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今学期の項目 ★アカシア(小学校1年生相当)★ as/48.html
cynthia 2006/04/05 09:36 
  はじめに絵をかく —中心を決めるために絵をかく —

  作文を書く前に、書きたいことを絵で表します。低学年の生徒の場合は、絵をかくと何が印象に残ったのかが文章で表すよりもよくわかることがあります。文章が時系列的であるのに対し、絵は空間描写的です。文章で長く書こうとすると、朝起きてから夜寝るまでを時間の順番で書くことになりがちですが、絵をかいたところを中心に書くと焦点の絞られた作文になります。 はじめにかく絵は、色を塗ると時間がかかります。色を塗りたいときは、作文を書いたあとに塗るようにします。

  名前・数字 —名前や数字をくわしく書く—

  どこかに出かけたときなど、場所などの名前(固有名詞)や日時などの数字を書いていくと、正確な文章になります。一般に男の子は会話よりも数字や名前に関心が高く、女の子は数字や名前よりも会話に関心が高い傾向があります。数字や名前を正確に書くことは、作文の表現の面白さには直結しないので評価されることの少ない分野です。数字は縦書きで書くときは、漢数字を使うのが一般的です。

  たとえ —まるで…のよう—

  小学生の表現項目の要です。「たとえ」「比喩」という言葉よりも、「まるで……のよう」「まるで……みたい」という言葉で説明する方がわかりやすいようです。小学校低学年のときは、まだうまく使えない子が多いので、このころにたとえを使う文章を書ける子は表現力が豊かだと言えます。練習の方法としては、家庭の中でゲームのようにたとえを使うやり方が効果的で、大人も子供も楽しめます。

  思ったこと —結びに思ったことを書く—

  低中学年の作文で結びに思ったことを書く練習です。 これは二つの目的があります。 一つは、結びを「楽しかった」「おもしろかった」「うれしかった」などの単純な感覚でまとめずに、自分なりに思ったことを書いてまとめるということです。子供の中には、「たのしかったと思いました」などと書いてしまう子も出てきますが、一応それでもよいとします。 もう一つの目的は、将来意見文を書くときの構成に合わせて、結びには感想や意見を書くという位置付けをしておくということです。
 指導者によっては、「思った」「思いました」などのありきたりの言葉は使わずに、思ったことが自然ににじみ出るような書き方をするべきだという指導をする人もいます。例えば、「『また来たいと思いました』と書くよりも、『僕はいつまでも遠ざかっていく景色を見ていた』と書きなさい」というような指導です。しかし、これは子供の作文を小学校の低中学年の段階で完結して考えることにつながります。表現の工夫自体は必要なことですが、それよりも大事なことは子供の作文を将来への発展の過程として見ることです。
 結びに思ったことをしっかり書く練習をしたあとに、「いろいろな思ったこと」を書く練習をしていく方が子供の成長に合っています。

  行を続ける —行は続けて書く(段落の前段階の練習)—

 小学4年生ごろから段落をつける指導をします。 段落をつける前段階の指導として、会話以外はすべて行を続けて書く練習をします。行を続けて書くことが定着してきたら、三文を目安に段落をつけて書くという指導をします。 学校などでは反対に、最初から一文ごとに行を変えて書く指導をしているところが多いようです。

  会話行がえ —会話は行をかえて書く—

  会話は行を変えて書きます。しかし、行を続けて書くことが間違いなのではありません。改行をするのは、その方が読みやすいからという理由です。 会話の二行目を一マス空けて書く書き方をしている出版物もありますが、これはレイアウトを読みやすくするための工夫ですので、子供たちが書く作文にも同じことを要求するのは無理があります。しかし、これも間違いではありません。

 https://www.mori7.com/mine/nae.php?yama=a">アカシアの苗

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読書好きにするには as/46.html
cynthia 2006/04/03 15:24 
 スポーツでも芸術でも、そこに面白さを感じるようになるまでは、ある程度の試行錯誤の助走期間が必要です。

 教室で長文を読んでいる子どもたちを見ていると、国語が苦手な子は最初から読むのを面倒くさがります。逆に最後まで読み切る子は既に読む力のある子です。

 苦手なものを得意にするコツはなんでも同じです。それはひとことで言えば、何しろやらせて絶えずほめるということです。読書でも、「何しろ○ページは読みなさい」と言って読ませて、読んだあとに必ず「よく読んだね」と心からほめてあげればいいのです。

 しかし、この単純なことがなかなかできません。ひとつは「何しろ読みなさい」ということを言えないケースです。民主的な考えを持っている人ほど、強制はいけないと考えてしまいがちですが、子供の小さいころの教育はほとんど強制です。中には、自分自身が親から強制されるわけではなく本を読んだということを言う人もいますが、今は昔のようなモノ不足の時代ではありません。読書以外に楽しいことが山のようにある時代です。こういう豊かな時代には、いちばん身近な親が読書の方向づけをしてあげる必要があります。

 もうひとつは、ほめることがなかなかできないということです。中にはせっかく子供が本を読んだあとに、「このぐらい読んで当然。ほかの人はもっと読んでいる」などと叱ってしまう人もいます。長文音読でも同じです。子供が苦労しながらつっかえつっかえやっと読み終えたときに「もっと上手に読まなきゃね」などと言う人もいます。人生はいろいろ困難なことがありますから、時には親自身、心に余裕を持てないときがあります。しかし、それを自覚してなおかつ子供に対しては常にほめる姿勢で臨むということが大事です。

 また、「やらせること」「ほめること」の二つに関連して、より重要なことは、それを毎日同じように「やりつづける」ということです。中には気まぐれに突然無理矢理に読書をさせたかと思うと次の日には読書の「ど」の字も言わないとか、昨日は何でもほめたのに今日は何でも叱るというような人もいます。

 大人になれば、今日は集中して仕事をしたから明日は一日休みというような生活でいいのですが、子供の生活は毎日の犬の散歩や植木の水やりと同じです。昨日集中して二日分散歩したから今日の散歩はなしというわけにはいきません。子供の生活は、大人の生活とはある程度独立したものとして考えていく必要があります。平日でも日曜日でも、雨の日でも晴れの日でも、できるだけ同じように同じ時間に同じ勉強をするという習慣をつけておいた方が子供の成長にとってはプラスになります。

 子供が中学生や高校生になると、ただ読書好きだけでは十分でなくなります。よく読書は好きだが国語の成績はあまりよくないという生徒が中学生や高校生でいますが、それは読んでいる本が小学生時代の延長で易しすぎることが主な原因になっています。読書は趣味という一面もありますから、易しい本を読むことも悪いことではありませんが、易しい本しか読めないというのはやはり問題です。このときにやはり親が「その本もいいけど、この本も読んだら」とアドバイスできることが重要になってきます。しかし、たいていの中高生の親は「この本も読んだら……」「わかった、わかった。またいつか暇ができたらね」と軽くあしらわれてしまうことも多いようです。

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