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9月の森リン大賞より(小6の部) as/1962.html
森川林 2013/10/21 09:35 


 森リンの点数を決める中心は表現語彙です。表現語彙とは、語彙の多様性のことです。
 1位の作文は、密度の濃い文章という読後感があると思います。それは、多様な語彙が使われているからです。
 1200字程度の作文で語彙を多様にするためには、できるだけ同じ言葉を繰り返さないように書くことです。そのためには、読書に力を入れて使える語彙を増やしておくことが大切です。


9月の森リン大賞(小6の部147人中)
どんどん切り捨てない
とよし

 噴水は、何も役に立たないものなのだ。夏の日照りが続き、恒例の水不足になると、都市によっては噴水の水を停めてしまうところがあるが、噴水の水というのは同じものが循環しているだけなのであるから、どんなに水不足の場合でも、停める必要はない。噴水は、ただ水を噴き上げていればいいのである。

 私にもこれと似た話がある。私の家のバルコニーには、飾る花や植物などを置くスペースがあり、それは、正直、あっても無くても良いものである。バルコニーはそもそも、避難する為のスペースだ。けれど、そこに、花や植物などを置くと、明るい印象を持つ。人形の場合、少しでも部屋に置いておくと賑やかな雰囲気になり、いやされる。リビングのダウンライトは、明るく出来たり、少し暗くも出来る。生活には、あまり必要ではないけれど、例えば、ケーキに飾るロウソクを、ダウンライトを利用して少し暗くして、輝かせる事も出来るし、自分に合った明るさに調節出来るのが魅力的である。

 他にもまだある。レストランやカフェで流れる音楽。音楽によって心が落ち着いたり、和やかな気持ちになれたりする。母の話も聞いてみると、母は、
「カフェは、日常生活から少し離れて、ホッと出来る場所だわ。静かな音楽を聴きながら、本を読む。とてもぜいたくな時間ね。時々、自分の知らない曲がかかったりするので、面白い。その曲が気になってCDショップに買いに行ったけれど、曲名や歌手が分からず、買えない事もある。カフェで、もし、その曲が流れていなかったら、おそらくそんな気持ちにならなかっただろうなぁ…。あっても無くても良いものだけれど、私の心を優雅な気持ちにさせてくれるから…やっぱり、あった方がいいな。」
 また、母の話しでは、ロンドンでは、カーテンは飾りとして扱っていた!と言う。つまり、カーテンとしての機能はなく、閉められなくなっているというのだ。私は母の話を聞いて、閉められないカーテンは珍しいなぁ、面白いなぁと思った。

 そう言えば、引っ越し前に住んでいたマンションのエントランスに、観葉植物を置くか、置かないか、住人の間で話し合いがあった。観葉植物は置くことになったのだが、造花は意見が分かれた。それは、意外と費用がかかるからだ。しかし、造花を置く事により、憩いの場になるという事で、置くことになった。それにより、エントランスで人々がくつろぐようになったのだ。殺風景だったエントランスが、まるで植物園のようになった。

 人間にとって、あっても無くてもいいものは、切り捨てないでその物の良さを生かしていく物なのである。一見、無駄だなぁと思ったものでも、そのまま活かしていこうと思う。


順位題名ペンネーム得点字数思考知識表現文体
1どんどん切り捨てないとよし86110554777787
2文化的DAIKICHI8296152637692
3一番の意味たけみ80108546627579
4一番~勝ち抜く・勝ち取る~のりみ7981243708792
5一人とみんなの優勝彌織7990148848781
6私の長所、短所(清書)ジャスミン7892747598084
7長所だとしても反対には・・・悟空78102739697879
8やっぱり一番はとくべつ!ゆへつ7890646677681
9ユーモアについて話がしろめウサギ7886344737387
10私の長所短所ナナえもん7895643627087


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現在の情勢と言葉の森の今後の計画 as/1961.html
森川林 2013/10/21 09:30 


 少し前までは、世界は危機の可能性の中にありました。自然災害、テロと戦争、感染症拡大、経済危機のそれぞれが起こり得る状況があったからです。
 しかし、ここ数年で、未来の暗い可能性は小さくなり、その反対の明るい可能性が広がってきました。明るい可能性とは、平穏になる自然、平和な世界の到来、すべての人の豊かさの実現、科学技術の飛躍的発展、人間の隠されていた能力の開花などです。

 だから、今大事なことは、現在もなお残る否定的な情勢に対する準備をしつつ、明るい未来に向けての準備を進めていくことです。
 当面、可能性の高いものは、世界的な経済危機でしょう。その大きなものの一つは米国の倒産です。もう一つは中国の内乱です。米国の倒産は、日本に金融的な危機を引き起こすでしょう。中国の内乱は、日本に難民の流入をもたらすでしょう。それらによって、今なお経済の不況と競争の激化に苦しむ日本は、大きな国難に直面するでしょう。

 これらの情勢の変化に機敏に対応できるように、言葉の森は今後、広報活動に力を入れていきたいと思います。主な分野は、第一にfacebook、第二にホームページ、第三にgoogle+です。(第一、第二、第三というのは重要度の順ではなく、ただ並べた順番です。以下同じ)

 また、言葉の森の組織における人間のつながりを強化していく必要があります。組織の主なものは、第一に森林プロジェクト、第二に言葉の森の講師、第三にオープン教育です。これによって、生徒や保護者とのつながりを更に緊密なものにしていきたいと思います。

 一方、実際の業務における重点は、未来の展望とのつながりで考えていく必要があります。業務の重点は、第一に実行課題(遊びや行事の作文課題)、第二に自習検定(家庭学習の促進と検定試験)、第三に公中講座(公立中高一貫校の受験対策の講座)です。

