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読書さえしていれば勉強などしなくても大丈夫 as/2694.html
森川林 2016/09/30 05:52 


 小学生時代は、頭も体もぐんぐん成長する時期です。
 この時期に、頭をよくし、体を丈夫にするのが、子供の教育の基本です。

 頭をよくするためには、好きな本をたっぷり読むことです。
 体を丈夫にするためには、体を使ってたっぷり遊ぶことです。

 勉強は、学校でしているから、それで十分です。
 家では、遊びと、お喋りと、読書と、それからちょっとだけ学校でしたことの復習です。

 本さえ読んでいれば、子供の頭脳はしっかり育ちます。
 それ以外は、本当は何もしなくてもいいのです。

 これは決して極端な話ではなく、数十年前の子供はみんなそうでした。
 学校から帰ると、すぐにランドセルを家の中に放り投げて、走って遊びに行きました。
 そして、夕方の食事の時間までたっぴり遊んでいたのです。

 昔は、本は今ほど豊富にはありませんでした。
 しかし、たまに買ってもらう本や、月に1回届く雑誌などが子供の読書の喜びで、同じ本を何度も繰り返し読みました。
 そして、この遊びと読書で、みんな立派に成長し、学校を卒業して、立派な社会人になっていったのです。


 先日、私立の小学校に通っている子に聞いた話に驚きました。
 家では勉強が忙しいから、本は学校の行き帰りの電車の中でしか読めないというのです。

 また、こういう子もいました。
 読書は、朝の10分間読書で学校でやっているから、家ではやらなくていいことにしているというのです。
 それで、家では勉強をしているというのです。


 勉強は、小学生のころの子供にとって決して面白いものではありません。
 勉強が面白くなるのは、もっとあとの高校生以上になってからです。

 読書は、子供にとっては遊びと同じように面白いものです。
 だから、読書はいくらしても無理がないのです。


 中学生、高校生になり、勉強がよくできるようになる子は、小学生時代に読書をたっぷりした子です。
 だから、子育ての基本は単純です。
 子供を読書好きにすればいいのです。


 もうひとつついでに、言葉の森の立場で言うと、読書と作文を好きにしていけばいいのです。
 しかし、それも楽しくさせることが絶対の条件です。

 ただし、読書さえしていれば、漢字の書き取りも計算の練習もよくできるようになるというのではありません。
 読書している子は、勉強が必要になったときにすぐ追いつくことができ、すぐに追い越すぐらいになるということなのです。



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コメント欄

森川林 2016年9月30日 6時7分 1 
 なぜ昔の子が家では勉強をしなかったかというと、問題集やプリントが今のように簡単に手に入らなかったからです。
(今は、塾から消化し切れないほどのプリントが渡されますが)
 
 それで、同じ本を繰り返し読んで頭脳を成長させていったのです。
 
 学力の基本は今も変わりません。
 問題を解くことによってではなく、本を読むことによって、子供は成長していくのです。



nane 2016年9月30日 6時17分 1 
 うちの子2人が、家でやっていたのは、読書と音読と作文だけ。
 塾にも予備校にもどこにも行きませんでした。
 それで、小中高と楽しく学校生活を送り、全く問題なかったのです。
 今の子供たちは、早期からの塾通いに健気に耐えていますが、本当はもっとたっぷり遊びたいはずです。


mae 2016年10月1日 9時37分 9 
遊ぶことと同時に大事なのは読書。

jun 2016年10月4日 16時0分 2 
言葉は悪いですが(笑)、これまでの経験上、大化けするのは、勉強ばかりしている子供ではなく、読書ばかりしている子供です。

jun 2016年10月4日 16時8分 2 
シェアさせていただきます。

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