ゲストさん ログイン ログアウト 登録
 Onlineスクール言葉の森/公式ホームページ
 
記事 1775番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/4/19
国語力をつける根本的な勉強法 7「問題集読書の方法」 as/1775.html
森川林 2013/03/27 03:15 



 小学生の生徒が中学入試の問題集の問題文を読むとき、普段の生活ではあまり接したことがない語彙に触れることになります。それが、例えば、「異色、討論、容認、名詞」などの言葉です。本人が日常生活の中で、「お母さん、今日の給食のおかずは異色だったよ」とか、お母さんが、「へえ、よくそんな組み合わせを容認してくれたわねえ」などという言葉を交わしていれば抵抗はありませんが、そういう言語生活をしている生徒は、もちろんあまりいません。
 大人の場合も、「限界効用」とか「即自存在」などという言葉が出てくるような文章を読むと、意味は理解できても眠くなることがあります。子供の場合も、難しい文章を読むと、意味は理解できても内容を自分のものとして把握することが難しくなるのです。
 試験問題は、読み取りが難しい文章を読ませて、しかもその中でも特に読み取りにくい部分を問題として出すようになっています。ここで、国語の点数の差が出てきます。この差は、読解の仕方のテクニックだけで埋めることはできません。読解のテクニックを使う前提として、読む力をつけておく必要があるからです。その読む力の土台が、難しい語彙になじんでおくことなのです。

 小学生の生徒にとって難しい文章の代表的な例は、中学入試問題の文章です。同様に、中学生にとっては高校入試問題の文章、高校生にとっては大学入試問題の文章が難しい文章の例になります。こういう文章を読み慣れておくことが文章読解力の基礎になります。
 しかし、中学入試問題の文章は、小6までに習った漢字についてはふりがなが振られていません。ここで、漢字集の暗唱で身につけた漢字の読みと漢字のイメージ化が生きてきます。
 漢字の書き取りは、学年相応のものができれば充分です。漢字の読みだけは、学年よりも先に進んでおく必要があるというのはこのためです。しかも、その漢字の読みは、ただ読める以上に、その意味がイメージ化できるぐらい自由に読めるようになっている必要があるのです。

 問題集読書の方法は、次のような形で進めます。
 まず、全国の1年間分の入試問題集を購入します。これは、1、2年前のものでもかまいません。
 通常の国語問題集は市販のものであれ、塾専用のものであれ、あまりおすすめしません。入試問題集は、年々新しくなるので、現代の時代状況に沿ったテーマが出ますが、普通の問題集はどうしても古いものをそのまま載せがちだからです。
 時代の状況は、年々刻々と変わっています。一昔前はどこでも環境問題が二酸化炭素の排出量と関連させて出ていましたが、その後地球温暖化の元々のデータに疑問が出てきたため、今後の環境問題は別の方向で論じられるようになると思います。入試問題の場合は、こういう時代の変化を反映しやすいのです。

 購入した入試問題集は、そのままでは分厚すぎるのであまり活用できません。人間が毎日利用するものは、適度のサイズと適度の軽さが必要ですが、問題集は毎日利用するには大きすぎ重すぎるのです。
 そこで、入試問題集の背表紙を裁断して50ページぐらいずつホッチキスで留め直します。その際、自分なりにきれいな表紙をつければ、更に楽しく学習できます。この50ページほどの分冊であれば、カバンの中に入れることもできるし、行き帰りの電車の中で開いて読むこともできます。これを問題集の分冊と呼びます。

 問題集の分冊は、毎日5ページぐらいずつ、問題を解かずに問題文だけをただ読書がわりに読んでいきます。
 問題集読書で大事なことは、1冊を1回読んだだけで終わらずに、4回から5回繰り返し読んでいくことです。
 中学入試問題集は約1300ページ、高校入試問題集は約400ページありますから、その1冊を繰り返し4回読むとすると、毎日5ページずつ読んだとしても、中学入試問題集は3年間使えます。高校入試問題集も1年間使えます。
 難しい文章を繰り返し読むためには、音読するか傍線を引きながら読んでいく必要があります。黙読で読むと、勉強の自覚にまだ乏しい小中学生のころは、ただ字面を目で追うだけの読み方になってしまうことも多いからです。
 何度か読んでいるうちに、意味のわからないところが出てきたら、辞書などで調べてもいいのですが、身近な両親に聞いてもかまいません。勉強を長続きさせるコツは、あまり厳密な方法でやらずに気楽にやことだからです。また、文章の意味は、辞書で調べるよりも、身近な人に聞いた方がわかりやすいことも多いからです。(つづく)

