ログイン ログアウト 登録
 言葉の森 | 作文国語教室【公式】
 
記事 1496番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2026/11/2
森林プロジェクトでの作文の勉強の進め方 6 「日本から生まれる未来の創造文化産業」 as/1496.html
森川林 2012/03/21 19:33 
修 削



 今回の記事は、前回の「オープン長文」の記事と同様、森林プロジェクトの話とは直接の関係の少ないものです。しかし、先々の展望まで結びついている方が、今の活動の方向もはっきりすると思うので、森林プロジェクトの話の延長として書きました。


 森林プロジェクトは、子供たちの教育を他人任せではなく自助の精神で担っていくという考えで成り立っています。この自助の精神は、これからの社会が方向転換するためのキーワードとなります。

 江戸時代の日本は、当時の世界最大でありながら、しかも世界で最も清潔で安全と平和の保障された都市である江戸を形成していました。その江戸の清潔と安全と平和を支えていたのは、住民の自助の精神でした。自助の文化が社会のすみずみにまで広がることによって、コストのかからない高度な都市の繁栄を築いていたのです。

 森林プロジェクトで、教育を家庭と地域の自助の精神によって運営することができれば、同じことは他のさまざまな行政サービスにも波及していきます。そして、更に、これまで企業が一手に引き受けていたサービスも、住民の自助の活動の中に移転していくでしょう。

 これが未来の社会の姿です。

 今、世界中には満足に教育を受けられない子供たちがたくさんいます。その子供たちが学べる学校を作ってあげることは、当面は必要でしょう。しかし、この学校制度というものは、既に先進国では限界が現れつつあります。コストと効果の関係が次第に薄くなり、コストをこれ以上かけてもそれに見合った効果が現れなくなりつつあるのです。

 同様のことが、教育以外の分野にも生まれています。その行き詰まりの根本にあるのは、分業化や専門化という言葉で成り立っていた他人任せの経済の仕組みです。他人任せの経済の中では、公共サービスはコストを無視して肥大化します。その一方で、民間によるサービスは、コストを重視するが故に、そのサービスを支える雇用を、派遣化、自動化、外注化などで徹底して切り詰めています。無駄な公共サービスと、雇用を生まない民間サービスが、現在の社会の停滞を生み出しているのです。

 これを克服するのが、自助の経済です。住民どうしが自分たちで作れるものを互いに作り合い、互いに売り合い、互いに買い合うことによって、経済を回していくのです。

 子供たちの教育という社会の要となる部分で自助の文化による運営が成り立てば、それはこれまで公共サービスに任されてきた部分ももちろん担うことができ、更に、民間サービスに任されていた部分も、担うことができます。そして、それ以上に、これまでサービスとして成立していなかった新しい文化産業が、自助の経済の中から生まれてくるのです。

 現在の世界の行き詰まりは、工業社会のフロンティアがなくなったところから来ています。製造業における需要のフロンティアがなくなったにもかかわらず、供給の力だけが続々と新興国に移転しています。その一方で、先進国で使い道のなくなったマネーが、マネーゲーム中心に使われているというのが今の社会の停滞の原因です。この行き詰まりを打開するのは、先進国における新しい創造文化産業で、この産業によって新しい雇用と消費と文化と産業が生まれてくるのです。

 だから、森林プロジェクトに参加した人たちは、子供の作文や他の勉強が軌道に乗って余裕ができてきたら、自分の持っている特技や趣味に磨きをかけて、それを新しい仕事として提案することを次の目標として考えていくことができます。最初のうち、そこで回るお金の額は小さなものでしょう。しかし、このときのお金の流れは、これまでの他人任せの時代の経済と違い、一方通行ではありません。

 これまでの国際分業というグローバリズムの世界では、マネーはより少ないコスト、より多い利益を求めて一方向に流れるだけでした。これからは、人間どうしのつながりのある中で、売った人がすぐに買い手になり、買った人がすぐに売り手になるという形で、お金が天下を回る仕組みが生まれます。

