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【合格速報】鹿児島県立甲南高校 as/5007.html
言葉の森 事務局 2024/03/08 10:43 
鹿児島県立甲南高校 E.M.さん

<担当講師より>
 受験コースではありませんでしたが、作文を通して自分自身と向き合ってきたことが、面接での自己アピールにも活かせたようです。
 伸び伸びとした校風の学校だと聞いています。持ち前の明るさで高校でも活躍してくれると思います。
 作文も継続してくださるとのこと。さらなる成長を期待しています。

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合格情報(27) 

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未来の子育て、未来の学力(その4)――人から与えられた目標で生きるのではなく、自分の目標で生きる子供を育てるための教育 as/5006.html
森川林 2024/03/08 05:26 

ノゲシ



 子育てで、親がいちばん迷うのは、小学3、4、5、6年生でどういう選択をするかということです。
 それは、親の選択によって、子供の今後の生活が左右されるからです。

 中学生になれば、勉強の方向はほとんど決まってきます。
 高校受験をする子は、受験を目指せばいいし、受験をしない子は、そのまましっかり中学校生活を送っていけばいいからです。

 高校生になると、選択肢は多様になりますが、基本の方向は変わりません。
 自分の個性と実力を見て、進学先を決めればいいからです。

 しかし、小学3~6年生は、親の考え次第でどういう選択も可能です。
 中学受験をすると決めれば、それはそれで一貫した教育方針になります。

 ところが、今の中学受験のための勉強は、かなり不自然なところがあります。
 小学5、6年生は、自分の意思があるように見えて、本当はまだ勉強や人生に対する自覚のない時期ですから、環境に左右される度合いが強いのです。

 中学受験のマイナス面を言えば、勉強のしすぎによって、たとえ合格してもしなくても、その後、勉強に飽きてしまうことがあります。
 また、勉強を自分自身の向上のために行うというよりも、点数のために行うという発想になりがちなところがあります。

 この発想は、大学生になっても、社会人になっても続くので、就職も、よりよい偏差値のところを目指すということになることがあります。

 よりよい偏差値のところへという圧力は、本人よりも親の方が強いことがあります。
 「せっかくいい大学を卒業したのだから、その経歴がもったいなくないような選択をしなければ」という発想になるのです。

 大学入学までがゴールで、その先を考えていなかったので、自然にそういう世間的に通用する選択になってしまうのです。

 これからの世の中は、大企業で安定しているから一生困らないというようなことはなくなります。
 その一方で、何をしても生活するには困らないだけの社会基盤ができるようになります。
 だから、若者には、冒険できる余地が多い社会になっています。

 子育ての方向は、子供が社会人になるときに、自分らしい冒険を目指すような子に育てることです。
 もちろん、結果として、別に冒険はしなくてもいいのです。
 既成の枠組みに入ることだけが選択肢ではないという生き方を目指していけばいいのです。

 そのために、小学生からどういう教育をしていくかということです。

 ここからは、言葉の森の紹介になりますが、私は、小学生からの教育で大事なものは、読書、作文、親子の対話、そして創造発表の学習になると思っています。

 創造発表の学習の目標は、「個性を学問に、学問を創造に」です。

 学校や塾で、先生から与えられた目標を目指して努力するだけでなく、自分の好きなことを目標にして努力するような生き方をするのです。

 与えられた目標というのは、勉強に限りません。
 スポーツでも、音楽でも、ほかの人から与えられた目標があり、そこに競争や勝敗が加わると、人間は自分が本当に何をしたいのかということよりも、その目標を達成することが自分自身の目標になります。

 もちろん、そういう面はあっていいのです。
 しかし、それとは別に、自分の本当にしたいことを目標とするような生き方もしていく必要があります。

 ところが、自分の本当にしたいことは、多くの場合、誰からも認められません。
 特に、お父さんやお母さんや学校の先生は、「そんなことして、どうなる」という見方をしがちです。

 そういう周囲の無視や無理解に負けずに、自分のしたいことを追求するには、同じような個性のある仲間との出会いと交流が必要です。

 その個性ある子供たちの出会いと交流の場が、創造発表クラスの学習です。

 創造発表クラスの学習は、小学1、2年生では、まだ無理があります。
 小学1、2年生は、自分のことしか関心がないので、他の生徒の発表に共感したり感動したりする交流がまだないからです。

