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記事 1305番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/4/28
「日本語for外国人」グループ(facebookページより) as/1305.html
森川林 2011/07/14 06:41 



 「日本語for外国人の島」グループでは、いろいろな国の人が交流しています。

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すみません、みなさん

私は質問があるんですけど、説明していただきたいです。

「足で稼ぐ」というのはという意味ですかですか。

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 うーん。聞かれてみると、考えてしまう(笑)。

 「頭で稼ぐ」とか「知識で稼ぐ」とか「知恵で稼ぐ」と?かいう、知的な要領のいいスマートなやり方ではなく、歩?いて何軒も営業に回るというような、汗をかいて泥くさく?仕事をすることだと思います。

 どなたか、ほかにコメントがあればお願いします。

====

身体部位の名称を使った表現は、言語によってずいぶん違?いますから、外国人にはたいへんですね。

この場合の「足」は「実際に動き回る」ことと考えればよ?いと思います。考えているだけでは、何も結果はでない、?ということです。あまり歩き回って疲れると足が棒になる?といいます。

「足」にはお金の意味もあります。すぐになくなりますか?らね。「足が出る」というと、予算で足りなくなるという?意味になります。

「足を入れる」と「好きな道」に進むことですし、「足を?洗う」と人からうらまれるような仕事を辞める」ことにな?ります。「足を引っ張る」とだれかのじゃまをすることで?す。こうした例は挙げるときりがありませんから、出てき?たときにひとつずつ確認するしかありません。

====

「足で稼ぐ」って「Control」という警察の日本ド?ラマの会話で見つけましたです。



「(江藤)杉さんたちが足で稼いだ

何件もの目撃証言を無視すんのか?」だそうです。

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 それなら、実際に調査したり、現場に行ったり、いろい?ろな人を訪ねたり裏づけをとったり、という「足」を使っ?て得てきた情報(目撃証言)ということです。

 「足で稼ぐ」というのは、「エアコンのきいている部屋?で、机の前に座ってインターネットで検索してスマートに?調べる」というようなことと対比して、いい意味で使われ?ていると思います。

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こういう本に関わっています。(facebookページ)

http://www.facebook.com/pages/%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%82%B9%E3%83%A1%E3%82%A4%E3%83%88%E3%81%AF%E5%A4%96%E5%9B%BD%E4%BA%BA/129695667113683



http://www.amazon.co.jp/dp/4750329665

コンクールの作品募集はこれからですが、皆さんの周りに興味を持?ちそうな子どもがいらっしゃったら、紹介してくださるとうれしい?です。

====

 アマゾンで注文してきました。

 こういう世界のことを知らないので、勉強しないと。

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読ませていただきましたし、学生にも紹介しています。日?本人の内なる国際化のために役立つ、よい本だと思います?。

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ちょうど昨日、外国につながる子どもたちの講習を受けた?ところです。国際交流センターで紹介させていただきます?。

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早速購入して子ども達に読ませてみたいと思います。

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みなさん、温かいレスをありがとうございます。外国につ?ながるこどもたちを支援していていつも感じるのは、変わ?らなければならないのは彼(女)たち以上に、ホストであ?る日本・日本人だということです。そういう願いでこの本?を作りました。そして彼(女)たちをエンパワーするため?に印税(大した額ではありませんが)はすべてコンクール?のための基金にしています。お近くにに外国につながる子?どもたちがいたらぜひ勧めてください。

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早速、教えて頂きたいのですが・・。

職場で何気なく「それを奥において下さい」っと、言ったら、

「奥」と「後ろ」はどう違うのか、質問されました。

外国の方に分かりやすく説明できませんでした。正しく、奇麗な日?本語を学んでほしいと、いつも思って接しています。しかし・・・?ほんとに正しく説明してあげられない事ばかりです。