 この中で優れた力をつけた商品の中には、日本のアニメ文化のように、海外に輸出する力を持つものも生まれてくるでしょう。そのときに、日本がその新しい文化を輸出するだけでなく、新しい日本文化を支えている原理である自助の文化を輸出することで、世界中が真に豊かで人間的な社会の建設に向かって進みだすのです。(終わり)

この記事に関するコメント
コメントフォームへ。

noga 20120324  ▽
意思は、未来時制の内容である。が、日本語の文法には、時制がない。
「世の中は、、、」の内容は、実況放送・現状報告の内容、つまり現実の内容ばかりである。
意思を表せば当事者となる。表さなければ傍観者。
日本人には恣意 (私意・我儘・身勝手) はあっても、意思はない。子供のようなものか。
かくして我が国は、世界にあって、世界に属さず。
理想は考え (非現実) の内容である。
考えのない生活には、夢も希望もない。

日本人には、世界観がない。
だから、この世 (現実) のマスター・プラン (非現実) を描ききることはできない。
理想らしきものを語る者には、「そんなことを言っても駄目だぞ。現実はそうなってはいない」と言っている。
つまり、理想 (非現実) と空想 (現実) の間に区別がないのである。いや、脳裏には空想しか存在しえないのであろう。
だから、未来社会の建設には力がかからない。
ただの気分転換のみを求めて、ナウな感じでいる。
日本人の考えの拙さは、ここにある。

http://www11.ocn.ne.jp/~noga1213/
http://3379tera.blog.ocn.ne.jp/blog/






森川林 20120324  ▽
 nogaさんコメントありがとう。
 できれば、話をもっと具体的に。

かじかわ 20160724  ▽
払える人が払う税金による経済の安心は拙いモノである。いかに皆が苦しむときに予算が組めるか、それには担税責任と云う括りを持つ、収入や経費に課税する税制が必要であろう。いかに≪民主効率主義経済≫や≪愛情主義経済≫を創っていくのか??初期は他人任せにしない経済としてやって行くのが良いだろう。その個人的発想が空を切る。だが一度(ひとたび)経済が空を切り、発展を始めたとするならば、多量なる取引を求める時に予算の段取り図るべく、冥加・運上よりも安い経費課税を求めてバーチャル世界に飛び込むことは、悪い事では無いだろう。

かじかわ 20260805  ▽
改めて考えよう。所得の超過累進課税制による、資本主義と社会主義・共産主義は、所得税と云うコインの両面を、民間資本・公共資本として、資本を掛けた人が助かって行く資本主義経済と、儲からなかった人が助かる社会主義経済として、表と裏が争っていたのです。また、民主主義と専制主義も、もしかして頭の良い人が頭の悪い人を騙す事も在ったと想うのです。
そして、〔収入税・経費課税・逆人頭税〕による経済が、宗教・政治・経済をまとめ上げる、〔愛の税金〕として、〔効率主義と愛情主義〕として、収入税と云うコインの両面を、儲かった人が助かっていく〔民主効率主義経済〕と、収入の少ない人が助かって行く〔愛情主義経済〕として、表裏を挟んで理想を現実化する形として存在して行くのだと想う。
枻川 清 2026/6/14・17
https://www.youtube.com/watch?v=PiZ-GOnBCkE
華原朋美 × 小室哲哉 - I BELIEVE (1995.12.31
レコ-ド大賞 ver.) | Tomomi Kahara × Tetsuya Komuro


森川林 20260808  ▽
かじかわさんへ、投稿ありがとう。
しかし、もとの記事と関係ないような気がします。
 ご自分の意見を書く場合は、別の媒体で行うといいと思います。

同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
新しい産業(23) 森林プロジェクト(50) 

記事 1495番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2026/11/2
創造力を持つ植物、まだ創造力をうまく使えない人間(facebook記事より) as/1495.html
森川林 2012/03/21 14:59 
修 削



 植物たちは、太陽と水と空気から花を咲かせ実を実らせる。
 生き物にはもともと創造の力があるから、
 他から奪い、他を支配する必要はない。
 そして、本当は人間も。

