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森リン点の改定――各語彙の偏差値を再集計し、バランス点を加えました as/5334.html
森川林 2025/04/29 16:18 


 4月の森リン点の集計をしました。(2025/4/29)

 これまでの各語彙の種類数の平均は、1200字の作文の場合、
・思考語彙=23種類
・知識語彙=59種類
・表現語彙=111種類
・経験語彙=41種類
でした。

 小6から中3までの4月中の1200字以上の作品の森リン点を集計をすると、総合点は中3が79.5と最も偏差値50に近い数値でした。
 森リン点は、小学校低学年の子供たちのことを考慮して、偏差値50に30を加えた80を平均としています。

 また、中2の生徒の人数は、小6から中3の生徒の中で最も多かったので、中2の種類数を全体の基準とすることにしました。

 新しく集計した中2の各語彙の種類数の平均は、
・思考語彙=21.2種類
・知識語彙=62.8種類
・表現語彙=114.9種類
・経験語彙=40.7種類
でした。

 この中2の各語彙の種類数の平均と標準偏差を、今後の森リン点の基準とします。
 すると、新しい点数は次のような傾向になります。

・思考語彙の点数は高くなります。+8.8%
・知識語彙の点数は低くなります。-7.1%
・表現語彙の点数は低くなります。-3.4%
・経験語彙の点数は高くなります。+0.7%

 これまでは、難しい言葉を使うと知識語彙の点数が高くなる傾向がありました。
 しかし、これからは、各語彙の点数の均衡度が低いと、総合点が低くなることがあります。
 これを均衡点(バランス点)と呼びます。
 均衡点(バランス点)は、+9から-10の範囲です。

 それぞれの語彙の点数のバランスをよくするためには、次のようにしていくといいです。

 思考語彙を上げるには、調べた知識の事実だけでなく、その知識の説明やそこで自分が考えたことを入れることです。
 また、最後の段落の感想や意見の部分を、それまでの段落と同じぐらいの長さで詳しく書くことです。
 しかし、思考語彙が高くなりすぎると、理屈の多い硬い文章になる可能性があります。

 経験語彙を上げるには、実際に経験したり見聞したりした実例を書くことです。
 ただし、経験実例を書きすぎると、読みやすいが、全体が浅い文章になる可能性があります。

 知識語彙を上げるには、調べた知識などを書いて、話題を社会的に広げて書くことです。

 表現語彙を上げるには、同じ語彙を使わずにできるだけ多様な語彙を使うことです。
 多様な語彙を使うためには、説明文読書や意見文読書の機会を増やし、読める語彙だけでなく使える語彙の範囲を増やしていくことです。

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●作文クラス

○小1の作文

 小1のころは、文字を読めても書くのはまだ慣れていません。
 また、指の力が弱いので長く書くことはできません。
 しかし、小1から作文の勉強を始めると、毎週作文を書く習慣ができます。
 この時期に大事なことは、「直さないこと」です。
 子供の作文を親や先生が見れば、直したくなるところはいくらでもあります。
 しかし、そこでよりよい文章にしようと思って、直すアドバイスをすると、みんな作文が嫌いになります。
 長続きするためには、間違いがあっても褒めるだけにすることです。

○小2の作文

 小2になると、書くことに慣れてくるので、長く書くことに喜びを感じるようになります。
 長さにいちばん関心が行く時期なので、作文の中身はあまり気にしません。
 この時期は、長く書いたら、その長く書いたことを認めてあげることです。
 小3になると、次第に中身に関心が行くので、長さにはこだわらなくなります。
○小3の作文

 小3になると、自由な題名から課題の題名になります。
 また、感想文の課題も出てきます。
 本当は、感想文を書くのは小5からでいいのですが、学校で夏休みの宿題の感想文が出ることがあるので、その対策として書き方を身につけておくために感想文課題を出しています。
 感想文になると、小3の生徒は、ほとんど書けなくなります。
 しかし、その難しい感想文を書いたところだけを褒めてあげるようにしてください。

