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記事 2533番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/4/20
勉強で大事なのは学ぶ「物」ではなく学ぶ「事」――退屈な勉強を続けるには as/2533.html
森川林 2016/02/23 21:00 


 寺子屋オンラインの勉強のよいところは、「物」ではなく「事」を中心に勉強していけることです。
 「物」中心の勉強とは、教材中心の勉強です。教材が優れていることはもちろん大切ですが、どんなによい教材であっても、その教材を繰り返し使って自分のものにすることがなければ、価値は半減します。
 しかし、多くの家庭で、子供たちは、学校の宿題、塾の宿題、通信教材、市販の教材など、ひとつの教科で複数の教材を使って勉強しているのです。

 学校の勉強が時間的には最も長いのですから、中心になるのは学校の教材です。しかし、学校の教材は受験に対応するような難しい問題は載っていないことが多く、しかも学校で先生が教えることを前提に作られているために解説の部分が弱いのが難点です。
 だから、学校の教材プラス家庭で選ぶ市販の教材というのが勉強の教材としては最もよい組み合わせになります。

 しかし、同じ教材で勉強をするときの問題は、同じものを繰り返しやるという勉強の鉄則を守った学習は、実は退屈だということです。
 そのため、子供が飽きないように、目新しいものを次々とやるような勉強スタイルに戻ってしまうことも多いのです。

 退屈な勉強を続けるコツは、まず同じ時間に同じことを勉強するという勉強の習慣を作ることです。次に、タイマーなどを使った自分なりの記録で自分自身と競争できるような目標を作ることです。そして、もうひとつは、ほかの人と一緒に勉強することです。

 寺子屋オンラインでは、まだ生徒どうしの交流はありませんが、それでも同じ時間に同じような勉強している人の姿が見えるということは、自分の勉強の励みになっています。

 今後は、オンエア特別講座で、勉強以外の交流もできるようにする予定です。すると、勉強する「こと」自体がもっと楽しくなってくるはずです。

(2018年3月より、オンライン作文、自主学習クラスとも、思考発表クラブと同じように子供たちの交流ができる少人数クラスがスタートします。ただし曜日と時間はまだ限られています。)

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記事 2532番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/4/20
知的刺激に満ちた本「限界費用ゼロ社会」2 as/2532.html
森川林 2016/02/21 21:00 


 この本の第7章は、「MOOCと限界費用ゼロ教育」です。
 教育においても、限界費用ゼロが成り立ちつつあるということで、MOOC(Massive Open Online Course)の例が取り上げられています。
 MOOCは、大学の優れた授業をオンラインで世界中の誰もが利用できるようにすることによって、大学教育の限界費用ゼロ化を実現しています。
 費用がゼロなのではなく限界費用がゼロだということは、初期投資はそれなりにかかるが、その仕組が動き出してしまえば、新しい参加者が1人増える場合のコストは限りなくゼロに近づいているという意味です。

 MOOCによって教育の形も大きく変化します。
 これまでの工業社会に適応した教育は、教師がトップダウン式に生徒に講義を教える形の授業が中心でした
 しかし、これからの教育は、教師は世話役という背景に退き、生徒が自ら学び、そしてその学んだことを生徒どうしのコミュニティで共有する形になっていきます。

 ところが、このような教育への移行は、実はそれほど簡単ではありません。それは、限界費用がゼロに近づくということは、利益も限りなくゼロに近づくということだからです。
 では、なぜ大学がMOOCのような教育を始めたかというと、それは、できる条件が整っているのにやらなければ、ほかのところが先にやるからです。
 しかし、それが資本主義的なビジネスモデルになるかというとそういうことはありません。MOOCでいくら多数の学生が世界中から集まったとしても、それは企業的な意味での利益になりません。
 それにも関わらず、このMOOCの教育は、既存の教育ビジネスを破壊する影響力を持っています。

 将来、人間の社会は、今のような企業中心の社会ではなく、コモンズ(共有地)のような社会になるでしょう。そこでは、あらゆるものが限界費用ゼロに近づき、誰でもが社会の生産力をほぼ無償で享受できるようになります。そこに当然、教育を受けることも含まれます。
 しかも、その無償の教育は、国の補助によって成り立つような無償ではなく、教科書も、先生も、教室もすべてが限界費用がゼロになることによって成り立つ無償ですから、人間が太陽の恩恵を受けるような意味での自然な無償です。
 だから逆に、MOOCのような教育は、現在の収益と費用の差を動因にして動いている社会での教育との連続性がないのです。