====

 後ろというと、単なる位置関係のことですが、奥ととい?うと、「大切なところ」というニュアンスがあるのだと思?います。

 じゃないでしょうか。

====

でも、単に「奥の方に」「奥につめてください」等・・・

大切なところ・・・というニュアンスなしで、使っている?時がたくさんあると思います。すみません。しつこくて・?・・。

====

 あとは、まあ、文化の違いはいわく言い難いということ?で(笑)。

 反対語を考えると、ニュアンスがつかみやすいです。

 例えば、温かい<>冷たい、暖かい<>寒いのように、

 奥<>表(おもて)、後ろ<>前 などというと伝わる?のでは。

====

反対語ですか!それはわかりやすいですね。早速、明日会?社で、説明してみます。自分も、あらためて日本語を勉強?する素晴らしい時間が持てました。ありがとうございまし?た。

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私も興味を持ち自分なりに調べてました。奥<>手前、裏?<>表、後ろ<>前、奥=見えないところ、裏=見せれな?いところ、後ろ=なになにの後ろのように、指定したとこ?ろ。単に”後”にも”うしろ、あと、のち、ご・・・など?”使い分けてます、日本語はじつに奥が深い。(奥様は裏?で家庭を支えて、旦那の後ろに立つかけがえのないお方で?す、笑)。日本語未熟の私に間違ったらぜひ指摘してくだ?さい、すいません。

====

すばらしい。ヽ(`◇´)/

 微妙なニュアンスの違いが多いというのが、日本語の難?しいところだと思います。

====

それを日本語勉強中の外国の人たちに説明するのは、私の?語学力では、かなり難しいです。でも根気よく!・・頑張?ります。

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もしわたしが学生から質問されたら、こう答えますなので?すが…「それを奥においてください」と「後ろにおいてく?ださい」とではおく場所が違います。奥の場合は部屋の端?の方をさし、後ろは椅子を前後に並べて前に座り、後ろの?椅子を指します。

====

日本語は難しい!!!『奥が深い~です^_^;  私の?経験では耳に入って来た言葉をそのまま理解(処理)しょ?うとします。本当の意味を分かるようになるのは時間がか?かりました。でもみなさんは外国の方に分かりやすく理解?して貰うとこうして情報交換してる事に感謝します。もっ?と早くみなさんと交流ができたら、少し悩みも解決したか?な~と思いました。

====

わあ!とても面白い話ですね。外国人として、私の理解だ?と 「奥」は、部屋の突き当りで、「後ろ」はその話して?の後ろ、どこでもおいていいと言うふうに理解しています?。

====

 日本は島国で、ずっと同一民族が家族のように暮らして?いたので、微妙なニュアンスが増えたのだと思います。

 でも、私がそういうのも何ですが、肝心なことだけ伝わ?れば、細かい差異にはあまりこだわらなくてもいいという?気がします。

 「川が流れる」でも、「ゴーゴー」と流れるか「サラサ?ラ」と流れるかという違いよりも、要するに「流れている?か」「いないか」がわかればいいというふうに考えていま?す。(細かいことを気にするときりがないしね)

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記事 1304番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/4/28
勉強は、悪いところを直すより、いいところを褒める指導で as/1304.html
森川林 2011/07/13 19:32 



 勉強をさせるコツは、悪いところを直すことよりも、いいところを褒めることです。

 しかし、ただ褒めるだけでは、どこが進歩しているのかわかりません。

 なだらかに高くなるカリキュラムに沿って、ひとつひとつの課題ができていたら褒めるということを繰り返しているうちに、自然に高い山頂にたどりつくというのが理想です。



 江戸時代の寺子屋教育が、この褒める勉強に似ていました。

 寺子屋では、先生はほとんど教えずに、子供たちが好き勝手に遊びながら学んでいるように見えて、当時、質量ともに世界最高水準とも言われる教育を達成していました。



 褒める勉強の長所は、先生や親が楽になり、子供が明るくなることです。逆に、直す勉強は、先生や親の負担が大きくなり、子供が暗くなります。

 先生や親の負担が大きくなるとどういう問題が出てくるかというと、直す勉強が次第に叱る勉強になってくるのです。



 子供にとって、叱られながら学んだことは、そのときは身についたような気がしますが、あとからふりかえるとほとんど身についていません。

 大人でも、楽しかった年代の思い出はたくさん思い出せますが、楽しくなかったころの思い出は、なかなか出てこないと思います。

 勉強も同じです。叱りながら勉強させると、教えれば教えるほど定着しくにくなります。だから、勉強は、いつも明るく褒めながらやっていくことが大切なのです。

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勉強の仕方(119) 

