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記事 2598番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/4/20
まぐまぐニュースに掲載された記事――公立中高一貫校の受験は、塾に行かなくても家庭でできる(2)――中学生の勉強も家庭でできる as/2598.html
森川林 2016/06/09 18:47 


 言葉の森は今、寺子屋オンエアの自学自習の学習の一つの発展形としてオンエア講座を開いています。これは、子供たちに真の学力をつけるという目的で行っています。

 小1~小3の読書感想文クラブは、読書(読み聞かせ)と、親子の対話と、様々な経験と、その発表によって、子供の学力の最も大事な土台を育てようとするものです。
 小学校低学年の子供たちの読書感想文のニーズもよくあるので、感想文の書き方も併せて指導していく予定です。

 小4~小6対象の公立中高一貫校受験対策は、受験に対応する学力をつけることを目指したものです。
 公立中高一貫校の受験に必要なものは、教科書レベルの知識と、考える力と、書く力と、問題を解くスピードです。
 小学校4、5年生は、受験に対応できる基礎を早めに身につけるために、教科書レベルの学習の先取りを行います。小学校6年生と先取りのできた小学4、5年生は、直接受験の問題に取り組みます。
 受験の問題は、考える力が要求されるものが多いので、子供たちの得意不得意の分野が人によってかなり異なります。ですから、塾の先生による一斉の指導よりも、親子の対話の中で対応していく方が向いているのです。

 小学4年生から6年生の勉強で、親子の対話を続ける方法を身につければ、中学生になってからの勉強に関しても、親子の協力でやっていくことができます。親の時間的負担が少ない子どもの自学自習形式で、親子の勉強協力体制を作ることが、小学校4~6年生の家庭学習の大きな目標になります。

 中学生の定期テスト対策の目的は、テスト勉強を計画的に能率よくやる方法を身につけることです。
 中学生の勉強も、本人の自学自習を中心に必要なときだけ親が協力するという体制が作れれば、特に塾に行く必要はありません。もちろん友達と一緒に勉強するのが好きだから塾に行きたいというのであれば構いませんが、その場合でも塾に全面的に任せた学習ではなく、基本となる学力は家庭で作っておくという姿勢が大切です。

 勉強の計画を立てることができれば、勉強以外の時間にもゆとりが出てきます。勉強の能率を上げて生活に余裕ができたら、その余裕の時間は、より高度な読書と、より自分らしい興味関心を深めることに使っていくのです。
 これからの社会では、勉強ができることは当然必要ですが、勉強以外の学力・思考力・意欲・創造性などに育てていくことがもっと重要なことになります。

 江戸時代の寺子屋教育は、一般庶民を対象にした教育でしたが、その誰でもできる庶民的な教育の中で数々の優れた人材が育っていきました。この、誰でもいつでもどこでも受けられる質の高い人材教育が、これからの日本の社会に必要になってくるのです。

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sizuku 20160916 51 
公立中高一貫校は作文に加え、問題には答えのないものや、答えが複数存在するような問題が多く出ます。どう考えたか、どういう意図でその方法をとったかなどが問われ、それを論理的に説明する力が問われます。
答えが一つに決まらない勉強は塾のような一斉授業には向きません。
親子で「こうじゃない?」「いやいや、それだとこの場合がおかしくなるよ」と、教えるというよりいっしょに考える勉強が必要なのではないかと思います。子供が一人で取り組むにはあまりに難しく、親子でやればけっこう楽しいという勉強です。


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まぐまぐニュースに掲載された記事――公立中高一貫校の受験は、塾に行かなくても家庭でできる(1) as/2597.html
森川林 2016/06/08 12:46 


 「まぐまぐニュース」に、言葉の森の記事が紹介されました。
「もう塾はダメ。公立中高一貫校を受験させたい親が『家』ですべきこと」
http://www.mag2.com/p/news/206359/2
 この記事の内容は、「公立中高一貫校の受験は、塾に行かなくても家庭でできる」というものです。

