光る花
小学生までの作文の勉強は、事実文と説明文が中心でした。
事実文とは、「○○したこと」のような題名の作文です。
説明文とは、「私の○○」のような題名の作文です。
小学5年生からの説明文には、「友達とは」とか、「読書とは」とか、又は入試問題では「多様性とは」というような抽象的な主題がはいります。
この抽象的なテーマを、実例を通して書くことが小学校高学年までの課題です。
中学生は、その先の意見文の勉強になります。
意見文とは、「○○は良いか悪いか」のような題名の作文です。
ここで、自分の意見の裏付けとなる、理由や方法や自分とは別の意見のことを考えて書いていくのです。
この抽象的な考え方にすぐにはついていけない子は多いです。
しかし、練習を重ねるにつれて、だんだんと抽象的に考える力がついてきます。
作文の勉強とは、単に文章を書く勉強ではありません。
作文の本質は、考える勉強です。
だから、中学生からが本当の作文の勉強になると言ってもいいのです。
ところが、中学でも、高校でも、作文の勉強というものはほとんどなくなります。
それは、なぜかというと、作文の重要性はわかっていても、学校の先生に教える力がないからです。
小学校高学年の生徒のみなさんは、中学生からが本当の作文の勉強だと考えていくといいと思います。
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忘れな草
人間は、チャレンジすることが好きです。
しかし、今は世の中の産業社会全体が停滞に向かっているので、チャレンジできる場は限られてきています。
そこで、多くの人は、世間で認められている人為的なチャレンジの場に向かおうとします。
資格を取るとか、コンテストに勝つとか、競争の場で人よりも上に行くことは、わかりやすいチャレンジです。
それは、悪いことではありません。
しかし、これからの社会で、本当のチャレンジとは、世の中にまだないものを創造することです。
そこに、答えはありません。
答えのない世界で方向を見つけるのは、知識ではなく身体です。
身体を育てるには、子供時代に好きなことに熱中する時間を作ることです。
特に、自然との関わりの中で、好きなことを見つけることが大事です。
昆虫、魚、鳥、犬、小動物、植物、化石、鉱物など、身近な自然は探せば豊富にあります。
自然の世界とは別に人工的な世界で熱中できるものもあります。
ひとつは、読書です。
勉強も、熱中できるものになります。
スポーツも、遊びも、音楽や、歌も、熱中できます。
昔の子は、テレビや漫画に熱中しました。
今の子は、ゲームやYouTubeに熱中します。
どれがよい熱中で、どれが悪い熱中かということはありません。
しかし、人工的な熱中になればなるほど、外からの枠組みが出てきます。
勝つとか負けるとかいう他人に評価される方向に向かいます。
又は、他人に評価されないまでも、与えられた結末の中で楽しむ熱中になります。
だから、子育てで大事なことは、広がる可能性をもった熱中を育てることです。
そのときに大事なことは、自分の熱中を発表する場があり、同じような熱中を共有できる仲間がいることです。
私は、創造発表クラスをそのような機会作りの場と考えています。
創造発表クラスの勉強は、答えのある勉強ではありません。
だから、評価も優劣もありません。
ただ、それぞれの人が個性的な発表をするのが面白いのです。
発表の方向は、「自分の興味関心を学問に、学問を創造に」です。
わかりやすく言えば、面白い発表をということです。
最初は、参考書を写したような発表になるかもしれません。
しかし、だんだん自分らしさを出した創造発表をしていくようにすればいいのです。
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2月21日の朝日小学生新聞に、ぶんぶんドリムが広告を載せていました。
こういう派手な広告を見て、勘違いした作文学習を始めてしまう人もいると思うのでひとこと書いておきます。
監修者の齋藤孝さんは、小中高校生の作文指導の経験がほとんどありません。
それは、斎藤さんの「こども文章力」という作文に関する本を見るとよくわかります。
(「
『こども文章力』のそれぞれの章に対する解説と批判」)
小学校低学年のころは、誰でも作文が書けます。
しかし、大事なことは、この小学生の作文の勉強を中学生、高校生まで続けることです。
添削指導がいくら詳しくても、学年が上がるにつれて、子供は作文を書くことに飽きてきます。
それは、作文の勉強を先に進めるための事前指導の方法がないためです。
作文を書く前のスモールステップは、書く力のある子にとっては不要なものです。作文力のある子は、すぐに作文を書き始めます。
一方、作文力のない子にとっては、スモールステップをいくら積み重ねても、それが長い作文を書く力になるわけではありません。
穴埋め作文の練習をいくら行っても、それは穴埋め作文を書く力にしかなりません。
作文の通信教育講座では、子供に作文を書かせるために、親が毎回指示しなければなりません。
紙ベースの通信教育では、子供が自分で作文の勉強を始めるようにはなりません。
親に言われて子供しぶしぶ作文を書く勉強が続けられるのは、せいぜい小学3年生までです。
小学4年生になると、子供には自立心が出てきます。
すると、親が言っても言うことを聞かなくなる時期になると、作文の勉強は続けられなくなってしまうのです。
作文の勉強が本当に重要になるのは、小学5年生以降の「考える作文」になってからです。
そして、中学生の意見文、高校生の論説文と、作文の勉強は長く続けていく必要があります。
小学校低学年のころに、一見やりやすそうな作文の勉強を始めて、低学年の作文のまま終わってしまうのでは、作文の勉強を始めた意義がほとんどありません。
長く続ける必要のある勉強は、最初のボタンを正しくかけることが大事なのです。
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慶應義塾高校 T,K.さん
<担当講師より>
第一志望合格、おめでとうございます!
小学3年生より継続されている生徒さんです。
高校・大学でテニスを頑張りたいとのことで、猛勉強されていました。
高校生になっても頑張ってくれると思います。
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渋谷教育学園幕張中学校・市川中学校・東邦大学付属東邦中学校・女子学院中学校 I.R.さん
<担当講師より>
受験校全校の合格、おめでとうございます!スバラシイですね!
中学は渋幕に通うとのことです。
低学年から言葉の森を続けている生徒さんです。
中学生になっても言葉の森で頑張ってくれるようです。
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