ログイン ログアウト 登録
 Onlineスクール言葉の森/公式ホームページ
 
記事 1065番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2025/4/26
実力をつけるためのわかりやすい自習(その1)―長文音読の新しい方法 as/1065.html
森川林 2010/11/05 11:07 




 これからの教育に求められる方向は四つあると思います。

 第一は、受験と競争に勝つことを中心とした教育ではなく、本当の実力をつけるための教育を目指すということです。

 第二は、外部に委託する他人任せの教育ではなく、家庭や地域を中心とした自分で学ぶ教育を目指すということです。

 第三は、成績や得点だけを考えた没価値の教育ではなく、日本の社会に生きるための価値観を持った文化の教育を目指すということです。

 第四は、現代の社会に適応するためのエスカレーターに乗る教育ではなく、自主独立の人間として生きる教育を目指すということです。


 その中で、最も重要なものが実力をつけるための教育です。

 受験という競争に勝つための教育ではなく、生きる実力をつけるための教育を行うには、それに合わせた毎日の自習が必要です。

 言葉の森で行っている自習は、現在やや複雑になっているので、今後学年別に自習の内容を整理して、もっとわかりやすく取り組みやすいものにしていきたいと思っています。


 現在自習として取り組もうと思っているものは四つあります。

 第一は、課題の長文の音読です。これには、読解マラソン集の音読も含みます。

 第二は、毎日の10ページ以上の読書です。

 第三は、毎日10分程度の暗唱練習です。

 第四は、問題集読書をもとにした。四行詩の作成です。


 まず、長文音読についてです。

 音読は、同じ文章を繰り返し読むというところに意義がありますが、同じ文章を繰り返し読むことを家庭で徹底させるのは、実は難しい面があります。

 そこで、音読のできる家庭はそのまま音読を続けていけばいいのですが、毎日の音読を徹底できない場合は、ウェブで同じ文章を繰り返し聴くという仕組みをゲーム的に作っていきたいと思っています。

 現在、速聴のページがありますが、これを速聴だけではなく普通のスピードの朗読としても聴けるようににして、その朗読を毎日子供が聴きます。

 朗読を聴いている途中で、何かのメロディーが流れるようにするので、その朗読が終わったあとに、そのメロディーが何のメロディだったかを選択してボタンを押すという仕組みです。

 このようにすれば、保護者が一緒について音読をチェックするようなことは必要なく、子供が自分で文章を毎日読んでいくことができます。

 また、毎日ができない場合でも、1週間のスケジュールを決めておけば、時間のあるときにこの自習をまとめてやっていくこともできます。(つづく)

この記事に関するコメント
コメントフォームへ。

同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
音読(22) 

記事 1064番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2025/4/26
未来の学校の夢(その5)―生き物みんなが家族 as/1064.html
森川林 2010/11/04 11:32 


 夕方の家族のお喋りは、大いに盛り上がります。お父さんは、いま取り組んでいる仕事の話をいろいろしてくれます。お母さんも、よく勉強していて、お父さんの専門分野についていろいろな質問をします。

 お母さんも、自分の趣味の仕事を持っているので、その話をすると、今度はお父さんがいろいろな質問をします。もちろん、ここにK君も加わります。夕方のお喋りは、にぎやかな討論会のようでした。

 僕は、こんなに面白い話を毎日していれば、テレビやゲームなんていらないなと思いました。

 夕飯の食卓は、野菜が盛りだくさんです。ほとんどは、自宅で育てているもののようです。

 庭がなくてもベランダや窓ガラスで栽培できる野菜が増えているので、どこの家庭でも、野菜は自宅で作っているようです。

 肉類はあまり食べないらしいので、僕が、

「どうして」

と聞くと、

「食べられる動物の身になったら、かわいそうだからだよ」

と、K君は笑いました。未来の社会の人は、他人ばかりにではなく、動物に対しても共感する気持ちを持っているようです。

 ちょうど社会全体が、他の人も他の動物も含めて、一つの家族のように相手のことを考えているから、わざわざルールを作ったり取り締まる人を作ったりする必要がないのだと思いました。

 僕は、日本の歴史を学んだとき、徳川綱吉が出した「生類憐みの令(しょうるいあわれみのれい)」を悪法のように教わっていましたが、未来の日本の学校では、綱吉の精神は逆に評価されているということでした。

 食事を始めると、窓からリスや小鳥が入ってきました。これらの小動物の中には、ベランダの巣箱で暮らしているものもいるようです。

 人間の間にまじって、リスや小鳥がテーブルの上には上がらずにちゃんと横で待っています。

 ペットとして飼われているわけではないので、つかまえたり手でさわったりすることはできませんが、手の届くぐらいの近さでみんなにぎやかにえさを食べていました。

 近所の家の中には、トンビやフクロウと一緒に住んでいる家もあるようです。

 寝る時間になっったので、ベッドに行こうとすると犬がついてきました。ゴンタという名前で、3歳のゴールデンレトリバーです。

 K君は、いつも犬と一緒に寝ているようです。

「今日は、君がゴンタと一緒に寝たらいいよ」

と、K君が言いました。面白そうなので、僕は、

「うん、ゴンタおいで」

と言いました。

 今日一日いろいろ新しい経験でくたびれたので、僕は、ベッドに入るとすぐに寝てしまったようです。

 朝、スースーという音で目が覚めると、僕の目の前に、寝ているゴンタの顔がありました。僕は、ちょっとふざけて犬の真似をして、ゴンタの鼻をペロリとなめました。ゴンタは、ぱちりと目をさましました。(おわり)