 人類の生産力は、昔と比べて比較にならないほど豊かになっているのに、なぜ不足を感じる人がいるかというと、不足が演出されているからです。

 例えば、生産調整。

 豊作や大漁や生産過剰は、そのままみんなで分かち合えばそのとおりの豊かさになるのに、今の社会では不足を作り出さないと、豊作貧乏になります。

 農業に限らず、製造業にも、サービス業にも、役所仕事にも、この不足が演出されているために、一人の人間が生産する富は増えたのに、その人が受け取る分は逆に減っているのです。

 その原因のひとつは、私たちが物を買わなければ生活できないと思っていることにあります。

 そのために、買うことが大きな喜びになり、消費するために生活があるような感覚を持つようになっているからです。

 人間の喜びは、消費よりもむしろ生産にあります。

 何かを作って、その創造で社会に貢献することが本当の喜びとなるはずですが、現在の社会では生産は、生産者という企業が主に担うものになっています。

 だから、人間が生産に参加することは、単なる労働として参加することであり、創造の喜びとはほど遠いものになっているのです。

 しかし、たぶん、こういう仕組みはこれから百八十度変わっていくと思います。

 その変化は、小さな改革の積み重ねというよりも、左回りだった渦がいつの間にか右回りになるような変わり方です。

 その一つの現れが、必要なものは自分たちで作って分かち合おうという意識の変化です。

 それが、貧しいからそうするのではなく、作るのが楽しいからそうするのだというところに、左回りから右回りへの大きな変化あるのです。


 ということで、今日のテーマは、

1、左回り右回り、
 又は、
2、「ひだり、まわ、り」又は「みぎ、まわ、り」で五七五、
 又は、
3、何でも自由にどうぞ。


 今日は、風もまだ冷たくて、横浜では、朝方一瞬だけ雪が降っていました。

 でも、晴れてみると、もうすっかり春の明るさです。

 3月20日も静かに過ぎて、これからどんどん日が長くなっていくのでしょう。

 今日は出足がちょっと遅れてしまいましたが、今日もみなさんいい一日をお過ごしください。

この記事に関するコメント
コメントフォームへ。

同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
facebookの記事(165) 政治経済社会(63) 

記事 1494番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2026/11/2
勉強は試行錯誤の中で足腰を鍛えるためのもの(facebook記事より) as/1494.html
森川林 2012/03/20 08:29 
修 削



 勉強とは、既にある答えを人より早く探す
 クイズ番組のようなものではなく、
 まだない答えを見つけるために、あっちへ行ったりこっちへ行ったりしながら
 遠回りしている間に足腰を鍛えるためのものだ。

 答えが早くわかるのがいちばんよかったら、その方法は答えを見ることです。

 たとえ誰にも気づかれない最強のカンニング方法があったとしても、そして、そのカンニングで一生うまく生きていったとしても、そういう人生が楽しいと思う人はいないでしょう。

 ふりかえってみると、人類の歴史もそういう試行錯誤の歴史でした。

 将来、恒久平和の豊かな理想社会が来るとしても、その答えを誰かから教えてもらうのではなく自分で見つけるためにいろいろな遠回りをしてきたのだと思います。


 ということで、今日は、

1、遠回りについてひとこと、
 又は、
2、「し、こ、う」又は「さ、く、ご」で五七五、
 又は、
3、何でも自由にどうぞ。


 人間も、生まれるときは、魚類の時代や爬虫類の時代をいったん繰り返して人間になります。(個体発生が系統発生を繰り返す説)

 最初から、できあがった人間をコピーするように生まれてくるわけではありません。

 未来の教育もたぶんそうなるのでしょう。

 人類の歴史には、今から見れば不要な遠回りがたくさんありました。

 しかし、その遠回りをひととおり繰り返すことが人間の成長には欠かせないのだと思います。

 今日は春分の日。

 季節が変わる節目の日です。

 今日も楽しい一日をお過ごしください。


(写真は「SOZAIjiten」より)
「今日は、シュンブンの日なんだって。いつも読んでるのに」(そりゃ、シンブン)

この記事に関するコメント
コメントフォームへ。

同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
教育論文化論(255) facebookの記事(165) 