記事 1303番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/4/28
直す指導より褒める指導で(言葉の森の保護者向け記事) as/1303.html
森川林 2011/07/13 19:31 



 以下の文章は、言葉の森で作文の勉強をしている、主に小学生の保護者向けに書いたものです。しかし、一般的に教育に携わる人にとっても参考になると思います。



 作文の勉強は、手を抜いて楽に書こうと思えばいくらでも楽に書けます。思いついたことをただ埋めていくような書き方です。

 一方、作文は、いったん書けなくなるとどうしても書けません。アドバイスをすればするほど書けなくなります。低学年のときにそういう思いをして、作文が苦手になるという子もいます。

 作文は、中間がなく、易しいか難しいかの差が大きい勉強です。



 しかし、実は、これは普通の勉強も同じです。ところが、普通の勉強は、それが表面に出てきません。

 例えば、漢字や計算の練習をする場合、できた問題は、もともとできるからできた問題で、その問題を解いた時間は勉強した時間とは言えません。ただの作業の時間ですから、手の練習にはなっていますが、頭の練習にはなっていないのです。

 ところが、解答欄に答えが書いてあると、その外見が一見いかにも勉強したように見えます。

 本当は、答えを埋めたところまでは、勉強以前の段階で、そのあと答えが間違っていたところを何回かに分けてできるようにすることが勉強ですが、そういう繰り返しの勉強はあまりされていません。ほとんどは、一度答え合わせをして間違ったところを確認するだけで終わってしまいます。

 しかし、普通の勉強は、勉強した形がきれいに残るので、何かやりとげた感じがするのです。



 作文の場合は、子供が書いた文字だけが残ります。

 子供はそれなりにがんばって書いているはずですが、第三者が見て内容的に満足できるものは滅多に書けません。ところが、親は、往々にして毎回、内容的に優れた文章を書くことを子供に要求してしまいます。特に、同学年の上手な子の作文を見て比較する機会があるとなおさらです。

 もちろん、子供によっては、毎回上手な作文を書く子もいます。しかし、それは、書くことに自信がある少数の子だけです。ほとんどの子は、親が見ると、「また、この程度」という作文しか書けません。



 ところが、ここで、その子供に、もっと厳しくいろいろ直す指導をしたらどうなるでしょうか。実は、直す指導をすると、子供の作文はすぐに上手になります。書き出しの工夫をさせたり、たとえを追加させたり、同じ会話でも味のある会話を入れるようにしたりすると、小学生の作文はかなり見栄えのいいものになります。

 しかし、そういう力を入れた指導をすると、まず教える側が、子供を叱りながら教えるようになります。子供も最初は言うことを聞いていますが、何回か直される指導をすると、急速にやる気を失っていきます。そして、数回上手に書く指導をすることによって、それ以上作文を書こうという意欲がなくなり、結局、作文の勉強を中断してしまうようになるのです。



 言葉の森の指導は、子供があらかじめどう書いたらいいのかわかるような指導項目をはっきりとさせています。そして、それを学年ごとのカリキュラムの中に、自然の流れになるように組み込んでいます。

 だから、言葉の森では、子供は安心して作文を書くことができ、いつも先生に褒められるような勉強になります。しかし、楽に書けていつも褒められる勉強でありながら、カリキュラムは学年に応じて進んでいきますから、次第に難しい課題で難しい文章を書く力がついてくるのです。



 保護者の中には、「そんな褒めるばかりの指導ではなく、もっと悪いところをどんどん直してほしい」という方がよくいます。

 しかし、小学生のころの作文は、直す指導で上手に書かせて短期間で続けられなくするよりも、褒める指導で毎回作文を書かせて、カリキュラムの進歩に応じて長期的に上達させていく方がずっといいのです。



