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記事 5002番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/4/28
朝の10分間読書の効果。中学、高校でも朝の読書をしている学校がある。そういう生徒は考える力がついている。勉強は成績をよくするだけだが、読書は頭をよくする。 as/5002.html
森川林 2024/03/04 05:19 


ノースポール(寒白菊)



 朝の10分間読書という運動があります。
 わずか10分の読書時間で、自分の好きな本を自由に選んで読むだけなのですが、この時間によって、どの子も本を読書をする習慣がつきます。

 しかし、朝の10分間読書が主に行われているのは小学校までで、中学や高校で行われているところはあまりありませんでした。
 それが、ここに来て、中学や高校でも、朝の10分間読書を行っている学校があることを知りました。

 そういう読書時間のある学校の生徒は、考える力がつきます。
 すると、結局、勉強にもその効果が出るのです。

 すでにそういう調査結果があります。
 読書をしている子は、短時間の勉強でも成績が上がるが、読書をしていない子は成績を上げるのに長い時間がかかるというのです。
(東北大学教授川島隆太氏による調査)


 言葉の森でも、これまで教えてきた生徒で、本をよく読んでいる子は、学年が上がるごとに成績が上がっていきました。

 逆に、本を読んでいない子は、学年が上がるごとに成績が低下していったのです。

 例えば、こういう子がいました。
 小学2年生のころに教室に来た子で、私立の小学校に通っていて、勉強も習い事もよくできる子でした。
 しかし、保護者の方が、「勉強が忙しいから本を読んでいる暇はない、本を読むなら行き帰りの電車の中だけにしなさい」という人でした。

 家庭で、毎日勉強を詰め込むので、小学2年生のころはとてもいい成績でした。
 しかし、そういういい成績が続いたのは、小学校の中学年まででした。
 小学5年生になると、いくら勉強しても成績が伸びなくなったのです。
 そして、成績はかえって低下していきました。


 成績をよくするための勉強では、成績はよくなりますが、頭はよくなりません。
 頭をよくするのは、読書と対話と挑戦です。

 だから、勉強よりも読書を優先するぐらいの子の方が、学年が上がると成績がよくなります。

 時どき、「勉強が忙しくて本を読んでいる暇がない」という子がいます。
 そういう子は、勉強が忙しくなくなっても、あまり本を読みません。
 そして、結局、いくら勉強しても、成績が思ったほど伸びなくなるのです。


 では、なぜ読書によって頭がよくなるのでしょうか。
 これは、私の仮説ですが、頭の良さというのは、日本語を駆使する力だと思います。

 今は、誰でも文章は読めます。
 読書も、読もうと思えば読めるので、読書自体に何か効果があると思えないと思います。
 しかし、人間がものごとを考えるのは日本語で考えるのですから、同じ「読める」ことでも、字面を読めるだけの読み方と、内容を深く心に刻みむような読み方では質が違います。

 読書の好きな子は、本を読むときに感動して読むことができます。
 言葉が、表面的な意味だけでなく、自分の心に響いてくるような読み方ができます。

 本をあまり読まない子は、表面上の知識として読むだけで、心に響くようなところまで深く読むことがないのです。

 この深い読み方ができることが頭をよくします。

 頭のいい子は、勉強面で、算数数学や英語や理科や社会の勉強をするときも、教科書に書かれている内容を深く心に刻みつけて読み取ることができます。

 だから、読書力のある子は、自然に成績がよくなるのです。

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森川林 20240304  
 読書は、読む力と理解する力です。
 草野球とプロ野球では、質が違います。
 読む力、理解する力にも、同じように大きな違いがあります。
 読書力がつくと、教科書を読む力、理解する力もつくので、読書をする子は、成績がよくなるのです。

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読書(95) 

記事 5001番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/4/28
低学年の作文の題材の選びで気をつけることは、見た話、未来の話より、した話、過去の話を書くこと。また物語を書くよりも実際の経験を書くことが大事 as/5001.html
森川林 2024/03/03 15:46 

黄水仙



 小学校低学年の作文は、自由な題名課題です。

 なぜ自由なのかというと、題名を指定すると書けないことが多いからです。
 例えば、小学1、2年生の子に、「わたしのおかあさん」という題名で書いてごらんと言ったら、「わたしのおかあさんは、こんな人です。」と書くだけで終わってしまいます。
 絵をかくのと文章を書くのとでは違うのです。