 しかし、あまり営業妨害的なことは言いたくないので、塾に行ってももちろんいいのです(笑)。塾の先生は、それなりに熱心に子供の受験を考えていてくれると思います。
 しかし、中心になるのは、あくまでも家庭での親子の学習です。親子の学習と言っても、親が子供に教え込むようなものではなく、親の大きな方針のもとで子供が自学自習をしていくという形です。

 さて、まぐまぐニュースに掲載されたから言うわけではありませんが、まぐまぐのメルマガは、よく面白い記事を紹介してくれます。
 今回の記事も、読者のニーズに合うところがあったのだと思います。

 小学校高学年の子供さんをお持ちのお母さん方は、(1)子供には、よい教育を受けさせたい、(2)しかし、子供が塾漬けになるような勉強させたくない、という矛盾した気持ちを持っています。
 また、小学校低学年の保護者からも、よく「のびのびと遊ばせたいが、周りの子が次々と塾に行くのを見ていると、だんだん焦ってくる」という声を聞くことがあります。

 私は、自分の子供の子育てに関しては、子供時代は、読書と遊びと対話で十分で、勉強は学校でやっていればよいいという考えでやってきました。
 子供は2人とも、塾にも予備校にも行かず、のんびりと家庭での自学自習だけでやってきました。

 なぜこういう子育てをしていたかというと、受験のような答えのある勉強は、本気になれば短期間で成績を上昇させることができるはずという考えでいたからです。

 そして、これからの社会を考えると、この読書、遊び、対話、そして毎日のほどほどの自学自習と、テスト前の短期間の集中学習が、子供の成長にとっていちばん理想的ということになってくるのではないかと思います。

 これからの世の中は、まだ多くの人はそう思っていないと思いますが、ほとんどの人が何らかの形で独立起業的なことを目指すような社会になると思います。
 そのためには、トータルな学力と、深い思考力と、自分らしい個性が重要になります。

 学校の成績をよくするというのは、そのトータルな学力の一部に過ぎません。
 だから、普段の勉強で成績をよくするといっても、5段階のオール4ぐらい取っていれば十分なのです。
 ただし、その中で国語だけは5に近い成績を取っているというのが理想です。というのは、国語は全学力の土台となる思考力と深い関連があるからです。(つづく)

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成績と学力とは違う――成績を上げるには成績を上げるための勉強が必要――「中学生定期テスト対策」オンエア講座) as/2596.html
森川林 2016/06/07 21:19 


 小学校低学年のころよくできていた生徒が、学年が上がるにつれてだんだん成績が振るわなくなってくることがあります。
 それは、低学年のころによくできていたのが原因です。

 小学校低中学年の勉強は、やれば誰でもできるようなものです。
 難しい問題というのは、文章の読み取りが難しいだけで、それ以外の本質的な難しさはほとんどありません。
 だから、問題を数多く解いていれば、誰でも勉強ができるようになります。

 しかし、低学年のころにそういう量をこなす強をして成績のよかった子は、学年が上がっても同じような勉強を続けてしまうのです。
 すると、できる問題をいつまでも解くような勉強をする一方、できなかった問題も一度か二度解いただけで先に進んでしまうことが多いのです。

 学年が上がると、易しい問題と難しい問題の差が出てきます。
 高学年や中学生校生の勉強は、易しい問題はパスし、難しい問題を日を置いて何度も繰り返すという重点の置き方を変える必要があります。
 つまり、成績を上げるためには、成績を上げることを目的とした勉強をしなければなりません

 「一夜漬けでは実力はつかない」という言葉はよく聞きますが、だから、成績を上げるためには一夜漬けは有効です。
 なぜなら、テストの目的は、実力をつけることではなく成績を上げることだからです。

 数学者の岡潔さんは、中学生のころのテストは、すべて一夜漬けの丸暗記で済ませていたそうです。
 そのかわり、毎日、学校の勉強とは関係のない自分の好きなことをやっていたそうです。