この記事に関するコメント
コメントフォームへ。

エズミカレン 20101104  
完結ですか~。
終わってしまって、ちょっと寂しいです。
とても好きでした。
ポプラ社あたりから出版してほしいです(笑)。

森川林 20101104  
 エズミカレンさん、ありがとうございます。

 ふと思いつきで書いているうちに、長くなってしまいました。
 でも、なんだか将来ありそうな話でしょう(笑)。

同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
教育論文化論(255) 
コメント1~10件
【合格速報】東 ののはな
東北大学へのご入学、おめでとうございます。 晴れ晴れとした 4/10
記事 5324番
【合格速報】東 とうこ
Yちゃん、ご入学おめでとうございます! 嬉しいご報告を、あ 4/10
記事 5324番
【合格速報】兵 匿名
すごい 3/26
記事 5281番
新しい教育のビ 森川林
 この勉強の目的は、どこかいい大学に入るようなことではありま 3/17
記事 5309番
これからの学力 森川林
発表広場に発表作品を入れています。 (カメラオフの発表のみ 3/5
記事 5306番
暗唱のコツは早 音楽
本当にありがとうございました。 テスト合格できそうな気がし 3/3
記事 700番
優しい母が減っ 森川林
あきろあさん、コメントありがとうございます。 子供は、もと 2/13
記事 979番
優しい母が減っ あきろあ
森リン先生の投稿をみて、母は甘やかしていいんだと、初めて気付 2/7
記事 979番
中根の担当する 森川林
YKさん、ありがとう。 私が子供にさせたいと思っていたのは 1/27
記事 5267番
中根の担当する YK
創造発表クラス面白くなりそうですね!イギリスの私立学校のカリ 1/27
記事 5267番
……次のコメント

掲示板の記事1~10件
2025年4月 森川林
●作文クラス ○小1の作文  小1のころ 4/22
森の掲示板
Re: 120 森川林
 小6以上の生徒は、1200字の作文を基準として評価していま 4/22
森の掲示板
Re: 人数報 言葉の森事務局
 人数報告のページはこちらです。 https://www. 4/21
森林プロジェクト掲示版
人数報告ページ Yumi Hasegawa
みつかりません 4/20
森林プロジェクト掲示版
作文、小論文と 森川林
 作文は、題材を中心にした文章です。小論文は、主題を中心にし 4/20
森川林日記
1200字換算 花ちゃん
小6,中2の生徒を担当しています。AI森リンの評価で、 4/20
森の掲示板
作文も小論文も 森川林
 作文も小論文も同じ。算数も数学も同じ。  内容のない人が 4/20
森川林日記
本日、森リン案 森川林
 本日、東京都の私立中の一部118校に、森リン案内を送付。 4/14
森川林日記
愛子さま天皇論 森川林
 大事なのは、近年のここまで続いてきた歴史を尊重することだ。 4/13
森川林日記
バースデイ ゆめ
 今日、私は16歳になりました。  誕生日のことなんて 4/10
ゆめ日記

RSS
RSSフィード

QRコード


小・中・高生の作文
小・中・高生の作文

主な記事リンク
主な記事リンク

通学できる作文教室
森林プロジェクトの
作文教室


リンク集
できた君の算数クラブ
代表プロフィール
Zoomサインイン






小学生、中学生、高校生の作文
小学1年生の作文(9) 小学2年生の作文(38) 小学3年生の作文(22) 小学4年生の作文(55)
小学5年生の作文(100) 小学6年生の作文(281) 中学1年生の作文(174) 中学2年生の作文(100)
中学3年生の作文(71) 高校1年生の作文(68) 高校2年生の作文(30) 高校3年生の作文(8)
手書きの作文と講評はここには掲載していません。続きは「作文の丘から」をごらんください。

主な記事リンク
 言葉の森がこれまでに掲載した主な記事のリンクです。
●小1から始める作文と読書
●本当の国語力は作文でつく
●志望校別の受験作文対策

●作文講師の資格を取るには
●国語の勉強法
●父母の声(1)

●学年別作文読書感想文の書き方
●受験作文コース(言葉の森新聞の記事より)
●国語の勉強法(言葉の森新聞の記事より)

●中学受験作文の解説集
●高校受験作文の解説集
●大学受験作文の解説集

●小1からの作文で親子の対話
●絵で見る言葉の森の勉強
●小学1年生の作文

●読書感想文の書き方
●作文教室 比較のための10の基準
●国語力読解力をつける作文の勉強法

●小1から始める楽しい作文――成績をよくするよりも頭をよくすることが勉強の基本
●中学受験国語対策
●父母の声(2)

●最も大事な子供時代の教育――どこに費用と時間をかけるか
●入試の作文・小論文対策
●父母の声(3)

●公立中高一貫校の作文合格対策
●電話通信だから密度濃い作文指導
●作文通信講座の比較―通学教室より続けやすい言葉の森の作文通信

●子や孫に教えられる作文講師資格
●作文教室、比較のための7つの基準
●国語力は低学年の勉強法で決まる

●言葉の森の作文で全教科の学力も
●帰国子女の日本語学習は作文から
●いろいろな質問に答えて

●大切なのは国語力 小学1年生からスタートできる作文と国語の通信教育
●作文教室言葉の森の批評記事を読んで
●父母の声

●言葉の森のオンライン教育関連記事
●作文の通信教育の教材比較 その1
●作文の勉強は毎週やることで力がつく

●国語力をつけるなら読解と作文の学習で
●中高一貫校の作文試験に対応
●作文の通信教育の教材比較 その2

●200字作文の受験作文対策
●受験作文コースの保護者アンケート
●森リンで10人中9人が作文力アップ

●コロナ休校対応 午前中クラス
●国語読解クラスの無料体験学習