 言葉の森の作文指導は、高校3年生まで対応しています。高校生の作文指導のレベルは、どの難関大学にも対応でき、しかもわかりやすいというのが特徴です。

 だから、小学生の作文の勉強は、今上手な作文を書かせることよりも、長い目で見て上達させるということで気長に見ていくことが大切です。そのために、褒める指導があるのです。

 しかし、褒める指導と言っても、ただ何でも褒めるということではありません。小学生から高校生までの指導のカリキュラムあり、そのカリキュラムに沿った項目ができているから褒めるという指導なのです。



 付け加えると、算数・数学の勉強で、この褒める指導を行っているのが、セルフ・ラーニングの「でき太くんの算数」です。算数・数学の勉強で力をつけたいという方は、ぜひ問い合わせしてみてください。

 言葉の森の作文・読解の勉強も褒める指導ですが、国語という勉強の性質上、家庭でのちょっとした工夫が必要になります。その工夫は決して難しいものではありませんが、文字の説明だけではわかりにくい面があります。この家庭での工夫のコツを、今後facebookの機能でカバーしていきたいと思っています。

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生徒父母向け記事(61) 作文の書き方(108) 

記事 1302番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/4/28
「高校大学入試小論文」グループ(facebookページ) as/1302.html
森川林 2011/07/13 09:37 



 入試小論文のグループの記事を紹介します。

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 高校生で、毎回いい文章を書いてくる子がいます。(中学生にもいますが)

 それを、先生が読んでコメントを書いているだけではもったいないので、このグループなどで発表し合って、互いの参考にするといいのではないかと思っているところです。

 従来の考え方では、他の人の書いた実例やデータや表現を勝手に引用したら盗作ですが、小論文上達の新しい勉強法として、他の人の書いたものを自分の文章のユニットとして意識的に活用する練習というのがありそうです。

 アメリカで進んでいるシェアの考え方で、小論文というよりシェア論文ということになるか。言いにくい(笑)。

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 大学入試小論文などで、異常に長い文章を読ませて小論文を書かせる課題を出すところがあります。

 ばりばり読んで手際よくまとめる力を見るということなので、じっくり読む必要はありません。大事なところに傍線を引きながら、猛スピードで読んでいきます。

 そして、最後まで読み終えたら、傍線を引いた箇所だけをまた飛ばし読みしていきます。

 そうすると、文章の全体像が頭に入るので、それから構成を考えて書きます。

 文章でも、読書でも、そうですが、早く最後まで読み終えた方が全体の理解がしやすくなります。

 また、大学入試の文章は、最後の数行になるまで何を言いたいかわからない文章がよく出題されます。

 慣れない人は丹念に読んで理解しようとしますが、じっくり読むのではなく、すばやく何回も読むというのが大事です。

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 入試小論文の制限時間の中には、かなり短いものがあります。高校入試や大学入試ではそれほどでもありませんが、中学入試の作文試験では、30分で800字などというところもかなり多いです。

 そういう問題を出しているその学校先生が、実際にその時間で書いてみろよ、と言ってやりたいところです(笑)。書ける人はほとんどいないはずです。

 しかし、高校入試でも、大学入試でも、スピードはやはり重要です。

 そのスピードを上げるコツは、途中で考えない、読み返さない、直さない、の三つの「ない」です。

 簡単なメモを書いたら、途中はノンストップで、止まりそうになったら急いでメモを見て軌道をもとにもどしてまた書き始めます。最後の10行まで来たら、立ち止まって、考えたり、読み返したり、直したりしてもいいのですが、それまでは猛スピードで書き続けます。

 読む人は、途中の脱線などはあまり気にしません。最初と最後のつじつまが合っていれば一貫性のある文章として読んでもらえます。

 このスピードをつける練習は、やるしかありませんが、やれば必ずだれでもできるようになります。

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受験作文小論文(89) facebook(29) 

記事 1301番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/4/28
家庭学習の理想的な形 as/1301.html
森川林 2011/07/12 20:33 



