ログイン ログアウト 登録
 Onlineスクール言葉の森/公式ホームページ
 
記事 4525番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2025/4/25
算数数学の勉強の仕方――この方法なら誰でも算数数学が得意になる as/4525.html
森川林 2022/09/08 03:44 


●動画:https://youtu.be/nHMuKik5uJw

 算数数学の勉強法は、実は簡単です。
 しかし、その勉強法を知らないために遠回りしている人が多いのです。

 オンラインの算数数学クラスでは、誰でも算数数学ができるようになります。
 正しい勉強法がわかれば、算数数学はやりやすい勉強なのです。

 私は、高校生のころ、間違った勉強法をしていました。
 理系の選抜クラスというところにいたので、数学は比較的よくできる方でした。

 しかし、そのときの勉強法は、わからない問題があると、ずっと考えるというやり方でした。
 どうしてもわからないと、夜の街を歩きながら、1時間も2時間も考えることがありました。

 しかし、その後、この勉強法が最もよくないやり方だとわかりました。
 算数数学は、答えのある勉強です。
 そして、受験の算数数学は、受験生に差をつけるためにわかりにくい問題を出します。
 だから、考えるのではなく、解法を理解することが大事なのです。

 日本の林学者で、日本の「公園の父」と言われる本多静六氏は、東京農林学校という今の東大農学部の1年生のとき、数学で赤点を取りました。
 家が貧しくて勉強があまりできなかったために、数学が苦手だったのです。

 しかし、家の手伝いをしているときに暗唱の練習をしていたために、文章を暗唱する力だけは十分にありました。
 大学に合格したのは、数学ができなくても、作文が特に上手だったからです。

 静六氏は、数学の赤点をきっかけに一念発起して、数学の問題集の例題をすべて暗唱することにしました。
 すると、次の学期から数学はほとんどできるようになり、やがて、みんなから数学の天才と言われるようになり、数学の先生からは、「もう授業に出なくてもいい」とまで言われるようになりました。卒業するときには、主席の卒業生に送られる恩賜の銀時計を受け取るまでになったのです。

 「数学は暗記科目である」を書いた渡部由輝氏や、「数学は暗記だ!」を書いた和田秀樹氏も、同じような数学の勉強法を提唱しています。
 それは、わからない問題があったら、すぐに答えを見て解法を理解するという方法です。
 数学を学問としてやるのであれば、考えることが大事ですが、受験のための数学は、解法を理解することが最も正しい勉強法なのです。

 オンラインクラスの算数数学の勉強法も同じです。
 生徒は、家庭学習で、毎日問題集の数ページを解いてきます。
 先生は、その生徒の学習記録を見て、わかりにくそうな問題を質問します。
 ほとんどの場合、生徒は答え方を正しく説明することができますが、うまく説明できないこともあります。「よくわかりません」と言うこともあります。

 生徒がわからない問題があったとき、先生は、次のように言います。
「では、来週までに、その問題の答え方を説明できるようにしておいてね」
 これで、ほぼすべての生徒ができるようになるのです。

 しかし、難しい問題のときは、一度は正しく説明できても、次のときにまたできなくなることがあります。
 そのときは、またその問題だけを解法を見て理解するようにします。
 かなり難しい問題であっても、4回目か5回目には、完全に説明できるようになります。

 数学ができない生徒は、先生に1回聞いただけでおしまいにするので、わかった気がするだけで、数学ができるようにならないのです。

 この算数数学の解法の理解を繰り返していると、不思議なことに、初めて見る問題であっても、答え方の方向がわかるようになります。
 図形の問題で、どこに補助線を引くか考えるときも、解法を理解する勉強を繰り返していると、自然にわかってくるのです。

 よく、「考える勉強が大事だ」ということが言われますが、考える勉強は、作文でやればいいのであって、受験数学は、考えるのではなく解法を見て理解することが大事です。

 今の算数数学の市販の問題集のほとんどは、解法が充実しています。解法が充実していないのは、学校の教科書ぐらいです。
 自分で選んだ1冊の問題集を5回繰り返すつもりで、できない問題が1問もなくなるまで解いていけば、数学は必ずできるようになります。

 算数数学が苦手な人は、言葉の森のオンラインクラスに参加して、算数数学の正しい勉強法を身につけてください。

この記事に関するコメント
コメントフォームへ。

同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
算数・数学(22) 

記事 4524番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2025/4/25
小1からの国語、算数、暗唱、発表で、毎日の勉強の習慣と、バランスの取れた総合学力をつける as/4524.html
森川林 2022/09/06 04:40 


●動画:https://youtu.be/ykQlp0_KThw

■小学1年生から小学3年生は、勉強の習慣がつく時期。大事なのは毎日の学習

 小学1年生から3年生にかけては、勉強面で難しいことは何もありません。この時期は、勉強の内容については、特に何もしなくても問題ないのです。
 この時期に大事なのは、毎日の勉強の習慣をつけることです。
 しかし、長時間の勉強をする必要はありません。長い時間勉強をさせると、集中力がなくなりかえって勉強習慣がつきません。親からみて、少しものたりないと思うくらいが、子供にとってはちょうどいい時間です。
 子供の勉強の習慣をつけるきっかけになるのが、総合学力クラスの授業です。授業の内容に合わせて勉強を進めれば、バランスのよい家庭学習ができます。