 創造発表クラスの学習が交流に結びつくのは、もっと学年が上になってからです。
 しかし、学年が上がり、それぞれの子供たちの個性が際立ってくると、逆に話が合わなくなる面も出てきます。

 だから、大勢の子供たちが、自分の興味関心に応じて、いくつもある多様な創造発表クラスを選択できるようできればいいのです。

 いずれ、この創造発表的な学習が、教育の主要な教科になる時代がきます。
 その端緒はすでに、高校の探究学習や、大学入試の総合選抜などに表れています。

 小学5、6年生は、受験勉強に取り組まない場合、その生徒の持っている意欲や能力を学校の勉強だけでは十分に発揮できません。

 その余っている力を、スポーツや音楽やゲームという与えられた枠組みに費やすのではなく、創造発表的な学習に生かすようにすることが、これからの子育ての重要な柱になるのです。

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森川林 20240308  
 「今は、勉強が大事なのだから、自分のしたいことは大学に入ってからゆっくり考えればいい」と言う人もいます。
 しかし、人間の生き方は、子供時代から作られています。
 「あとでゆっくり考えればいい」と生き方は、いくつになっても続きます。
 とりあえず、今ここで考えていくことが大事なのです。

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未来の子育て、未来の学力(その3)――小学3、4年生は多読と遊びの時期。小学5、6年生は中学受験という選択肢もあるが、その先のどういう大学に入り、どういう社会生活を送るかまで考えておく必要がある as/5005.html
森川林 2024/03/07 06:31 




 小学3、4年生は、多読と遊びの時期です。
 遊びは、多くの子にとって、冒険的な遊びも意味します。

 スポーツに参加するようなことも含めて、新しい冒険を通して、子供たちは生きるたくましさを身につけていくのです。

 この遊びによって、困難や競争に負けない力が育ちます。

 人間社会には、さまざまな摩擦があります。
 その摩擦をはねのける力がたくましさです。

 言葉はよくないかもしれませんが、「やられたらやり返す」というような生きる姿勢は、人生にはある程度必要です。
 その姿勢は、不正なことに参加しないとか、弱い者を助けるとかいうたくましさにつながります。


 そのためには、子供に自由裁量の余地を持たせることが必要です。
 小学3、4年生の時期の子供は、秘密基地を作るような遊びを好みます。
 それは、それまでの親の指示から離れて、自立して生きてみたいという意識の表れです。

 小学2年生まで、親や先生の言うことを素直に聞いていた子が、小学4年生のころから、自分の意見を主張するようになります。

 自立心を持つようになった子と新しい親子の関係を築くためには、小学1、2年生のころから、できるだけ子供の自主性を尊重する習慣をつけておくことが必要です。
 小学1、2年生のころは、どうしても親がコントロールする面が多くなりますが、できるだけコントロールしないことを心がけていく必要があります。


 小学5、6年生になると、子供に向上心が出てきます。
 友達が、中学受験をすると聞くと、自分も負けずに受験に挑戦したくなります。
 苦しくてもがんばるということに生きがいを感じられる年齢になるのです。


 ここで難しいのは、今の中学受験にどう対応するかということです。

 中高一貫校に入ることには、大学入試に有利になるという利点があります。
 それは、勉強の先取りができるので、公立高校の生徒より1年早く受験勉強に取り組むことができるからです。

 もちろん、今は、書籍でもネットでも、学習の材料は容易に手に入りますから、公立高校であっても本人が自覚して1年間先取りの勉強をすることはできます。
 しかし、若い時期は周囲の雰囲気に左右されるので、実際にはなかなかひとりだけ勉強の先取りをすることはできません。
 だから、中高一貫校、受験勉強の先取りという点で有利なのです。


 ところが、最近の大学入試は、総合選抜が主流になりつつあります。
 これまでのような知識の成績だけで1点差を競うような入試ではなく、個性と創造性を問うような入試が増えています。
 すると、高校時代にどういうことをしたかということが大事になるので、勉強の1年間先取りは、今後あまり意味を持たないようになります。


 一方、公立中学は、地域によっては荒れている学校もあります。
 小6から中2のころは、年齢的にいじめやさぼりなどが多くなる時期です。
 中学3年生になれば、ほとんどの子はもっと人間的に成長しますが、それまではいろいろな問題が残るのです。

 そのため、学校では、管理を厳しくすることによって生徒を従わせようとする面が出てきます。
 こういう息苦しさが、今の不登校の増加を生み出している面があります。


 こういう問題に対しては、次のように考えていけばいいと思います。
 周囲がどういう環境であっても、勉強は自分でするものだから、勉強面は、家庭学習をしっかりやっていけばいいということです。

