7月の森リン大賞です。
掲載されていない作品の中にも、力作がたくさんあります。
1位の作品は段落のマスが空いていなかったので入れておきました。ワードなどのワープロで作る空白は見た目だけのものなので、いったんメモ帳などのエディタに貼り付けて空白を作っておくといいと思います。
7月の森リン大賞(中3の部59人中)
目的のための所有とは
arugebak
学校の公民でも習うが、世の中で買えるものには二種類ある。財とサービスだ。この財のなかには一度使うと無くなるものもあるが。一年に何回も使わないものや使う機会が一度しかない割に高価なものさえある。耐久消費財にも使用頻度があるわけだが、結局は捨てる事となる。こういったものを持ち続けるのはムダではないだろうか。今はエコの時代。不景気もあり、一時のためだけに大がかりなものを買って捨ててしまうのは環境にも財布にも悪い。温暖化どころか懐が寒冷化だ。
そこでどうすべきか。考えられる案の一つがレンタルだ。レンタルと言えばレンタルビデオショップとかレンタカーとかが頭に浮かぶと思う。要は“必要なモノを必要な時に借りていらなくなったら返す” ということ。
私たち地球人はレンタルの考え方で生きていくべきではないだろうか。
そのための方法としてまず一つ、モノを持っているということそのものに対する価値観を取っ払うことが挙げられる。
いわゆる所有欲というのはモノを持っているということそのものに対する価値観を顕著に表す例だ。おとぎ話にでてくる王はこの傾向が特に多いように思える。どんなものでも手に入れたがり、そしてたいして使わずに終わる。また、衝動買いにも同様の傾向が見られる。ぱっと見の印象で高価な買い物をしてしまい結局損をしてしまう。ここで問題なのは買う人の感情がいきなり「買いたい!!」になっているところだ。そもそも買い物というのは「~したい。だから買う」という思考のステップを踏むものだ。この「~したい。」の部分はその買い物の目的を表している。そしてその買うモノに求めるのは目的達成のための機能である。つまり「それを持つとうれしい」などの思考は本来挟まれないのだ。この思考が入る事で思考に余計な雑念が入り結果的に無駄な買い物をしてしまうのだ。
この本当に必要とされている“機能”の最も純粋なかたちがサービスだと考える事ができる。サービスは“モノ”という付加要素を含まないのでサービスを買うということは“目的の遂行”を買っていると言えるだろう。所有欲の挟みようが無いので冷静な判断が出来る。
そしてこの考え方に近いのがレンタルの考え方だ。レンタルはその“モノ”を金を出して一時的に買うということ、だがモノの実体は貸し主が持っている。つまり実質的には付加要素“モノ”を含んでいないわけだ。サービスと同様に冷静な判断ができる。
また、レンタルの考え方は全体に適用したときが特に効力を発揮する。その方法、二つ目は社会全体で互いにレンタルをし合えるよう社会を整備することだ。
この地球全体の資源は限られている。貴重なモノが社会全体に十分に行き渡らないこともあるだろう。だから社会全体でそういったものをレンタルし合い共有された状態にすることで、社会全体にまんべんなく必要なモノが行き渡るのではないだろうか。
そもそも貴重な資源の共有は昔、町などで行われていた事と本質的に何ら変わりはない。例えば水をくみに行くという目的の遂行のために町全体で井戸を共有していた。温故知新の精神で効率的な社会を取り戻すべきだと思う。
とはいえ、こんな共産主義的システムが浸透するには国が大きな力で人々を動かすための努力が必要だ。また、持っていることで生じるただ持っている事以上の要素。思い出、誓いの証、形見を忘れてはいけない。しかし、これらは思い出、誓いの証、形見を意味上の機能としたモノだといえるだろう。しかし「成功の秘訣は目的への節操である。」という名言もあるように、ただモノを持つ事ではなく目的のための所有をし、他人と助け合う無駄のない生き方をしたい。
| 順位 | 題名 | ペンネーム | 得点 | 字数 | 思考 | 知識 | 表現 | 文体 |
|---|
| 1位 | ●目的のための所有とは | arugebak | 89 | 1518 | 62 | 81 | 90 | 89 |
| 2位 | ●制服の利点 | S-1240 | 89 | 1262 | 61 | 75 | 84 | 84 |
| 3位 | ●「人助け」という社会貢献 | 音楽大好き少年 | 89 | 1250 | 64 | 73 | 79 | 90 |
| 4位 | ●見えぬものに宿る価値 | おむふ | 88 | 1833 | 68 | 114 | 107 | 81 |
| 5位 | ●自分なりに | だるまー | 86 | 998 | 58 | 74 | 81 | 97 |
| 6位 | ●カメ | うさちゃん | 80 | 986 | 49 | 61 | 73 | 81 |
| 7位 | ●目標に向かって | snow boy | 76 | 877 | 52 | 54 | 68 | 87 |
| 8位 | ●ウサギとカメ | AIRIOKA | 76 | 826 | 53 | 57 | 63 | 89 |
| 9位 | ●ウサギと自分 | 疾風 | 76 | 805 | 56 | 60 | 63 | 86 |
| 10位 | ●「レンタル」の考え方 | ショウ | 76 | 826 | 52 | 53 | 60 | 97 |
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この作文で、地球の資源は限られているから、資源を供給しあうためレンタルする、というアイデアに、とても驚きました。大きな視野で物事を見ていて、面白かったです。確かに、使わないものを自分以外の人が欲している時、その人へ貸してあげれば、ものは一つで済むかもしれない。もし、壊れたり返さなかったら、買い取ってもらえばいい。なんて、自分でも色々考えさせられるアイデアでした。
