シダ
今、小中高生のみなさんの勉強を見守っているお父さんも、お母さんも、学校の先生も、塾の先生も、君たちが学校の成績を上げて、いい大学に入ることを目標にしています。
それは、それらの人たちが、そこまでの目標しかない時代を生きてきたからです。
つまり、昔は、いい大学に入ったあとの目標がはっきりしていなかったのです。
しかし、時代は、大きく変わっています。
今は、資金も、人材も、道具や設備も、宣伝手段も、ほぼ何でも手に入ります。
だから、誰でも、自分で仕事を始めることができるのです。
ただし、それは、自分に、ほかの人にアピールできる個性と意欲があったときです。
やがてベーシックインカムの時代が来て、誰もが自由に自分の好きなことをするようになります。
なぜ、ベーシックインカムの時代が来るかというと、人類全体の生産力は、人類全体の消費力を上回っていて、しかも、労働はますます機械化、AI化されるので、労働→給与→消費→生産→労働という経済のサイクルが回らなくなるからです。
ベーシックインカムの時代には、出発点は給与ではなく、国がくれるお小遣いになります。
お小遣い→消費→生産→富→お小遣いになり、仕事は、自分の好きなことをして社会に貢献することが主な目的になっていきます。
だから、いい学校に入り、いい会社に入ることを主なゴールにする時代は終わったのです。
社会に出て自分らしい仕事をして、世の中に貢献することが新しいゴールになります。
勉強の好きな人は、学問の世界を目指してもいいでしょう。
しかし、社会に貢献することに結びつかない学問は、盆栽作りのような学問です。
仕事の目的のうちの重要なひとつが、社会への貢献なのです。
好きなことをするためには、努力が必要になります。
その努力とは、読書を通して幅広い教養を身につけること、自分なりの何かに挑戦することです。
ただし、教養と挑戦は、高校生、大学生の課題で、小中学生は、普通の多読と普通の勉強で十分です。
総合選抜の大学入試の時代には、高校までの成績はオール4が取れていればよいということになります。
オール5を目指すような努力は必要なくなります。
その分、自分の個性を磨いていけばいいのです。
ところで、オール4が取れる生徒にとって、今の学校教育での授業は退屈です。
空いた時間をゲームやYouTubeで過ごすよりも、創造発表クラスやプログラミングクラスで、自分らしい学習をすることが、これからの新しい空き時間の過ごし方になると思います。
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今はまだ、勉強のゴールは、大学入試になっています。
大学を卒業したあとの人生と、大学で学ぶ勉強とのつながりがないので、とりあえずいい大学に入ることが学ぶ目的になっています。
しかし、これからは、社会に出て仕事をすることが本当のゴールだということが、多くの人の共通認識になってくると思います。
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紅梅
学校は、4月から新年度ですが、すでに現学年の教材を終えた人も多いと思います。
3月からは、新学年の教材を使って結構です。
注文は、下記のページからできます。
https://www.mori7.com/teraon/jgkyouzai.php
新学年の教材でも、最初の方のページは、前学年の復習になっていることが多いです。
学年は自由に選択できますから、前の学年からやり直したり、先の学年の教材をしたりすることもできます。
中学生の数学と英語の基準教材は、発展新演習から標準新演習に切り替えました。
発展新演習には、必要以上の難問が多かったためです。
どちらを注文することもできますが、通常の高校入試又は中学生の勉強では、標準新演習を100%完璧に仕上げるようにすれば十分です。
ただし、100%ということを目指して勉強を進めてください。
数学と英語は、学年の先取りができますので、得意な人は先の学年まで進めて勉強をしていってください。
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早稲田大学先進理工学部物理学科・ 聖マリアンナ医科大学
K.S.さん
<担当講師より>
小論文の試験で言葉の森の勉強が役に立ったと嬉しそうに話してくれました。
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舞岡の白梅
昨年2023年の夏休みに、中学生の生徒対象に、国語読解+ディスカッションの夏期講習を行いました。
テーマとしたものは、国語問題集に載っている説明文の文章です。
高校入試レベルの文章なので、抽象的な話題がかなりあります。
その文章について、ひとりずつ自分の考えを言ってもらうのですが、もとの文章をそのまま要約したような意見を言う生徒と、自分なりの体験を通した意見を言う生徒に、ある程度はっきり分かれました。
どちらも文章を読む力はあるのですが、自分なりの実例と結びつけた意見を言えるかどうかは、考える力の差だと思いました。