 既に答えが決まっている学校の勉強は、面白いものではありません。だから、成績を上げるためには、そのつまらない勉強をどういう計画でやっていくかという作戦を立てることが必要になります。

 「中学生定期テスト対策」講座では、中学生の人たちが、どういう予定で勉強の計画を立てたらよいかというアドバイスをしています。
 中学生のうちに自分で計画を立てる勉強をした人は、高校生になっても、大学生になっても、同じような計画的な枠組みを作れるようになります。
 この勉強に取り組むときの姿勢は、勉強そのものより大事なのです。

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暗唱検定5級の合格者6名 as/2595.html
森川林 2016/06/06 18:08 


 次の方が、暗唱検定5級の約3000字6分の暗唱に合格しました。
 おめでとうございます。

ああくた さん 小3 男 神奈川県 木 いのこ先生
けすうゆ さん 小3 男 神奈川県 寺オン生徒
らあお さん 小3 女 神奈川県 土 じゅん先生
らおい さん 小3 男 東京都 金 たこ先生
らゆに さん 小3 男 東京都 月 よここ先生
りらゆ さん 小4 女 神奈川県 金 ささみ先生

 暗唱検定用の長文は、下記のページに掲載されています。
 印刷物をご希望の方は、送料108円でお送りします(ただし郵送は国内の生徒のみ)
https://www.mori7.net/mine/as2.php

 暗唱検定試験は随時受け付けていますので、検定試験をご希望の方は、skypeをご用意の上、検定日の希望日時をご連絡ください。

■5級の暗唱長文

【1】あめニモマケズ
かぜニモマケズ
ゆきニモなつあつサニモマケヌ
丈夫じょうぶナカラダヲモチ
よくハナク
けっシテいかラズ
イツモシヅカニワラッテ
一日いちにち玄米げんまい四合よんごう
味噌みそすこシノ野菜やさいヲタベ
アラユルコトヲ
ジブンヲカンジョウニ入レズニ
ヨクミキキシワカリ
ソシテワスレズ
【2】野原のはらまつはやしかげ
ちいサナかやブキノ小屋こや
ひがし病気びょうきノコドモアレバ
ッテ看病かんびょうシテヤリ
西にしニツカレタははアレバ
ッテソノいねたば負ヒおい
みなみウナ人アレバ
ッテコガラナクテモイトイ
きたニケンクヮヤソショウガアレバ
ツマラナイカラヤメロトイ
【3】ヒデリノトキハナミダヲナガシ
サムサノナツハオロオロアルキ
ミンナニデクノボートヨバレ
ホメラレモセズ
クニモサレズ
ウイモノニ
ワタシハナリタイ
(「あめニモマケズ」 宮沢みやざわ賢治けんじ

【4】小諸こもろなる古城こじょうのほとり くもしろ遊子ゆうし悲しむかな  
みどりなすはこべは萌えも ず 若草わかくさくによしなし
しろがねのふすま岡辺おかべ 溶けと 淡雪あわゆき流るなが 

【5】あたかきひかりはあれど つるかおり知らし 
浅くあさ のみはる霞みかす て むぎいろわづかにあお
旅人たびびとむれはいくつか 畠中はたなかみち急ぎいそ 

【6】くれ行けゆ 浅間あさまえず うた哀しかな 佐久さく草笛くさぶえ
千曲川ちくまがわいざよなみの きし近きちか 宿やどにのぼりつ
濁りにご ざけ濁れにご みて 草枕くさまくらしばし慰むなぐさ 
(「小諸こもろなる古城こじょうのほとり」 島崎しまざき藤村とうそん