 また逆に、公立中学は、今の社会の縮図とも言えますから、そういう環境で生活することは、将来自分が仕事をして人の上に立つときにプラスになるということです。

 不登校になっても、毎日の生活習慣をきちんとして起床時間を守るようにすれば、かえって学校に通うよりも充実した生活が送れます。
 友達関係は、ネットでも、地域でも、自分の趣味に応じて自由に探すことができます。
 だから、不登校という選択肢も、今はおおらかに考えていけばいいのです。


 さて、中学受験をする小学5、6年生と、受験を選択しない小学5、6年生では、日々の生活が大きく変わります。

 受験勉強で成績を上げるためには、時間をかける必要があります。
 受験勉強は、結局知識を詰め込む勉強ですから、時間と成績は比例しています。
 しかし、そのために、読書の時間が減ったり、自由な趣味の時間が減ったりするのは、子供の成長を歪めます。

 1年間だけの集中した受験勉強であれば、むしろ集中力が育ち、弊害はありません。
 しかし、今は小学3、4年生からの先取りの受験勉強で、しかも集団一斉指導で一律の宿題やテストに追われる勉強ですから、子供の生活に偏りが出てきます。


 また、夜遅くまで通塾する受験勉強で、家庭での親子の団欒の時間がなくなるという面もあります。
 小学5、6年生の時期は、親子が最もよく対話のできる時期です。
 この時期の作文の課題で、子供が両親に似た例を取材する機会があることは、子供の成長に大きなプラスになります。
 中学生になると、親子の対話はだんだん少なくなりますから、小学5、6年生の時期こそ、親子が自由に話のできる時間を確保しておく必要があるのです。


 ところが、中学受験をしない小学5、6年生は、どういう生活になるかというと、学校で仲のいい友達の多くが受験の塾に通っているとなると、放課後に遊ぶ相手がいなくなります。
 すると、ゲームをしたり、YouTubeを見たりして時間を潰すしかなくなるような生活になることがあるのです。

 だから、家庭によっては、子供の生活時間を規律あるものにするために塾に通わせるというところもあります。
 確かに、子供が家庭で暇を持て余しているよりも、塾で勉強している方がいいとは思いますが、その時間は中途半端な時間とも言えます。


 では、どうしたらよいかというと、本人の趣味の分野を極めるような生活に切り替えていくのです。
 その趣味の分野は、スポーツや音楽のようなものよりも、学問的なものがいいと思います。

 スポーツや音楽の分野は、いくつかのメジャーな枠組みがあるので、その分野で何かを創造するよりも、枠組みの中で競争したり上を目指したりする方向に向かいます。
 スポーツや音楽の競争の過程で、さまざまな努力や出会いや交流があることは確かですが、その分野で将来プロになる子はいません。

 学問の分野は、多様性に富んでいるので、メジャーな枠組みというものはありません。あるとしたら、受験勉強ぐらいです。

 さかなクンの趣味は、魚でしたが、魚を研究してどうなるかという見通しがなかったから自由に魚について調べることができました。
 だから、その分野で日本一になったのです。

 小学5、6年生は、向上心がわく時期なので、その向上心を生かして、子供の個性を生かす学問的な分野を探していくことができます。

 男の子の場合は、電車オタクという子がよくいます。
 そういう子は、不思議なことに、勉強もよくできるし、意欲もあるという子が多いのです。
 そのほかに、料理やファッションに興味があったり、生き物を飼うことが好きだったり、昆虫の採集や、化石や鉱物の収集に興味があったり、プログラミングが好きだったりする子もいます。
 そういう熱中する趣味を持つ子は、みんな勉強がよくでき、いい大学に進んでいます。
 大事なことは、熱中するものがあることで、それが大学入試の場合も勉強に熱中する力として生きてくるのです。


 子供の興味は、さまざまに変化しますが、小学5、6年生から、自分の好きな分野に取り組む生活をしていると、それは、中学生になっても、高校生になっても継続させることができます。

 その趣味の学問の延長で、大学入試の総合選抜に進むということが、これからの子供の教育設計として考えられます。

 趣味の学問の分野が突出していれば、学校の成績はオール4でよく、そのかわり東大でも、京大でも、東北大でも、早稲田でも、慶應でも、どこでも自由に受けられるようになります。
 東北大は、2024年度から、総合選抜入試100%になりました。


