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赤ペン添削よりも事前の電話指導(他の作文通信講座とは違う言葉の森の作文指導 その1) as/1231.html
森川林 2011/04/12 04:23 


 通信教育で作文指導を行うところが増えてきました。公立中高一貫校の入試で作文が重視されるようになったためです。

 今回は、そういう作文の通信講座とは違う言葉の森の作文指導の特徴を7点にわたって説明したいと思います。「作文教室比較のための新7つの基準」ということです。作文教室や国語教室を選ぶ際の参考にしてください。



 まず第1は、言葉の森では、子供が教材をこなすだけでなく、先生と生徒、子供とお父さんお母さんの対話を重視した指導をしていることです。

 与えられた教材を埋めていくだけであれば、どの教材も似ています。そして、子供が楽に取り組める教材になるように工夫すればするほど、実力をつける教材からは遠ざかっていきます。特に、作文や国語の教材では、そういうことが多いのです。

 楽に取り組める教材は、子供の理解力よりも低く作られています。子供が、難しい文章よりも易しい文章、易しい文章よりも絵の多い漫画を好むのは、自分の理解力よりも低いものの方がなじみがあるからです。

 しかし、本当の実力は、子供の今の理解力よりも少し難しいものを学ぶことによって身につきます。この「少し難しい」というレベルは、算数のような積み重ねの道筋がはっきりしている教科の場合は、スモールステップで対応することができますが(しかし、実際にはそういう対応ができている教材は「でき太くん」のようなものに限られているようですが)、国語の場合はそうではありません。

 難しい文章を理解できる子は、だれも同じように理解できますが、理解できない子は、多様な原因で理解できません。ある子は、体験が不足しているために理解できず、ある子は語彙が乏しいために理解できず、ある子は精神年齢がまだ低いために理解できないというさまざまな原因があるために、理解の深さと浅さが人によってさまざまに異なるのです。

 子供によって異なる理解の差に対応できるのは、国語の場合、教材ではなく人間です。先生やお父さんやお母さんが、子供の反応を見ながら説明することによって、その子の理解度に応じた指導ができます。言葉の森の教材は、全体にかなり難しく作られています。特に、小学校5年生からの教材は、考える要素が多くなるので、普通の小学校5年生の力ではひとりでは十分にこなすことができません。また、小学校3年生から始まる感想文の指導も、普通の小学校3年生では、決してひとりでこなすことができません。

 しかし、言葉の森では、できる子もできない子も、全員その教材ができるように指導しています。それは、実力のある子には、その実力に応じた高度なアドバイス、実力のない子には、その実力に応じたわかりやすいアドバイスが臨機応変にできるからです。

 夏休みに学校で出されることの多い読書感想文の宿題は、日本全国で小学生の子供たちを苦しめている宿題ですが(笑)、この読書感想文も、言葉の森のやり方であれば、どの子も楽に書けるように指導できます。それもすべて、その子の理解度に応じて話をするという教え方の蓄積があるからです。

 言葉の森の通信指導は、毎週の電話で先生が生徒に説明する形で行っていますが、担当の先生が生徒と直接話をするので、子供の反応を見ながら説明することができます。こういう個人対応の指導は、教材と赤ペンだけでは、どれだけ工夫しても十分にはできません。

 特に、作文指導で大事なのは、書く前のアドバイスであって、書いたあとの添削ではありません。書く前のアドバイスで、生徒の理解度に応じた説明ができなければ、書いたあとの添削でいくら個人別に対応しても、それは本当の個人対応にはならないのです。

 言葉の森以外の作文通信講座で作文の勉強をしている人は、子供が作文を書き出せないときにどうしたらいいか困ることがあると思います。書いたあとの赤ペン添削は、確かに充実していると思います。しかし、作文の勉強で大事なのは、書いたあとのアドバイスではなく、まず書き出すことができるかどうかということです。

 通信講座の中には、子供が書き出しやすいように、作文ではなく、国語の穴埋め問題のような教材を用意しているところもあります。しかし、これは経験した人ならわかると思いますが、穴埋め問題で短い文をどれだけ書いても、そのことと、ひとつのまとまった作文を書くことの間には、非常に大きな差があります。作文の力は、作文を書く中でしか身につきません。だから、子供が作文を書くという指導をすることが最も重要なのです。

 言葉の森の子供たちの作文の提出率は、毎週ほぼ百パーセントです。しかも、小学校高学年以上の課題は、中学受験の作文試験にもそのまま対応できる難しい課題がずらりと並んでいます。子供たちが、なぜそういう難しい作文を書けるのかというと、担当の先生と生徒の間に毎週の事前指導のコミュニケーションがあるからです。(つづく)