この記事に関するコメント
コメントフォームへ。

同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
国語力読解力(155) 漢字(17) 問題集読書(33) 

記事 1774番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/4/19
国語力をつける根本的な勉強法 6「漢字集の暗唱の方法」 as/1774.html
森川林 2013/03/26 06:31 


 48文字の漢字を続けて30回ぐらい声を出して読むと、ひとまとまりの音のつながりとして暗唱できるようになります。
 30回を数えるためには、「正」の字を書いたり、15回折れる紙を使ったりする方法があります。紙を折る方法の方が読むことに集中できます。
 30回音読したあと、暗唱を定着させるために4つの熟語それぞれの頭文字を頭に入れます。例えば「宣言……官庁……朗報……著名……異色……通訳……」なら、「せかろちいつ」です。これは短期記憶の範囲で覚えられます。
 そして、4つの熟語のつながりを覚えるために、それぞれの言葉の持つイメージを連想します。「朗報 貴族 神聖 奮起」ならば、「朗報が届いたので貴族が神聖な気持ちで奮起した」というような連想です。

 1日5分で48文字を暗唱できるようにしたあと、2日目は次の48文字を暗唱し、3日目は次の48文字を暗唱します。4日目は、3日分の文字48文字×3日=144文字を続けて10回音読して暗唱します。5日目も、6日目も、7日目も144文字を10回ずつ音読していると、1週間でその144文字がすっかり暗唱できるようになります。この1週間で、1つの文字について70回声を出して読んだことになります。

 次の1週間は、別の144文字を暗唱します。次の1週間はまた別の144文字を暗唱します。そして、4週目には、それまでの3週間分の文字144文字×3週間=432文字を続けて4回読みます。それを1週間つづけると、432文字を全部まとめて暗唱できるようになります。1か月を通して1つの文字について98回声を出して読んだことになります。

 貝原益軒の提唱した素読法は、論語などを百字ずつ百回読むことでした。しかし、論語などに使われている語彙では現代語の多くはカバーできません。また、今の時代に1日に百字を百回読むという単調な学習法に耐えられる子はほとんどいません。
 益軒の素読法を現代の言葉の学習にあてはめたのが、この漢字集の音読暗唱です。毎日5分の学習で、3か月もかからずに小1から小6までに習う教育漢字約1000字をすべて読めてイメージ化できるようになります。
 そのあと、常用漢字の暗唱をすれば、やはり3か月もかからずに常用漢字約1000字をすべて読めてイメージ化できるようになります。もちろん、常用漢字には抽象的な言葉が多くなるので、だんだん難しくなりますが、暗唱するという基本は変わりません。
 江戸時代に行われていた素読も、子供にとっては難しい抽象的な言葉で埋められている文章を暗唱することでした。だから、大事なのは反復して定着させることであって、その言葉の意味を理解することではありません。
 この漢字力の基礎の上に、問題集読書という難読の練習を行うことが、文章読解の学習の基本になります。

 漢字学習は決してそれ自体が目的なのではありません。漢字のテストでいい点数を取るために、漢字の勉強をするのではありません。 現代の社会で使われている漢字をすべて自由に読めるようにすることによって、どんな本でも読む力をつけるために漢字の学習を行うのです。
 したがって、漢字の書き取りまで無理にする必要はありません。書き取りも確実に行おうとすれば、かえって読みの進度が遅くなります。そして、自由に読めるようになれば、自然にその漢字も使うようになってくるのです。(つづく)

この記事に関するコメント
コメントフォームへ。

同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
国語力読解力(155) 漢字(17) 

