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作文は予習によって力がつく as/3919.html
森川林 2019/11/16 15:52 

 作文を書くという作業はいかにも勉強しているように見えるので、書くところが勉強の中心のように思いがちです。
 しかし、書くということのほとんどは、自分が集めた材料と考えたことの結果を書くことであって、本当に大事な勉強は、書く前の材料集めと考える過程の中にあるのです。

 中学生や高校生で要領のいい子になると、課題をまともに読まずにヒントを読んでそれなりに上手な文章を書くこともできます。
 しかし、結果は上手に書けたとしても、内容の面で自分で考えたものが少ないので、そういう子はよく書いているわりになかなか力がつきません。

 逆に、事前に長文を読み、両親に取材をしたり自分の似た体験を思い出したりして準備してきた子は、作文そのものの出来はもちろんよくなりますが、それ以上に準備の段階で考える力がついているのです。

 作文の勉強の中心は予習をしてくることで、作文を書くというのはその結果に過ぎないと考えておくことが大事です。

 将来の作文は音声入力で書くことが中心になるでしょうから、そうするとますますこの考えてくることと書くことの違いがはっきりしてくると思いますが、今はまだ手で書いたりパソコンで書いたりしている子がほとんどなので、この書く作業が作文の勉強の中心のように思われてしまうのです。

 では、予習に力を入れるためにはどうしたらいいのでしょうか。
 言葉の森では、予習をしやすくするために、小学3年生から6年生までに予習シート配っています。
 しかし、これは単なるきっかけで、本当は自由にフリーハンドで自分の考えたことや取材したことをメモしてくればいいのです。
 この予習をしっかりしてきた子は、どの子も作文力が上達しています。

 予習に力を入れる勉強法として役立つのが、オンラインの少人数クラスの学習です。
 少人数に限定しているので、全員に予習の発表の機会があり、その発表のあとに全員に質問や感想を述べる時間があります
 全員の発表のあとに全員が質問や感想を述べるので、人の話をしっかり聞いていなければ話をすることができません。

 アクティブラーニングを実施している学校やクラスでも、全員が参加するという形はなかなか取れません。
 中心になる人が何人かいて、周囲の人は受け身で参加するというようなアクティブラーニングも多いのです。

 この予習の発表を中心としたオンラインの作文は、これからの作文指導の主流になってくると思います。
 言葉の森でその新しい作文教育を広げていきたいと思っています。

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森川林 2019年11月16日 16時13分  
 添削で直るのは、表記のミスや表現の不十分なところだけです。
 題材が豊かになったり、主題が深まったりすることはありません。
 だから、添削は作文教育の補助的な手段です。
 しかし、今の作文教育のほとんどは、その補助的な添削を中心にしています。
 作文力が上達するのは、添削によってではなく事前の予習によってです。
 だから、言葉の森は事前指導を中心にした指導をしているのです。



nane 2019年11月16日 16時20分  
 オンラインの作文クラスは、作文の提出率がほぼ100%です。
 それは、その場で作文を書くからです。
 そのために、45分間の時間を確保しています。
 作文は、言葉の森の電話通信でも、電話のあとすぐに書かない子がいるぐらいですから、一般の通信教育の教材だけで進める作文学習は、提出率はかなり下がるはずです。
 だから、これからの勉強の主流は、オンラインの少人数クラスになると思います。


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