■国語力の基礎は、難しい説明文を読む力で、同じ文章を繰り返し読むこと

 国語力の差は、学校の勉強ではあまり目立ちません。学校では難しいことはしないからです。
 しかし、実は国語力は最も差のある学力で、いったん国語力の差がつくとなかなか追いつくことができません。
 国語力をつけるコツは、ある程度難しい文章を繰り返し読むことです。総合学力クラスでは、これを問題集読書という問題集の問題文を音読する方法で取り組みます。
 授業では、先生が生徒に個別に質問し、それぞれの生徒がどれだけ読めているかをチェックします。


■算数力の基礎は、問題の解法を見て理解する力。1冊の問題集を完璧に仕上げる

 算数は、答えのはっきりした勉強なので、最も取り組みやすい教科です。
 しかし、この算数の勉強の仕方にもコツがあります。低学年のうちに勉強のコツを身につけておくと、高学年、中学生、高校生になってからも、算数数学の勉強をうまく進めることができます。
 算数の勉強法のよくないやり方は、第一にいつまでも考えること、第二にすぐ人に聞くことです。
 算数は、自分で答えと解法を見て理解することが大事です。そして、できなかった問題だけを繰り返し解き、1冊の問題集を完璧に仕上げることです。
 授業では、先生が生徒に問題集の中にある問題の解法を聞き、学習状況をチェックします。


■小学1、2年生は、暗唱の力が最も伸びる時期。暗唱力をつけると勉強が楽にできるようになる

 暗唱の力が最もつけやすい時期は、幼児から小学2年生にかけてです。この時期は、素直に音読を続けることができるからです。
 学年が上がると、単純に音読を続けることができずに、意識的に覚えようとするためにかえって暗唱がしにくくなります。
 低学年のうちに暗唱の力をつけておくと、語彙力、記憶力、読解力、表現力が身につき、その後の勉強が楽にできるようになります。
 暗唱力は、中学生や高校生になってから更に役に立ちます。
 暗唱力のある子は、どの勉強も楽にできるようになるからです。

■これからの学力で大事になるのは、自主的に探究する力と、みんなの前で発表する力

 現在、世界の教育は大きく変わっています。
 知識の詰め込みと再現を中心としたこれまでの教育から、自主的に探究する力と発表する力が重視するようになっています。
 今後の大学入試も、ペーパーテスト中心から、AO入試の方向に変わります。そのひとつの例が、東大の推薦入試、京大の特色入試です。
 AIの時代には、求められる学力が大きく変わるのです。
 総合学力クラスの発表の時間では、生徒がそれぞれ自分で取り組んだ理科実験や調査研究や工作を発表します。この発表に合わせて、家庭での親子の知的な対話も深まります。
 これからの学力は、このような探究型、発表型の学力なのです。

■総合学力クラスの勉強をきっかけに、家庭学習の習慣をつけ、勉強の楽しさを知る

 総合学力クラスの勉強は、先生の講義を聞く形の勉強ではありません。また、先生に教えてもらう勉強でもありません。
 家庭学習で勉強の習慣をつけ、それを先生がチェックすることによって生徒の自主的な勉強を進めるかたちで授業を行っています。
 また、授業の中で、生徒どうしの読書紹介や質問感想など、対話と交流の時間をできるだけ取るようにしています。
 この対話と交流によって、友達と一緒に楽しく勉強する姿勢が身につくのです。

■毎週の読書紹介で、読書力と発表力をつける、オンライン4人クラスの学習

 言葉の森のオンライン4人クラスでは、毎回、全員の読書紹介があります。
 この読書紹介によって、どの子も本を読む習慣がつきます。
 また、みんなの前で発表する力がつきます。
 低学年のころは、まだうまく発表ができない子も多いのですが、学年が上がるにつれて、どの子も自然に発表が上手になってきます。
 本の内容を簡潔に紹介し、自分なりの感想をわかりやすく述べることができるようになるのです。
 みんなの前で毎回全員が発表する時間があるというのが、オンライン4人クラスの学習の重要な特徴です。

この記事に関するコメント
コメントフォームへ。

森川林 20220906  
 小学1年生は、勉強のコツと勉強の習慣を身につける時期です。
 長い時間やる必要はありません。
 いいやり方でやっていくことです。
 いいやり方とは、人に教えてもらうのではなく自分でやること、1冊を繰り返し学習して完璧に仕上げることです。
 だから、小学生の勉強は、デジタル教科書ではなく、紙ベースのものの方がいいのです。

