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創造発表クラスで、ChatGPTを利用した学習を進める授業を行います――答えのある知識を吸収する勉強を超えて、興味関心を学問に深め、それを創造に高め、発表する勉強を進めよう as/4875.html
森川林 2023/12/07 06:56 

赤いガーデンシクラメン

●動画:https://youtu.be/H3M67YiP-DY

 これからの勉強で大事なのは、与えられた知識を吸収するだけの勉強ではなく、自分から何かを創造し発表する勉強です。

 創造性のある子は、今の学校の勉強に飽きています。
 答えのある勉強をするよりも、答えのない勉強をしたいと思っています。

 答えのある勉強は、やれば誰でも同じようにできます。
 今の社会は入試があるので、生徒を選抜する学校側は、答えのある勉強で、どれだけいい点数を取れたかということで生徒を評価します。
 すると、入試の問題は、生徒が学習するのに必要な範囲を超えて、どんどん難化していきます。

 その入試の影響が、中学生の定期テストにも表れます。
 中学生が学ぶ必要のある範囲を超えて、難しい問題や覚えなくてもいい知識の問題を出さなければ、生徒の点数に差がつかないからです。

 そんな差は、もともとつける必要がありません。
 中学生は、普通に必要な知識と学力をつけておけば十分なのに、差をつけるための勉強をしなければならないので、勉強に必要以上に時間がかかるのです。

 そこで、言葉の森が行っているのは、創造発表クラスの勉強です。
 この勉強は、答えを覚える勉強ではありません。
 自分で問題を発見し、それを研究し、自分らしく発表する学習です。

 しかし、この勉強は、口で言うほど簡単ではありません。
 それは、何をやったらいいかわからないからです(笑)。

 創造発表クラスの理念は、「興味関心を学問に、学問を創造に」です。
 しかし、多くの子はそこまで行きません。

 今は、理科実験自由研究の本はたくさん出ています。
 それらを活用するのがいいのですが、その本に書いてあるとおりのことをやって終わってしまうことも多いのです。

 もちろん、最初はそれでもいいのです。
 本に書いてあるとおりのことをやったとしても、実際にやってみると、そこには必ず新しい発見があります。
 それは、本を読んだだけではわからない新しい世界です。

 しかし、いつまでも、本のとおりにやっているのでは、学校の理科の授業や社会の授業と変わりません。
 自分の興味を生かして、それを学問に深め、更に創造に高めることが大事なのです。。


 そこで考えたのが、ChatGPTを利用して、自分の興味関心を生かす研究方向を見つけることです。
 子供が、「こんなことを調べてみたい」、又は、「やってみたい」と思っても、それをうまくアドバイスできる人は、身近にはいません。
 そのときに、ChatGPTに、例えば、
「私は中学生です。今度、こういうことを調べて研究したいと思っていますが、どういうふうに研究を進めればいいと思いますか」
と聞くのです。

 ChatGPTは、検索とは違い、いくらでも追加の質問を深掘りして聞くことができます。
 具体的な資料なども教えてくれます。

 ひとりで考えていたのでは、雲をつかむような話だった自分の興味関心が、ChatGPTと相談することによって、具体的な研究方向に向かうことができるのです。

 そこで、今、中根が担当している創造発表クラスでは、中学生だけのクラスなので、全員がGmailを取得し、ChatGPTに登録し、普段の授業でChatGPTを活用できるようにすることにしました。
 Gmailは、13歳から取得できます。

 子供たちの興味関心は、多様です。
 しかし、ほとんどの場合、その興味関心は、思いついただけですぐに頭の中を通りすぎていきます。

 その興味関心を相談できる友達がいれば、その興味関心は、独自に深めていくことができます。
 その友達が、ChatGPTです。
 そして、自分の興味関心がほかの方向に移ったとしても、人間の友達と違い、その友達と別れる必要はありません。
 ChatGPTは、自分の興味関心に沿って、いつでも具体的なアドバイスをしてくれるからです。

 現在、日本の高校の授業では、探究学習が行われていますが、それはあまり効果的に進められていないように思います。

====
日本の学校ICT、探究学習への活用進まず 頻度「最下位」の項目も
https://news.yahoo.co.jp/articles/455748614e5488789f4bd2a3eb4fe4707ba32705
探究型教育で、デジタル活動をどの程度行ったかを聞いた。「実社会の問題や現象についての情報を、オンラインで見つける」について「毎日またはほとんど毎日」か「週に1~2回」と答えたのは計16・8%だった。PISAに参加したOECD加盟37カ国のうち、生徒にこのアンケートに回答させた29カ国の平均は34・9%で、日本の順位は29カ国中最下位だった。
====