 このMOOCの持っている弱点を克服し、未来の無償の教育への移行をスムーズにすることが、これからのオンライン教育の課題になると思います。

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MOOC(2) 

記事 2531番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/4/20
知的刺激に満ちた本「限界費用ゼロ社会」 The zero marginar cost society (ジェレミー・リフキン 柴田裕之訳)1 as/2531.html
森川林 2016/02/20 09:36 


 好きな仕事も後回しにするほど(笑)熱中して読んでしまった本が、「限界費用ゼロ社会」でした。
 どうしてこの本を読んだかというと、池田信夫さんのブログで「Blockchain」という本が紹介されているのを見て興味を持ったからでした。
 Blockchainとは、「複数のシステムで取引履歴を分散管理する技術のことです。これには暗号技術とP2Pネットワーク技術が使われており、第三者機関による証明がなくても取引の正当性を証明でき、データの改ざんを困難にしています(以上引用)」というもので、仮想通貨であるビットコインなどの背景を支えているオープンな技術です。

 それで、言葉の森も、今度仮想通貨を使えるようにしようと思い、関連する本を購入していると、「限界費用ゼロ社会」にぶつかりました。面白そうな本だと思ったので、これも購入して読んでみると、すぐに引き込まれました。
 そして、言葉の森がこれまでやってきたことと、これから森林プロジェクトや寺子屋オンエアでやろうとしていることと、自分が未来の展望として考えていたことが、世界の経済的文化的パラダイムの大きな変化の流れと結びついていたことがよくわかったのです。
 それは、ひとことでは言いにくいし、ひとことで言うと誤解を招く可能性もある思いますが、あらゆるものがフリー(無料で誰でも自由に使えるというような意味での)になり、人間が自然環境との調和の中で、他者との共感と交流を喜びとして生きる社会(コモンズ:共有地)という展望です。
 それが夢物語のような話ではなく、現実の経済的実績の裏付けのある数多くの先端的な実例として書かれているのです。

 ネットで検索してみると、この本の紹介が、東洋経済オンラインに載っていたので、そちらを読むと詳しくわかると思います。
「日本人は「限界費用ゼロ社会」を知らなすぎる」
http://toyokeizai.net/articles/-/89717

 子供たちの教育を考える場合、これからの10年又は20年で世の中は大きく変わります。子供たちが成人するころの社会は、今の社会の価値観とは大きく異なった社会になっていることを前提に、今の子供たちの教育を見ていく必要があります。
 それは、ひとことで言うとこれも言いにくいのですが、共感と創造を中心とした社会を担う人間として子供たちが成長していくことが求められるようになるということです。
 もちろん、その土台としての知的な学力が必要なのは当然ですが、学力以外の要素がこれまで以上に大きくなり、その中でも特に創造力が教育の中心になるというのが、将来のコモンズ(共有地社会)の共通の了解事項となっていくのです。(つづく)


http://www.amazon.co.jp/dp/4140816872

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自宅学習の仕方(「寺子屋オンエア通信」2月号より) as/2530.html
森川林 2016/02/17 20:23 


 自宅で勉強を進めている方の参考になるように、「寺子屋オンエア通信」2月号の自宅学習に関する部分を掲載します。

■音読のビデオメッセージが送れる人はできるだけ毎日
 国語の問題集の音読を毎日していると、語彙力がつき、読解力がつきます。
 自分だけで毎日やるのが難しいという人は特に、先生へのビデオメッセージで毎日の音読をやっていってください。ビデオメッセージを送る先生はどの先生でもかまいません。土日も含めて毎日やるのが原則です。
 ただし、先生はビデオメッセージの中身をじっくり聞くわけではありませんから、ビデオメッセージの中に重要な要件や連絡は入れないようにしてください。

■実力をつける勉強は毎日の自習
 勉強の中心は毎日の自習です。塾や学校で宿題が出されると、それが勉強の中心になってしまう人がいますが、それでは実力はつきません。
 宿題は早めに仕上げ、必ず自分で決めた勉強をするようにしてください。時間が限られている場合は自習の量は減らしてもかまいません。
 なぜ宿題が勉強の中心でないかというと、宿題はできる問題を改めて解くようなことが多いからです。できる問題をいくら解いても力はつきません。できない問題をできるようにするのが勉強です。
 自習の中でも読書は最も重要なもののひとつです。勉強の時間がほとんど取れない場合でも読書だけは毎日必ずするようにしてください(ただし中学生は定期テストの10日前からはテスト対策だけに絞って読書を省略してもかまいません)。
 小学4年生までは長時間勉強する必要はありません。特に低学年のうちは毎日の勉強の習慣をつけることが目標ですから、勉強は無理のないように早めに切り上げてください。そのために、入室の時間は1時間前よりも遅くてかまいません。

