小5の保護者の方から、「親が読書をすすめても本を読もうとしない」というご質問をいただきました。
以下は、そのご質問に対してのお返事で、父母の広場に掲載したものです。
読書については、親が確信を持って読ませるようにすることが大事です。
よくあるケースは、
(1)
親「本でもよんだら」
子「うん」
で何もせずに終わる(笑)。
「○○でも」という時点で既に説得力がなくなっているからです。
(2)
子「この本つまんない」
親「そーお。じゃあ、こっちは」
子「この本むずかしい」
親「そーお。じゃあ、こっちは」
子「この本もおもしろくない」
読む力がついていない時期は、何を読ませてもつまらないのです。
おもしろい本を探すよりも、何しろ読ませて読む力をつけるのが先です。
(3)
親「本読みなさい」
子「漫画でもいい?」(絵本、雑誌、学習漫画、図鑑なども)
親「まあ、読まないよりいいか」
無理に読ませて読書嫌いになることはありません。
逆に無理にでも読ませて力をつけることによって読書好きになります。
字のスペースが絵のスペースよりも多い本(つまり絵本や漫画でない本)を毎日学年の10倍ページ(小5なら50ページ)以上を読むようにすれば、読むようになります。
大事なことは、親が確信を持って読ませるということです。
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小4の保護者の方から、「言葉の森のシステムが複雑だ」というご意見をいただきました。
以下は、そのご質問に対してのお返事で、父母の広場に掲載したものです。
システムが複雑で申し訳ありません。
最初はシンプルだったのですが、20年間という長年の指導の過程で、やはりあれも教えたい、こういう力もつけたいということで、次々と新しい仕組みを付け加えたので、かなりややこしくなりました。
ホームページも、内部の構造が複雑になっています。
ただし、いろいろな要望はできるだけ反映するようにしています。
これまでに、わかりやすくという点で改良したところは、
1、言葉の森新聞の文字を大きめにした(たまにスペースの関係で小さい文字になるときがありますが)
2、長文を縦書きにした(インターネットに掲載する関係で、全部を縦書きにすることはできませんが、よく読むものは縦書きにしています)
3、課題集の課題と解説を週ごとにまとめた(昔は、課題と解説が別々にまとまっていた)
などです。
4、ホームページから欠席の連絡が入れられるようにした(直前の欠席連絡でも講師に伝わりま)
今考えているのは、振替のシステムをもっとやりやすくすることです。
お気づきの点があればお知らせください。
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小4の保護者の方から、「暗唱する文章の選定の基準」についてご質問をいただきました。
以下は、そのご質問に対してのお返事で、父母の広場に掲載したものです。
暗唱の文章は、現代日本語の文章(主に説明文)としています。それは、暗唱を読解力と作文力に結びつける学習と考えているからです。
暗唱というと、平家物語や論語や般若心経などの有名なものに限るというイメージが今の日本の社会にはありますが、その暗唱は文化的な観点の暗唱であって、教育的な観点の暗唱ではありません。今の日本で素読や暗唱を指導しているほとんどの人がこの区別を理解していません。
江戸時代の素読教育においても、決して四書五経の素読ばかりをしていたのではなく、むしろ往来物というそれぞれの仕事や生活に密着した手紙の書き方の素読が学習の中心でした。
また、言葉の森の暗唱は、暗唱する文章そのものに文化的な価値があると考えるよりも、暗唱の仕方を身につけてそれを自分の学習に応用できるようにすることを目標としています。
しかし、暗唱だけではやりにくい面もあるようですので、今後は暗唱と従来の音読の両方をできるようにしたいと考えています。
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小4の父母の方から、「パソコン入力よりも手書きを続けさせたい」というご意見をいただきました。
以下は、そのご意見に対してのお返事で、父母の広場に掲載したものです。
手書きにもパソコン書きにもそれぞれのよさがあります。
しかし、勉強の能率を考えると、これからは、やはりパソコン入力の方がよくなると思います。(小4でローマ字入力ができるようになったあと)
その理由は、
1、子供にとってはパソコン入力の方が意欲的にできる(きれいに仕上がるので作品の完成度が高くて嬉しいという感覚があるようです)
2、ほかの生徒の作文を見たり「授業の渚」を見たり、勉強の参考にできる機会が増える
3、森リンの点数採点ができる
4、作文の記録をいつまでも保存しておくことができる
将来は、構成図を書いて考える過程は手書きで、考え終わって書く過程はパソコンでというような分業になると思います。
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暗唱の仕方のビデオ説明をアップロードしました。
https://www.mori7.net/mori/mori/annsyou.php
夏休みは時間があります。この暗唱の仕方を参考に、900字暗唱を夏休みの自由研究として取り組んでもいいかもしれません。
300字暗唱まではできるが、900字まではなかなか暗唱できないというときは、記憶術を使うと楽に暗唱できるようになります。しかし、できるだけそういうテクニックを使わずに丸ごと暗唱することに挑戦してみましょう。
記憶術というのは、例えば、自分の体などに順番をつけておきます。頭→おでこ→左目→右目→鼻→左耳→右耳→口→喉→左肩→左ひじ→左手→右肩→右ひじ→右手→左胸→右胸→おへそ→……(以下省略)
そして、覚えた文の書き出しや中身をイメージ化して順番に結び付けます。
例えば、最初の文が、「現代文明は……」で始まるとすると、「現代→ゲンダイ→ゲンゴロウ」などとイメージ化できるものを連想し、ゲンゴロウが頭をカリカリりかじっているという場面を思い浮かべます。思い浮かべるイメージはできるだけ極端で驚くようなものの方が効果があります。
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