※これから7点にわたって書くつもりでしたが、第1の話の途中で、結構長くなってしまいました。(^^ゞ このあとは、できるだけ簡潔に書いていきたいと思います。


 通信教育で作文指導を行うところが増えてきました。公立中高一貫校の入試で作文が重視されるようになったためです。

 今回は、そういう作文の通信講座とは違う言葉の森の作文指導の特徴を7点にわたって説明したいと思います。「作文教室比較のための新7つの基準」ということです。作文教室や国語教室を選ぶ際の参考にしてください。



 まず第1は、言葉の森では、子供が教材をこなすだけでなく、先生と生徒、子供とお父さんお母さんの対話を重視した指導をしていることです。

 与えられた教材を埋めていくだけであれば、どの教材も似ています。そして、子供が楽に取り組める教材になるように工夫すればするほど、実力をつける教材からは遠ざかっていきます。特に、作文や国語の教材では、そういうことが多いのです。

 楽に取り組める教材は、子供の理解力よりも低く作られています。子供が、難しい文章よりも易しい文章、易しい文章よりも絵の多い漫画を好むのは、自分の理解力よりも低いものの方がなじみがあるからです。

 しかし、本当の実力は、子供の今の理解力よりも少し難しいものを学ぶことによって身につきます。この「少し難しい」というレベルは、算数のような積み重ねの道筋がはっきりしている教科の場合は、スモールステップで対応することができますが(しかし、実際にはそういう対応ができている教材は「でき太くん」のようなものに限られているようですが)、国語の場合はそうではありません。

 難しい文章を理解できる子は、だれも同じように理解できますが、理解できない子は、多様な原因で理解できません。ある子は、体験が不足しているために理解できず、ある子は語彙が乏しいために理解できず、ある子は精神年齢がまだ低いために理解できないというさまざまな原因があるために、理解の深さと浅さが人によってさまざまに異なるのです。

 子供によって異なる理解の差に対応できるのは、国語の場合、教材ではなく人間です。先生やお父さんやお母さんが、子供の反応を見ながら説明することによって、その子の理解度に応じた指導ができます。言葉の森の教材は、全体にかなり難しく作られています。特に、小学校5年生からの教材は、考える要素が多くなるので、普通の小学校5年生の力ではひとりでは十分にこなすことができません。また、小学校3年生から始まる感想文の指導も、普通の小学校3年生では、決してひとりでこなすことができません。

 しかし、言葉の森では、できる子もできない子も、全員その教材ができるように指導しています。それは、実力のある子には、その実力に応じた高度なアドバイス、実力のない子には、その実力に応じたわかりやすいアドバイスが臨機応変にできるからです。

 夏休みに学校で出されることの多い読書感想文の宿題は、日本全国で小学生の子供たちを苦しめている宿題ですが(笑)、この読書感想文も、言葉の森のやり方であれば、どの子も楽に書けるように指導できます。それもすべて、その子の理解度に応じて話をするという教え方の蓄積があるからです。

 言葉の森の通信指導は、毎週の電話で先生が生徒に説明する形で行っていますが、担当の先生が生徒と直接話をするので、子供の反応を見ながら説明することができます。こういう個人対応の指導は、教材と赤ペンだけでは、どれだけ工夫しても十分にはできません。

 特に、作文指導で大事なのは、書く前のアドバイスであって、書いたあとの添削ではありません。書く前のアドバイスで、生徒の理解度に応じた説明ができなければ、書いたあとの添削でいくら個人別に対応しても、それは本当の個人対応にはならないのです。

 言葉の森以外の作文通信講座で作文の勉強をしている人は、子供が作文を書き出せないときにどうしたらいいか困ることがあると思います。書いたあとの赤ペン添削は、確かに充実していると思います。しかし、作文の勉強で大事なのは、書いたあとのアドバイスではなく、まず書き出すことができるかどうかということです。

 通信講座の中には、子供が書き出しやすいように、作文ではなく、国語の穴埋め問題のような教材を用意しているところもあります。しかし、これは経験した人ならわかると思いますが、穴埋め問題で短い文をどれだけ書いても、そのことと、ひとつのまとまった作文を書くことの間には、非常に大きな差があります。作文の力は、作文を書く中でしか身につきません。だから、子供が作文を書くという指導をすることが最も重要なのです。

 言葉の森の子供たちの作文の提出率は、毎週ほぼ百パーセントです。しかも、小学校高学年以上の課題は、中学受験の作文試験にもそのまま対応できる難しい課題がずらりと並んでいます。子供たちが、なぜそういう難しい作文を書けるのかというと、担当の先生と生徒の間に毎週の事前指導のコミュニケーションがあるからです。(つづく)


※これから7点にわたって書くつもりでしたが、第1の話の途中で、結構長くなってしまいました。(^^ゞ このあとは、できるだけ簡潔に書いていきたいと思います。


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