▼国語
 小学生は、国語問題集は4~5回読むことが目標ですが、それだけ読み終えていない人も、新しい学年の「ハイクラステスト国語読解力」(受験研究社)の問題集をご用意ください。(注意:「ハイクラステスト国語」ではなく、「ハイクラステスト国語読解力」です。)
 小学生で、早めに4~5回読み終えた人は、1学年先の「ハイクラステスト国語読解力」をやっていってください。
 中学生で、「ハイクラステスト中学国語長文」を4~5回読み終えた人は、「くわしい国語中1~3」(文英堂)をやっていってください。この「くわしい国語中1~3」は1冊ですが、ページ数が多いので、中2、中3と同じものでやっていきます。現代文以外に古文漢文も載っています。
 新しく中学1年生になる人は、「ハイクラステスト中学国語長文」(受験研究社)を用意してください。また、中学生になると定期テストで文法の問題が出ます。ほとんどの生徒がここで点数を下げるので、定期テスト前には、「これでわかる国文法」(文英堂)を用意して読んでおくようにしてください。(文法は毎日の勉強としてやる必要はありません)

▼中学生
 中学生は、毎日の自習はコンスタントに行っていきますが、定期テストの10日前(又は2週間前)からは通常の自習はいったん休みにして、テスト対策用の範囲を絞った勉強に切り換えてください。
 中学3年間の教科書は、社会に出て一般教養の問題などをやる必要に迫られたときや英語の勉強を再学習するときなどにも役立ちます。必ず保存しておいてください。

▼受験生
 新小6と新中3で受験する人は、受験する学校の過去問題集を用意して、春休み中にその問題集に1年間分の答えを書き込み、それを全部読みどういう傾向のどういう問題が出ているかを理解してください。
 新小6の場合は、子供だけではできないので、お母さんやお父さんも一緒に取り組んでください。
 新中3の場合も、子供に任せていては先延ばしになるので、お母さんやお父さんが責任を持ってやらせるようにしてください。(新高3も同じです。)
 過去問を答えと一緒に読むと、問題の傾向と自分の得意不得意がわかりますから、特に差がつきやすい算数数学の問題を中心に取り組む問題集を決め、その1冊を完璧に仕上げることを勉強の目標にしてください。(上記の「ハイクラステスト算数(数学)」が難しい問題まで含めて完璧にできることを目標にするといいと思いますが、そのほかの問題集でももちろんかまいません。大事なことは1冊を完璧にですから、複数の問題集をいずれも9割ぐらいまでやるということのないようにしてください。したがって、塾などに通っている人は、塾で渡された問題集を完璧に仕上げることが目標になります。ただし、塾の問題集は解法が詳しくないことが多いので、わからない問題は必ず塾の先生に質問してわかるようにしてください。)
 受験生の国語については、「ハイクラステスト国語読解力小6」又は「くわしい国語中1~3」を1回以上読み終えたあと、夏休みごろから「全国入試問題集国語」(みくに出版)に取り組んでください(志望校以外の問題も含めてやっていきます。男子校・女子校などに分かれていますがどちらでもかまいません)。勉強の仕方は、答えを書き込み、漢字や語句の問題の場合はそのまま覚え、読解の問題の場合はなぜ正解の選択肢以外の選択肢が違っているのかを説明できるようにし、記述の場合はその記述が書けるように覚えるというようにしてください。国語の問題は答えが曖昧な場合もあるので、少数の理解できない問題は理解できなくてもかまわないと考えてください。
 国語の読解問題での正解の選択肢以外の説明は、子供本人にさせるようにし、子供が理解できないときは親が一緒に考えてあげてください。
 高校受験生の英語については、「英語の教科書の音読暗唱」「これでわかる英語」などと並行して、夏休みごろから「全国入試問題集」(旺文社)の英語に取り組んでください。その場合、取り組むのは英語の長文読解の問題だけでかまいません。長い英文を読みこなすことに慣れるということを英語の受験勉強の中心にしていってください。
 受験生は、夏休み明けからがみんなの実力がそろう時期になります(夏休み前までは早めに取り組んだ生徒とまだ取り組んでいない生徒との差が大きいので模試の点数はあてになりません)。夏休みが明けたら、1~2ヶ月に1回のペースで、塾やテスト機関で実施している全国レベルの模擬試験を受けるようにしてください。ただし、実力測定の中心になるのは、過去問ですから、過去問がどのくらいできるかということを受験の目安にし、模試はその参考にするという程度にしてください。
 受験には、問題を解くスピードが要求されます。夏休み明けからは、勉強も時間を計りながら行うようにしてください。

