ログイン ログアウト 登録
 小学校低学年の作文のポイント――構成、題材、表現、主題、表記のうち、小学校低学年は主に題材と表記 Onlineスクール言葉の森/公式ホームページ
 
記事 4686番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/11/10
小学校低学年の作文のポイント――構成、題材、表現、主題、表記のうち、小学校低学年は主に題材と表記 as/4686.html
森川林 2023/03/15 08:08 


 小学校低学年の重点は、題材と表記です。
 小学校中学年は、主に表現です。
 小学校高学年は、主に主題です。
 中学生以上は、主に構成です。

 小学1、2年生のころは、子供は書きたいことを自由に書きます。
 題材を選ぼうという意識が出てくるのは、小学3年生ごろからです。

 小学校中学年になると、面白い話や読まれて価値ある話を書こうとい意識が生まれます。
 その価値ある題材をもとに、表現を工夫して書くことが学習の重点になります。

 しかし、小学校低学年のころは、どういう話が価値ある話かという意識はなく、自分の書きたいことをただ書くだけです。

 だから、小学1、2年生の作文では、「学校でこんなことがあった」「学童であんなことをした」「友達と遊んだ」「○○を見に行った」という、自分が体験した直接的な話が多くなるのです。

 そのため、文章力のある生徒でも、題材が平凡になりがちです。
 子供が成長して、あとで自分が小学校低学年のときに書いた作文を見ても、あまり面白いと思わない日々の長い日記のようなものが題材になっていことが多いのです。

 ここで必要になるのが、保護者の方の工夫です。
 子供は、自分でいい題材を選ぼうという意識がありませんから、お母さんやお父さんが題材を工夫してあげるといいのです。

 例えば、「今度、土曜日に一緒にたこ焼きを作ろうか」とか、「日曜日に、近くの公園で、カエルの卵を見つけに行こうか」とか、「この本の理科実験面白そうだから、今度やってみようか」という題材作りです。
 「○○を見に行こうか」というのは、あまりいい題材になりません。
 親子の対話や子供の直接的な体験が少ないからです。

 作文の題材作りをきっかけに親子の対話が増えると、自然に子供の語彙力も増えてきます。

 親子で話をする機会が多い子は、作文の結びの感想の部分が次第に充実してきます。
 子供の感想でよくあるのは、「とても楽しかったです」「また○○したいです」という結び方です。
 これをもっと個性のある感想にするためには、感想のための語彙力が必要です。
 その語彙力を育てるのが、親子の対話です。

 作文の勉強というと、作文の上で添削してよりよい表現にするようなことを考えがちですが、そうではありません。
 作文の勉強は、作文のアウトプットを直すのではありません。

 作文のアウトプットの土台になる、読むことや経験することというインプットを充実させていくことが大事です。

 作文の題材は、作文を書くときに引き出すものではなく、毎日の生活の中で少しずつ入れておくものです。

 小学校低学年で作文の勉強をしている生徒の保護者の方は、いい題材作りということを意識して毎日の生活を送る工夫をしていってください。



同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
作文教育(134) 作文の書き方(108) 小学校低学年(79) 

コメント欄

しげか&みちるママ 2023年3月16日 11時1分  
なねせんせい、質問です。とすると、模試などの書いた作文を書き直したりせず、そのことをはなしあったり、なにか経験に結びるけれるようアドバイスしたり導いたりと考えればよいですか?新6年、受験で作文があります。

森川林 2023年3月16日 13時15分  
 本当は、事前の準備で、似た例を話し合ったり、感想のアドバイスをしたりすればいいですが、模試ではそういうことはできないので、普段の作文でやっていくといいです。
 模試の作文の点数はあまりあてになりません。字数と時間を守り、構成を意識して書いていけば十分です。

コメントフォーム
小学校低学年の作文のポイント――構成、題材、表現、主題、表記のうち、小学校低学年は主に題材と表記 森川林 20230315 に対するコメント

▼コメントはどなたでも自由にお書きください。
みむめも (スパム投稿を防ぐために五十音表の「みむめも」の続く1文字を入れてください。)
 ハンドルネーム又はコード:

