黄色い水仙
言葉の森は、新しい教育を目指します。
それは、従来の教育とは、次元が異なります。
言葉の森の目指す教育の目的は、明日の日本を支える、思考力、創造力、共感力のある子供たちを育てることです。
将来は、これらに加えて心身力を育てることも入ります。
そのための教育改革の4つの方向は、受験から実力へ、学校から家庭へ、点数から発表へ、競争から創造へ、という言葉で説明できます。
これを、オンライン少人数クラスという新しい教育プラットフォームで実現します。
この場合の少人数とは、4人から5人という意味です。
オンライン教育では、世界中が教室になります。
距離を超えて、同学年、同レベルの生徒が少人数で学習し合い、その学習が、小1から高3まで続き、一生の学友ができる教室になります。
教育改革の4つの方向のうち、「学校から家庭へ」というのは、今の不登校の増加の問題を見ると、よくわかると思います。
学校だけが教育の場ではなく、むしろ家庭が教育の場であるべきだというのは、少しずつ理解されています。
「明日の日本を支える子供たちを育てる」という考えをすれば、教育の全体像がはっきりわかります。
これまでの教育は、子供たちだけの教育を考えていました。
すると、今の社会では、「いい点数を取りたい」とか、「受験に合格したい」とかいう個人の願望を実現することが教育の目標になります。
その願望自体は、もちろんいいことですが、その考えの前提になっているものは、競争社会という現実です。
競争に勝つことが、教育の目的になっていることに、ずっと違和感を感じていました。
しかし、子供たちの学力を育てることは、その子が競争に勝つためではなく、日本の社会をよりよくするためです。
結果として、競争に勝っても負けても、その子がその子らしく成長すれば、それが日本の社会をよりよくすることにつながります。
近い将来、エネルギーがフリーになれば、競争とか勝敗自体が意味のないものになります。
それらは、小さな娯楽としては残るでしょうが、人生の目的にはならなくなります。
そういう未来の社会で大事なことは、一人ひとりが自分の個性を生かして成長し、その力を社会への貢献として使うことです。
これを、遠い先の話として考える人もいると思いますが、私は、そういう時代がもう目前まで来ているように思っています。
大学入試にも、教育の変化が現れています。
これまでは、テストの成績だけで合格者を選抜していましたが、これからは、本人の意欲、やりたいこと、個性を中心に合格者を選抜するという方向になります。
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東北大学「AO入試への全面移行」にまつわる大誤解、入学者の学力不足が進むのか?
https://diamond.jp/articles/-/335650
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「成績はいいけど、何をしたいかわからないから、とりあえず○○大の○○学部に行こう」と考えるのは、昔の中国の科挙を目指した人と同じ発想です。
科挙の時代には、社会が閉塞していたので、そういう選択肢しかありませんが、今の社会は開かれています。
やる気とやりたいことさえあれば、お金も学歴も人脈も必要ありません。
ただ、そのやる気を実現するためのほどほどの学力が必要なだけです。
ほどほどの学力とは、高校で学ぶ勉強が平均オール4で、大学入試共通テストで8割が取れるという、努力次第で誰でもできる学力です。
「成績だけがいい人よりも、やりたいことがある人」を選ぶというのは、結局、社会に貢献できる人を優先するということです。
勉強の目的は、社会をよりよくするために自分が向上するということなのです。
言葉の森のオンライン少人数クラスのプラットフォームは、コロナ禍に本格的にスタートしてから、まだ4年目に入ったところです。
これまで、いろいろ改良を加えてきましたが、まだ改善することが数多くあります。
しかし、作文教育に関しては、他のどんな作文通信教育や作文教室より優れた実績と指導法を持っています。
また、作文以外の国語読解、算数数学、英語、基礎学力、総合学力についても、確認テストや自習室の利用など、新しい改良を加えています。
創造発表、プログラミングについては、今後、新しい概念と方法を提案する予定です。
日本の社会をよりよくするために、言葉の森オンラインスクールをこれから更に広げていきたいと思います。
サクラソウ(プリムラ・マラコイデス)
●動画:https://youtu.be/rd-j4KMc8e4?si=GgdY07uSpOPNlhsU
言葉の森の生徒は、東京都、神奈川県をはじめとして中学受験が普通に行われている地域に住んでいる子が多いです。
そのため、小学3年生や4年生になると、塾が多忙になるため、作文の勉強を続けるかどうか迷う人も出てきます。
特に、塾を始めたばかりの最初の数ヶ月は大変です。
そのうち、塾のある生活に慣れるとしても、最初のうちは、これまでの習い事と両立できるかどうか誰でも悩むものです。
しかし、以前、バイリンガルを育てるTLC for Kids代表の船津徹さんの記事を紹介したように、少なくともひとつの習い事は、続けていくのがいいのです。
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中学受験で「習い事をやめて塾に専念」を絶対やってはいけない理由
https://diamond.jp/articles/-/336184
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受験勉強で多忙な中でも何かひとつのことを続けたということは、その子の自信になります。
ある意味で、続けたことの勲章のようなものが残るのです。
また、どうしても続けられない時期があったとしても、そのときは、親子で話し合って、「受験が終わったらまた再開しようね」という受験のあとの話をして、いったん休むようにすることです。
逆に、「受験が終わったら、いくらでも遊んでいいからね」という空約束をすると、子供は本当に受験のあとに遊んでしまいます。
実は、受験のあとの勉強こそ本当の勉強なのですから、受験のあとも勉強は継続することが大事です。
言葉の森で、これまで教えてきた中で、しっかりした子は、小学生から作文の勉強を始めて、受験の間も作文を書き、中学生、高校生と作文の勉強を続けてきた子が数多くいます。
その中には、中学受験をするなど作文を教えている先生も知らなかった子が、受験勉強中も普通に作文の勉強を続けていて、「実は、桜蔭に受かりました」というようなこともありました。
高校3年生まで作文の勉強を続けてきた子の中には、東大、京大、早稲田大、慶應大、上智大などにそれぞれ合格した子たちもいます
こういうひとつのことを継続した子は、そのことが一種の勲章になります。
別に作文でなくても、音楽でも、ダンスでも、趣味の生き物飼育でも何でもいいのですが、しかし、将来のことを考えると、やはり継続する習い事としては、作文がいちばんいいと思います。
作文なら、考える力も、書く力も、長文を読む力もつくので、子供が社会人になってからも役立つ能力になります。
受験勉強中も、少なくとも作文の勉強は続け、受験が終わったら、国語読解、算数数学、英語、創造発表、プログラミングなどの勉強も始めていくといいと思います。
そして、中学受験をする予定のない小学5、6年生は、学校の勉強とスポーツ活動だけでは、頭がなまります。
小学校高学年の生徒も、オンラインでできる国語読解、算数数学、英語で、中学生の勉強を先取りし、創造発表、プログラミングなどで、創造的な勉強を始めていくといいと思います。