記事 1493番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2026/11/2
小学生の日記や作文の宿題の取り組み方(facebook記事より) as/1493.html
森川林 2012/03/19 06:31 
修 削


 勉強の目的は、
 人生の目的とフラクタルになっていて、
 幸福、向上、創造、貢献がいちばんの要になる。
 その手段として、志望校や合格や受験やテストや宿題がある。

 ただ、目的をそのつど考えるのでは能率が悪いから、手段を当面の目的として取り組んでいるのです。

 しかし、子供はそういうことはわかりませんから、親がときどき目的に目を向ける必要があります。

 学校や塾の宿題の中には、手段が目的よりも大きくなっているものがたまにあります。

 宿題だからやらなければならないというのではなく、その宿題を目的に結びつける工夫が大切です。

 そして、結びつけるのが難しいときは、子供の宿題をお母さんが代わりにやってあげてもいいのです。

 小学校1、2年生で日記や作文や感想文を書く宿題が出ることがあります。

 小学校低学年のころは、本当は書く宿題よりも読む宿題を中心にした方がいいのですが、読む宿題だと形として残らないので書く宿題を出すのでしょう。

 しかし、書く力は個人差があるので、子供にとってはその宿題が負担になることがあります。

 そこで、親の工夫が必要になります。

 日記の宿題の場合は、漠然と書かせるのではなく、会話を入れる、たとえを入れる、擬声語か擬態語を入れる、と目標を決めてあげるといいのです。

 作文の場合、子供がなかなか書き出せないときは、お母さんが口頭で文を言ってあげて、それを子供に書かせればいいのです。

 そして、感想文の場合は、お母さんが代わりに書いてあげればいいのです。

 つまり、勉強は、無理なく楽しくやるのがいちばんの目的です。

 苦痛に耐えて叱られながらやるのでは、手段が目的を超えてしまうことになります。


 そこで、今日のテーマは、

1、勉強の目的と手段と宿題についてひとこと、
 又は、
2、「しゅ、く、だい」で五七五、
 又は、
3、何でも自由にどうぞ。


 今日は、久しぶりの快晴。

 草花も、動物も、昆虫も、みんなむずむず動きだしているようです。もちろん、人間も(笑)。

 明日、3月20日は春分の日。これから、昼の光の時間の方がどんどん長くなります。

 それでは、今日もいい一日をお過ごしください。

この記事に関するコメント
コメントフォームへ。

同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
小学校低学年(79) facebookの記事(165) 

記事 1492番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2026/11/2
創造力=(知識+経験)×創造性÷2(facebook記事より) as/1492.html
森川林 2012/03/18 08:03 
修 削



 創造力を三角形と考えて、
 底辺が知識で、
 高さが創造性だとすると、
 どちらも大切なことがわかってくる。

 では、創造性とは何かというと、たぶんそれは比喩の力に近いものです。

 関係がないように見える二つのものを結びつけることが比喩だとすると、比喩のセンスはダジャレのセンスにもつながるようです。

 すると、創造力のある人とは、知識と経験が豊富でダジャレがうまい人ということになりそうです(笑)。

 勉強の目的は、テストに受かることではなく、新しいことを創造して社会に貢献することですから、これからの勉強には、もっとダジャレの感覚に近いものが要求されているのかもしれません。


 ということで、今日のテーマは、駄洒落。

1、駄洒落についてひとこと、
 又は、
2、「だ、じゃ、れ」で五七五、
 又は、
3、何でも自由にどうぞ。


 今日もうっすら曇り空ですが、雲の向こうに月が浮かんでいるのが見えるぐらいの明るい空です。

 吹く風も心地よいぐらいの冷たさにゆるんで、そろそろお花見のシーズンです。

 普段は静かな公園も、このころだけは騒々しく、そうぞうしく、創造しくなるでしょう。(とむりやり^^;)

 世界中の人が集まってお花見をすれば、世界平和も創造的に実現するかもしれません。

 それでは、今日もいい一日をお過ごしください。


(写真は「SOZAIjiten」より)
 富士山は三角形というより台形かなあ。

 桜前線、静かに北上中。
 ここ横浜は3月30日ごろの予定。

この記事に関するコメント
コメントフォームへ。

同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
facebookの記事(165) 

