選択式の時代が終わり、
これから記述式の時代へ。
記述式の時代とはテクニックの時代ではなく、
考える力の時代だ。
入試問題では、難度の高いところほど国語の問題は記述式です。
東大など国立大学の多くは記述式の問題で、選択式の問題はほとんどか全くありません。
昔から、国語の問題はそういうものだと決まっているのです。
これに対して、大学入試センター試験や私立大学の試験のほとんどは選択式です。
大量の受験生の答案を短期間で採点するためには、選択式にならざるを得ないのです。
ところが、選択式は、普通の理解力のある子なら、解き方のコツがわかればほぼ満点がとれます。
だから、私立大の国語の問題の中には、不自然に難解な悪文が多いのです(笑)。
問題を作成している人にちょっと同情します。
いずれにしても、まともに国語力を見るためには、選択式ではなく、記述式でなければなりません。
少子化のゆとりの中で、だんだんそういう傾向が増してきているようです。
記述式の発展したものが作文や小論文です。
これは、採点に更に時間がかかるため、入試のような場面では、まだ本格的な導入は難しいようです。
しかし、公立中高一貫校や高校、大学の推薦入試では、一般的な試験になっています。
選択式から記述式への流れというのは、入試ばかりではありません。
人生もだんだん、選択式から記述式へと変わってきているようです。
確かに、
「あなたは、どの人生を選択しますか。次の4つのうちから正しいものを1つを選びなさい」
なんて言われたら困る(笑)。
かまどの火をうまく焚くには、
入り口からまきをくべること、煙の出口をふさがないこと。
作文をうまく書くには、
読書をすること、書いたものを注意しないこと。
同じなんだ(笑)。
読書をすることは、特に中高生に必要です。
中学生、高校生で論説文がなかなか書けないのは、意見の裏づけとなる実例や語彙が自分の中にまだないからです。
小学校中高学年の場合は、読書だけでなく対話も必要です。
書こうとするテーマについて、家族と話して準備していることが、作文を書きやすくする第一の条件です。
書いたものを注意しないのは、特に小学校低学年で重要です。
小学校1、2年生の作文は欠点だらけです。そして、そのころは、大人の言うことを素直に聞きます。
だから、親や先生は、小学校1、2年生の書いた作文をすぐ直そうとしてしまうのです。
そして、どの子も、直される度合いに比例して作文を書くのが苦手になっていきます。
作文は、直すのではなく、読む力をつけて自然に直していくのです。
火がどんどん燃えてきたら、煙の出口をふさいでも大丈夫。
直すのは、子供の読む力が十分についてからです。
作文そのものに目を奪われずに、作文の出口と入口に目を向けることが大事です。