ログイン ログアウト 登録
 Onlineスクール言葉の森/公式ホームページ
 
記事 4321番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2025/12/17
言葉の森の作文検定®――他の作文力検定とか文章力検定とか文章読解・作成能力検定とかいうものとは全く違う作文の検定試験 as/4321.html
森川林 2021/08/27 20:36 


●動画:https://youtu.be/B0M4Yoh-4SY

 言葉の森の作文検定®は、他の作文力検定などというものとは全く違います。
 どこが違うかというと、客観的な評価ができるところです。

 他の作文的な検定試験は、人間が主観的に評価するものですから、人によって、又は、採点した日によって、点数がまちまちになります。
 大体よく書けているとか、あまりよく書けていないとかいうことは、誰でもわかります。
 しかし、そういう主観的な評価では、子供は何をどうがんばればいいのかわかりません。
 これは、学校や塾で行われている作文指導も同じです。

 客観的な指導ができないので、よくある指導は、上手に書けた子の作文を見せて、「こんなふうに書いてみよう」とアドバイスをすることです。
 しかし、それで、上手に書けるようになる子はいません。

 言葉の森の作文指導の客観的な評価は二つあります。
 第一は、項目指導です。
 低中学年であれば、たとえを入れるとか、書き出しと結びを工夫するとかいう表現上の項目です。
 高学年や中高生であれば、名言を入れるとか、複数の理由を書くとかいう主題と構成の項目です。
 これらの項目を時間内に目標とした字数で書くように努力をすることによって、作文力が伸びてきます。

 客観的な評価の第二は、自動採点ソフト森リン(もりりん)®による評価です。
 森リンは、作文に使われた語彙の多様性、重量性、高度性と、それらのバランスを評価しています。
 下記の図は、小3の生徒で、ある月に森リン点が1位になった生徒の1年間の点数の推移です。

 素材語彙、重量語彙、強力語彙のいずれも点数が上昇しています。
 しかし、このような角度で上昇する子は珍しく、普通はもっと緩やかな傾斜で、1年間に2ポイント上がるぐらいが平均的です。

 言葉の森の作文検定は、このような2種類の客観的評価によって、人間が主観的に評価するのとは全く違う検定試験になっているのです。

 この作文検定を、今年の10月3日(日)の午前9時から行うことを、現在計画中です。
 なぜ計画中かというと、ちょうど8月末からサーバーの引っ越しがあるために、サイトの中にあるプログラムを大幅に書き換える必要があるからです。
 森リンがそれまでにうまく動けば、作文検定は実施で、そうでない場合は日程を延期します。

 今後、作文検定を定期的に行うことによって、子供たちの作文学習の目標を明確にし、自分の作文力の進歩のあとが見えるようにしたいと思います。

 なお、この作文検定は、言葉の森の生徒以外の方も受けられますが、項目の書き方などがわかりにくいと思いますので、事前に作文検定の説明会も行う予定です。

 また、作文検定の学年別上位5位の作品の中から、人間が評価する形で作文検定大賞を選ぶ予定です。

この記事に関するコメント
コメントフォームへ。

森川林 20210827  
 今、作文力検定とか、文章力検定とか、少し前は国語力検定とかいうものがありましたが、どれも主観的な文章評価+国語のテストの域を出ていませんでした。
 こういう検定試験を受けて、点数をつけられても、子供は何をどうしたらいいかわかりません。
 教育のいちばんの基本は、子供がわかることです。
 これは、学校や塾の作文指導についても言えることで、作文の授業があっても、そこで子供は何をどうすればいいかわからず、ただ書いたものが先生の主観で評価されるだけだったのです。
 その作文指導を客観的な土台に乗せるのが、言葉の森の作文検定です。

同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
日本語作文検定(4) 

記事 4320番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2025/12/17
創造力、思考力、共感力を育て、落ちこぼれも浮きこぼれもない、オンライン五人クラスという新しい教育プラットフォーム as/4320.html
森川林 2021/08/25 21:49 


●動画:https://youtu.be/pP5x9tPG1pU

 今の教育の問題は、現場の先生の個人的な努力にも関わらず、教育システムそのものが時代遅れになっているところから来ています。

 まず、1クラス30人から40人のクラス編成では、生徒の創造力や思考力の伸ばす教育はできません。
 できるとしたら、既にできあがった知識をいかに能率よく、しかもある程度楽しく教えるかということだけです。
 しかし、そのような知識の教育はやがて、優れたビデオ教育に取って代わられるようになります。