記事 1491番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2026/11/2
新学年は、家庭学習を新しく始めるチャンス as/1491.html
森川林 2012/03/17 12:14 
修 削


 もうすぐ4月、新年度です。新しい月の始まりは、新しい勉強を始めるチャンスですが、特に4月は新しい学年になるということで、子供も前向きの気持ちになっています。

 こういう機会を生かして、これまでの勉強を見直し、親子でじっくり新しい勉強の計画を立てていきましょう。

 言葉の森の自習は、選択の幅がありますから、無理なく続けられる範囲を自分で決めていってください。大事なことは毎日続けることですから、原則として1日も休まないように続けていきましょう。

 忙しい日が2、3日続いて自習のできない日があると、そのあと自習の継続ができなくなることがあります。そういうときは、必ずお母さんやお父さんが、「ちょっと休みが入ってしまったけど、また、明日からやろうね」と優しく軌道修正してあげてください。

 自習の内容は、次のようになります。この中から、自分で続けられそうな範囲を決めていってください。



●1、読書

 まず読書10ページ以上。これは、全学年共通です。しかし、受験の最中は読書の時間が取れないこともありますから、そういうときは問題集読書で文章を読む時間を確保していってください。



●2、音読

 次に、長文の音読。小1と小2は、読解マラソン集の長文を毎日1題音読していきましょう。しかし、負担が大きい場合はやらなくてもかまいません。小3以上は、課題の長文を毎日1題音読していってください。長文は、何度も繰り返し音読する中で内容をより深く把握できるようになります。



●3、対話

 そして、親子の対話。毎日の長文の音読をもとに、子供がお父さんやお母さんに長文の内容と次の週に書く作文の話題を説明するという日を1週間の間に1日設けてください。家族の団欒の時間として、土曜日の夕方は長文説明の日(対話の日)と決めておくとよいでしょう。

 対話を面白くするコツは、子供の説明に合わせて、お父さんやお母さんが自分の体験を織り交ぜながら似た話をしてあげることです。そのための参考として、言葉の森のホームページの授業の掲示板やfacebookのグループなどを利用していくといいと思います。



●4、暗唱

 更に、毎日の自習として、朝ご飯の前に暗唱の時間を設けてください。暗唱は、覚えることが目的ではなく、繰り返し音読することが目的です。繰り返し同じ文章を音読していると、理解力、思考力、表現力がついてきます。

 暗唱は、小学校低学年のころがいちばん無理なくできます。それは、低学年のころほど素直に音読に徹底できるからです。学年が上がるにつれて、文章の内容を理解して覚えようという気持ちがわいてくるため、かえって暗唱がしにくくなります。

 暗唱は大人になっても効果のある勉強法ですから、子供が暗唱を渋る場合は、親も一緒にほかの文章を暗唱するようにしてください。親子で毎日暗唱を続けていれば、子供の暗唱の習慣も定着します。

 中学生や高校生で、今から改めて暗唱の自習を始めるのは難しいという場合は、1か月という期限を決めて毎日やっていってください。1か月で900字の文章を暗唱できるというコツがわかれば、将来必要性を感じたときにまた暗唱の勉強を始められると思います。



●5、問題集読書

 小学校6年生以上は、国語の力をつけるために、問題集読書をしていきましょう。入試に出るような難しい文章を毎日読んでいく練習です。

 1冊の問題集を何度も繰り返し読み、最終的に4回以上は読むようにしていきます。読みながら自分なりに面白いと思ったところに線を引いておきます。線はできるだけたくさん引くのがコツです。繰り返しの勉強は、音読や傍線のように手や口や耳を使ってやっていくと飽きずに続けられます。



 国語力は、すべての学力の基礎です。そして、国語力は、国語の勉強よりも国語的な生活の中でより多く身につきます。週1回の勉強以外に、できる範囲で毎日の自習に取り組むようにしていってください。

この記事に関するコメント
コメントフォームへ。

同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
生徒父母向け記事(61) 勉強の仕方(119) 