今、カー・シェアリングなどで自動車を共有して利用する会社が伸びているようです。これからこういう形が増えると思います。
考えると、派遣労働などというのも、一種のレンタルですが、人間のレンタルというのは、何か問題がありそうですね。
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掲載が遅くなりましたが、7月清書の森リン大賞です。
中学2年生は、複数の意見を総合化する練習なので、まとめの意見を書くところがかなり難しいと思います。
7月の森リン大賞(中2の部66人中)
子供と大人
文鳥
日本には赤ちゃん言葉が多い。お母さんは子供に語りかけるときに「ご飯食べる?」の代わりに「マンマ食べる?」や、車を指差して「ブーブーよ!」と言う。同一の女性が他の成人に対してそのような言葉を言ったら、奇異に受け取るのは間違いないとみて良いだろう。反対に、フランス語では、赤ちゃん言葉は殆ど使われないという。4語といくつかがあるだけで、あとは大人と接するのと大差ない言葉を使用する。ただ、口調の音は高くなり、抑揚は通常以上に誇張されることが明らかにされている。また、日本では家族の呼び方についても子供中心である。このような背景がいくつもかさなり、日本では優しいが依存心の強い子供ができ、反対に、欧米では独立心はあるが気の強い子が出来るのだ。
日本人のように、子供の視点にあわせた子育ての仕方は良い。なぜなら、その方が親からの愛情を感じやすいからである。子供は大人のコピーではない。故に、いきなり大人に普通の言葉を使われても難しいだろうし、子供の視点にあわせた子育ての仕方からも学べることはあるはずだ。例えば、優しさや、思いやりである。自分がそのように育てられればその子供が大人になってもまた、自分の子供だけでなく、他人の子供にも合わせて会話が出来るようになるのだ。また、他人に合わせてコミュニケーションをスムーズかつ温和に進めることが出来るということもある。だから、「日本人は自分の意見を言わずにはっきりしない」とか言われてしまうのかもしれないが、そこにも前述したようなメリットがあるのは否めないだろう。短所も裏を返せば長所になり、反対に長所も裏を返せば短所になる。長所と短所は表裏一体なのだ。コミュニケーションを温和に進めることが出来れば、それは外交でも役立つだろう。外交で役立てば日本は良くなる。・・・・これが勝利の連鎖!!!何の勝利かは私にも不明だが、まあ、善であることには違いないだろう。
しかし、フランスのように子供を小さな大人として扱う子育ての仕方にも良いことがある。このように小さい頃から育てておけば、自分も社会の一員、大人の一員であるという意識が早々に芽生え、マナーも守れるし、ルールも破らないと思う。まあ、人間十人十色なので、中にはルールを破ってしまう人もいるかもしれないが・・・。だが、フランスだけでなく、ヨーロッパの諸国は食事のマナーや、振る舞いに厳しい国だという。男の子は小さい頃から紳士としての心得を学ばされ、女の子も立派な女性になるために様々なマナーを成長していくうちに学んでいく。確かに、平成になってから女も対等に扱われるようになってきたとはいえ、日本にはいまだに男尊女卑の傾向があることは否めない。それに対して、ヨーロッパはレディーファーストの精神があり、女性も男性も対等に扱う・・・下手したら女性の方が敬われているかもしれないが・・・というマナーが存在する。この点はやはり、ヨーロッパの子育ての仕方が影響しているのだろう。
確かに、子供の目線に合わせた子育てにも、子供を小さな大人として扱う子育てにもそれぞれの良さがある。それは、欠けてはならないし、必要不可欠なものだ。だが、一番大切なのは『ロバが旅に出たところで、馬になって帰ってくるわけではない。』という名言があるように、自分の手で愛情を持って子供と接することだ。そのことを忘れてはいけない。
| 順位 | 題名 | ペンネーム | 得点 | 字数 | 思考 | 知識 | 表現 | 文体 |
|---|
| 1位 | ●子供と大人 | 文鳥 | 88 | 1392 | 64 | 72 | 78 | 86 |
| 2位 | ●太陽と地球 | こゆき | 88 | 1392 | 59 | 71 | 77 | 92 |
| 3位 | ●場面に合った態度をとる | えみり | 86 | 1071 | 59 | 86 | 88 | 86 |
| 4位 | ●手助けとおせっかい | たけたけ | 86 | 1129 | 68 | 68 | 74 | 87 |
| 5位 | ●障害者 | なまず大使 | 84 | 1451 | 59 | 61 | 65 | 95 |
| 6位 | ●善か悪か | さくら | 83 | 1117 | 54 | 59 | 79 | 87 |
| 7位 | ●ベビートーク | ひよこ | 82 | 1058 | 59 | 71 | 92 | 87 |
| 8位 | ●子育て | シャミ | 82 | 1137 | 47 | 58 | 69 | 83 |
| 9位 | ●小さな社会人を育てる | きとみ | 81 | 1050 | 62 | 58 | 64 | 86 |
| 10位 | ●信頼される人間 | 201系 | 79 | 1156 | 46 | 82 | 85 | 83 |
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