要約は、考えなくてもできます。
自分の似た実例は、与えられたテーマを自分なりに咀嚼しなければ出てきません。
これから重要になるのは、勉強ができるかどうかではなく、その勉強を自分なりに消化できるかどうかです。
では、こういう自分なりの考えは、どういうところで育つのでしょうか。
それは、ひとつには、読んでいる本の幅の広さによってです。
もうひとつは、親や友達とそういうテーマについて話をする機会を持つことによってです。
つまり、自分らし読書や対話の経験を通して、自分らしい意見が出てくるのです。
言葉の森の作文の課題は、小学5年生の感想文から、かなり抽象的なものになります。
その課題について、保護者と話ができれば、子供たちの考えは深まります。
考えの深さというものは、学校の勉強の成績にはあまり出てきません。
しかし、社会に出てから本当に必要になるのは、この自分なりに考える力の方です。
自分なりに考える力とは、自分なりに生きる力です。
学校教育の中でも、夏期講習のディスカッションのような授業ができれば、子供たちの考える力はもっと成長します。
しかし、数十人が一斉に授業を受ける今の学校のシステムでは、そのような授業は難しいと思います。
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国語の勉強の方法としていちばんいいのは、ディスカッションです。
普通に文章を読んだり読解問題を解いたりするよりも、ずっと深く頭に入ります。
しかし、今の集団一斉指導の教育では、少人数でのディスカッションはできません。
教育の仕組みを変える必要があるのです。
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紅梅
進研ゼミの会員数が低下しているようです。
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進研ゼミの“会員離れ”が止まらない…「難関校を目指す塾」と明暗が分かれた理由
https://nikkan-spa.jp/1979262/
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この記事では、「難関校を目指す塾」と明暗が分かれたと書かれていますが、私は、紙ベースの通信教育が、家庭では対応しきれなくなったからだと思います。
通信教育では、子供が自分で勉強を始めなければなりません。
漢字の書き取りや算数の計算練習のような勉強であれば、親に言われればすぐに始めることができます。
小学校低学年のころの国語や算数や英語は、作業的な勉強なので、開始するときにそれほどのエネルギーを必要としません。
しかし、学年が上がるにつれて、考える要素が出てくるので、すぐに始めることがなかなかできなくなります。
作文の勉強は、それ以上に始めることが難しい勉強です。
始めるときの精神的エネルギーがかなり必要なのです。
夏休みの読書感想文の宿題が、最後まで残ってしまうことが多いのはそのためです。
小学1、2年生のころは、紙ベースの作文の通信教育でも、親の言うことを素直に聞いて作文を書き始めることができるかもしれません。
しかし、小学3、4年生になると、親に言われてすぐに始めるということがなかなかできなくなります。
だから、作文の勉強は、通信教育でやるのではなく、ほかの生徒と一緒にやるのがいいのです。
それができるのが、オンライン少人数クラスの作文です。
言葉の森のオンラインクラスでは、みんなで一斉に作文を書き始め、書いている途中で、先生が一人ひとりの個別指導を行います。
だから、未提出ということがありません。
そして、授業の前に一人ひとりの読書紹介があります。
毎週の読書紹介によって、どの子も、本をよく読むようになります。
読書記録のページを見るときに、学年のところをクリックすると、自分と同学年の生徒がどういう本を読んでいるかがわかります。
小学校高学年以上の生徒は、この読書記録を参考に、読む本のレベルを上げていくことができます。
言葉の森の作文の勉強は、幼稚園年長から始めることができます。
まだ字を書けない子であっても、親子作文というかたちで親子合作の作文を書いていくのです。
この親子作文を始めた子は、なぜかみんな作文が好きになります。
作文の勉強で大事なことは、小1や小2から始めた作文を高3まで続ける展望で勉強をしていくことです。
作文教室を選ぶときの基準のひとつは、学年が上がり、中学生や高校生になったときも、その教室で作文の勉強を続けていけるかどうかです。
小学校低中学年で終わる作文の勉強ではなく、その先の展望のある勉強を行っていく必要があるのです。
今日2月24日に、ぶんぶんドリムが、朝日小学生新聞に全面広告を載せていました。
大事なのは、外見ではなく中身です。
子供の作文力を育てるために、何が必要かということを、体験学習を通して判断していってくださるといいと思います。
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