▼塾又は通信教材又は私立中学の学校の宿題
 塾に通っている人、又は、通信教材をやっている人、又は、私立中学で学校の宿題が毎日の勉強として出されている人は、次のように取り組んでいってください。
 国語については、寺オンの国語問題集読書の方を優先してやっていってください。
 そのほかの算数数学、英語、理科、社会などについては、勉強する教材をひとつに絞るために、塾又は通信教材又は私立中学の宿題の勉強を優先してください。
 ただし、その場合も勉強は1冊を繰り返して完璧に仕上げることが大事ですから、読む教材は4~5回繰り返し読み、解く教材は解法を見てできない問題が1問もなくなるまで解けるようにしてください。この1冊を完璧にという勉強をしていないと、どんなにいい塾や教材や学校の勉強であっても力はつきません。
 ただし、ある特定の教科に特に力を入れたいという場合は、1教科で2種類以上の教材を並行して取り組んでいってもかまいません。

(以下、他の教科の勉強については略)

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家庭学習(92) 

記事 2529番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/4/20
オンエア特別講座の講座内容 as/2529.html
森川林 2016/02/16 16:09 


 オンエア特別講座の講座内容です。
 参加される方には、別途郵送で資料と併せてお送りしています。

■当日までにご準備いただくことは、googleハングアウトが使えるようにしておくことだけです。

●寺オンに参加するなどして、もうgoogleハングアウトを使っている方は、何もしなくて結構です。
 親子で参加する場合もヘッドセットは使わずにパソコンの内蔵マイクとスピーカーで話せます。

●寺オンに参加していない方には、google+の登録とgoogleハングアウトの参加の仕方を載せた全7ページの冊子を同封しています。
 インターネットにつながるパソコンがあれば、google+に登録だけすれば、パソコンの内蔵のカメラとマイクとスピーカーで参加できます。
 内臓カメラがない場合は、カメラ無しで参加してください。今回はカメラは特に使いません。
 パソコンでなく、タブレットやスマホでも参加できますが、画面の見やすさや操作の仕方を考えるとパソコンの方が便利です。
 googleハングアウトへの接続練習を平日午後4時~8時の間で随時行いますので、練習される方は言葉の森事務局までご連絡ください。

■1 親子作文講座 新幼長~新小2 保護者同伴
 2/22(月)17:00~17:30
 3/7(月)17:00~17:30
 作文がまだあまり書けない低学年の生徒を対象に、親子の対話を生かして構成図を書く練習をします。この講座で楽しく作文を書くコツを身につけてください。
●講座内容
 作文の勉強は、学校の勉強と同じように小1から始めた方が習慣になります。しかし、小1では実際にはほとんど書けないのが普通です。また、せっかく書いても直すところが多いので、子供も親も作文の勉強を負担に感るようになります。
 そこで、言葉の森では、親子作文コースという勉強の仕方を企画しました。
 子供の学力は、問題集を解くような勉強ではなく、親子の考える対話によって力がつきます。作文を通して楽しい対話をすることで、学力もつき、作文の書き方もわかるようになり、作文を通しての家族の交流も盛んになります。

 ところが、親子で対話をして親が楽しく構成図を書くという最初の段階がわかりにくい面がありました。
 そこで、1回目はその実演を見てもらいながら、構成図の書き方のコツを説明します。
 そのあと、2回目までの間に自宅で親子で対話をして構成図を書く練習をしていただきます。
 2回目は、練習していただいた構成図を発表してもらい、質疑応答をします。

 小学校低学年の子育てはとても重要ですが、どの家庭でも試行錯誤の中でその子育てに取り組んでいます。
 将来は、低学年の保護者どうしがその時期の行事などをもとに親子作文を発表し合い交流できる場を作っていきたいと思います。
●資料は構成図の見本。ほかに、youtubeの動画(当日ハングアウト上で流します。


