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記事 4614番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2025/11/6
子供の頭をよくするのは、塾や学校ではなく、家庭での読書と対話 as/4614.html
森川林 2023/01/13 09:02 


●動画https://youtu.be/OWnQb8OB2_I

 言葉の森のオンラインクラスでは、どのクラスも毎週子供たちの読書紹介を行っています。
 全員の読書紹介なので、どうしても10分から15分はかかります。
 その分、学習時間が短くなりますが、学習の時間と同じように価値ある時間なので、これからも続けていく予定です。

 その読書紹介で、子供たちの今後の学力の見通しがつきます。
 自分の好きな本を読むのが基本なので、どういう本を読んでもいいのですが、その本が家庭の文化力を表しています。
 その文化力が、その後の子供たちの成長に最も関係してきます。

 いい塾に行って、宿題を毎日やっているから安心だという考えの人がいますが、子供たちが成長するのは、塾や学校ではなく、家庭での毎日の読書と対話です。

 読書について、時々気になるのは、小学校低学年でいつまでも絵本のような本ばかり読んでいる子です。
 絵本の内容はいいのです。
 感動する話や、心が明るくなる話が載っている本です。
 しかし、それが絵と単語のような短い言葉だけで書かれています。

 繰り返しますが、それはそれでいいのです。
 漫画でも、図鑑でも、子供が好きな本なら何でもいいのです。
 問題は、そういう本しか読んでいないように見えることなのです。

 一方、文章の多い本を読んでいる子でも、「○年生の名作」「○年生の伝記」のような指定された教科書のような本を読んでいる子は、読書の楽しさを感じる機会がなかなか生まれてきません。

 子供の読書の傾向は、親の読書力を反映しています。
 読書好きの親であれば、子供にとって面白くて価値ある本がどういうものかということが大体わかります。

 子供は、絵ばかりの軽い本や、怖さや下品さで気を引くようなレベルの低い本に手を出しがちです。
 何度も言いますが、それはそれでいいのです。
 しかし、そういう本ばかり読んでいるとしたら、親はそこに危機感を持たなければなりません。
 それが、家庭の文化です。

 小学校高学年や中学生、高校生では、また別の問題があります。

 第一は、読書量が少ないことですが、それはオンラインクラスに参加した最初のうちだけで、毎週の読書紹介の中で次第に改善されていきます。

 第二は、短編集が多いことです。
 長いひとまとまりの文章ではなく、すぐに読み切れるような文章がいくつも載っている本です。
 「○分間で○○」のような本がよく読まれていますが、読書力のある子は、そういう本は気軽に読めるが物足りないと思うはずです。

 第三は、殺人事件のような話で読み手を引き付ける物語の本です。
 何度も言いますが、そういう本も含めて、自分の好きなものは何でも読んでいいのです。
 しかし、何でも吸収できる貴重な時期に、そういうレベルの低い本を読んでいるのは、もったいないことです。

 読書は、自分の心の成長と思考の成長のために読むものです。
 そういう本のおおまかな基準は、やはり古典と言われているものになります。

 しっかりした内容の本や、古典の本を読むときに役に立つのが付箋読書という方法です。
 付箋読書のよいところは、数分の短い時間でも利用して分厚い本を読めることです。
 しかも、複数の本を並行して読めるので、自然に読書量が増えます。

 小学校低中学年では、まだ古典と言われるような本はありませんから、それをカバーするのが家庭での対話です。
 家庭で、お父さんやお母さんが、子供の心と頭を豊かにするような話を折に触れて話してあげるのです。

 この対話が、小学校高学年になってからの作文の中で生きてきます。
 そして、中学生以降の読書力や作文力の土台になります。

 対話は、ただ長くたくさん話せばいいというものではありません。
 逆に、ただ長いだけの話は、子供の聞く力や考える力を低下させます。
 簡潔に要点を絞って中身のある話を面白くしていく必要があります。
 そういう話のもとになるものは、親の読書生活です。

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森川林 20230113  
 読書と対話が、子供を成長させます。
 しかし、くだらない本ばかり読んでいると、かえって読書力が低下します。
 中身のない対話ばかりしていると、子供の聞く力はかえって低下します。
「子供の頭をよくするのは、塾や学校ではなく、家庭での読書と対話」
https://www.mori7.com/as/4614.html