【7】昨日きのうまたかくてありけり 今日きょうもまたかくてありな
このいのちなにを齷齪あくせく 明日あすをのみおもわづら

【8】いくたびか栄枯えいこゆめの 消え残るき のこ たにくだりて
かわなみのいざよれば すなまじりみず巻きま 帰るかえ 

【9】嗚呼ああ古城こじょうなにをか語りかた  きしなみなにをか答ふこたう
いに静かしず おも 百年ももとせもきののごとし

千曲川ちくまがわやなぎかすみて はる浅くあさ 流れなが たり
たゞただひとりいわをめぐりて このきしうれい繋ぐつな 
(「千曲川ちくまがわ旅情りょじょううた」 島崎しまざき藤村とうそん

【1】春眠しゅんみんあかつき覚えおぼ 
処処しょしょていちょう聞くき 
夜来やらい風雨ふううこえ
花落はなおつること知るし 多少たしょう
(「春暁しゅんぎょう」 孟浩然もうこうねん

【2】くに破れやぶ 山河さんが在りあ  
しろはるにして草木そうもく深しふか  
とき感じかん てははなにもなみだそそぎ 
別れわか 恨んうら ではとりにもこころ驚かすおどろ   
【3】烽火ほうか三月さんげつ連なりつら   
しょ万金ばんきんあたる 
白頭はくとう掻けか 更にさら 短くみじか  
すべしんに ざらんとほっす 
(「しゅんぼう」 


 【4】もの本末ほんまつあり、こと終始しゅうしあり。先後せんこうするところれば、すなわみちちかし。 

 【5】いにしえ明徳めいとく天下てんかあきらかにせんとほっするものは、ずそのくにおさむ。そのくにおさめんとほっするものは、ずそのいえととのう。【6】そのいえととのえんとほっするものは、ずそのおさむ。そのおさめんとほっするものは、ずそのこころただしくす。【7】そのこころただしくせんとほっするものは、ずそのまことにす。そのまことにせんとほっするものは、ずそのいたす。いたすはものいたるにり。 

 【8】ものいたってのちいたる。知至ちいたってのちまことなり。まことにしてのちこころただし。こころただしくしてのちおさまる。おさまってのち家斉いえととのう。家斉いえととのいてのちくにおさまる。くにおさまってのち天下てんかたいらかなり。 

 【9】天子てんしよりもって庶人しょにんいたるまで、壱是いっしみな修身しゅうしんをもってもとす。そのもとみだれてすえおさまるものあらず。そのあつうするところものうすうして、そのうすうするところものあつきは、いまだこれらざるなり。
(「大学だいがく」)

 【1】はるはあけぼの。やうやうよ よ 白くしろ なりゆく、やまぎは わ少しすこ あかりて、むらさきだちたるくも細くほそ たなびきたる。

 【2】なつよるつきのころはさらなり。やみもな、ほたるの多くおお 飛びと ちがたる。また、ただひとふたつなど、ほのかにうち光りひか くもかし。あめなど降るふ かし。

 【3】あき夕暮ゆうぐれ夕日ゆうひのさして山の端やま はいとちこうなりたるに、からすどころへ行くい とて、つ、ふたつなど飛びと いそぐされなり。【4】まいてかりなどのつらねたるが、いと小さくちい  ゆるはいとかし。入りい はてて、風の音かぜ おとむしなど、はたいべきにあらず。

 【5】ふゆはつとめて。ゆき降りふ たるはいべきにもあらず。しものいとしろきも、またさらでも、いと寒きさむ に、などいそぎおこして、すみもてわたるもいとつきづきし。ひるになりて、ぬるくゆるびもていけば、火桶ひおけ白きしろ はいがちになりてわろし。
(「枕草子まくらのそうし」 清少納言せいしょうなごん