 ビデオ教育であれば、まだ自分のペースで進めることができますが、リアルな授業形式の教育では、できる子は退屈し、できない子は理解できないまま授業時間を過ごすことになります。
 こういう教育が、小学校から始まって、中学、高校と無反省に続けられているところに問題があります。

 子供たちの創造力や思考力を伸ばす教育をするためには、1クラスの人数を5人程度に絞る必要があります。
 5人より多ければ、子供たちの発表や対話の時間は限られ、自然に先生からの与える授業が中心になります。

 与える授業とセットになっているものは、理解度を評価するためのテストです。
 そして、授業の内容を、生徒が自分なりに習得するための宿題です。
 つまり、今の学校教育は、テストと宿題をセットしなければ成り立たない教育なのです。

 この教育のどこの問題かというと、テストに関しては、始めは基本事項の確認だけであったものが次第に、生徒間に差をつけるものになっていくことです。
 だから、どうでもいい知識のテストや、解けなくてもいいような難問を出すようなテストが行われるようになります。

 宿題の問題は、すでに多くの人が感じているように、やる必要のない時間だけがかかる問題が一律に宿題として出されることです。

 大人数(といっても30人から40人ですが)の一斉授業と、差をつけるためのテストと、時間がかかるだけの宿題がセットになっているところに、今の教育の問題が集中的に表れています。

 子供たちは、もっと創造的で思考力を必要とする生きた教育を受ける必要があります。
 そして、子供たちどうしのコミュニケーションを活発にすることで、互いの共感力を育てる必要があります。

 教育に関しては、多くの人が持論を持っています。
 それらの持論は、雰囲気的には同感できるものが多くあります。
 しかし、そういう持論を述べている人のほとんどは、実際の教育の現場に携わっていません。
 だから、それらの議論の多くが、実現が簡単そうに見える空論になっているのです。
 多くの優れた教育論がありながら、教育の現状が何も変わらないのはそのためです。

 言葉の森は、教育に対する理念を持つと同時に、実際の教育上の実践を長年行ってきました。
 単に成績を上げるためだけの詰め込み教育でない、創造力と思考力とコミュニケーション力を育てる教育を目指してきました。
 作文という、成績に関係のない教育を40年も続けてきたのはそのためです。

 その実践を現在、オンライン五人クラスというプラットフォームで確立する見通しがついてきました。
 オンライン五人クラスの教育的な先進性は、まだ多くの人が理解していません。
 しかし、5人以内に限定した教育は、落ちこぼれも、浮きこぼれもない、しかも創造的で思考力を必要とする教育を行える新しい教育プラットフォームになります。
 しかも、その5人クラスの中で、子供たちどうしのコミュニケーションを通して、勉強だけでない幅広い人間性も育っていくのです。

 言葉の森のオンライン五人クラスは、まだ全体の生徒数が少ないので、本来のよさを生かしきれていないところがあります。
 例えば、2人しかいないクラスがあったり、学年の違う生徒が同じクラスになっていたりすることです。
 しかし、今後、オンライン五人クラスが広がれば、同レベルの生徒の高度なコミュニケーションをもとにした理想的な教育が行われるようになると思います。

この記事に関するコメント
コメントフォームへ。

同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
オンライン教育(0) 教育論文化論(255) 
コメント11~20件
……前のコメント
【合格速報】日 森川林
K.Aくん、おめでとう!! 小学生のときから、時どき脱線を 11/6
記事 5380番
ゆとり教育、フ 森川林
今はやりの探究学習も、生徒のレベルが高いところではうまく行く 10/20
記事 5372番
「この世」と「 匿名
温かいコメントをありがとうございます。 ゆめもあの世で読ん 8/21
記事 5359番
「この世」と「 かささぎ
ゆめちゃん 亡くなられたのですね。 ゆめ日記好きでした。お 8/18
記事 5359番
昔テレビで一億 森川林
最近の研究では、ゲームは頭をよくするということが言われていま 7/17
記事 2968番
昔テレビで一億 匿名
最新の医学研究でYouTubeを筆頭としたスマホコンテンツが 7/10
記事 2968番
掛け声だけでな 森川林
 あおさん、ありがとう。  読書会、確かにいいですね。 6/12
記事 5344番
掛け声だけでな あお
読書会っていいと思います。私は2年ほど前から地域の読書会に入 6/10
記事 5344番
【合格速報】東 ののはな
東北大学へのご入学、おめでとうございます。 晴れ晴れとした 4/10
記事 5324番
【合格速報】東 とうこ
Yちゃん、ご入学おめでとうございます! 嬉しいご報告を、あ 4/10
記事 5324番
……次のコメント