記事 1773番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/4/19
国語力をつける根本的な勉強法 5「難読力の土台としての、漢字集の暗唱」 as/1773.html
森川林 2013/03/25 05:58 



 文章を読む力として大事なのは、難しい文章を速く的確に読み取ることです。
 では、難しい文章とはどういうものを指しているのでしょうか。その基準のひとつが、教科書に使われているような文章です。単純に言えば、小学生なら中学の教科書に載っているような文章が難しい文章で、中学生なら高校の教科書に載っているような文章が難しい文章です。
 その考えを更に単純化して考えると、小学生の場合は中学入試の問題に出てくるような文章が難しい文章で、中学生の場合は高校入試の問題に出てくるような文章が難しい文章だと言うことができます。

 読書の本来の目的は、内容を味わうことですから、自分の好きな読書はそれが易しいものであっても難しいものであっても、本人の興味のままに進めていく必要があります。しかし、今日の社会では、そのままでは質の低い読書からなかなか抜け出せません。
 そこで、教育としての読書ということを考えた場合、問題集読書という方法が出てきます。文章を読む力のある生徒は、国語の問題集に載っているような文章を楽しく読むことができます。小学生のころ、学校から教科書が配られると、国語の教科書を読書がわりに全部読んだ人も多いと思います。同じように、国語の問題集に載っている文章も、読む力のある生徒は読書として読むことができるのです。だから、問題集読書には読書の楽しみという要素もありますが、更に重要なのは言葉の教育としての読書の役割があるということです。
 この問題集読書にスムーズに取り組むための準備として、漢字集の暗唱による漢字のイメージ化があります。

 小学6年生で習う漢字の中に、「朗報 貴族 神聖 奮起」という言葉があった場合、普通は、これらの漢字をひとつひとつを読みと意味と書きの知識として理解するのが漢字の学習です。しかし、読める、書ける、意味がわかるということが、そのまま自由に使えることになるのではありません。
 自由に使えるためには、それらの漢字が漢字という意識のないままイメージとして把握されるようになっている必要があります。通常は、読書や対話の中で何度もその漢字に接っし、文脈の中でその漢字を読むことによって、漢字とイメージが結びつくようになります。だから、読書量の多い子や家族の対話が豊かな子は、漢字の勉強を特に何もしていなくても、難しい本を読むことができ作文や会話の中で使える漢字が多くなるのです。

 漢字集では、これらの4つの漢字をひとまりのつながりのまま暗唱します。4つの言葉を続けて暗唱していると、この言葉のつながりを自然に自分らしくイメージ化するようになります。例えば、「朗報が、貴族に届いたので、神聖な気持ちで、奮起した」というようなイメージです。
 しかし、これが、この4つの言葉のつながりだけを覚えるのであれば、言葉のイメージ化はそれほど必要ではありません。短期記憶の範囲で処理できることは、わざわざイメージ化する必要がないからです。

 だから、漢字集は、24語(48文字)のつながりをひとつのセットとしています。それは、漢字2文字でできる4つの熟語が6回並ぶぐらいがちょうど語呂がいいということと、その長さが短期記憶で処理できる範囲を超えているので、必然的に暗唱することでしか覚えられないからです。
 例としては、次のような言葉の配列になります。(小6の漢字集の一部)

宣言せんげん 盟主めいしゅ 仁義じんぎ 優美ゆうび 官庁かんちょう 吸収きゅうしゅう 諸国しょこく 城門じょうもん 朗報ろうほう 貴族きぞく 神聖しんせい 奮起ふんき
著名ちょめい 磁石じしゃく 密接みっせつ 否定ひてい 異色いしょく 討論とうろん 容認ようにん 名詞めいし 通訳つうやく 訪問ほうもん 誤解ごかい 誕生たんじょう


 この48文字を続けて30回ぐらい声を出して読むと、ひとまとまりの音のつながりとしてほぼ暗唱できるようになります。時間は5分程度です。
 常用漢字が無駄なく使われていることと(この場合は小6の配当漢字)、それなりに意味のつながりが感じられることと、読んでいて語呂がいいという意味で、現代流の素読と言うこともできます。(つづく)