 しかし、大事なのは、その先です。
 これまでは、子供たちの進路は、大学入試がゴールでした。
 それは、大学入試に合格するための勉強してしてこなかったからです。

 大学に入ったあとは、することがないから、大学生活を楽しむことしかありません。
 そして、卒業するときは、大学入試と同じように、企業の偏差値を見て、偏差値の高いところに就職するようになります。

 偏差値の高い企業は、給与もよく、厚生施設も充実して、それなりにやりがいもあります。
 しかし、本当のやりがいは、自分が好きだったことを社会生活の中で実現することです。


 これからは、人生100年時代です。ほんとか(笑)。
 大学卒業後、又は大学院卒業後の20代で方向が見えてしまう人生ではなく、その後の自分の努力と工夫次第でどうにでもなる人生を歩むことが、これからの子供たちの未来になってきます。

 そういう長い展望を意識しながら、今の小学生や中学生の勉強を考えていく必要があるのです。

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森川林 20240307  
 かつて、三井三池炭鉱は、日本のエネルギー産業の花形で、安定した職業として魅力的な就職先でした。
 そのころ、まだ成長前の自動車会社を就職先に選ぶのは、むしろ成績が二番手以下の学生たちでした。
 福沢諭吉の兄は優秀で、諭吉に、四書五経をしっかり読むことを勧めました。
 しかし、諭吉は、西洋の学問に興味を持ち、脱藩して西洋の医学や経済学や哲学を学ぶことを始めました。
 大人の考える未来の予測は、変化の激しい時期には大きくはずれます。
 だから、どういう変化が来てもいいように、子供たちの意欲を育てておく必要があるのです。

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森川林 2024/03/06 07:47 
サクラ



 子育ては、幼児期から始まります。
 この時期に大切なことは、愛情と対話と自然です。

 今は、使いやすいデジタル機器が豊富ですが、幼児期に接するものは、できるだけ自然にもとづいたものであることが必要です。

 例えば、PCモニターの色数が1677万色あり、見た目にはほとんど自然の色と変わらないように見えても、自然の色の無限さに比べれば、やはり限界があります。

 縦縞の環境で育てられた子猫は、横縞を認識しにくいという実験があります。
 幼児期には、限界のある人工の環境をできるだけ避け、自然に近い環境で育てていくことが大切です。

 これは、音については、特に重要です。
 自然の環境では、音は事実に結びついています。
 例えば、母親の優しい声は、そのときの母親の笑顔と結びついています。

 しかし、テレビやビデオから流れてくる音声は、事実と結びついていません。
 感情を伴わない音声を聞き続けることによって、音声と感情との結びつきが弱くなることが考えられるのです。


 小学123年生は、母語が形成される時期です。
 外国人の子でも、小学123年生の時期に日本にいると、日本語が母語になります。
 日本語が母語になると、例えば、虫の声や鳥の声を、左脳で認識するようになるのです。

 反対に、日本人の子供でも、小学123年生の時期に海外で暮らすと、その現地の言葉が母語になります。
 これは、東京医科歯科大学名誉教授の角田忠信さんが、多くの調査結果で明らかにしています。
https://www.amazon.co.jp/s?k=%E8%A7%92%E7%94%B0%E5%BF%A0%E4%BF%A1

 しかし、外国語の習得は、中学生からだと遅い面があります。
 音声をそのまま吸収できるのは、小学4年生ごろからです。
 中学生になってから外国語を学ぼうとすると、音声よりも文法的な知識の習得が先に来るようになるからです。


 小学123年生で、大切なのは、勉強よりも読書です。
 勉強の多くは、知識の習得です。
 確かに、この時期は、知識の力が伸びる時期で、ゲームのキャラクターの名前を覚えるようなことに喜びを感じるものです。

 しかし、それを勉強にあてはめて知識の習得を先行させると、確かに成績はよくなりますが、その分考えることが後回しになります。

 考える力の基本は、日本語で考える力です。
 もちろん、図形で考えたり、数字で考えたりすることもありますが、日常生活のほとんどは日本語の力で考えています。

 その考える力である日本語力のもとになるものが、読書と対話です。
 小学123年生で、学校の成績は同じぐらいであっても、読書力が違うことがあります。
 学年が上がるにつれて学力が伸びるのは、読書力のある子です。

