記事 1231番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2020/8/14
赤ペン添削よりも事前の電話指導(他の作文通信講座とは違う言葉の森の作文指導 その1)
森川林 2011/04/12 04:23 


 通信教育で作文指導を行うところが増えてきました。公立中高一貫校の入試で作文が重視されるようになったためです。

 今回は、そういう作文の通信講座とは違う言葉の森の作文指導の特徴を7点にわたって説明したいと思います。「作文教室比較のための新7つの基準」ということです。作文教室や国語教室を選ぶ際の参考にしてください。



 まず第1は、言葉の森では、子供が教材をこなすだけでなく、先生と生徒、子供とお父さんお母さんの対話を重視した指導をしていることです。

 与えられた教材を埋めていくだけであれば、どの教材も似ています。そして、子供が楽に取り組める教材になるように工夫すればするほど、実力をつける教材からは遠ざかっていきます。特に、作文や国語の教材では、そういうことが多いのです。

 楽に取り組める教材は、子供の理解力よりも低く作られています。子供が、難しい文章よりも易しい文章、易しい文章よりも絵の多い漫画を好むのは、自分の理解力よりも低いものの方がなじみがあるからです。

 しかし、本当の実力は、子供の今の理解力よりも少し難しいものを学ぶことによって身につきます。この「少し難しい」というレベルは、算数のような積み重ねの道筋がはっきりしている教科の場合は、スモールステップで対応することができますが(しかし、実際にはそういう対応ができている教材は「でき太くん」のようなものに限られているようですが)、国語の場合はそうではありません。

 難しい文章を理解できる子は、だれも同じように理解できますが、理解できない子は、多様な原因で理解できません。ある子は、体験が不足しているために理解できず、ある子は語彙が乏しいために理解できず、ある子は精神年齢がまだ低いために理解できないというさまざまな原因があるために、理解の深さと浅さが人によってさまざまに異なるのです。

 子供によって異なる理解の差に対応できるのは、国語の場合、教材ではなく人間です。先生やお父さんやお母さんが、子供の反応を見ながら説明することによって、その子の理解度に応じた指導ができます。言葉の森の教材は、全体にかなり難しく作られています。特に、小学校5年生からの教材は、考える要素が多くなるので、普通の小学校5年生の力ではひとりでは十分にこなすことができません。また、小学校3年生から始まる感想文の指導も、普通の小学校3年生では、決してひとりでこなすことができません。

 しかし、言葉の森では、できる子もできない子も、全員その教材ができるように指導しています。それは、実力のある子には、その実力に応じた高度なアドバイス、実力のない子には、その実力に応じたわかりやすいアドバイスが臨機応変にできるからです。

 夏休みに学校で出されることの多い読書感想文の宿題は、日本全国で小学生の子供たちを苦しめている宿題ですが(笑)、この読書感想文も、言葉の森のやり方であれば、どの子も楽に書けるように指導できます。それもすべて、その子の理解度に応じて話をするという教え方の蓄積があるからです。

 言葉の森の通信指導は、毎週の電話で先生が生徒に説明する形で行っていますが、担当の先生が生徒と直接話をするので、子供の反応を見ながら説明することができます。こういう個人対応の指導は、教材と赤ペンだけでは、どれだけ工夫しても十分にはできません。

 特に、作文指導で大事なのは、書く前のアドバイスであって、書いたあとの添削ではありません。書く前のアドバイスで、生徒の理解度に応じた説明ができなければ、書いたあとの添削でいくら個人別に対応しても、それは本当の個人対応にはならないのです。

 言葉の森以外の作文通信講座で作文の勉強をしている人は、子供が作文を書き出せないときにどうしたらいいか困ることがあると思います。書いたあとの赤ペン添削は、確かに充実していると思います。しかし、作文の勉強で大事なのは、書いたあとのアドバイスではなく、まず書き出すことができるかどうかということです。

 通信講座の中には、子供が書き出しやすいように、作文ではなく、国語の穴埋め問題のような教材を用意しているところもあります。しかし、これは経験した人ならわかると思いますが、穴埋め問題で短い文をどれだけ書いても、そのことと、ひとつのまとまった作文を書くことの間には、非常に大きな差があります。作文の力は、作文を書く中でしか身につきません。だから、子供が作文を書くという指導をすることが最も重要なのです。

 言葉の森の子供たちの作文の提出率は、毎週ほぼ百パーセントです。しかも、小学校高学年以上の課題は、中学受験の作文試験にもそのまま対応できる難しい課題がずらりと並んでいます。子供たちが、なぜそういう難しい作文を書けるのかというと、担当の先生と生徒の間に毎週の事前指導のコミュニケーションがあるからです。(つづく)