 低学年のころは、事実を通して説明を書くということができないので、説明をそのまま書いて、それ以上は書けないのです。

 だから、「私の○○」とか「ぼくの○○」とかいう題名課題は、もっと高学年になってからの課題になります。

 低学年の課題は、実際にあった出来事が中心です。
 しかし、ここで注意しなければいけないことは、子供にとって書きたい話題が、必ずしも書きやすい課題ではないということです。

 子供が書きたがる話のひとつに、「○○をみたこと」というものがあります。
 映画を見たとか、テレビを見たとかいう話がそうです。
 ゲームをしたという話も、見た話と同じです。

 こういう「見た話」には、自分自身の行動がありません。
 映画を見て、どんなに面白かったにしても、それは映画の画面の中での話です。
 本人は、ただ座って見ていただけですから、自分らしいことが作文の中に出てきません。

 だから、「見た話」を書く場合は、それを見ていたとき、見る前、見たあとに自分がどんなことをしたかということを書くのが大事になるのです。


 もうひとつ、子供が書きたがる話で、書きにくい話が未来の話です。
 例えば、「明日は遠足」とか、「もうすぐ誕生日」とかいう話は、子供にとっていくら関心があったとしても、書くための材料がありません。

 こういう未来の話を書く場合は、「この前の似た話」や「去年の同じ話」などを続けて書いていくといいのです。


 もうひとつ、本好きな子で、実際にあった話よりも、自分で作った話を書きたがる子がいます。

 本人が書きたがるのであれば、しばらくは書かせてもいいですが、実際にあった話でなければ、表現力は伸びません。
 たとえを書くにしても、実際にあったことをたとえで表現するところに工夫があります。

 題材選びの前に、読書生活以外の楽しい実生活をすることが大事です。
 楽しいことがあれば、子供はそれを書きたがるからです。

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森川林 20240303  
低学年の作文でいちばん大事なことは、題材選びです。
その題材選びは、実はお母さんの役割です。
書いたあとの添削ではなく、書く前の準備が大事なのです。

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記事 5000番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/4/28
【合格速報】横浜共立学園中学校 as/5000.html
言葉の森 事務局 2024/03/11 11:40 
横浜共立学園中学校 K.E.さん

<担当講師より>
  小1から長く続けてくれている生徒です。
 国語に苦手意識があるとのことでしたが、作文も読解もぐんぐん上達し、第一志望に合格しました。
 これからも個性豊かな作文を期待しています。
 合格おめでとうございます!

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合格情報(27) 

記事 4999番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/4/28
作文における書き出しの工夫、結びの工夫。表現の工夫は、生活作文の事実文だけでなく、説明文、意見文でも生かせる。文章力に自信のある人は、情景の書き出しと書き出しの結びにも挑戦しよう as/4999.html
森川林 2024/03/02 14:27 


菜の花

 小学4年生までの生活作文(事実文)では、書き出しの工夫と結びの工夫ができます。

 高学年や中学生、高校生でも、書き出しの工夫と結びの工夫をすることができます。

 書き出しの工夫がなぜ必要かというと、読み手を引き付ける効果があるからです。
 YouTubeのタイトルやウェブニュースのタイトルなどを見ると、オーバーな表現が目立ちます。
 引用するのが面倒だから、あえて書きませんが(笑)。

 作文は、読んでもらう人を想定して書きますから、読み手の入口になる題名と書き出しは意味があるのです。


 書き出しの工夫の方法はいくつかあります。
 会話の書き出し、情景の書き出し、動作の書き出し、名言の書き出しなどです。

 いちばんきれいに書けるのは、情景や動作の書き出しです。
 私(森川林)が担当している小4の子の書き出しです。
====
 ささっと私はキャベツをお肉で巻きます。弟はぐつぐつしているなべの中のじゃがいもがやわらかくなってきたか、フォークでつついています。弟が
「もっとほしい。」
と言ってくれました。
(このあと、料理を作った話が出てきます。)
====
 もみじを抜こうとしたら、くきは固くて根もしっかりはっていました。公園を通った時に、もみじの木の下で五cmくらいのもみじを見つけました。お母さんが
「さくらは植えきばちで育てるとずっとぼんさいの大きさだよ」
と言っていたので、もみじでもできるかなと思って持って帰ってきました。
(このあと植物の話が続きます。)
====