 【6】「てんひとうえひとつくらずひとしたひとつくらず」とえり。さればてんよりひとしょうずるには、万人ばんにん万人ばんにんみなおなくらいにして、まれながら貴賤上下きせんじょうげ差別さべつなく、【7】万物ばんぶつれいたるこころとのはたらきをもって天地てんちあいだにあるよろずのものり、もって衣食住いしょくじゅうようたっし、自由自在じゆうじざいたがいにひとさまたげをなさずしておのおの安楽あんらくにこのわたらしめたもうの趣意しゅいなり。【8】されどもいまひろくこの人間世界にんげんせかい見渡みわたすに、かしこきひとあり、おろかなるひとあり、まずしきもあり、めるもあり、貴人きじんもあり、下人げにんもありて、その有様ありさまくもどろとの相違そういあるにたるはなんぞや。【9】その次第しだいはなはだあきらかなり。『実語教じつごきょう』に、「ひとまなばざればなし、なきもの愚人ぐじんなり」とあり。されば賢人けんじん愚人ぐじんとのべつまなぶとまなばざるとによりてできるものなり。
(「学問がくもんノススメ」 福沢諭吉ふくざわゆきち


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暗唱(121) 

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幅広い読書経験と、自分から進んで経験する力を育てる――読書感想クラブ as/2593.html
森川林 2016/06/05 10:48 


 小学校1年生から3年生のころの子育てで大事なことは、読書を中心とした言葉の力を育てることと、自分から進んで実行する経験の力を育てることです。
 同時に、この時期の勉強は、その後の小学校時代の勉強の技能的な基礎となるものですから、勉強ももちろん大切です。

 勉強の評価は、点数という形で現れるので、ついその勉強の結果だけに目が向きかちです。
 しかし、本当に大事なのは技能的な基礎とともに実力的な基礎です。その実力は読書と経験によって育つのです。

 学校は勉強の技能を教える場で、家庭はその勉強の技能に習熟させる場ですが、家庭はそれだけにとどまらず、読書と経験を中心にした実力形成の場としていく必要があります。

 そこで、言葉の森が取り組んでいるのは、読書感想クラブという小学校1年生から3年生を対象にしたオンエア講座の企画です。
 オンエア講座は、インターネットを通して自宅から参加できます。インターネットを通してやりとりするのは実際の先生と他の参加生徒ですから、ビデオ授業のような機械的なものではなく、少人数のクラスでの話し合いのような講座です。

 この読書感想クラブは、次のような形で進めていきます。

●1.読み聞かせ
 まず先生が本の読み聞かせをします。この読み聞かせはできるだけ幅広いジャンルの中から選ぶようにして、子供たちの読書経験の幅を広げていきます。

●2.今読んでいる本の発表
 次に、参加している子供たちに、今読んでいる本を紹介してもらいます。これには三つの意味があります。
 第一は、みんなに紹介しようと思って、子供たちが意識的に本を読むようになることです。
 第二は、同じ学年のほかの人が紹介した本を見て、自分の読書生活がよい刺激を受けることです。
 第三は、短い時間で簡潔に本の中身と自分の感想を述べる発表の練習になることです。

●3.似た経験の発表
 また、前回の読み聞かせの本の内容に関連して、似た経験ができていればそれも発表してもらいます。
 本の中には、自分も似たことをしてみたくなるものがあります。
 その似たことを、実験、実行、観察、調査などで経験することが、その本を深く読み取り自分の経験を育てることにつながります。

 昔の子供たちは、自然の中でさまざまな工夫をして遊んでいました。
 ロケット博士と呼ばれた糸川英夫氏は、自分たちの世代をベーゴマ世代と呼んでいました。ベーゴマの遊びの中で、どうしたらより重くより強いコマを作れるか、どの子も文字通り日夜研究してベーゴマ遊びに取り組んでいたというのです。
 こういう主体的な経験が、子供たちの将来の意欲と創意工夫の源泉となります。

●4.実行課題の紹介
 ただし、オンエア講座では、本の内容に関連した似た経験だけにすると難しい面もあるので、読み聞かせの本とは別に子供たちが実行できそうな実行課題という話もしていきます。
 実行課題では、家庭で簡単に出来る工作や実験、近所で簡単に出来る調査や探検の例を紹介します。

