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夏期講習でも行うオンライン5人クラスの教育の可能性 as/4279.html
森川林 2021/07/19 08:12 

●動画:https://www.youtube.com/watch?v=1MKT0NVSz90

 昨日、youtubeに、言葉の森のオカメインコと文鳥の動画を背景にした広告を載せました(笑)。
動画:https://youtu.be/M3cAcIHk2XA

 最初に載せたのは音楽付きでしたが、音がない方が静かでいいだろうと思い、新しくアップロードしたのは音を消してあります。

 この動画で簡潔に述べていることが、言葉の森のオンライン5人クラスの教育の可能性です。

 まず、これまでの教育の最大の弱点は、生徒が主人公ではなく先生が主人公になっていることです。
 今、それを緩和するために、少人数学級化が進められています。
 確かに、40人や50人のクラスよりも、20人や30人のクラスの方が、先生の目が行き届きます。

 しかし、言葉の森のこれまでの経験では、5人かせいぜい6人以内のクラスでなければ、生徒が主人公になる授業はできないということです。
 例えば、全員に発表する時間を保証するとしたら、1人2分の発表としても、30人のクラスではそれで1時間の授業が終わってしまいます。
 だから、普通の学校の授業では、生徒の発表というのはできません。
 生徒どうしが発表をして、しかも勉強の時間も確保できる授業をするためには、5人以内のクラスでなければならないのです。

 しかし、クラスの人数が少なくて、1人か2人のクラスであった場合は、逆に発表が盛り上がりません。
 先生とのマンツーマンの教育がいいと考える人もいるかもしれませんが、家庭教師のような授業の仕方では、かえって子供の学習意欲はわきにくいのです。
 それは、生徒が先生に依存してしまうからです。

 勉強の基本は、自学自習です。
 自学自習の中で、わからないところが出てきたときだけ、先生に聞くというのが最も効率のよい学習法です。
 しかし、人数の多い一斉指導型の授業では、生徒は同じことを同じやり方でやることしかできません。
 わかる子にはつまらない授業で、わからない子にはわからない授業というのは、こうして生まれます。

 オンライン5人クラスの授業であれば、わかる子は先に進み、わからない子はわかるところまで戻って学習ができます。
 そして、自学自習であっても、友達が同じように勉強している様子を見ながら勉強できるので、孤独感はありません。
 更に、授業の前や後には、読書紹介などの個性を出せる場があります。
 この個性発揮の場で、発表力やコミュニケーション力が育ってくるのです。

 オンライン5人クラスは、オンラインでなければできません。
 国語、算数数学、英語などのメジャーな教科であれば、リアルな教室でも5人程度のクラスは作れるかもしれません。
 しかし、学習の進度を分けたり、よりマイナーな教科を始めるとなると、ロングテールを生かせるオンライン教育でなければ、クラス作りはできないのです。

 オンライン5人クラスは、教育の新しいプラットフォームです。
 このプラットフォームには、さまざまな教科を載せることができます。
 そして、オンラインであるがゆえに、そのままグローバルな教育に結びつけることができます。

 しかし、オンライン5人クラスは、従来のグローバル教育とは、違う点があります。
 これまでのグローバルなオンライン教育は、コストや利便性を基準にしたものでした。
 いわゆる、「早い、うまい、安い」という価値観で、オンライン教育のメリットが強調されてきたのです。
 その教育が暗黙の前提としているものは、成績を上げて受験に合格することでした。

 もちろん、それはそれでいいのです。
 しかし、これからの人間に求められてくるものは、単線型の学力ではなく、個性と創造性を生かした多様性のある学力です。
 その多様性の中に、「早い、うまい、安い」も含まれるという形です。

 多様性の中には、友達とのコミュニケーションのようなより人間的なものも含まれます。
 この人間的な多様性は、経済的な合理性とは別の価値観で、これからの社会では重要になってきます。

 言葉の森が目指している教育は、思考力、創造力、共感力を育てる教育です。
 これは、これまでの作文教育の中でも、個性、知性、感性の教育として追求してきたものです。
 今後は、教育全体を視野に、この新しい教育を進めていきたいと思っています。


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コメント欄

森川林 2021年7月20日 8時2分  
 オンラインセミナーとか、オンラインホームステイとか、オンラインゼミとか、オンラインサマースクールとか、オンラインばやりですが(笑)、参加者が5名を超えるオンラインの企画は、効果が半減すると思います。
 その理由は、参加者が主体的に参加する場面がなく、ただ受け身で受講することになるからです。
 夏休みだけの数回の企画なら、それでもいいのですが、継続して取り組むとしたら、やはり本人が意欲的に参加し発表するような面が必要になります。
 オンラインの流行がひとめぐりしたあと、次第にそういうことがわかってくると思います。


nane 2021年7月20日 8時9分  
 リアルな教室で参加者どうしが親しくなるというのは、授業の行き帰りの場面がほとんどですが、オンライン5人クラスでは、授業の中で参加者どうしが親しくなる場面があります。
 それは、全員が発表をしたり感想を言ったりする時間があるからです。
(ただし、授業の内容によっては実習が中心で、感想を言うところまでいかない場合もありますが。)


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