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タブレットパソコンと手書き入力の利用の意義 as/1805.html
森川林 2013/05/08 19:05 


 タブレットPCを使った作文教育の利点について考えてみました。
 第一は、図や絵を同時にかけるということです。文章を書く前に、自分がやこれから書こうと思うことを図示できるように考えておくことが大切です。簡単なメモのようなものであっても、事前に全体の構成を考えて書き出すのと、何も考えずに書き出すのでは文章のまとまりに大きな違いが出てくるからです。そのときに、手書きが役に立ちます。

 第二に、手書き入力をして、その手書きの文字を文字認識する形で書いていくと、自然に読みやすく丁寧な字を描くようになります。字の丁寧さは、人間が「丁寧に書きなさい」と何度も言ってもなかなか直らないのが普通です。しかし、機械が丁寧に書かれた文字しか正しく認識しないということになれば、子供は自然に丁寧に書くようになります。

 第三に、漢字を覚えるようになることです。手書きで書いた文字を変換すると、漢字の候補が出てきます。これまでは書けない漢字があると、人に聞くか辞書で調べるかしかありませんでした。手書き入力した文字を変換するのであれば、手間をかけずに自分の書こうとする漢字を調べることができます。

 第四に小学校低学年の生徒でも普通の漢字かな交じり文をテキスト形式で書けるので、森リンのような自動採点ソフトが使えます。文書の評価は人間が行うと、甘くなりすぎたり辛くなりすぎたりしますが、ソフトによる評価は客観的なので、文章力を向上させる励みになります。

 第五に、これからの文章はただ文字を書いて埋めるだけではなく、その文章に写真や画像や音声などの様々な表現手段を組み合わせるものになってきます。文章を書く目的のひとつは、他人に感動や情報の中身を伝えることですから、文字以外の様々な表現媒体も併用していく必要があります。

 言葉の森では、今後タブレットパソコンと手書き入力を活用した作文の指導法考えていきたいと思っています

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作文採点ソフト「森リン」の思考語彙の点数を上げるには as/1804.html
森川林 2013/05/05 03:30 



 小学校6年生の子生徒のお母さんから、森リンの点数についての質問がありました。表現語彙はとても高いが、思考語彙が少ないために点数がなかなか上がらないということです。
 これは小中学生であれば、多くの人が感じていることだと思います。森リンは大学入試の小論文の評価に合うように作られているので、作文に書くテーマ自体が難しいものであることを前提にしています。すると自然に、作文の中に、実例だけでなく、その実例の裏付けになる説明や考えを書くようになってきます。
 ですから、今、小中学生で思考語彙の点数が低い人でも、課題がこれからだんだん難しくなり、その難しさに合わせた文章書いてると自然に思考語彙の点数が上がってきます。

 言葉の森の「森リンの丘」というサイトに、小学校1年生から高校3年生・社会人までの代表作品が学年別に載っています。(ただし、小学校4年生までの作品は、上手な作品を掲載すると、そのことによるマイナスの方が大きいため今は載せていません。お母さんやお父さんが、子供に、「こういうふうに書いてみなさい」と言うことが多く、ほとんどの子供がそれによって劣等感を持ってしまうからです。)
 ここで、高学年や中学生、高校生の作文を見ると、森リンの点数がどういうふうに上がっているかが分かると思います。

 思考語彙の点数を上げるコツは、実例だけでなく説明や意見を書くことです。ですから、接続語や助動詞の使い方が大事になってきます。
 接続語いうのは、「例えば」「しかし」「だから「すなわち」「したがって」「言い換えれば」「つまり」「わかりやすく言えば」など、自分の書いた文章を、別の言葉で言い換えるような内容を書いていくことです。
 助動詞というのは、「だろう」「に違いない」「かもしれない」「のはずだ」などの言葉です。思考語彙というと、「思う」とか「思った」という言葉を考えがちですが、森リンの点数は、同じ語彙は1種類として数えるので、「思う」がたくさん使われていても思考語彙が増えたことにはなりません。いろいろな言い方で自分のい考えた内容を表していくのが大事です。

 ところで、森リンの点数を上げる上でいちばん大事なことは、やはり難しい文章を読むことで、自然に難しい語彙を使えるようになることです。
 個々の作品んついては、点数が高かったり低かったりしますが、年間を通してみると、真面目に勉強している生徒は、必ず右肩上がりに点数が上がっていきます。

 以前、ひとりずつの生徒に、その棒グラフをフラッシュで表示していたのですが、フラッシュの使用をやめたので、いまはその棒グラフが表示されていません。今後、html5のグラフ機能で、各人の作文の進歩が一目でわかるようにしていきたいと思っています。


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