この記事に関するコメント
コメントフォームへ。

同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
国語力読解力(155) 漢字(17) 

記事 1772番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/4/19
国語力をつける根本的な勉強法 4「漢字のイメージ化を抽象的な漢字にまで広げること」 as/1772.html
森川林 2013/03/24 06:05 


 漢字は個々に覚えるのではなく、他の漢字や言葉とのつながりにおいて覚えたときに、生きて使える漢字になります。ある文章を暗唱するとき、人間はその文章の言葉をイメージ化することによって記憶します。つまり、暗唱は言葉に対応しています。これに対して、ある文章を理解するとき、人間はその文章の意味をイメージ化することによって理解します。つまり、理解は意味に対応しているのです。
 文章を理解するためには、その内容つまり意味がわかればいいので、内容を運ぶ手段となる言葉そのもののイメージを定着させる必要はありません。言葉は、文章の意味を理解するために使われたつど忘れられいくような使われ方をします。
 暗唱はそうではありません。百字の文章を暗唱することと、百字の文章を理解することとの間には、言葉の処理の仕方で大きな違いがあります。暗唱の場合は、言葉そのもののイメージ化が必要になります。これが、言葉の教育の重要な方法になるのです。

 音読や暗唱の素材というと、江戸時代の寺子屋教育での素読の連想から、論語や漢詩や枕草子や平家物語を考える人が多いと思います。しかし、なぜ暗唱の教育を現代に復活させるかというと、それは現代の文章を読む力をつけるためです。現代の文章のほとんどは、戦後の歴史の中で、常用漢字約二千字の範囲で表される文章になっています。言葉の教育ということで考えると、論語や枕草子には、現代の社会での重要な用語である「経済」「電気」「国際」「量子」などは出てきません。古典の暗唱は、文化としての暗唱であって教育としての暗唱にはならないのです。

 では、現代の教育としての暗唱の素材にはどういうものが必要なのでしょうか。それは、まず常用漢字が網羅されているものでなければなりません。次に、その常用漢字の集合が意味を持つつながりで並べられているものでなければなりません。そして第三に、暗唱をするからには語呂のいいものでなければなりません。そのようにして開発したものが、言葉の森の漢字集です。これまでの漢字学習の教材には、これらの三つの条件がそろっているものはありませんでした。

 言葉の森の漢字集は、教育漢字については学年別配当の順序で作られています。それは学校教育の中で活用できるようにするためです。だから、漢字集は漢字の書き取りの練習としても使えます。しかし本来の目的は、その学年で習う漢字を、生きたイメージを持って読めるようにするためのものです。

 漢字集は、小学校低中学年のころは、まだそれほど重要ではありません。使われている漢字が日常的に使われている語彙と同じ水準なので、わざわざ暗唱してイメージ化するほどのものでないものが多いからです。
 しかし、学年が上がるにつれて漢字集の暗唱による漢字のイメージ化が重要になってきます。
 例えば、小学6年生の漢字集にある「朗報 貴族 神聖 奮起」などの語彙は、子供が、たとえその漢字の読み方と書き方を知識として習っていたとしても、日常的な会話や読書の中で頻繁に出てくる言葉ではありません。だから、こういう言葉が出てくるような文章を読むと、子供は、その文章を難しいと感じるのです。
 そして、難しい文章を読むよりも、自分のよくなじんでいる言葉で書かれている易しい文章の方が、読書の楽しみという中身に没頭できるので、現代の豊かな読書環境の中ではかえって、易しい本の読書から、難しい本の読書へ移行することができなくなるのです。(つづく)

この記事に関するコメント
コメントフォームへ。

同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
国語力読解力(155) 漢字(17) 

記事 1771番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/4/19
国語力をつける根本的な勉強法 3「知識としての漢字から、生きたイメージを持つ漢字へ」 as/1771.html
森川林 2013/03/23 06:28 