記事 1490番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2026/11/2
正直と思いやりの日本文化(facebook記事より) as/1490.html
森川林 2012/03/17 06:19 
修 削


 人間の足が地面でつながっているように、
 人間の意識もどこかでつながっていて、
 みんなのためにいいことをしようと思えば、
 自然に応援が集まってくる。

 かつては、他人を押しのける強い力を持った人間が競い合って社会を発展させているように見える時代もありました。
 しかし、みんなの意識がつながりはじめ、他人も自分も同じだと思えるようになると、競い合うことではなく助け合うことが社会を発展させる道だということがわかってきました。

 欧米の文化は、個人の利益を第一に考えることから出発したために、個人の利益を実現するために、世界には策略をもって臨むという論理を発展させました。
 出発点がデカルトの「方法序説」だとすれば、その帰着点がドーキンスの「利己的な遺伝子」でした。

 日本の文化は、自分も他人も同じだという考えから出発しているために、思いやりと正直が、世界に対する基本的な接し方でした。
 日本には、デカルトもドーキンスもいませんでしたが、だれもが「笠地蔵」や「鶴の恩返し」の話を知っていました。

 策略を原理とする民族と、正直を原理とする民族が出会ったのが20世紀の歴史でした。
 そして、一時的に策略が勝ったように見えながら、今静かに正直の文化が復活しつつあるのが、今日の日本の姿です。

 日本人が、個人個人では一見弱そうに見えるのに、集団になると強くなるというのは、日本の社会が正直と思いやりを原理としているからです。


 ということで、今日のテーマは、正直。

1、正直についてひとこと、
 又は、
2、「しょう、じ、き」で五七五、
 又は、
3、何でも自由にどうぞ。


 話は個人的なことになりますが、昨日は、ちょうど新学期の教材印刷の真っ最中でした。
 この印刷は、3台の高速プリンタを真夜中に一晩中フル稼働させるという学期ごとの一大イベントです(笑)。
 今回は、真夜中が間に合わずに、日中に印刷作業をしていましたが、突然プリンタが故障したり、インターネットのサーバーが停止したりというアクシデントがあり、気がついたら一日がたっていました。
 しかし、無事に印刷は完了しつつあります。(今、最後の印刷が終わるところ)


 今日、明日の日本列島は雨のようです。
 先日、天気図を見ていて、ふと春雨前線が龍の姿のように見えました。
 春の気候に浮かれて、龍が日本列島を訪問しに来ているのかもしれません。
 それでは、今日もいい一日をお過ごしください。

この記事に関するコメント
コメントフォームへ。

同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
日本(39) facebookの記事(165) 

記事 1489番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2026/11/2
mori7.netのサーバー直りました as/1489.html
森川林 2012/03/16 19:08 
修 削
 本日3月16日(金)18:30ごろから19:00ごろまで、mori7.comのウェブが見られない状態になっておりました。
 そのため、作文の送信や、受講案内のお申込みができない状態になっておりました。
 誠に申し訳ありませんでした。

 現在、ウェブは見られるようになっています。

この記事に関するコメント
コメントフォームへ。

同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
未分類(378) 
コメント351~360件
……前のコメント
作文検定を実施 森川林
 作文検定を実施します。  今回は森リン点で進歩のあとがわ 12/20
記事 4384番
基礎学力コース 森川林
幼長、小1、小2対象の基礎学力コースの無料体験学習は、1月1 12/19
記事 4383番
作文の上達度は 森川林
 作文力がどのくらいついたかということは、本人にはわかりませ 12/17
記事 4382番
幼長、小1、小 森川林
 基礎学力コースは、小1の子にはおすすめです。  国語と算 12/5
記事 4377番
即自存在、対自 森川林
 中学生のころは、たぶん子供が人生で最も打算的に生きる時期で 12/3
記事 4374番
できた君の算数クラブ
代表プロフィール
Zoomサインイン






小学生、中学生、高校生の作文
小学1年生の作文(9) 小学2年生の作文(38) 小学3年生の作文(22) 小学4年生の作文(55)
小学5年生の作文(100) 小学6年生の作文(281) 中学1年生の作文(174) 中学2年生の作文(100)
中学3年生の作文(71) 高校1年生の作文(68) 高校2年生の作文(30) 高校3年生の作文(8)
手書きの作文と講評はここには掲載していません。続きは「作文の丘から」をごらんください。