○小5の作文

 小4までは、事実中心の生活作文でした。
 小5からは、中学入試問題に出てくるレベルの文章で感想文を書く課題が出てきます。
 小5の時期は、考える力がついてくるので、文章の要約をしたり、文章を構成的に考えたりすることができるようになります。
 算数の勉強も、小5から抽象的な問題が出てきます。
 作文の勉強は、小5から急に難しくなるので、課題フォルダの長文を読んでよく準備しておくことが必要になります。

○中1の作文

 小6までは、題材が中心になる事実文、説明文でした。
 中学生になると、主題が中心になる意見文になります。
 構成の仕方が変わるので、どの生徒もうまく書けなくなります。
 森リンベストなどを参考に書き方を工夫していくといいです。

○手書きの作文も、ChatGPTでテキスト化できる

 ウェブの記事です。
「ChatGPTで、手書きの作文も、テキスト化した作文になる」
https://www.mori7.com/as/5332.html
 将来、OCRの性能がよくなると、手書きの作文をテキスト化してアップロードするということが普通になると思います。

●基礎学力、総合学力、全科学力クラス

 現在の教育は、受験を中心に作られているので、知識の詰め込みという面があります。

 しかし、基本的な知識の教育は大事です。
 数学の因数分解などは、実社会で使う場面はまずありません。
 二次方程式の解は、解の公式で、出すことができるからです。


 しかし、因数分解のいろいろな工夫をして解くのは、実は人間にとって面白いことなのです。
 それが、人間が本来持っている知的な向上心です。

 跳び箱を飛ぶとか、逆上がりをするとか、二重跳びをするとかいうのも、すべて大人になってから使うことはまずありません。
 しかし、そういうことができるようになるのは、人間の向上心にとって嬉しいことなのです。

 だから、勉強で重要なことは、思考力、創造力、共感力を育てることとともに、学力を育てることです。

 しかし、今は、受験のための学力を育てることだけが突出して重視され、それ以外の作文とか読書とか自由な研究や友達との交流などは後回しになる傾向があります。

 そこで、能率よく学力を育てることを目的として、基礎学力クラス、総合学力クラス、全科学力クラスを作りました。
 基礎学力クラスは、能率だけでなく、毎日の暗唱の習慣をつけるために毎週暗唱のチェックをしています。
 総合学力クラスも、毎週英文暗唱のチェックをしています。

 勉強の基本は家庭学習ですから、授業の中では、勉強の進捗状況のチェック、互いの読書や勉強の発表、確認テスト、わからなかったところの質問などをすればいいのです。
 しかも、わからなかったところの質問は、今はChatGPTでほとんどカバーすることができます。
 また、ChatGPTに相談して、勉強の計画などを作ってもらうこともできます。

 勉強は、ますます、毎日教室に通ってするようなものではなく、自分ひとりで進めて、時々教室に行けばいいというものになっているのです。
 毎日通わないと自己コントロールができないという場合は、自習室を利用することができます。

●創造発表クラス

 現在の子供たちの勉強は、吸収することが中心になっています。
 もちろん基礎学力は、吸収しなければつきません。
 しかし、吸収の目的は、吸収そのものではなく、そのあとの創造と発表です。

 子供たちの多くは、創造と発表の学習に慣れていないので、資料をまとめるだけの発表になってしまうことがよくあります。
 高校生になると「探求」の授業が出てきますが、小中学生のうちから、創造的に勉強する姿勢を作っておくことが大事です。

 この創造発表の授業についても、これからはChatGPTを使って、より個性的に取り組むことができるようになると思います。

●プログラミングクラス

 プログラミング教育は、今、大きく変わりつつあります。
 これまでは、コードを覚えることが勉強の中心でしたが、これからは何を作りたいかという目的を決めることが勉強の中心になります。

 こういう目的先行の勉強ができるようになったのは、ChatGPTがプログラミングを作ってくれるようになったからです。

 しかし、最初からすべてChatGPTに丸投げして作品を作ったとしても、その作品のほとんどがブラックボックスであっては、何も身につきません。

 テキストをもとに初歩的なコードを学び、その学んだコードを応用してChatGPTに新しいプログラムを作ってもらうという流れで勉強を進めていく必要があります。

 まだ、作ったプログラムは、みんなに発表できるようにHTML化してウェブにアップロードするというかたちで勉強を進めていきたいと思っています。

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