※これから7点にわたって書くつもりでしたが、第1の話の途中で、結構長くなってしまいました。(^^ゞ このあとは、できるだけ簡潔に書いていきたいと思います。
 参加フォーム/言葉の森企画
国語力がつく読解検定8月
学校、塾、地域の団体受検もできます。 解き方のコツは、「読解・作文力の本」を参考にしてください。 言葉の森
 

同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
言葉の森の特徴(83) 

コメント欄

コメントフォーム
赤ペン添削よりも事前の電話指導(他の作文通信講座とは違う言葉の森の作文指導 その1) 森川林 20110412 に対するコメント

▼コメントはどなたでも自由にお書きください。
にぬねの (スパム投稿を防ぐために五十音表の「にぬねの」の続く1文字を入れてください。)
 ハンドルネーム又はコード:

(za=森友メール用コード
 フォームに直接書くよりも、別に書いたものをコピーする方が便利です。
新着コメント1~3件
ポストコロナ時 nane
 夏オンの今回の算数小6は難しい問題集に 8/11
ポストコロナ時 森川林
勉強は、同じぐらいの学力の子と一緒にやっ 8/11
「考える社会」 森川林
これから定期的にyoutubeに動画をア 8/10
……次のコメント

オープン教育 1~3件
オープンの川
鳥の村 1~3件
鳥の村
虹の谷 1~3件
虹の谷
過去の記事

過去の1~30件目を表示
■原発を含め今後の災害に対する心構えと、明るい未来の展望 4月11日
■点数の教育から、文化の教育へ 4月9日
■学校の教育から、家庭の教育へ 4月7日
■受験の教育から、実力の教育へ 4月6日
■日本人の対話と欧米人のディベートとの違い 4月5日
■国語の記述問題にどう取り組むか 4月4日
■公立中高一貫校の勉強は家庭の対話で 4月2日
■日本の経済復興のために 4月1日
■言葉の森で、書くことが好きになり、読解力、作文力がついて、受験にも勝つ 3月31日
■4月1日から、福島県の新学期教材の再発送を開始(生徒父母連絡) 3月31日
■知的な対話が共有できる家族を目指す 3月30日
■放射能汚染対策に本当の科学の力を 3月29日
■作文力は、大学入試でも、大学に入ってからも役立つ 3月29日
■【重要】東日本大震災の被災地への新学期教材発送について(生徒父母向け連絡) 3月28日
■政治の力で日本全国の原発を廃棄しよう 3月28日
■作文を中心とした知的な創造社会 (日本の新しい産業 その八) 3月27日
■創造産業の重点は言語的、知性的なものに (日本の新しい産業 その7) 3月26日
■創造産業のさまざまな形 (日本の新しい産業 その6) 3月26日
■創造産業の広がり方 (日本の新しい産業 その5) 3月25日
■創造産業の前提としての日本の国防 (日本の新しい産業 その4) 3月25日
■人間の持つ創造性の土台としての不完全性 (日本の新しい産業 その3) 3月24日
■日本の未来は創造産業にある (日本の新しい産業 その2) 3月23日
■日本の新しい産業(その1) 3月22日
■今回の地震原発事故で得たもの 3月20日
■国民の英知を結集した情報交換を(日本の復活に向けて(その2)) 3月19日
■連休中の雨に備えて、福島原発周辺の下水管の閉鎖を 3月19日
■日本の復活に向けて(その1) 3月19日
■本当のところはまだ何もわかっていない(緊急提案の説明) 3月18日
■東日本を放棄し、これ以上の犠牲を出さず、天皇陛下を中心に、全国民の力で日本を再建しよう 3月18日
■日本の真の独立国家としての再生を 3月17日
……前の30件
RSS
RSSフィード

カテゴリー
全カテゴリー

QRコード


通学できる作文教室
森林プロジェクトの作文教室

リンク集
現在作成中です。
Zoomサインイン
ソースネクスト
FJNBP-1337-6644-8260-5410




 
小学生、中学生、高校生の作文(2007年4月まで)
小学1年生の作文(9) 小学2年生の作文(38) 小学3年生の作文(22) 小学4年生の作文(55)
小学5年生の作文(100) 小学6年生の作文(281) 中学1年生の作文(174) 中学2年生の作文(100)
中学3年生の作文(71) 高校1年生の作文(68) 高校2年生の作文(30) 高校3年生の作文(8)
手書きの作文と講評はここには掲載していません。続きは「作文の丘から」をごらんください。