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答えのない勉強としての読書――子供の読書生活をどう発展させるか(その3) as/3323.html
森川林 2018/05/28 02:51 

 子供の読書生活を先に進める第三の読み方が復読です。
 よく多読と精読が比較されますが、精読とは繰り返し読むことです。

 幼児期の読み聞かせのときに、同じ本を何度も読んでもらいたがる子がいます。
 また自分で本を読めるようになったあとも、好きな本を何度も繰り返して読む子がいます。
 繰り返し読んだ経験のある子ほど、読書力がつきます。
 また、この繰り返し読む読書によって、その子供が文章を書くときのリズム感が育ってきます。

 だから、いろいろな本を次々と1回だけ読むよりも、ある特定の本を何度も読むような読み方ができるように勧めていくといいのです。
 しかし、これは本人が好きで繰り返し読む本に出合うまで待っているわけにはいかないこともあります。

 そこで、言葉の森では、長文の音読や問題集読書という繰り返し読む勉強法を取り入れています。
 繰り返し読むことによって、その文章の内容を理解するだけでなく、その文章にある語彙や表現やリズム感が作られていきます。

 ところが、この繰り返し読むということが、単調でなかなか続けられない子が多いのです。
 子供たちは、問題集を次々に新しく解くような勉強の方を好みます。
 その方が、勉強をしている感じがするからです。

 しかし、本当は、問題集を解く勉強は、問題文を読んでいるときだけ読む力を使っているのですから、時間がかかるわりに密度の薄い勉強なのです。
 問題を解く勉強に意味があるのは、間違っていた問題を、なぜ間違っていたか理詰めに説明できるようにするときだけです。
 ところが、ほとんどの場合、国語の問題は、「当たった」「外れた」のレベルで済ませられてしまいます。
 だから、それよりも、問題文を繰り返し読むだけの勉強をした方が読解力がつくのです。

 長文音読の勉強や、問題集読書の勉強は、問題を解く勉強の5分の1から10分の1の時間でできます。
 そういう短時間でできる勉強を毎日繰り返していくといいのです。
(つづく)

 次は、読書の中で最も重要な難読についてです。

https://youtu.be/quNAEJQOYTo


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森川林 20180528  
 長文音読や、問題集読書や、暗唱練習は、形が残らないので、続けにくい麺があります。
 そこで、家庭と教室が連携してできるオンラインの自主学習コースという仕組みを考えたのです。
 そして、先生と生徒だけの個別指導とは別に、少人数のオンラインの発表学習コースで読書紹介も始めると、子供たちの読書生活も進み出しました。
 ほかの人が紹介した本に興味を持ち、自分も読みたくなるという子が増えてきたのです。
 これからの勉強は、先生と生徒の関係だけでなく、こういう親子や友達との関係の中でで進んでいくのだと思いました。


nane 20180528  
 昔の子供たちは、読む本が少ないので、同じ本を何度も繰り返し読んでいました。
 それが、自然に子供たちの読書力を育てたのです。
 今は、本が豊富なので、新しい本を次々と読むような読み方になりがちです。
 この次々に読む「多読」とは、別に、同じものを繰り返し読む「復読」を両方並行して進めていくといいのです。


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音声入力講座――1200字の作文を10分で書く――時間の取れない中高生のために as/3322.html
森川林 2018/05/27 04:41 

 5月26日に音声入力講座を行いました。その動画の記録(一部)を紹介します。

 音声入力の方法をマスターすると、作文を書く際の負担が大幅に軽減します。
 それは、1200字の作文でも、10分程度でとりあえず書くことができるからです。
 音声入力でテキスト化された文章を手直しする時間があるとしても、それはほとんど苦になりません。
 手直しは、単なる作業としてできるからです。

 大事なのは作文の中身であって、どういう方法で書くかということではありません。
 作文を書く前の構想図の段階でしっかり考えを深めていれば、あとはどのような方法で書いてもいいのです。
 だから、自分の最もやりやすい能率のよい方法で書いていくといいのです。

 ところで、構想図を書くのは、もちろん手書きです。
 考えを深めるためには、紙とペンによる手書きという組み合わせが今のところ、最も自然だからです。

 しかし、ソクラテスの時代には、対話が思考を深める方法だったようですから、そういう方法もいずれは開発されるかもしれません。
 今のところは、構想図を書くために、親子で対話をするということでやっていくといいと思います。

https://youtu.be/qC_g7rg11eg


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森川林 20180527  
 言葉の森が、子供たちの作文にパソコン入力を取り入れたのは、20年ほど前でした。今でもそのこのろ子供たちの作文がネットに残っています。
https://www.mori7.net/hana/
 そのころは、ワープロ入力をすることが仕事として成り立ち始めた時期でした(笑)。
 今はもうそういう仕事はありませんが。

 しかし、世の中に次第にパソコン入力が普及し出したころ、言葉の森では、パソコン入力はやめて、手書きに戻したのです。
 それは、構想図を書くという考える作業は、手書きでないとできないと思ったからです。

 手書きは数千年の歴史がありますが、パソコン入力は百年の歴史もありません。
 人間の思考と手書きは、長い伝統に支えられているのです。

 しかし、手書きよりももっと長い伝統を持つものがありました。
 それが、口頭で話をすることです。
 音声入力は、新しいことのように見えますが、実は手書きよりもずっと人間の思考になじんだものなのです。

 そして、その後、テレパシーの時代になるかどうかはわかりませんが(笑)。


nane 20180527  
 手書きをもっと速く楽にしたいという思いから、行書や草書や速記が生まれました。
 パソコン入力をもっと速く楽にしたいという思いから、さまざまな入力法が考案されました。
 今は、人工知能の力によって音声入力ができるようになりました。しばらくは、音声入力の方法が発展していくでしょう。
 しかし、音声入力の先にあるものがあるのです。
 それが、四行詩の世界です。
 四行詩は、1200字の作文を、四行にまとめて表すという方法です。
 昔で言うと、短歌の世界です。
 文章は速く書ければいいというのではなく、できるだけ短く美しく書くことの方が大事だからです。
 その四行詩に四コマ漫画を組み合わせたものが、将来の文章表現のひとつのジャンルになると思います。


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