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漢字書き取りのページ、暗唱の木改良、暗唱フォン改良 as/655.html
森川林 2009/10/14 21:18 
■漢字書き取りのページを作りました。
 ひらがな、カタカナ、数字と、教育漢字、常用漢字を網羅しています。
 これを筆記体のフォントで印刷して、その薄い文字の上を12色の色鉛筆を使って12回なぞると、漢字も覚えるし字も上手になる、という仕組みです。
https://www.mori7.com/mori/kakitori.php

 江戸時代の人たちが達筆だったのは、文字をなぞって覚えたからです。現代に、そのなぞる練習法が伝わっていないのは、筆を使わなくなったからです。そこで、筆のかわりに色鉛筆を使うようにしました。
 12回なぞると、自分でも驚くほど上手な字が書けるようになります。


■暗唱用紙を改良しました。

 これで暗唱の木を作ると、昆虫や葉っぱが出てきます。毎日楽しく暗唱できると思います。

■暗唱フォンを改良しました。
 両耳タイプですが、更に、折りたたむと薄くなり、かばんに入れてどこにでも持ち運べます。
 材料は、A4の紙3枚、ホッチキスの針10本で、作成時間は3分ほどです。

▼暗唱フォンダブル改良型

△折りたんだ形(輪ゴムでとめてある)


△ススッ。


△カシャーン、カシャーン、カシャーン。


△シャキーン。おお!

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江戸時代のなぞる勉強法 as/654.html
森川林 2009/10/12 22:11 


 江戸時代の文字の勉強法は、手本を筆で何度もなぞって真っ黒になるまで書く練習でした。紙が真っ黒になると、乾かしてまたなぞります。頃あいを見て、先生が清書をさせ、その清書に朱を入れるという勉強法でした。
 このなぞるというやり方によって、子供は、ただ文字を覚えるだけでなく、美しい文字の書き方も覚えていたのです。

 現代の勉強法では、漢字はやはり書いて覚えますが、その回数はあまり多くありません。間違いなく正しく書けるようになれば、それでできあがりです。その完成度を見るためにテストをするという仕組みになっています。

 欧米の人が日本語を勉強する際に、いちばん苦労するのが漢字だそうです。それは、やはり漢字を理解して覚えるという発想から勉強しているためだと思います。

 習得の第一段階は、やはり理解です。第二段階は、記憶です。記憶して再現できるようになれば勉強は完成です。しかし、その先に、更に反復して血肉化するという勉強があります。
 江戸時代の教育は、理解や記憶でとどまらずに血肉化するという目標で行われていたようです。

 この勉強法を現代に生かすには、どうしたらいいでしょうか。
 漢字の書き取りで言えば、まず、教科書体や筆記体のフォントを白抜き文字で大きくプリントします。その白抜き文字の上に、何色もの色鉛筆で何回も文字をなぞっていきます。
 このような書き方をすれば、漢字を覚えるだけでなく美しい漢字の書き方も同時に身につくようになります。

 なぞるという勉強法は、反復すること自体を目的にしています。だから、かえって飽きずに続けられます。理解や記憶という勉強法は、理解や記憶をするところまでを目的にしています。だから、かえって飽きやすいのだと思います。

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