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記事 1236番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2025/12/16
ほかの作文通信講座にはない、受験作文指導の独自のノウハウ(その4) as/1236.html
森川林 2011/04/15 19:19 


 言葉の森以外の、最近生まれた作文通信講座のほとんどは、公立中高一貫校の入試で作文の試験が出されるようになってきてから受験対策のひとつとして出てきました。しかし、受験作文対策とは言っているものの、どう書けば合格する作文になるのかということはあまり教えていません。

 作文通信講座や作文教室の多くは、ただ作文を書かせて、その中で上手に書けたものを紹介し、あとは、子供たちが自分でそのように上手な作文を書くようにがんばれと励ますだけです。しかし、もちろん、この方法で上手に書けるようになる子はいません。

 ところが、この上手な作文を見せるだけというのが、ほとんどの作文通信講座や作文教室の指導で行われていることなのです。

 言葉の森の指導法は、もちろんこういう方法ではありません。言葉の森では、受験の作文についても、「こう書いたら上手になる」ということをはっきり教えます。子供たちが書いた作文をみて、「この作文のここをこう書けたら合格圏内に入る」というアドバイスができれば、子供にも努力の方向がわかります。もちろん作文の上達には時間がかかりますが、少なくとも上手な作文の見本を見せるだけの指導よりも、目指す目標がよくわかります。



 それでは、言葉の森では、どのように教えているのでしょうか。

 言葉の森の指導では、作文を、構成、題材、表現、主題の四つに分けて考えます。このほかに、表記や字数の指導もありますが、作文の中身で大事なのは、構成と題材(実例)と表現と主題(意見)です。

 そして、その作文の四つの面について、どう書けば合格する作文になるかということを教えます。

 例えば、構成に関しては、複数の実例、理由、意見、方法、原因、対策の組み合わせが考えられます。その組み合わせを生かして、「第一段落ではこのように書き、第二段落ではこう続け、第三段落ではこう展開し、第四段落ではこうまとめる」というところまでを指導します。こういう勉強を続ける結果、言葉の森の子供たちは、入試の本番でも構成のしっかりした作文を書くことができるのです。

 また、題材については、個性、感動、挑戦、共感のある実例を盛り込むためにはどうするかという指導をします。表現については、自分の言葉で光る表現をどう作り出すかということを指導します。主題については、考えを深めるためには、どう書くかということを指導します。

 このような、合格する作文の指導法は、ほかの教室ではまずできません。



 言葉の森が、なぜこのように受験作文の合格のノウハウを豊富に持っているかというと、言葉の森は、大学入試の小論文の指導も本格的に行えるからです。大学の入試でも通用する、どの予備校の指導よりも優れたノウハウを持っているので、合格する作文を書かせるための指導ができるのです。

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作文力・記述力・表現力の指導だけではなく、国語力と読解力を結びつけた作文指導(その3) as/1235.html
森川林 2011/04/15 07:52 


 言葉の森では、国語力、読解力をつける勉強を進めながら作文指導を行っています。

 言葉の森以外の作文通信講座は、作文・記述力・表現力という言葉にとらわれているためか、書く指導を行うとすぐに、書いたものを直す指導をしてしまいます。これは、学校の先生も、塾の先生も同じです。作文指導というと、作文を赤ペンで直すものだというふうに多くの人が考えているのです。中には、赤ペンで作文を直すだけでなく、その直した箇所をもとに再度子供に書き直させる指導を行っているところもあります。

 この「作文を直す指導」で上手になる子はまずいません。逆に、教える人が熱心に直す指導をすればするほど、子供は作文が書けなくなり、苦手になっていきます。熱心に教えることで、かえって子供たちの作文力が伸びなくなっているのです。

 確かに、熱心な赤ペン添削を見ると、親も子供も最初のうちはいい指導を受けたような気がします。しかし、赤ペンで指摘されたことを一度で直せるようなことはほとんどありません。何度も同じことを言われているうちに、子供は次第にくたびれてきます。親は、なぜ言われたことができないのかと子供に不満を言うようになります。一方、教える先生の方は、ますます熱心に欠点を直そうとしていきます。

 赤ペンの添削を何年受けても上手にならないのは、植物で言えば、根が育っていないのに、枝や葉の剪定(せんてい)だけで形をよくしようと刈り込んでいるだけだからです。大事なことは、根を育てることです。そうすると、枝や葉も茂るようになり、刈り込みをしなくても立派な樹木に成長していくのです。

 今、社会人で文章が上手に書ける人は、作文の書き方を教えてもらった人ではありません。本をよく読み、自分でよく考えた人です。この本を読み、自分で考えるということが、根を育てるということです。

 言葉の森の作文指導では、作文を書くだけでなく、読む力をつける指導を並行して行っています。例えば、課題の長文を読んで感想文を書いたり、暗唱用の長文を読んで長文を覚えたり、国語の問題集を読書がわりに読む練習をしたり、さまざまな読む学習を取り入れています。

 言葉の森以外の作文通信講座では、作文を教えるときに、作文力・記述力・表現力の観点からしか指導していません。その一方で読む勉強は、国語の問題を解くような形で作文とは切り離された勉強として行っています。

 言葉の森では、読む学習と書く学習を結びつけて行っているので、ゆとりのある作文指導ができます。だから、欠点を直す作文指導ではなく、いいところをたくさん褒める作文指導でありながら、だれでも作文の力を伸ばしていくことでできます。

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