日目の朝にスイカ割りをしたことです。(以下スイカ割りの話を中心に)
 例:私は……を読みました。この本でいちばん印象に残ったところは、うらしま太郎がカメを助けたところです。(感想文の場合はこのように中心を決めると、あとが続けやすい)
 「私のお母さん」のように既に題名の段階で中心が決まっているものについても、「いちばん好きなところは優しいことです。」のようにキーワードを入れさせるようにすると指導に一貫性が出てきます。
  ※順位を表わすときでない「いちばん」はひらがな書きが正しいが、グーグルでは漢字の方が主流になっているので、漢字でもよいとする。

  もし…だったら —想像したことを書く—

 感想文などで似た話が書きにくい場合などに、想像した話を書いて題材をふくらませる練習です。  一つは自分になぞらえて書く書き方です。  例:もし私が桃太郎だったら……。  例:もし私がそのときの鬼だったら……。  もう一つは、事実とは異なる展開を想像して書く書き方です。  例:もし鬼が早めに謝っていたら……。  例:もし桃太郎がけちで、きびだんごをあげなかったら……。

  たとえ —まるで…のよう—

 小学生の表現項目の要です。「たとえ」「比喩」という言葉よりも、「まるで……のよう」「まるで……みたい」という言葉で説明する方がわかりやすいようです。小学校中学年は作文の中にたくさんのたとえを使えるようになる学年です。このころにまだたとえの使い方がありきたりでいつも同じたとえばかり使う子は読む練習が不足しています。たとえが楽に使えるようになった生徒には、ただたとえを使うのではなく、自分らしいたとえを使うことを指導していきます。

  自分だけが思ったこと —ほかの人が思わないような思ったこと—

 結びに書く思ったことを、ありきたりの思ったこと(「たのしかった」「おもしろかった」「またいきたいです」など)で終わらせずに、自分らしい感想として書いていく練習です。 一見指導しにくいように見えますが、小学校中学年の子は、「自分だけが思ったこと」「自分しか思わないような思ったこと」「自分らしい思ったこと」を書くように説明すると、すぐに理解します。指導の初期で説明のしくにいときは、「たのしかった、おもしろかったなどのありきたりのことを書かないように思ったことを書いてあればいい」と指導します。評価は、思ったことが書いてあれば◎。特によく書けているときに取り上げてほめると、だんだんコツがわかってきます。
 例:(カレーライスを食べて)僕はおいしかったなあと思いました。×
 例:僕は、こんな料理をだれが考えついたのかと思いました。○
 例:僕は、毎日朝ごはんがカレーライスでもいいと思いました。○
 例:僕は、カレーが王様だとすれば、ラーメンは女王様で、ハンバーガーは王子様ぐらいだなあと思いました。◎

  それで少なく —それで・それからなどを使いすぎない—

  「それで」「そして」「それから」「そうしたら」などの接続語は、少ない方が文章が引き締まります。「それで」を続けて書く子には、「『それで』という言葉は一枚の作文用紙に一回だけは使っていいから、あとは読み返して消しておこうね」と指導します。

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