■2 紙折り暗唱講座 新小3・新小4を中心に全学年 小学生は保護者同伴
 2/23(火)18:00~18:30
 3/1(火)18:00~18:30
 暗唱がまだあまり得意でない生徒を主な対象に、どんな難しい長文でも繰り返し読めば暗唱できるという紙折り暗唱のコツを説明します。暗唱教材は、「春はあけぼの」(枕草子)
●講座内容
 暗唱には、記憶力がよくなる以外にさまざまな効果があります。だから、日本の寺子屋時代の学習の中心は暗唱でした。そして、落ちこぼれは一人もいず多くの子が優秀な学力を身につけました。
 ところが、小学1、2年生のころは誰でも苦もなく暗唱をしますが、学年が上がるにつれて、音読を繰り返すのではなく内容を覚えようとしてしまい暗唱が苦手になってしまう子がいます。
 そのときに、保護者が暗唱のコツを知っていれば、学年が上がっても暗唱のコツをアドバイスできます。
 そこで、この講座では、1回目は紙折り暗唱という暗唱の仕方を実演します。紙を折りながら暗唱することによって回数を繰り返すことがしやすくなります。
 そのあと、2回目までの間に、親子それぞれに「春はあけぼの」の最初の300字を暗唱してきていただきます。(毎日10分の練習でできるようになります。)
 2回目は、練習していただいた暗唱を発表してもらいますが(希望者のみ)、うまくできなくても全くかまいません。楽しい暗唱練習ということでやっていきます。

 暗唱は、中学生の英語教科書暗唱などにも使えますが、ひとりで暗唱していると続けにくい面もあります。
 そこで、将来は、暗唱クラブのメンバーを募り、それぞれ自分の好きな文章を暗唱しその発表を通して交流する場を作っていきたいと思います。
●資料は、「春はあけぼの」の暗唱長文。


■3 公立中高一貫校講座 新小5・新小6 保護者同伴
 2/24(水)18:00~18:30
 3/2(水)18:00~18:30
 実際の入試の適性問題をもとに、問題の解き方だけでなく家庭での勉強の仕方を説明します。
●講座内容
 公立中高一貫校の適性検査は、難しい知識は必要としませんが考える力を必要とします。この傾向は、公立高校のトップ校の入試でも、国公立大学の入試でも同じようになっています。
 つまり、条件反射的な知識の勉強ではなく、考えて書く勉強が必要になっているのです。

 ところが、学習塾はこのような思考型、記述型の勉強指導はなかなかできません。考える勉強は、家庭で親子で取り組むのが最も効果があるのです。(作文の勉強については言葉の森の作文指導で間に合うので、今回の取り組みは作文以外の適性検査についてです。)
 公立中高一貫校入試は10倍ぐらいの競争率のところが多いので、勉強をしても合格する可能性は多くありません。しかし、合否は二の次で考える力を身につけることを目標に勉強すれば、その勉強はあとあとまで生きてきます。

 そこで、この講座では、1回目は実際の適性検査をもとにどう考えて解くかという説明をします。
 そのあと、2回目までの間に、その適性検査と似た問題を親子で考えて作れる方には作ってきていただきます。(自分で問題を作ると、問題作成者の気持ちがわかるので。できる人だけでいいです)
 2回目は別の適性検査の問題の解説を行います。似た問題を作れたら、ウェブで発表させていただきます。

 家庭での適性検査対策は、日常的に行っていく必要がありますが、過去問は問題と解答のみで詳しい解説がありません。だから、大学入試の過去問などと違って独学はまずできません。
 そこで、定期的に講座を行い、家庭で取り組んで解法がわからなかった問題を解説するような場を作っていきたいと思います。また、自作問題などの発表する場も作りたいと思います。
●資料は、「平成27年度の横浜市立南高附属中の算数の問題の一部」(特に事前にやる必要はありません。)


■4 定期テスト対策講座 新中1~新中3 保護者の参加は自由
 2/25(木)20:00~20:30
 3/3(木)20:00~20:30
 それぞれの生徒の前回の定期テストの分析の仕方と、次回の定期テストの対策の立て方を説明します。テストは匿名にして資料として使います。
●講座内容
 中学生の勉強の中心は定期テストですが、自分なりのテスト対策というものがなく、塾に任せたり漠然と勉強したりしているだけの人もかなりいます。
 そこで、それぞれの過去の定期テストをもとに(新中1の人はまだそういうテストはありませんが)、それぞれの人に自分のテスト結果を分析してもらい、その分析をもとに勉強法をアドバイスします。
 定期テスト2週間前になったら、各自の定期テスト対策の方針を立ててもらい、その方針についてもアドバイスをします。
 定期テストの方針が決まれば、普段の勉強も焦点を絞ったものができるようになります。また、方針を立てて勉強するコツがわかると、大学入試のときも自分で計画を立てた勉強ができるようになります。