同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
総合学力クラス(0) 
コメント11~20件
……前のコメント
これからの学力 森川林
 書き忘れたけど、ひとりの先生が全教科、全学年を教えるという 12/9
記事 5233番
読解問題の解き Wind
面白かった 10/11
記事 4027番
長文の暗唱のた たろー
この世で一番参考になる 9/30
記事 616番
「桃太郎」を例 匿名
役に立った 8/15
記事 1314番
日本人の対話と 森川林
ヨーロッパの対話は、正反合という弁証法の考え方を前提にしてい 8/6
記事 1226番
日本人の対話と よろしく
日本人は上に都合がよい対話と言う名のいいくるめ、現状維持、そ 8/5
記事 1226番
夢のない子供た 森川林
「宇宙戦艦ヤマトの真実」(豊田有恒)を読んだ。これは面白い。 7/17
記事 5099番
日本人の対話と 森川林
 ディベートは、役に立つと思います。  ただ、相手への共感 7/13
記事 1226番
日本人の対話と RIO
ディベートは方法論なので、それを学ぶ価値はあります。確かに、 7/11
記事 1226番
英語力よりも日 森川林
AIテクノロジーの時代には、英語も、中国語も、つまり外国語の 6/28
記事 5112番
……次のコメント

掲示板の記事1~10件
2025年4月 森川林
●作文クラス ○小1の作文  小1のころ 4/22
森の掲示板
Re: 120 森川林
 小6以上の生徒は、1200字の作文を基準として評価していま 4/22
森の掲示板
Re: 人数報 言葉の森事務局
 人数報告のページはこちらです。 https://www. 4/21
森林プロジェクト掲示版
人数報告ページ Yumi Hasegawa
みつかりません 4/20
森林プロジェクト掲示版
作文、小論文と 森川林
 作文は、題材を中心にした文章です。小論文は、主題を中心にし 4/20
森川林日記
1200字換算 花ちゃん
小6,中2の生徒を担当しています。AI森リンの評価で、 4/20
森の掲示板
作文も小論文も 森川林
 作文も小論文も同じ。算数も数学も同じ。  内容のない人が 4/20
森川林日記
本日、森リン案 森川林
 本日、東京都の私立中の一部118校に、森リン案内を送付。 4/14
森川林日記
愛子さま天皇論 森川林
 大事なのは、近年のここまで続いてきた歴史を尊重することだ。 4/13
森川林日記
バースデイ ゆめ
 今日、私は16歳になりました。  誕生日のことなんて 4/10
ゆめ日記

RSS
RSSフィード

QRコード


小・中・高生の作文
小・中・高生の作文

主な記事リンク
主な記事リンク

通学できる作文教室
森林プロジェクトの
作文教室


リンク集
できた君の算数クラブ
代表プロフィール
Zoomサインイン






小学生、中学生、高校生の作文
小学1年生の作文(9) 小学2年生の作文(38) 小学3年生の作文(22) 小学4年生の作文(55)
小学5年生の作文(100) 小学6年生の作文(281) 中学1年生の作文(174) 中学2年生の作文(100)
中学3年生の作文(71) 高校1年生の作文(68) 高校2年生の作文(30) 高校3年生の作文(8)
手書きの作文と講評はここには掲載していません。続きは「作文の丘から」をごらんください。

主な記事リンク
 言葉の森がこれまでに掲載した主な記事のリンクです。
●小1から始める作文と読書
●本当の国語力は作文でつく
●志望校別の受験作文対策

●作文講師の資格を取るには
●国語の勉強法
●父母の声(1)

●学年別作文読書感想文の書き方
●受験作文コース(言葉の森新聞の記事より)
●国語の勉強法(言葉の森新聞の記事より)

●中学受験作文の解説集
●高校受験作文の解説集
●大学受験作文の解説集

●小1からの作文で親子の対話
●絵で見る言葉の森の勉強
●小学1年生の作文

●読書感想文の書き方
●作文教室 比較のための10の基準
●国語力読解力をつける作文の勉強法

●小1から始める楽しい作文――成績をよくするよりも頭をよくすることが勉強の基本
●中学受験国語対策
●父母の声(2)

●最も大事な子供時代の教育――どこに費用と時間をかけるか
●入試の作文・小論文対策
●父母の声(3)

●公立中高一貫校の作文合格対策
●電話通信だから密度濃い作文指導
●作文通信講座の比較―通学教室より続けやすい言葉の森の作文通信

●子や孫に教えられる作文講師資格
●作文教室、比較のための7つの基準
●国語力は低学年の勉強法で決まる

●言葉の森の作文で全教科の学力も
●帰国子女の日本語学習は作文から
●いろいろな質問に答えて

●大切なのは国語力 小学1年生からスタートできる作文と国語の通信教育
●作文教室言葉の森の批評記事を読んで
●父母の声

●言葉の森のオンライン教育関連記事
●作文の通信教育の教材比較 その1
●作文の勉強は毎週やることで力がつく

●国語力をつけるなら読解と作文の学習で
●中高一貫校の作文試験に対応
●作文の通信教育の教材比較 その2

●200字作文の受験作文対策
●受験作文コースの保護者アンケート
●森リンで10人中9人が作文力アップ

●コロナ休校対応 午前中クラス
●国語読解クラスの無料体験学習