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記事 4613番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2025/11/6
【合格速報】東京大学教育学部附属中等教育学校 as/4613.html
言葉の森 事務局 2023/01/10 13:53 
東京大学教育学部附属中等教育学校(推薦選抜) H.A.さん

<担当講師より>

・(作文)難関の志望校合格、おめでとうございます!
この学校に行きたいという強い思いが実を結んだのですね。小学生の間ずっと学んできた作文の力や創造発表クラスで得た自信が、試験の際役に立ったとお聞きして、とても嬉しいです。
 これからも、学びを深めていってくださいね。

・(創造発表)おめでとうございます。低学年からずっと続けていた創造発表では、かわいい出来事の発表から、実験や創作の発表につながり、6年生では発表の内容からこれからの課題や意欲を見出し、自分ひとりのことではない語りができるようになりました。
 これからの学びの世界が楽しみですね。

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記事 4612番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2025/11/6
対話型AIチャットボットと言われるChatGPTの未来 as/4612.html
森川林 2023/01/10 03:33 


●動画 https://youtu.be/6CjQ_pRaY3s

 正月に時間があったので、ChatGPTにいろいろ聞いてみました。
 そのひとつです。

●私
「日本の正月の1月1日にはどんなことをしたらいいですか。」

■ChatGPT
「日本では、正月の1月1日には、お正月を祝うためにさまざまなことをすることが一般的です。例えば、おせち料理を食べることや、お年玉をもらうことがあります。また、お正月の伝統的な行事として、おそらに福を招くために「おそら餅」を食べたり、年賀状を作ったりすることがあります。また、家族や友人と一緒にお花見を楽しんだり、新年を迎えるためにお祭りに参加することもできます。」

 適当に文章を作っているのですが、かなりまともな答えです。
 ただし、お正月の答えの下線の部分は、自信を持って答えているわりには作り話になっています。

 下記のページで、試してみることができますが、今は混雑しているようです。
https://chat.openai.com/

 このChatGPTがどういう方向に進むかということについて、いろいろな意見がありますが、私は長い目で見れば、次第にまともな方向に向かうと思います。

 これは民主主義と同じで、短期的には衆愚政治になることはあっても、長期的には正しい方向に収斂されるからです。

 その正しい方向を加速させるには、ChatGPTの答えを評価することをすべての人に開放するのではなく、ある割合で選抜された人に開放することです。
 ただし、その選抜には、年齢や地域の配分を考慮する必要があります。

 AIは、個人の利己主義的な要求に対して、一時的にはそのエゴに応じた答えを出すことはあるかもしれませんが、最終的には、利己主義を超えたより普遍的な答えを出すはずです。
 それは、人間よりも速く広く考えることができるからです。

 しかし、AI自体が意志を持つことは、理屈上はありません。
 なぜかというと、意志というものは、欲望に基づいており、欲望というものは身体に基づいているからです。
 AIに身体を持たせる可能性というのは、まだSFの世界の話です。

 今後、AIの進化によって、世の中は大きく変わります。
 教育に関して言えば、AIでできることは人間はしなくてもよいという方向に向かいます。

 漢字力、計算力、語学力、さまざまな教科の表面的な知識などは、すべてAIに肩代わりされます。
 しかし、人間の身体性に結びついた知識や技能は残ります。

 例えば、母語教育は、すべての国で最も必要な教育になります。
 なぜなら、人間の思考や感情は母語と結びついていて、その結びつきは知識的なものではなく身体的なものだからです。

 同様に、漢字の感覚、数字の感覚、歴史の知識の感覚なども、身体的なものとして残ります。
 例えば、漢字の書き取りで「薔薇」や「葡萄」という漢字は書けなくてもよいが、「薔薇」や「葡萄」という漢字の味わいが好きだという感覚は、人間の身体性として残るということです。
 したがって、未来の教育は、身体性と結びついて再編成されるようになります。

 ChatGPTなどのAIの進化について、もうひとつ考えられることは、自分の考えたことをデータベースとする個人的なChatGPTが作られる可能性です。
 すると、その個人的ChatGPTは、もう一人の自分という相談相手になります。

 これが、ロボット犬アイボなどに組み込まれると、自宅でロボットのペットといつも楽しい対話ができるようになります。
 これは、技術的にはすぐにできることなので、早く作られるといいと思います。

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