掲示板の記事1~10件
3I/atla 森川林
日本にはかつて穏やかに何万年も続いた縄文文明があった。そのよ 12/12
森川林日記
Re: 11月 森川林
 これは、解き方の問題ではなく、読む力の問題です。  読解 12/5
国語読解掲示板
Re: ICレ 森川林
 ChatGPT、あまり文章うまくないなあ(笑)。  音声 12/5
森川林日記
ICレコーダと 森川林
AI時代に子どもが伸びる――全科学力クラスという新し 12/5
森川林日記
noteのペー 森川林
https://note.com/shine007 12/4
森川林日記
11月分 4  あういと
問題7と問題8が分かりません。 キーワードはわかるのですが 12/3
国語読解掲示板
Re: 森川林
 字がきれいだったのは、そのあとの日記の内容を見ると、弟が葛 11/30
国語読解掲示板
Re: 11月 森川林
 お返事遅れて失礼しました。  易しい国語問題は、「同じ言 11/30
国語読解掲示板
ともとも
小5の11月の読解検定のBの問題が誕生日だから字が綺麗だと思 11/28
国語読解掲示板
2025年11 森川林
△ムラサキシキブ ●作文検定スタート  学校 11/26
森の掲示板

RSS
RSSフィード

QRコード


小・中・高生の作文
小・中・高生の作文

主な記事リンク
主な記事リンク

通学できる作文教室
森林プロジェクトの
作文教室


リンク集
できた君の算数クラブ
代表プロフィール
Zoomサインイン






小学生、中学生、高校生の作文
小学1年生の作文(9) 小学2年生の作文(38) 小学3年生の作文(22) 小学4年生の作文(55)
小学5年生の作文(100) 小学6年生の作文(281) 中学1年生の作文(174) 中学2年生の作文(100)
中学3年生の作文(71) 高校1年生の作文(68) 高校2年生の作文(30) 高校3年生の作文(8)
手書きの作文と講評はここには掲載していません。続きは「作文の丘から」をごらんください。

主な記事リンク
 言葉の森がこれまでに掲載した主な記事のリンクです。
●小1から始める作文と読書
●本当の国語力は作文でつく
●志望校別の受験作文対策

●作文講師の資格を取るには
●国語の勉強法
●父母の声(1)

●学年別作文読書感想文の書き方
●受験作文コース(言葉の森新聞の記事より)
●国語の勉強法(言葉の森新聞の記事より)

●中学受験作文の解説集
●高校受験作文の解説集
●大学受験作文の解説集

●小1からの作文で親子の対話
●絵で見る言葉の森の勉強
●小学1年生の作文

●読書感想文の書き方
●作文教室 比較のための10の基準
●国語力読解力をつける作文の勉強法

●小1から始める楽しい作文――成績をよくするよりも頭をよくすることが勉強の基本
●中学受験国語対策
●父母の声(2)

●最も大事な子供時代の教育――どこに費用と時間をかけるか
●入試の作文・小論文対策
●父母の声(3)

●公立中高一貫校の作文合格対策
●電話通信だから密度濃い作文指導
●作文通信講座の比較―通学教室より続けやすい言葉の森の作文通信

●子や孫に教えられる作文講師資格
●作文教室、比較のための7つの基準
●国語力は低学年の勉強法で決まる

●言葉の森の作文で全教科の学力も
●帰国子女の日本語学習は作文から
●いろいろな質問に答えて

●大切なのは国語力 小学1年生からスタートできる作文と国語の通信教育
●作文教室言葉の森の批評記事を読んで
●父母の声

●言葉の森のオンライン教育関連記事
●作文の通信教育の教材比較 その1
●作文の勉強は毎週やることで力がつく

●国語力をつけるなら読解と作文の学習で
●中高一貫校の作文試験に対応
●作文の通信教育の教材比較 その2

●200字作文の受験作文対策
●受験作文コースの保護者アンケート
●森リンで10人中9人が作文力アップ

●コロナ休校対応 午前中クラス
●国語読解クラスの無料体験学習