 未来の展望は、短期的には、作文文化を普及させるための研究開発を進めることです。開発の重点は、第一にプレゼン作文、第二にオープン長文、第三に森リンテクノロジー(作文のように主観性の高い分野を客観化する技術)です。
 長期的な展望は、日本に創造教育を広げ、ネット+家庭教室の新しい寺子屋を広げ、世界に普遍的な日本文化を広げていくことです。

 これらの計画を実現するために、今後、それぞれの分野で、ネットを利用した会議を定期的に開いていく予定です。

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長い字数の作文の宿題を出されたら as/1960.html
森川林 2013/10/17 20:36 



 小3の子が、学校から1200字の作文を書いてくるようにとの宿題を出されました。

 字数には個人差があり、長く書ける子と、長く書けない子の差は、はっきりしています。
 一般に、小3の生徒が書く字数は、300字から600字です。ですから、1200字の宿題というのは、どの子にとっても負担が大きすぎます。

 しかし、こういう長い作文を書く方法は簡単です。
 いっぺんに1200字を書こうと思うから大変なのです。日数に余裕があれば、1日目に400字、2日目に次の400字、3日目に最後の400字を書けば、合計で1200字です。
 このやり方は、夏休みの宿題の感想文を書くときにも使えます。

 ただし、1日目に何を書き、2日目に何を書き、3日目に何を書き、最後のまとめの感想をどういう形にするかというおおまかなレイアウトを考えるのはお母さんです。
 小学生の子供は、小5になるまでは、そういうレイアウトはまずできません。
 物事の全体の構造との関連で部分を見ることができる能力は小5から育つので、要約の練習なども小5からでないと無理があるのです。

 作文の宿題というのは、あまり意味がありません。
 書く力のほとんどは、読む力と考える力の結果であって、書く力そのものを伸ばす分野は限られているからです。

 書く力そのものとして伸ばす分野は、構成力、字数力、表記力です。
 作文の肉付けになる題材力、表現力、主題力のほとんどは、作文の中で勉強するものではなく、読む勉強と考える勉強の中で行うものです。

 だから、小学校低学年で毎日日記を書くというのも、実はそれほど勉強としての意味があるわけではありません。
 むしろ、日記を書かせて、書いたあと注意することによって、書くことを苦手にしてしまうマイナスの方が大きいのです。

 子供に間違いだらけの作文を書かせて、それを次々と直すというのは、最もよくない勉強法です。
 いい勉強法は、読む力をたっぷりつけて、自然に正しい書き方を最初からできるようにしておくという方法です。

 では、なぜ言葉の森では、小1(あるいは幼長)から作文の勉強をすすめているかというと、週に1回作文を書くことによって、毎日の読む勉強と話をする勉強のきっかけを作ることができるからです。
 「習い事は6歳から」とよく言われます。それは、6歳のころから始めたことは、勉強というよりも生活の一部になるからです。

 週に1回作文を書き、毎日音読をし、時々お父さんやお母さんと対話をするということが生活の一部になると、それだけで勉強の最も大事な骨格ができたことになるのです。

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匿名 20160421  
断言形でのたまう。すごい。

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作文の書き方(108) 

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疎外された消費から、主体的に参加する消費へ as/1959.html
森川林 2013/10/17 08:59 


 消費者は王様で、お客様は神様だと言われていましたが、これまでの王様も神様も、自分が受け取るものの生産から疎外されているという点で、世の中に対して主体的に参加しているとは言えませんでした。

 これからの消費者とお客様は、受け手でありながら送り手の側にも積極的に関わるようになります。
 そして、消費と生産の双方向からの融合が進むことによって、人間は疎外された消費者や、ある職業に固定された生産者である前に、その人の個性によって生きる存在になっていくのです。

 例えば、近所の八百屋さんで(今あまりありませんが)、大根を買った消費者が、別の日にはその大根を育てている農園で農作業に参加していたり、その大根を売っている八百屋さんが、休みの日にはお店を会場にして、自分の好きな音楽を近所の子供たちに教えていたりするようになるのです。

 その時代はもうとっくに始まっていて、これからは、それがあらゆるところに広がっていく時代です。
 言葉の森が今企画している森林プロジェクトやオープン教育も、そういう流れの中で生まれてきたものです。

「オープン教育」
https://www.mori7.com/ope/

 人間が生産者や消費者や職業や社会的役割という属性から自由になるにつれて、人間は本来の個性で生きるようになります。

 これまでの社会では、人間がそれぞれ特定な属性に縛られていたために、その属性のもとで全面性を獲得するためには、自分にないものを持つ他人を支配しなければなりませんでした。
 その時代が長く続いたために、今でもまだ人は、自分にないものを持つ他人がいると、うらやましい気持ちが起きてきます。
 そのうらやましさは、自分にないものを持つ他人に支配されたくないという感覚とうらはらの関係にあります。その感覚が、競争意識の源泉になってきたのです。

====facebook記事より。

 人間が個性的になると、自分が持っていないものを他人が持っていることに対して、うらやましいという気持ちは起きず、むしろ他人の長所を喜ぶようになります。
 それは、自分もまた、他人の持っていない長所を持ち、その長所どうしを互いに与え合う関係になるからです。

 これからの社会では、競争意識は次第に稀薄になります。
 競争を楽しむことはあっても、それに過度に燃えることはなくなっていきます。

 むしろ、肝心の決勝場面で大技をミスして笑いを取るような余裕を、多くの人が持つようになってきます。
 それは、競争そのものではなく、競争を味付けにした交流です。

 そして、競争の前提となっていた支配と所有の時代は遠ざかり、共感と共有の時代が始まっていくのです。

▽関連記事
「勉強のよくできる子こそ個性を伸ばす教育を」
https://www.mori7.com/index.php?e=1905

====

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