 言葉は、思考と理解の重要な手段です。人間は、言葉を理解するのではなく、言葉を通して物事を理解しています。言葉が手段として活用できるためには、それが自分の手足のように自由に使えるのでなければなりません。
 言葉の場合、手段として自由に使えるとは、その言葉が生きたイメージや生きた現実とのつながりを持って使えるようになっていることです。そして、その練習方法は、実際に生きた場面で使われる言葉を経験することです。それが読書や対話です。
 これに対して、問題集に載っているような、漢字の問題の読みを書くとか、意味を書くとかいうことは、言葉を知識として知っているかどうかを見ることです。知識としてその言葉を知っているということが、そのままその言葉を道具として使いこなしていることを意味するわけではありません。
 だから、言葉の豊富な子は、本をたくさん読んでいるということと、しかも、そこに質の高い本が含まれているということが言えます。同様に、対話においても質の高い対話を数多く交わしている子は、同じように豊富な言葉を使って話すことができます。
 上手な作文を書くためには、作文を直すだけでは不十分です。作文の中身となる語彙の量と種類を増やすために、まず読書や対話に力を入れていく必要があります。

 しかし、ここで現代の読書環境が豊かになっていることが、ひとつの大きな障害になってきます。それは、より大きく見れば、現代のメディア環境が豊かになっていることにも結びついています。今の社会では、子供は(もちろん大人も)、質の低い言葉の環境に、際限なく長時間接することができるようになっているのです。
 最近のイギリスの調査結果で、中学生の読書量が減ったことがわかったそうです。その理由は、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)に参加する時間が増えたことだと言われています。子供の自由時間の過ごし方が、読書からインターネットに変わったことによって、質の高い言語に触れる機会が減っていると考えられるのです。(質の高いSNSの活用ももちろんあるでしょうが。)

 ここに、教育の役割があります。人間の日常生活を、例えばインターネットやゲームを禁止するような形でコントロールすることは、一時的にはできても決して永続的にはできません。日常生活は本人の自由意志に任せ、その分、教育で言語の環境を豊かにする工夫をしていく必要があります。
 しかし、言語の教育というものは、読書や対話という日常生活的なものに支えられている部分の方が大きいので、学校教育の中では、日本の国語の学習は、漢字の書き取りのような知識的なものが中心になります。この漢字教育を、単なる知識としての漢字ではなく、生き生きとしたイメージを持つ言葉の習得としての漢字を学ぶ機会にするのが、漢字の暗唱という方法です。

 貝原益軒は、児童の教育として論語などの文章を毎日百字、百回声を出して読み、空に書くという学習法を提唱しました。素読とは、単に声を出して何度か読むことではなく、そらんじるまで音読するという練習です。
 では、なぜ1回読んで意味がわかればそれで済むようなものを、そらんじるまで暗唱する必要があったのでしょうか。ここに、知識としての漢字(言葉)と、生きたイメージを持つものとしての漢字(言葉)の違いがあります。(つづく)

この記事に関するコメント
コメントフォームへ。

同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
国語力読解力(155) 漢字(17) 
コメント1~10件
国語読解問題の 森川林
 あるとき、高3の元生徒から、「国語の成績が悪いのでどうした 3/28
今日は読書3冊 森川林
苫米地さんの「日本転生」は必読書。 3/25
共感力とは何か 森川林
言葉の森のライバルというのはない。 森林プロジェクトで 3/23
3月保護者懇談 森川林
 いろいろ盛りだくさんの内容ですが、いちばんのポイントは、中 3/22
中学生、高校生 森川林
 意見文の書き方で、もうひとつあった。  それは、複数の意 3/14
【合格速報】栃 森川林
 おめでとう!  受験勉強中も、硬い説明文の本をばりばり読 3/13
受験作文と入試 森川林
将来の作文入試は、デジタル入力になり、AIで自動採点するよう 3/13
大学入試が終わ 森川林
大学生になっていちばん大事なことは学問に志すこと。 18歳 3/12
【合格速報】東 森川林
 T君、いつも椅子に腹ばいになってずっと本を読んでいたものね 3/11
1月の森リン大 森川林
 小1から高3までの作文が並ぶと、学年に応じて、みんなの考え 3/11
……次のコメント