 生徒も、保護者も、先生も、探究学習の面白さや有効性がわかっていないのです。


 しかし、世界の教育は大きく変わっています。
 答えのある知識を詰め込むより、自分の強みを生かす教育になっています。

====
子どもの将来を決める、学歴より大切な「たった1つの武器」とは?
https://diamond.jp/articles/-/333009
 世界屈指の名門大学であるカリフォルニア大学は2020年、SATやACTと呼ばれる「学力テスト」を入学選考から撤廃しました。これに追随するように、2021年現在、全米約5300大学のうち、入学選考から学力テストを「完全撤廃」した大学が1830校、学力テストの受験をオプション(任意)とする大学が1400校に上っています。

 学力テストに代わって注目されてきたのが、「生徒自身の情熱」です。「あなたの強みは何ですか?」「得意なことは何ですか?」という問いに対する生徒の答えで合否が決まります。
====


 日本の子供たちは、今回のPISAで、点数を大きく上げました。
====
日本の15歳、読解力は3位 前回15位からV字回復 PISA
https://news.yahoo.co.jp/articles/ad9d4e495fe4044ef6f9aab46016c39f2057c2fe
日本は「読解力」が前回18年の15位から3位へと順位を上げた。「数学的リテラシー(応用力)」は6位から5位、「科学的リテラシー」は5位から2位へと上昇するなど、ともに世界トップレベルを維持した。
====

 PISAの点数が上がることはよいことです。
 しかし、それは真面目に言われたことをやる文化があれば、それなりの成果が出るということです。

 これからは、更にその上の、自分らしい創造をし、それを発表することが必要な時代になってきます。

 中学生や高校生で、学校の勉強以外に新しい創造的な勉強をしたいと思っている人は、言葉の森の創造発表クラスの体験学習をしてみてください。
(現在、水曜日19:00木曜日18:00のクラスがあります。)

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森川林 20231207  
中学生以上の子供たちは、ChatGPTを活用して探究学習を進めることができます。
答えのある勉強は、誰でもできます。
これからは、答えのない勉強を作っていく時代になります。


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幸福感のインプリンティング――子供のころ、最初に感じた幸福が、一生の幸福感の土台になる――子育ての第一の目標は、子供を幸福に育てること as/4874.html
森川林 2023/12/06 12:44 

マンリョウ

●動画:https://youtu.be/tCgwJIsHyCo

 子育て真っ最中のお母さんは、子供の成績にいちばん目が行くと思います。
 小学3年生ごろまでは、子供はお母さんの生き方を模倣するので、お母さんに価値観に合わせて生きていきます。

 しかし、そこで一歩立ち止まって考える必要があります。

 保育園から小学校低学年の時代に、教育熱心な親のもとで育った子供たちは、みんな勉強がよくできています。

 しかし、それは、ほとんど小学生時代の成績で終わり、中学、高校と進むにつれて、成績は人並みになる子が多いのです。

 その反対に、小学生時代は、普通の成績だった子が、中学、高校と進むにつれて、どんどん学力を伸ばしていくケースもあります。

 その差は、何かということです。

 小学生時代は、親や先生がやらせれば、成績はみんな上がります。
 勉強した時間に比例して、成績は上がるのです。

 しかし、それがいつまでも続くわけではありません。
 学力の伸びが続くためには、読書と対話と遊びによる意欲作りが大事なのです。

 そして、それよりも大事なことは、子供時代の早い時期に、幸福感を育てることです。

 その幸福感の最初のインプリンティングが、その子のその後の人生の幸福感の土台になります。

 私の例で言うと、私は自然の中にいると、無条件に幸福になります。
 花が咲いていたり、草が風に揺れていたり、空が青く晴れて雲が浮いていたり、野原に寝転ぶと草の匂いがしたりするときに、無条件に、世界は美しく、人生も美しいと思うのです。

 しかし、もし、子供たちが、そういう幸福感でなく、スマホでゲームをしてクリアしたときに幸福感を感じているとすれば、その幸福感も一生続くと思います。

 私も実はゲームは好きだったので、今でも、ゼルダの伝説やファイナルファンタジーの音楽を聞くと、そのときの幸福な感覚が戻ってきます。

 しかし、もしそういうところにだけしか幸福感がなかったとすれば、人生は随分味気ないものになると思います。

 人間は、太古の昔から、自然と一緒に生きてきました。
 人工の環境が、自然の環境よりも優勢になったのは、ここ数十年のことです。
 特に、不自然なのは、子供たちがマスクをしたり、消毒をしたりして生活するようになってからです。

 大人は、今から、子供たちの幸福感の環境を作り直す必要があります。
 そのためのひとつの例は、小さな生き物を飼うことです。
 メダカでも、小鳥でも、犬でも、猫でも、何でもいいのです。

 子供は、自然や自然の生き物と接する中で、原始的な幸福感を身につけます。

 多くのお母さんは、「うちはマンションで生き物を飼えないから」とか、「子供がぜんそくだから」とか、「どうせ親が面倒を見ないといけなくなるから」という理由で、子供を人工的な環境にとどめておこうとします。

 だから、これは、お母さんの決心次第です。
 子供が、一生続く幸福感を育てるために、小学生時代は特に、自然の中で自然と一緒に楽しむ生活をしていくのがいいのです。

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