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国語現代文で満点を目指す as/1814.html
森川林 2013/05/16 20:22 



 港南台教室で、大学入試センター試験の解き方を説明するコースが始まりました。
 やり方はごく簡単で、実際に試験問題を解いてもらい、間違えたところを自分なりになぜその選択か違っていたのか理詰めで説明してもらうのです。
 すると、これまで漠然と感覚的に選んでいた選択肢を、感覚ではなく理屈で他人に説明するために選ぶようになります。その結果、点数が飛躍的に上がるのです。

 生徒が理詰めで説明できない問題についてだけ、先生が一緒に考えます。先生が一緒に考えるといっても、先生のレベルの方がそれほど高いわけではないので、教えるというよりも一緒に考えるという感じです。
 一緒に考えて、「この問題は難しいからよくわからないなあ」とか、「これは、答えがちょっとおかしい」とか、「どちらも×に近いけど、こちらの方が×の度合いが大きい」などと話していると、生徒はその迷いながら選ぶ感覚を理解します。

 国語の問題の中には、正解があまり正しくないものや、複数の正解が考えられるものがあります。それらを機械的に黒か白かにあてはめて選ぶのではなく、黒でも白でもない灰色の部分を、灰色の度合いに応じて選ぶ感覚を身につけるのです。
 こういう勉強の仕方をする結果、最初に問題を解いたときは平均点の60点そこそこだった高3の生徒が、わずか1時間か2時間の説明で、次の回からは満点近い成績を取るようになります。

 もちろん、文章読む基本的な力は必要なので、解き方のコツに加えて、実際の入試問題の問題文を読む練習していくということが、その後の長期的な勉強なります。
 しかし、得点のかなり大きな部分は、解き方のコツが分かるだけですぐに変わるのです。


 国語の試験と同じように、英語でも数学でも、解き方のコツや勉強の仕方のコツというものがあります。
 昔はみんなそういうコツを知らなかったので、成績はそのままその生徒の実力を表していました。今は、成績は実力を表していません。特に、難関大学や有名大学になればなるほど、成績と実力のずれが大きくなっています。

 東大が推薦入試を始めたのは、入試の成績が生徒の実力を表さなくなってきたということも背景にあると思います。

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人間には波がある(facebook記事より) as/1813.html
森川林 2013/05/15 06:59 


 5月15日のfacebook記事です。

====引用ここから。

 人間には波があります。
 平均よりも上に向かうときと下に向かうときがあります。

 下に向かっているときには無理に上に向こうとがんばるよりも、下向きの力を利用して読書で蓄積をしていくことです。
 「することないから、本でも読もう」という感じです。

 そういうときに、さっと読書ができるようになるためにも、子供のころから本を読むことに慣れておくといいのです。
 今は、「することないから、ゲームでもしよう」という子が多いと思いますが(笑)。


 子供たちの作文の成長の経過を見ていると、誰でも途中でスランプがあります。
 前の学年のときよりも、字数も減るし、森リン点も低くなるのです。
 例えば、小3のときに書いていた作文より、小4の方が字数が減っているというような例です。
 そういうときは、なぜか読書の傾向も、以前よりも易しいものになっているようです。

【参考記事】
「作文の勉強も客観的なデータで」
https://www.mori7.com/index.php?e=1549

 しかし、下に向かう波のあとには必ず上に向かう波があり、時期がたつと、また字数も増え、森リン点も高くなっていきます。
 大事なことは、下に向かっているときに、「これは波なのだ」と思うことです。

 たぶん、その下向きの時期は、それまでの自分から脱皮するために、一時的にサナギ状態になっている時期なのだと思います。

====

 下向きの力が働いている子に対しては、その下向きの状態をそのまま認めてあげることだと思います。

 「下向きでいいんだよ。人生の目的は、幸福に生きることであって、上に向かって進むことではないんだから、自分の好きなとおりにやっていったらいいんだよ」
というような言い方です。

 そのときに、たぶん犬のようなペットは助けになります。
 犬は、いつでも主人を無条件に認めてくれるからです。

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