掲示板の記事1~10件
日本復活の道筋 森川林
 工業製品を経済発展の原動力をした資本主義は終わりつつある。 4/17
メモ 森川林
https://www.mori7.com/za2024a0 4/16
単なる作業 森川林
勝海舟は、辞書を買うお金がなかったので、ある人から夜中だけ辞 4/8
勉強は、人に教 森川林
勉強は、人に教えてもらうのではなく、 自分で学べばよい。 4/7
タイマー勉強法 森川林
 勉強も、家事も、仕事も、やらなければならない細かいことがた 4/2
人間の役割 森川林
うちの子が1歳か2際のとき、 車で30分ほどの三浦海岸につ 4/2
舞岡のシラサギ 森川林
舞岡八幡宮に行ったら、帰りにシラサギがいた。 3/29
身体や物理的現 森川林
身体や物理的現実は、時間や空間に限定されているが、意識はそれ 3/29
メジロとか、ヒ 森川林
メジロとか、ヒヨドリとか、スズメとか、ヤマバトとかが、毎日わ 3/28
批判と創造 森川林
人を批判することはたやすい。 大事なことは、批判ではなく創 3/27

RSS
RSSフィード

QRコード


小・中・高生の作文
小・中・高生の作文

主な記事リンク
主な記事リンク

通学できる作文教室
森林プロジェクトの
作文教室


リンク集
できた君の算数クラブ
代表プロフィール
Zoomサインイン






小学生、中学生、高校生の作文
小学1年生の作文(9) 小学2年生の作文(38) 小学3年生の作文(22) 小学4年生の作文(55)
小学5年生の作文(100) 小学6年生の作文(281) 中学1年生の作文(174) 中学2年生の作文(100)
中学3年生の作文(71) 高校1年生の作文(68) 高校2年生の作文(30) 高校3年生の作文(8)
手書きの作文と講評はここには掲載していません。続きは「作文の丘から」をごらんください。

主な記事リンク
 言葉の森がこれまでに掲載した主な記事のリンクです。
●小1から始める作文と読書
●本当の国語力は作文でつく
●志望校別の受験作文対策

●作文講師の資格を取るには
●国語の勉強法
●父母の声(1)

●学年別作文読書感想文の書き方
●受験作文コース(言葉の森新聞の記事より)
●国語の勉強法(言葉の森新聞の記事より)

●中学受験作文の解説集
●高校受験作文の解説集
●大学受験作文の解説集

●小1からの作文で親子の対話
●絵で見る言葉の森の勉強
●小学1年生の作文

●読書感想文の書き方
●作文教室 比較のための10の基準
●国語力読解力をつける作文の勉強法

●小1から始める楽しい作文――成績をよくするよりも頭をよくすることが勉強の基本
●中学受験国語対策
●父母の声(2)

●最も大事な子供時代の教育――どこに費用と時間をかけるか
●入試の作文・小論文対策
●父母の声(3)

●公立中高一貫校の作文合格対策
●電話通信だから密度濃い作文指導
●作文通信講座の比較―通学教室より続けやすい言葉の森の作文通信

●子や孫に教えられる作文講師資格
●作文教室、比較のための7つの基準
●国語力は低学年の勉強法で決まる

●言葉の森の作文で全教科の学力も
●帰国子女の日本語学習は作文から
●いろいろな質問に答えて

●大切なのは国語力 小学1年生からスタートできる作文と国語の通信教育
●作文教室言葉の森の批評記事を読んで
●父母の声

●言葉の森のオンライン教育関連記事
●作文の通信教育の教材比較 その1
●作文の勉強は毎週やることで力がつく

●国語力をつけるなら読解と作文の学習で
●中高一貫校の作文試験に対応
●作文の通信教育の教材比較 その2

●200字作文の受験作文対策
●受験作文コースの保護者アンケート
●森リンで10人中9人が作文力アップ

●コロナ休校対応 午前中クラス
●国語読解クラスの無料体験学習