 だから、ひとことで言えば、小学123年生の時期は、勉強よりも読書を優先するぐらいでいいのです。

 読書のほかには、お父さんお母さんとの知的な対話、暗唱の練習、生き物を飼うことなどが、子供の成長に役立ちます。

 特に、犬や小鳥など、人間とコミュニケーションのとれる生き物が家族の一員になると、子供の幸福感が育ちます。

 ただし、生き物を飼うときは、親がその生き物の買い方をよく研究しておくことが大切です。
 犬はかわいい動物ですが、幼児期のしつけがうまくできないと、かえって困ることがあります。

 住宅環境によって、生き物が飼えないときは、自然の生き物と接する機会を作ることです。

 ベランダに、ミカンを輪切りにしておいておけば、やがてメジロがやってきます。
 パンくずやご飯の残りを置いておけば、すぐにスズメが来るようになります。
 カラスやハトが一緒に来る場合は、スズメだけが入れる大きさの金網を上に置いておけば、スズメだけがのんびり餌を食べることができます。

 1年たって、子スズメの世代になれば、スズメたちは人間が近くに来ても逃げないようになります。
 スズメ用の巣箱を作ってやれば、ほとんどペットと同じ感じになります。


 家庭生活は、できるだけ笑顔で過ごすことです。
 その役割の大きな部分は、やはりお母さんです。

 人間の生きる目的のひとつは、幸福に生きることです。
 そのためには、お母さんが怖いお母さんにならないことが最も大切なのです(笑)。

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森川林 20240306  
幼児期や小学校低学年のころは、何でも吸収できます。
しかし、この時期に、知識を吸収させるのではなく、言葉の力を育てておくことが大切です。
読み聞かせは、子供の考える力を育てますが、子供が読み聞かせを選べることが大切です。
テレビやビデオやYouTubeやオーディブルなどで無理やり読み聞かせを続けると、言葉と感情が結びつかなくなる可能性があります。


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森川林 2024/03/05 10:42 


フサザキスイセン



 日本人は、教育熱心です。
 中国も、韓国も、教育には熱心です。

 それは、科挙の伝統があるからという面もあります。
 いい成績を収めれば、成功のエスカレーターに乗れるという考えがあるからです。

 それは、これまでの社会である程度は実現していました。

 しかし、今は、成績と成功が結びつかないことがだんだんと明らかになってきました。
 それを身近に感じているのは、受験生を受け入れる大学や、学生を受け入れる企業の側です。

 成績と実力は、ある程度までは一致していますが、ある程度を超えると、反比例することさえあるのだということがわかってきたのです。

 例えば、オール4までの学力なら必要な学力です。
 しかし、オール5になる学力は、必要を超えていることがあります。
 そういう学力の学生は、学力以外の面で見劣りすることがあるのです。

 そこで、大学では、総合選抜という入試を始めました。
 成績は、普通にできていればいいから、成績以外の意欲や個性を見ようという入試です。

 この考えは、社会の変化にも対応しています。
 今の資本主義は、フロンティアがなくなっています。
 IT分野でわずかのフロンティアがあるように見えますが、その狭いフロンティアに参加しようとする人が多すぎます。

 今、大企業と言われるところも、新しい分野の開拓に苦労しています。
 これまでの実績だけでやっていける時代ではなくなってきたからです。

 世の中の枠組みの前提が大きくかわりつつある今、子育ても大きく方針を見直す必要があります。

 そこで、これからの子供たちに必要な未来の学力と未来の子育てを考えてみました。

 私(森川林)の基本的な考えは、「明日の日本を支える、思考力、創造力、共感力のある子供たちを育てる」教育を目指すことです。

 今の受験競争の社会の中で、どういう子育てを目指すかということを、このあと書いていきたいと思います。

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森川林 20240305  
 今の日本の受験勉強は、清朝末期の中国の科挙に似てきています。
 勉強の目的が、ずれているのです。
 自分の向上のための勉強ではなく、競争に勝つための勉強になっています。
 勝つための勉強の基本は、詰め込みです。
 しかし、これから勉強の目的そのものが大きく変わります。

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●本当の国語力は作文でつく
●志望校別の受験作文対策

●作文講師の資格を取るには
●国語の勉強法
●父母の声(1)

●学年別作文読書感想文の書き方
●受験作文コース(言葉の森新聞の記事より)
●国語の勉強法(言葉の森新聞の記事より)

●中学受験作文の解説集
●高校受験作文の解説集
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●小1からの作文で親子の対話
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●国語力読解力をつける作文の勉強法

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●中学受験国語対策
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