 そこで、この講座では、1回目は、これまでの中学生の定期テスト結果から見られる共通の勉強のポイントを説明します。
 そのあと、2回目までの間に、前回の定期テストを匿名で見せてくれる人がいれば送ってもらい、そのテスト結果を分析しアドバイスをします。
 そういう人がまだいない場合は、2回目は寺オンで行っている「ハイクラステスト中学国語長文」の読解問題をもとに、国語読解問題の解き方を説明します。

 将来は、各自の定期テスト分析と定期テスト対策をもとに勉強の仕方を共有し、併せて、ひとりでは勉強しにくい「国語読解問題の解き方」「数学難問の解き方」「英語教科書の暗唱」などを定期的にやっていきたいと思います。
●資料は「ハイクラステスト中学国語長文」の一部。


■5 センター国語満点講座 新高1~新高3 保護者の参加は自由(保護者だけの参加も可)
 2/26(金)20:00~20:30
 3/4(金)20:00~20:30
 センター試験のような選択式の国語の問題の解き方を説明します。実際に問題を解いてそのあと各自の疑問点について解説をします。保護者だけの参加も可。
●講座内容
 国語の現代文については、他の教科と違い新高校1年生からでも入試問題に取り組めます。
 そこで、大学入試センター試験の過去問をもとに、読解問題を実際に解いてもらい(宿題にすると負担が大きいのでその場で実際に解く時間を設け)、解けなかった問題についてだけ質問を受け付け、解き方のコツを説明します。
 読解問題を深く読み取るコツを身につけると、難しい文章を深く読み取る力がつき語彙力もついてきます。
 したがって、センター国語の勉強は国語のとどまらず、思考力と語彙力をつける練習になります。

 そこで、この講座では1回目は、実際のセンター試験をもとに、どう解くかという解き方のコツを説明します。
 2回目も同じく、実際のセンター試験をもとに解き方を説明します。

 将来は、解くための時間を30分程度設け、実際に問題をその場で解き自己採点してもらい、自分が理解できなかった問題について質問を受け付ける形で進めていく予定です。
●資料はセンター試験の過去問。


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手書きの作文と講評はここには掲載していません。続きは「作文の丘から」をごらんください。

主な記事リンク
 言葉の森がこれまでに掲載した主な記事のリンクです。
●小1から始める作文と読書
●本当の国語力は作文でつく
●志望校別の受験作文対策

●作文講師の資格を取るには
●国語の勉強法
●父母の声(1)

●学年別作文読書感想文の書き方
●受験作文コース(言葉の森新聞の記事より)
●国語の勉強法(言葉の森新聞の記事より)

●中学受験作文の解説集
●高校受験作文の解説集
●大学受験作文の解説集

●小1からの作文で親子の対話
●絵で見る言葉の森の勉強
●小学1年生の作文

●読書感想文の書き方
●作文教室 比較のための10の基準
●国語力読解力をつける作文の勉強法

●小1から始める楽しい作文――成績をよくするよりも頭をよくすることが勉強の基本
●中学受験国語対策
●父母の声(2)

●最も大事な子供時代の教育――どこに費用と時間をかけるか
●入試の作文・小論文対策
●父母の声(3)

●公立中高一貫校の作文合格対策
●電話通信だから密度濃い作文指導
●作文通信講座の比較―通学教室より続けやすい言葉の森の作文通信

●子や孫に教えられる作文講師資格
●作文教室、比較のための7つの基準
●国語力は低学年の勉強法で決まる

●言葉の森の作文で全教科の学力も
●帰国子女の日本語学習は作文から
●いろいろな質問に答えて

●大切なのは国語力 小学1年生からスタートできる作文と国語の通信教育
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●中高一貫校の作文試験に対応
●作文の通信教育の教材比較 その2

●200字作文の受験作文対策
●受験作文コースの保護者アンケート
●森リンで10人中9人が作文力アップ

●コロナ休校対応 午前中クラス
●国語読解クラスの無料体験学習