●5.実行課題の経験の発表
 子供たちが実行した経験は、家庭で写真や動画などに記録してもらい youtube などで互いに発表し感想を述べる場を作ります。ただし、これらの記録と発表は、子供たちや家庭の負担にならないように自由参加という形で行います。

 小1から小3のころは、あらゆることを柔軟に吸収できる時期です。
 この時期に幅広い読書経験の機会を作り、更にそれを実際の経験に結びつけることによって、子供たちがより深くいろいろなものを吸収し成長するような場を作っていきたいと思います。



■対象
 小学1・2・3年生(保護者も一緒に参加できます)
 言葉の森の生徒以外の方も含めてどなたでも参加できます。

■曜日時間
 毎週火曜日18:00~18:45
 (曜日と時間帯は今後増やしていく予定です)

■参加費
 月4回各45分の講座 月額1,728円
 (無料体験が2回できます)

■ご用意いただくもの
 google+に登録しアカウントを取得してください。
 ウェブカメラのついたパソコン(又はタブレット、スマホ)で参加できます。

■参加の仕方
 言葉の森のホームページの上部に講座開始の15分前からgoogleハングアウトのリンクを貼ります。そのリンクから直接参加してください。
 人数に制限がありますので、欠席や遅刻の場合はあらかじめご連絡ください。

■googleハングアウトの接続テストができます
 googleハングアウトを初めて使われる場合、事前に接続のテストができます。
 言葉の森までお問い合わせください。

■お申し込みは
 参加を希望される方は、言葉の森までお電話でお申し込みください。
 電話0120-22-3987(平日9:00~20:00)



■これまでの読み聞かせの本の例

   

  




■これまでの読み聞かせの動画サンプル

●きょうしつはまちがうところだ


●おかあさんげんきですか




■これまでの実行課題の動画サンプル

●割り箸で作るマジックハンド


●鏡とバケツで虹を作る


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手書きの作文と講評はここには掲載していません。続きは「作文の丘から」をごらんください。

主な記事リンク
 言葉の森がこれまでに掲載した主な記事のリンクです。
●小1から始める作文と読書
●本当の国語力は作文でつく
●志望校別の受験作文対策

●作文講師の資格を取るには
●国語の勉強法
●父母の声(1)

●学年別作文読書感想文の書き方
●受験作文コース(言葉の森新聞の記事より)
●国語の勉強法(言葉の森新聞の記事より)

●中学受験作文の解説集
●高校受験作文の解説集
●大学受験作文の解説集

●小1からの作文で親子の対話
●絵で見る言葉の森の勉強
●小学1年生の作文

●読書感想文の書き方
●作文教室 比較のための10の基準
●国語力読解力をつける作文の勉強法

●小1から始める楽しい作文――成績をよくするよりも頭をよくすることが勉強の基本
●中学受験国語対策
●父母の声(2)

●最も大事な子供時代の教育――どこに費用と時間をかけるか
●入試の作文・小論文対策
●父母の声(3)

●公立中高一貫校の作文合格対策
●電話通信だから密度濃い作文指導
●作文通信講座の比較―通学教室より続けやすい言葉の森の作文通信

●子や孫に教えられる作文講師資格
●作文教室、比較のための7つの基準
●国語力は低学年の勉強法で決まる

●言葉の森の作文で全教科の学力も
●帰国子女の日本語学習は作文から
●いろいろな質問に答えて

●大切なのは国語力 小学1年生からスタートできる作文と国語の通信教育
●作文教室言葉の森の批評記事を読んで
●父母の声

●言葉の森のオンライン教育関連記事
●作文の通信教育の教材比較 その1
●作文の勉強は毎週やることで力がつく

●国語力をつけるなら読解と作文の学習で
●中高一貫校の作文試験に対応
●作文の通信教育の教材比較 その2

●200字作文の受験作文対策
●受験作文コースの保護者アンケート
●森リンで10人中9人が作文力アップ

●コロナ休校対応 午前中クラス
●国語読解クラスの無料体験学習