主な記事リンク
 言葉の森がこれまでに掲載した主な記事のリンクです。
■小1から高3まで、年間の作文指導と結びついた作文検定
●評価サンプル
●知識偏重の教育から思考力重視の教育へ
AIと独自アルゴリズムを組み合わせた「日本語作文検定」がリニューアル


●【重要】7月の新学期から作文用紙と封筒用紙の配布を廃止します――手書きの人は作文ノートの利用をおすすめします
●森からゆうびん2026年2月
●思考力を育てる作文教育

●本で最も進んでいるオンライン教育――少人数の対話と個別指導 無料体験学習 受付中。
●詰め込む学習から、創造する学習へ。小1から高3のオンライン少人数教育。小1から高3のオンライン少人数教育。
●担任制で対話のある、5人以内の少人数オンライン教育

●小学1、2年生は作文を始める適齢期です
●小学3・4年生は、作文がいちばん伸びる時期です
●小5・小6から、作文は「考える作文」に変わります。

●高校入試につながる作文力を、中学生から
●入試小論文に対応した作文評価を提供する作文検定(高校向け)
●入試小論文に対応した作文評価を提供する作文検定(塾高校向け)

●学校のための日本語作文検定(学校向け)
●学年ごとの「書く力」が一目でわかる(学校向け)
●総合型選抜・小論文評価業務に関するご提案(大学向け)

●学習塾のための日本語作文検定(塾向け)
●「書ける」ことが塾の強みになる(塾向け)
● 小1からのオンライン作文で、「読む力・書く力・考える力」を一生ものにします(生徒向け)

全国初の本格的な日本語作文検定作文の客観的評価で、誰でも作文が好きになり実力がつく。特許取得の独自のアルゴリズムとAIによる対話型600字講評。(学校塾向け)
●担任制で対話のある、5人以内の少人数オンライン教育 言葉の森
●詰め込む学習から、創造する学習へ。小1から高3のオンライン少人数教育。

●小1から始める作文と読書
●本当の国語力は作文でつく
●志望校別の受験作文対策

●作文講師の資格を取るには
●国語の勉強法
●父母の声(1)

●学年別作文読書感想文の書き方
●受験作文コース(言葉の森新聞の記事より)
●国語の勉強法(言葉の森新聞の記事より)

●中学受験作文の解説集
●高校受験作文の解説集
●大学受験作文の解説集

●小1からの作文で親子の対話
●絵で見る言葉の森の勉強
●小学1年生の作文

●読書感想文の書き方
●作文教室 比較のための10の基準
●国語力読解力をつける作文の勉強法

●小1から始める楽しい作文――成績をよくするよりも頭をよくすることが勉強の基本
●中学受験国語対策
●父母の声(2)

●最も大事な子供時代の教育――どこに費用と時間をかけるか
●入試の作文・小論文対策
●父母の声(3)

●公立中高一貫校の作文合格対策
●電話通信だから密度濃い作文指導
●作文通信講座の比較―通学教室より続けやすい言葉の森の作文通信

●子や孫に教えられる作文講師資格
●作文教室、比較のための7つの基準
●国語力は低学年の勉強法で決まる

●言葉の森の作文で全教科の学力も
●帰国子女の日本語学習は作文から
●いろいろな質問に答えて

●大切なのは国語力 小学1年生からスタートできる作文と国語の通信教育
●作文教室言葉の森の批評記事を読んで
●父母の声

●言葉の森のオンライン教育関連記事
●作文の通信教育の教材比較 その1
●作文の勉強は毎週やることで力がつく

●国語力をつけるなら読解と作文の学習で
●中高一貫校の作文試験に対応
●作文の通信教育の教材比較 その2

●200字作文の受験作文対策
●受験作文コースの保護者アンケート
●森リンで10人中9人が作文力アップ

●コロナ休校対応 午前中クラス
●国語読解クラスの無料体験学習