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 8月の森リン大賞(中1の部)より Onlineスクール言葉の森/公式ホームページ
 
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8月の森リン大賞(中1の部)より as/1930.html
森川林 2013/09/21 09:27 




 1位の作品は、要約の部分が多かったため代表作品にはなりませんでした。
8月の森リン大賞と上位入賞者(中1の部62人中)
人口のものに足りないもの
どろっぷ

 8月…。今は、夏真っ盛りで、毎日のようにセミが鳴いている。セミの声を聞くと、暑くなってくる。そのとき、涼しくなるために、クーラーをつける。窓を閉めるため、セミの声の大きさも、少しましになる。しかし、私は「自然の風」という選択肢を見落としていた。クーラーは、つい使ってしまうが、今思えば自然の風を浴びるのも、涼しくて気持ちが良いものだ。こうして私は、自然から一つのことを学べた。このように、私たちは、自然から多くのことを学ぶべきだ。理由は2つある。

 1つ目の理由は、自然のものには、独特の良さがることに気付くためだ。先ほど述べたクーラーの風と、自然の風とでは、全然違う。どう違うのか、それは、体に良い、悪い、便利、不便ということだ。一度夏の熱い夜に、クーラーをつけっぱなしで寝てしまい、次の日の朝、寒くてくしゃみが出た。逆に、自然に拭いている風を長時間にわたって浴びても、滅多に風邪をひくこともなく、いつまでも風を浴びていられる。しかし、風はいつ吹くかの見当はつかず、空気が冷えない。しかし、クーラーの風は、自分のタイミングで温度調節ができ、空気が冷えるのが早い。私は、どちらかといえば自然の風の方が好きだ。自然の風は、外にしか吹かないため、遠くの香りを乗せてやってくる。木の香りがするときもあるし、どこかの家のお昼ご飯の匂いがしたり、女の人の香水の匂いがしたりと、色々である。このように、人工的な風より、自然の風の方が、良いところを沢山持っていると思う。風は、まさに自然からの贈り物と言っていいはずだ。

 2つ目の理由は、人工のものには、自然のもののような深みがないからだ。昔、母がまだ小さな子供だった頃、洗面所の手洗い場に手が届かない母のために、祖父が一つの木の踏み台を作ったそうだ。白いペンキを塗った、小さな踏み台を…。当時はきっと、きれいな白い踏み台だったはずだ。そして、その踏み台は今、私の家にある。さすがに木に塗った白いペンキもほとんどはげて、白と茶色のまだら模様になってしまっている。しかし、何十年も前の踏み台は、少しも壊れておらず、元気だ。きっと、昔と変わらない姿をしているのだろう。どこかで聞いた話だが、昔の電柱は、木で出来ていた。今は、もちろんコンクリートで出来ている。そして、どちらが丈夫なのかというと、実は意外に木の電柱が強いのだそうだ。私は、改めて自然の力はすごいものだと感心した。

 私は、自然から色々なことを学ぶべきだと思うが、確かに、自分自身の技術を発展させていくという努力も大切である。しかし、「カメラマンは、レンズのほこりを払う前に、目のほこりを払わねばならない」という名言があるように、私たちが何かを作り上げるときに、自然から学べることを大切にしていくべきである。

 私は、自然から多くのことを、これからも学んでいけることだろう。まだまだ人工のものは、自然のもののよさを取り入れていない。そんなもったいないことはしたくないと、私は思う。だから、今日も明日も、自然の風を浴びていくことだろう。


順位題名ペンネーム得点字数思考知識表現文体
1木々が生い茂るところは零戦86114256748393
2人口のものに足りないものどろっぷ86126556647489
3自然の重要性スヌーピー85140653868589
4良いチームワークとはくるる8392656847890
5諦めるのは簡単ダイヤモンド7777754647184
6人間の勘違いりなこ7685259616086
7友達関係まろえ7480153495596
8周りからまひち7370548546096
9自信をもつことの大切さみすか7373353535795
10貫き通すおまな7164448595886




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