 (za=森友メール用コード
 フォームに直接書くよりも、別に書いたものをコピーする方が便利です。
同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
作文教育(134) 作文の書き方(108) 小学校低学年(79) 
コメント1~10件
読解問題の解き Wind
面白かった 10/11
記事 4027番
長文の暗唱のた たろー
この世で一番参考になる 9/30
記事 616番
「桃太郎」を例 匿名
役に立った 8/15
記事 1314番
日本人の対話と 森川林
ヨーロッパの対話は、正反合という弁証法の考え方を前提にしてい 8/6
記事 1226番
日本人の対話と よろしく
日本人は上に都合がよい対話と言う名のいいくるめ、現状維持、そ 8/5
記事 1226番
夢のない子供た 森川林
「宇宙戦艦ヤマトの真実」(豊田有恒)を読んだ。これは面白い。 7/17
記事 5099番
日本人の対話と 森川林
 ディベートは、役に立つと思います。  ただ、相手への共感 7/13
記事 1226番
日本人の対話と RIO
ディベートは方法論なので、それを学ぶ価値はあります。確かに、 7/11
記事 1226番
英語力よりも日 森川林
AIテクノロジーの時代には、英語も、中国語も、つまり外国語の 6/28
記事 5112番
創造発表クラス 森川林
単に、資料を調べて発表するだけの探究学習であれば、AIでもで 6/27
記事 5111番
……次のコメント

掲示板の記事1~10件
項目の苗 kosuho
いつもありがとうございます。 こすほです。 項目 11/10
森の掲示板
サーバーについ
11月1日から、森リン採点のページがこの様になってしまい、使 11/9
森の掲示板
サーバーについ
11月1日から、森リン採点のページがこの様になってしまい、使 11/9
森の掲示板
テスト送信 森川林
\r\n人間も、地球も、同じ地球の住人。\r\n共存する仕組 11/9
森川林日記
Re: 初回の 言葉の森事務局
 泰成君は、本日午前10時(毎週土曜日10時)です。 11/9
森の掲示板
初回のクラスに やすひろ
泰弘と泰成は読解のクラスに入会したと思いますが、 次のクラ 11/9
森の掲示板
Re: 読解検 言葉の森事務局
 ご連絡ありがとうございます。  11月23日に予約を 11/9
森の掲示板
読解検定の申し あおやゆ
11月の読解鑑定の申し込みができない状況です。初日に登録お願 11/9
森の掲示板
おかき先生へ ひびき母
大鳥先生 ひびき母です。お世話になっております。先日の 11/8
森の掲示板
作文がおくれな こすほ
いつもありがとうございます。こすほです。 送信でき 11/7
森の掲示板

RSS
RSSフィード

QRコード


小・中・高生の作文
小・中・高生の作文

主な記事リンク
主な記事リンク

通学できる作文教室
森林プロジェクトの
作文教室


リンク集
できた君の算数クラブ
代表プロフィール
Zoomサインイン






小学生、中学生、高校生の作文
小学1年生の作文(9) 小学2年生の作文(38) 小学3年生の作文(22) 小学4年生の作文(55)
小学5年生の作文(100) 小学6年生の作文(281) 中学1年生の作文(174) 中学2年生の作文(100)
中学3年生の作文(71) 高校1年生の作文(68) 高校2年生の作文(30) 高校3年生の作文(8)
手書きの作文と講評はここには掲載していません。続きは「作文の丘から」をごらんください。

主な記事リンク
 言葉の森がこれまでに掲載した主な記事のリンクです。
●小1から始める作文と読書
●本当の国語力は作文でつく
●志望校別の受験作文対策

●作文講師の資格を取るには
●国語の勉強法
●父母の声(1)

●学年別作文読書感想文の書き方
●受験作文コース(言葉の森新聞の記事より)
●国語の勉強法(言葉の森新聞の記事より)

●中学受験作文の解説集
●高校受験作文の解説集
●大学受験作文の解説集

●小1からの作文で親子の対話
●絵で見る言葉の森の勉強
●小学1年生の作文

●読書感想文の書き方
●作文教室 比較のための10の基準
●国語力読解力をつける作文の勉強法

●小1から始める楽しい作文――成績をよくするよりも頭をよくすることが勉強の基本
●中学受験国語対策
●父母の声(2)

●最も大事な子供時代の教育――どこに費用と時間をかけるか
●入試の作文・小論文対策
●父母の声(3)

●公立中高一貫校の作文合格対策
●電話通信だから密度濃い作文指導
●作文通信講座の比較―通学教室より続けやすい言葉の森の作文通信

●子や孫に教えられる作文講師資格
●作文教室、比較のための7つの基準
●国語力は低学年の勉強法で決まる

●言葉の森の作文で全教科の学力も
●帰国子女の日本語学習は作文から
●いろいろな質問に答えて

●大切なのは国語力 小学1年生からスタートできる作文と国語の通信教育
●作文教室言葉の森の批評記事を読んで
●父母の声

●言葉の森のオンライン教育関連記事
●作文の通信教育の教材比較 その1
●作文の勉強は毎週やることで力がつく

●国語力をつけるなら読解と作文の学習で
●中高一貫校の作文試験に対応
●作文の通信教育の教材比較 その2

●200字作文の受験作文対策
●受験作文コースの保護者アンケート
●森リンで10人中9人が作文力アップ

●コロナ休校対応 午前中クラス
●国語読解クラスの無料体験学習