ゲストさん ログイン ログアウト 登録
 作文は予習によって力がつく Onlineスクール言葉の森/公式ホームページ
 
Onlineスクール言葉の森・サイト Onlineスクール言葉の森
記事 3919番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/4/20
作文は予習によって力がつく as/3919.html
森川林 2019/11/16 15:52 

 作文を書くという作業はいかにも勉強しているように見えるので、書くところが勉強の中心のように思いがちです。
 しかし、書くということのほとんどは、自分が集めた材料と考えたことの結果を書くことであって、本当に大事な勉強は、書く前の材料集めと考える過程の中にあるのです。

 中学生や高校生で要領のいい子になると、課題をまともに読まずにヒントを読んでそれなりに上手な文章を書くこともできます。
 しかし、結果は上手に書けたとしても、内容の面で自分で考えたものが少ないので、そういう子はよく書いているわりになかなか力がつきません。

 逆に、事前に長文を読み、両親に取材をしたり自分の似た体験を思い出したりして準備してきた子は、作文そのものの出来はもちろんよくなりますが、それ以上に準備の段階で考える力がついているのです。

 作文の勉強の中心は予習をしてくることで、作文を書くというのはその結果に過ぎないと考えておくことが大事です。

 将来の作文は音声入力で書くことが中心になるでしょうから、そうするとますますこの考えてくることと書くことの違いがはっきりしてくると思いますが、今はまだ手で書いたりパソコンで書いたりしている子がほとんどなので、この書く作業が作文の勉強の中心のように思われてしまうのです。

 では、予習に力を入れるためにはどうしたらいいのでしょうか。
 言葉の森では、予習をしやすくするために、小学3年生から6年生までに予習シート配っています。
 しかし、これは単なるきっかけで、本当は自由にフリーハンドで自分の考えたことや取材したことをメモしてくればいいのです。
 この予習をしっかりしてきた子は、どの子も作文力が上達しています。

 予習に力を入れる勉強法として役立つのが、オンラインの少人数クラスの学習です。
 少人数に限定しているので、全員に予習の発表の機会があり、その発表のあとに全員に質問や感想を述べる時間があります
 全員の発表のあとに全員が質問や感想を述べるので、人の話をしっかり聞いていなければ話をすることができません。

 アクティブラーニングを実施している学校やクラスでも、全員が参加するという形はなかなか取れません。
 中心になる人が何人かいて、周囲の人は受け身で参加するというようなアクティブラーニングも多いのです。

 この予習の発表を中心としたオンラインの作文は、これからの作文指導の主流になってくると思います。
 言葉の森でその新しい作文教育を広げていきたいと思っています。

【関連記事】
提出率99%の作文通信教育
オンラインで作文の予習の話が弾む作文クラス
レベルの高い会話が続くオンライン作文クラス


 創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

コメント欄

森川林 2019年11月16日 16時13分  
 添削で直るのは、表記のミスや表現の不十分なところだけです。
 題材が豊かになったり、主題が深まったりすることはありません。
 だから、添削は作文教育の補助的な手段です。
 しかし、今の作文教育のほとんどは、その補助的な添削を中心にしています。
 作文力が上達するのは、添削によってではなく事前の予習によってです。
 だから、言葉の森は事前指導を中心にした指導をしているのです。



nane 2019年11月16日 16時20分  
 オンラインの作文クラスは、作文の提出率がほぼ100%です。
 それは、その場で作文を書くからです。
 そのために、45分間の時間を確保しています。
 作文は、言葉の森の電話通信でも、電話のあとすぐに書かない子がいるぐらいですから、一般の通信教育の教材だけで進める作文学習は、提出率はかなり下がるはずです。
 だから、これからの勉強の主流は、オンラインの少人数クラスになると思います。


コメントフォーム
作文は予習によって力がつく 森川林 20191116 に対するコメント

▼コメントはどなたでも自由にお書きください。
あいうえ (スパム投稿を防ぐために五十音表の「あいうえ」の続く1文字を入れてください。)
 ハンドルネーム又はコード:

 (za=森友メール用コード
 フォームに直接書くよりも、別に書いたものをコピーする方が便利です。
同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
作文教育(134) 
コメント1~10件
国語読解問題の 森川林
 あるとき、高3の元生徒から、「国語の成績が悪いのでどうした 3/28
今日は読書3冊 森川林
苫米地さんの「日本転生」は必読書。 3/25
共感力とは何か 森川林
言葉の森のライバルというのはない。 森林プロジェクトで 3/23
3月保護者懇談 森川林
 いろいろ盛りだくさんの内容ですが、いちばんのポイントは、中 3/22
中学生、高校生 森川林
 意見文の書き方で、もうひとつあった。  それは、複数の意 3/14
【合格速報】栃 森川林
 おめでとう!  受験勉強中も、硬い説明文の本をばりばり読 3/13
受験作文と入試 森川林
将来の作文入試は、デジタル入力になり、AIで自動採点するよう 3/13
大学入試が終わ 森川林
大学生になっていちばん大事なことは学問に志すこと。 18歳 3/12
【合格速報】東 森川林
 T君、いつも椅子に腹ばいになってずっと本を読んでいたものね 3/11
1月の森リン大 森川林
 小1から高3までの作文が並ぶと、学年に応じて、みんなの考え 3/11
……次のコメント

掲示板の記事1~10件
日本復活の道筋 森川林
 工業製品を経済発展の原動力をした資本主義は終わりつつある。 4/17
メモ 森川林
https://www.mori7.com/za2024a0 4/16
単なる作業 森川林
勝海舟は、辞書を買うお金がなかったので、ある人から夜中だけ辞 4/8
勉強は、人に教 森川林
勉強は、人に教えてもらうのではなく、 自分で学べばよい。 4/7
タイマー勉強法 森川林
 勉強も、家事も、仕事も、やらなければならない細かいことがた 4/2
人間の役割 森川林
うちの子が1歳か2際のとき、 車で30分ほどの三浦海岸につ 4/2
舞岡のシラサギ 森川林
舞岡八幡宮に行ったら、帰りにシラサギがいた。 3/29
身体や物理的現 森川林
身体や物理的現実は、時間や空間に限定されているが、意識はそれ 3/29
メジロとか、ヒ 森川林
メジロとか、ヒヨドリとか、スズメとか、ヤマバトとかが、毎日わ 3/28
批判と創造 森川林
人を批判することはたやすい。 大事なことは、批判ではなく創 3/27

RSS
RSSフィード

QRコード


小・中・高生の作文
小・中・高生の作文

主な記事リンク
主な記事リンク

通学できる作文教室
森林プロジェクトの
作文教室


リンク集
できた君の算数クラブ
代表プロフィール
Zoomサインイン