これまでの記事では、作文の勉強における家庭での準備から、SNSを使った作文発表会の可能性までを説明してきました。
この話は、まだ続きがあります。
子供たちが、毎日の自習で暗唱したり音読したりする長文は、社会全体の共有財産となります。どんな文章を読んでもらいたいかを決めるのは、それぞれの親です。
人によっては、子供に読ませたい長文を自分で作るという人も出てくると思います。かつての赤い鳥運動では、子供たちにいい物語を読ませるために、芥川龍之介、新見南吉、小川未明などの優れた文学者が手弁当で参加しました。これが更に大きく広がるのが、インターネット時代の文学運動です。
言葉の森では、facebookのオープン長文グループや、言葉の森のホームページの中で、この運動を進めていきたいと思っています。言葉の森の教材として作られた暗唱長文や音読長文は既にありますが、このほかにオープン長文グループで掲載された文章の中から、それぞれの親子が自分の好きな長文を選べるようにしていきたいと思います。
実は、言葉の森の子供たちが読んでいる、小1から小3までの読解マラソン長文集は、言葉の森の講師が書いたものです。この長文を作成したときの基準は次のようなものでした。
1、物語的な文章は既に世の中にたくさんあるので、説明的な文章にする。しかし、単に事実や知識を並べるようなものではなく、原因や理由の関係のような構造的なことわかり、知の喜びを感じられるようなものにする。
2、子供向けに易しい言葉に直すのではなく、難しい言葉であっても必要なものはそのまま使う。
3、勇気、知性、愛の感じられる内容にする。
4、笑いのある文章にする。
5、そして、長期間の暗唱に堪えるような洗練された表現の文章にする。
この中で、いちばん難しいのは「笑いのある文章」でした。しかし、その笑いを工夫したダジャレなどの部分がやはり子供たちにいちばん受けたのです。
暗唱や音読というのは、単純な繰り返しです。その繰り返しの単調さに花を添えるのが笑いです。落語が何度聞いても面白いのは、そこに笑いがあるからです。もし、内容を伝えることが目的の話だったら、一度聞いた話を二度も三度も聞きたいと思う人はいないでしょう。
私は、こういう文章が、今後、文学のひとつのジャンルになると思っています。今は、だれもがブログなどで文章を書く時代ですから、文章を書くこで成り立つような面白い仕事はまずありません。しかし、ジャンルを特定すれば、文章を書くことは十分に個性的な仕事として成り立ちます。
それは、子供たちのために、勇気と知性と愛のある話題を、科学的な説明文の文章で、笑いを入れながら、美しい日本語で書くというジャンルです。
今、こういうジャンルは、文章としてではなく、主に学習漫画のようなものでカバーされています。しかし、学習漫画は、絵に頼って理解してしまうため、文章の部分が簡略化されがちで、思考力を鍛える点では物足りない面があります。また、学習漫画の多くは、因果関係の説明のような知の喜びを喚起する方向ではなく、単なる物知り的な知識を並べる方向になっているようです。
今後、子供たちのための音読長文用の文章を書くというジャンルが、文学を志す人の大きな目標になる時代が来ると思います。言葉の森のオープン長文を、そのきっかけにしていきたいと思っています。
(まだつづく)
国語に自信のある子は、
解くときの気合いが違う。
国語の問題は浅く読めば×になり、
深く読めば○になるように作られている。
国語以外の他の教科の成績がいいのに、国語だけが振るわないという場合、その子は解き方のルールを知らないのです。
現在の国語の問題は、ひとつのゲームのようなルールの上に成り立っています。
つまり、答えは必ず文章中にある、正しいものを選ぶのではなく、間違っていないものを残す、採点しやすいように設問のキーワードに沿って書く、などです。
国語の問題は、点数に差をつけるために出されているので、浅く読めば×になり、深く読めば○になるようになっています。
こういう背景がわかっている子は、そのルールに合わせて深く読むから高得点が取れます。
それがわかっていない子は、勘とあてずっぽうで解くので、浅くしか読めず、結果として×になります。
そして、問題を作る人は、このルールを更に解きにくくするために、読みにくい問題文を選び、短時間で長い文章を読ませるようにします。(^^ゞ
本当は、こんなゲームのような国語問題でテストをせずに、作文と面接で国語の力を見ればいいのですが、そのやり方だと時間がかかって大変なので、やむをえず国語の問題を出しているのです。
だから、対策は簡単。
まず、国語の問題の解き方のルールを知ることです。
そして、そのあとは、本当の実力をつけるために、難しい文章をばりばりと読んでいけばいいのです。
ということで、今日のテーマは国語。(勉強の話になってしまいました。(^^ゞ)
1、国語についてひとこと、
又は、
2、「こ、く、ご」で五七五、
又は、
3、何でも自由にどうぞ。
国語の問題の解き方のルールを知るのは簡単です。
実際の模擬試験などの結果をもとに、お父さんやお母さんが、なぜその答えなのかということを子供に理詰めで説明してあげます。
お父さんやお母さんが理詰めで説明できない問題は、できなくてもいい問題です。(そういう問題もあります)
時間は長くても2、3時間。これだけで、次回から国語の成績が上がります。
しかし、その上がり方は、その子の読む力までですから、あとは気長に難しい文章を読む練習をしていくことです。
参考までに、「センター試験国語の解き方の例」
https://www.mori7.com/as/365.html
(赤字のところだけ読むだけで、解き方のコツがわかります)
今日は、3月の明るい空で気分もさわやか。
そろそろお花見の準備です(笑)。
それでは、今日もいい一日をお過ごしください。