 書き出しが直接の情景描写になっているので、読む人はすぐに作文の中身に入ることができます。
 この短い情景描写のあとに、「いつ、どこで何がどうした」という説明を入れればいいのです。


 書き出しの工夫と対応するのが結びの工夫です。
 1200字の作文では、書くのには1時間ぐらいかかりますが、読む人は数分で読みます。
 だから、読み手には、最後まで読んでも、最初の書き出しの印象が残っています。
 そこで、書き出しの工夫に対応したキーワードが結びにもあると、読み手はなぜか心地よさを感じるのです。

 これは、小説などでも同じです。
 長い小説で、最初の方のページにさりげなく書いてあった何かが、後半に重要な意味を持つことになったという伏線のあるストーリーを読むと、読み手は、そこに気持ちよさを感じるのです。

 しかし、小さくまとまっているものは、面白くありません。
 書き出しと結びの間に、途中の広がりがあり、どうなるかわからないように見えながら最後にまとまるというところに快感を感じるということです。


 結びの工夫をするためには、感想や意見のあとに、書き出しのキーワードを生かした文を書くことです。

 先ほどの引用の書き出しの「もみじ」の作文の結びです。
===
今もみじは葉が全部無くて、芽がふくらんできています。もうすぐ春です。
====
 「もみじ」という言葉がキーワードになって、書き出しとつながっています。


 中学生や高校生は、意見文の課題になるので、書き出しや結びの工夫は関係ないと思うかもしれませんが、実はあるのです。

 硬い意見文の書き出しに柔らかい情景の書き出しがあり、中身の題材と意見が充実していて、しかも、結びに、書き出しのキーワードに対応した工夫があると、その作文の内容以上に、読み手は、その構成のセンスに感動するのです。

 中学生、高校生で、文章力に自信のある人は、そういう書き出しを結びの工夫を作文に生かしていってください。

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森川林 20240302  
 作文で大事なのは中身です。
 しかし、中身はなかなか進歩しません。
 すぐにできるのは表現の工夫です。
 だから、勉強のアクセントとして表現の工夫をするのです。
 しかし、表現の工夫は、文章力のある子にとっては、パズルを解くように面白い勉強なのです。
 ……微妙な話だなあ(笑)。

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記事 4998番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/4/28
3月1週は、作文の実力テスト。目標の字数まで書くこと、項目を全部入れられること、項目には項目マークをつけること。実力テストをきっかけに、作文の字数が伸びる。締切は3月7日(木) as/4998.html
森川林 2024/03/01 04:06 


椿



 3月1週は、作文の実力テストです。

■字数

 それぞれの学年で、目標の字数まで書けるようにしましょう。
 小1は200字、小2は400字、小3は600字、小4は800字、小5は1000字、小6以上中学生高校生は1200字が目標の字数です。

 普段、目標の字数まで書けない人も、この実力テストでがんばって長く書くように努力すると、不思議なことに、それがその後のその人の実力になります。
 だから、何が何でもがんばって目標の字数まで書くということが大事です。

■項目

 それぞれの学年ごとに、作文の中に入れる項目が、★の印で指示されています。
▼項目表
https://www.mori7.com/mine/nae.php

幼長・小1は、
★ はじめに絵をかく(構成)
★ 会話(題材)
★ たとえ、又は、★ □○□○、又は、★ ダジャレ表現(表現)
★ どうしてかというと(主題)
です。

 途中の学年は、省略して、

高3は、
★ 予測問題の主題、又は、★ 書き出しの結び(主題)
★ 複数の対策一、かつ、★ 複数の対策二(構成)
★ 読書実例・長文実例(題材)
★ ことわざの加工、又は、★ 自作名言(表現)
です。

 「又は」となっているところは、いくつかある項目のうち、どれかが入れてあればよいということです。

■項目マーク

 その項目を入れたことがわかるように、印となる項目マークをつけておきましょう。
構成 
題材 
表現 
主題 

 パソコンで書いている人は、作文の該当する箇所に次の文字列を入れておきましょう。
構成 < <構成> >
(全角の山カッコを2つ続ける。日本語キーボードで「ね」と「る」の位置)
題材 < <題材> >
表現 < <表現> >
主題 < <主題> >

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