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勉強も勝ち負けのワクワクから創造のワクワクへ(facebook記事より) as/1463.html
森川林 2012/03/03 09:10 



 ワクワクすることをしよう。
 でも、ワクワクにも2種類ある。
 損得や勝ち負けのワクワクではなく、
 創造と共感のワクワクを目指そう。

 大儲けするワクワクや、大勝負に勝つワクワクというものも確かにあります。

 しかし、それはみんなが共有できるワクワクではありません。

 その裏に、大損した人や、大負けした人がいて初めて成り立つワクワクだからです。

 創造のワクワクというのは、共有できるワクワクです。

 本田宗一郎が、画家のシャガール宅を訪問し、日本の筆をプレゼントしたとき、シャガールはその筆を手にとるとうれしそうにそのまま自分の部屋に入ってしまったそうです。

 そのため、訪問した宗一郎はほったらかし(笑)。

 しかし、そのシャガールの創造への好奇心に感動したというのが本田宗一郎のえらいところです。

 分野は違っても、創造のワクワク感というものを知っている2人だったのでしょう。


 そこで、今日のテーマは、ワクワク。

1、ワクワクについてひとこと、
 又は、
2、「わ、く、わ、く」を適当に入れながら五七五、
 又は、
3、何でも自由にどうぞ。


 創造のワクワク感を持つためには、あるレベルまでの実力をつける必要があります。

 剣の道を究めた武蔵も、若いときに勝ち負け世界に生きていたからこそ自分の技を磨くことができたのでしょう。

 だから、勝ち負けが悪いわけではありません。そこを最終ゴールにしないことが大事なのです。

 受験も、オリンピックも、勝ち負けのあとに続く道を見ることができるかどうかが人間の器を示すことになると思います。


 それでは、今日もいい一日をお過ごしください。


(写真は「SOZAIjiten」より)
 そう、ゾウもワクワク。

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記事 1462番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2025/11/6
「東大生が選んだ勉強法」を見て思ったこと as/1462.html
森川林 2012/03/02 21:46 



 書店で本を眺めているとき、「東大生の勉強法」という雑誌が目にとまりました。内容に期待したわけではありませんが、ふと手にとって眺めてみると、言葉の森がいつも述べているような勉強法がしっかり書かれていました(笑)。だから、言葉の森の生徒で自習をしっかりやっている子は、どの教科の成績もいいのだと納得しました。

 実際、言葉の森で勉強していて東大に入ったような子は(別に東大に限らなくていいのですが)どの子も、入試の直前まで力作の文章を書いていました。そういう生徒の勉強法には共通点がありました。要は、よい教材を反復して自分のものにするという方法です。この雑誌には、ほかにも言葉の森の自習法と似た話があちこちにあったので、思わず購入してしまいました。

 そして、買ったあと、「こういう正しい勉強法が広がれば、どの教科もほとんどの生徒が満点になって、もうテストをする意味がなくなるという時代が来るのだろうなあ」と思いました。今は、小中高と大多数の生徒が間違った勉強法をしているために、できる子とできない子の差が出ているのです。

 みんなが、というのは小中学生の場合は親も含めてですが、正しい勉強法を身につければ、普通の子なら誰でも今の東大に入る実力を持てるようになると思います。ただし、今の入試には不要な勉強も多いので、無理して受験勉強をする必要はないというだけです。

 そして、これから来ることが予想されるのは、大学入試の定員制の撤廃です。インターネットの時代に、入学定員を絞る必要など全くありません。放送大学のように、勉強したい人は、どの大学のどの講義も聴講していいのです。そして、修了証がほしい人は、レポートを提出すればいいのです。しかし、そういう時代には、修了証などは無価値になっていますから、わざわざレポートを書く人はいません。人に認めてもらうために勉強しているのではなく、自分の向上のために勉強しているのですから、修了証などはもともと要らないのです。

 そして、そうなったときに何が残るかと言えば、それは、与えられた条件で何かを創造する力です。これまでの社会では、与えられた条件が知識の差となっていました。だから、知識や学歴が能力の差のように思われていたのです。しかし、知識の量に差がなくなる時代に残るのは、その人らしい個性的な創造の差です。

 これまでは、いい成績を上げていい学校に入ることが目標のように考えられていました。これからは、そのようなことはだれでもできるようになるので、その先にあるものを考えなければなりません。それが、自分なりの創造性を育てることです。

 そして、創造性を育てるのにいちばん必要なものは何かというと、子供時代の心からの遊びと、青年時代からの難しい読書、そしてその間に一貫して流れている家族との楽しい知的な対話です。

 ところが、今の社会では、子供に早めにいい成績を取らせるために、子供時代は遊びよりも勉強を優先させ、夜遅くまでの塾通いで家族との対話もなく、そして、大学に入ったら勉強に飽きて、もう難しい本を読む意欲もなくなるという正反対の子育てをしている人があまりにも多いのです。

 対策は簡単です。今の世間の風潮に流されず、親が自分の判断で子育てをしていくことです。そして、勉強とは、いい成績を取るためにするものではなく、創造性を発揮する土台を作るためにするものだという原点を確認していくことです。

 まだ、こういう話に納得する人は少ないかもしれませんが、世の中は確実にこの方向に動いてい ます。成績は、よくて当然。成績の先にあるものを考える時代に入ってきているのです。

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勉強の仕方(119) 

記事 1461番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2025/11/6
勉強のコツは、できるようにさせてから褒めること(facebook記事より) as/1461.html
森川林 2012/03/02 09:40 



 成功させて褒めるのがベスト。
 失敗させて叱るのがワースト。(^^ゞ
 その中間にさまざまな段階があるが、
 まず成功させるのが工夫のしどころ。

 子供たちに勉強を教える場合、まずできたという成果を出すことが大事です。

 成果があれば、褒め言葉も力を発揮します。

 しかし、成果が上がらないのにいくら褒めても効果はありません。

 まして、成果が上がらないのを叱っては最悪です。

 だから、大事なのは、褒めるか叱るかという以前に、まず成功させることです。

 言葉の森の小6以上の作文の課題は1200字ですが、高学年になると字数と実力は相関が高いので、苦手な子はまず字数でくじけてしまいそうになります。

 そこで、ここ一番というときは、何が何でも目標の字数まで書かせるという工夫が必要になります。

 子供に任せて、やはり書けないまま、評価だけ甘くしても辛くしても、その後の意欲には結びつきません。

 先生の役割は、評価することではなく指導することです。

 そして、無理矢理にでもできるようにさせてしまうと、それが自信になり、実力になっていくのです。

 これは、親も同じです。

 褒めるにしても、叱るにしても、大事なのは、子供が褒められる状況を親が作ってあげることです。

 例えば、子供が穴に落ちそうなとき、黙って見ていて、子供が落ちたら、
「ほら、落ちたでしょ」
と言うのではなく(笑)、
「そこは危ないよ」
と、アドバイスをして、子供がうまくよけたら、
「わあ、上手によけたね」
と褒めるのがコツです。


 ということで、今日のテーマは、成功させて褒める。

1、成功させることと褒めることについてひとこと、
 又は、
2、「せ、い、こう」「ほ、め、る」で五七五、
 又は、
3、何でも自由にどうぞ。


 今日は、昼から雨の天気予報。……と思っていたら、もう降っていました。

 一雨ごとに春になっていくのでしょう。

 それでは、春休みの計画を立てながら、今日もいい一日をお過ごしください。

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