 子供を育てる場所の中心になるのは家庭です。学校でも塾でもありません。

 家庭学習を軌道にのせれば、第一に安上がりです。第二に親子の対話が楽しめます。そして、第三にこの家庭学習が子供の学力を最も向上させます。

 家庭学習に必要な教材は、普通の本です。これは、図書館で借りてきても、近所のブックオフで中古の本を買ってきてもいいと思います。小学生の間は特に、日本語の学習を中心にやっていくことが大事です。



 家庭学習を開始する時期は、小学校1年生からです。幼児期は、学習というよりも、対話を十分にしておことです。

 なぜ、小学校1年生という早い時期から始めるかというと、6歳のころは、どんなことも習慣になりやすいからです。例えば、音読や暗唱という勉強も、小学校1年生から始めれば苦もなく続けられますが、小学校3年生ごろから新たに始めようとすると、子供の心の中の抵抗を克服するのにまず時間がかかります。



 以下の説明は、ひとつのパターンですから、家庭の実情に応じて変えていくようにしてください。

 まず、朝起きたら、音読をします。音読は800~1200字の文章であれば2、3分でできます。そのあと、暗唱の練習を10分ぐらいします。暗唱までできないという場合は、音読だけでもかまいません。(言葉の森の生徒の場合、音読は毎週の課題の長文か読解マラソン集のどれか1編、暗唱はその月の暗唱用長文です)

 親は、子供の音読や暗唱を聞きながら、朝の支度をします。音読と暗唱が終わったら、その音読の内容を話題にしながら食事をします。テレビのニュースを見ながら食事をするよりも、子供の読んだ文章を話題にして親子で話をしながら食べる方が楽しいはずです。

 この、親子で知的な対話をする習慣を小学校低学年のうちに作っておくと、その延長で、高学年になっても同じような対話を続けていくことができます。

 対話のこつは、子供を笑ったりからかったりしないことです。そして、親は(特に父親は)意見や感想を言うのではなく、自分の体験談を話してあげることです。子供は、親の考えを聞きたいのではなく、親のしてきたことを聞きたいのです。

 朝の早起きをさせるためには、音読と暗唱の自習が終わったら、食事の時間になるまでゲームを15分間していいことにすると決めておいてもいいと思います。



 学校から帰ってきて夕方の時間の家庭学習の中心は読書です。しかし、読書は勉強の前にやると、読書の方が面白くてそのままいつまでも読んでしまうことになります。宿題など勉強的なことがひととおり終わったあと、「あとは読書を50ページ以上してから、自由に遊んでいい」とするといいとします。おもしろい本であれば、そのまま寝るまで読むこともあります。自分で読むことができない年齢であれば、親の読み聞かせです。自分の目で読む読書も、読み聞かせで耳から聞く読書も、同じように読解力をつけます。

 家庭学習としての音読、暗唱、読書は、毎日することが原則です。日曜日も祝日も同じようにします。旅行に出かけたときも、旅先に本を持っていって同じように毎日の自習をします。

 大人は、仕事の時間と遊びの時間を分けた方がいいと考えがちですが、子供にとっては、勉強も遊びも同じ生活の時間です。毎日同じように続けていく方が負担にならないのです。



 この読書と音読と暗唱は、休みの日など子供が退屈しているときにも使えます。日曜日で子供が何もすることがないときに、「よし、読書を50ページ読んでから、どこかに遊びに行こう」とか、「暗唱が300字できたら、ゲームをしよう」とか言うと、子供は急に活気づきます。「よく学び、よく遊べ」が子供の生活の基本です。



 家庭学習は、学校や塾の宿題などよりも優先させることが大事です。

 なぜかというと、学校や塾で出される宿題は、先生が変わったり、塾を変えたりすれば変わってしまうからです。

 子供に本当の実力をつけるためには、毎日同じことを何年間も習慣として続けさせることが大事です。1年や2年でやり方の変わるような勉強では、本当の力はつきません。また、目新しい教材を次々をこなすような勉強も、勉強している気がするだけで、本当の力はつきません。

 家庭学習は、毎日の生活の中で同じことを同じように続けることによって本当の実力をつける学習なのです。

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