ログイン ログアウト 登録
 Onlineスクール言葉の森/公式ホームページ
 
記事 2118番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2025/12/17
幼児作文コースで幼児期に学力の土台を作る as/2118.html
森川林 2014/04/12 06:23 



 学校の勉強は、小学1年生から始まりますが、入学する時点で既に大きな学力差があります。それは、勉強の差ではなく、家庭における日本語環境の差です。

 ですから、小学1年生で既にある差は、学校での勉強をいくらがんばっても、ますます広がっていく傾向にあります。例えば、家で毎日本を読み親子で楽しく対話をしている環境の子と、家ではテレビとゲームばかりで親子の対話がほとんどない環境の子とでは当然大きな差がつきます。この差は、学校や塾の勉強をいくらしても埋められないものです。

 そこで幼児期から、プリント学習ではない形で学力の土台を作るために、親子で作文を書くという幼児コースを始めました。

 子供は、親のしていることを真似したがります。親が楽しく作文を書いたり読書をしたりしていれば、子供もそれを見て、必ず自分もそういうことができるようになりたいと思います。
 そして、親の書いた作文を見れば、そこに使われている漢字の読み方を自然に覚え(そのためには、ルビをふって漢字を書いておく必要がありますが)、原稿用紙の使い方も自然に覚えます。

 学力というのは、算数の問題が解けたり、漢字が書けたり、英語が読めたりすることではありません。そういう能力は、勉強力で、その勉強をすれば誰でもできるようになります。

 学力とは、日本語で考える力です。それは、勉強として身に付けるものではなく、生活の中で文化として身につけていくものです。その文化を身につけるのに最適な時期が幼児期です。

 これが幼児作文コースの取り組みの意義です。将来は、親子による暗唱などの企画も取り入れていきたいと思っています。

この記事に関するコメント
コメントフォームへ。

同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
親子作文コース(9) 

記事 2117番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2025/12/17
バランスのよい枝葉を作ることより、しっかりした幹を育てること as/2117.html
森川林 2014/04/11 16:17 


 保護者の方から、次のような相談がありました。
「作文は、おかげさまですっかり上手になったので、今度は別の習い事をして、それが一段落したらまた作文に戻りたいと思います」

 あれもこれも、バランスよくやるというのはよいことですが、そのバランスの前提として、幹となるものがなければなりません。
 音楽も、スポーツも、国語も、算数も、英語も、全部人並み以上にできればそれに越したことはありませんが、平凡なことわざにもあるように、「二兎を追う者は一兎をも得ず」です。では、どの一兎(いっと)を中心にするかというときに、基準になるのは保護者の哲学です。

 人間は何のために生きているのかといえば、人に好かれていい子になって褒められて幸せな生活を送るためではありません。自分なりに世の中に新しいものを創造し、それによって社会に貢献し、そのために自分自身を向上させ、それらが結果的に自分の幸福に結びつくというのが目指すべき人生だと思います。

 どの分野でも、何かを創造するときに、幹となるものは学問です。学問というのは、受験のための勉強という狭いものではありません。そして、学問のもとになるものは日本語です。

 だから、子供の教育で最も大事にすることは、家庭における言葉の文化を豊かに育てていくことです。子供の教育では、日本語(国語)の力を育てることが幹です。そのために、家庭での音読や対話のきっかけを作る言葉の森の勉強は優先して続けていくのがいいのです。

この記事に関するコメント
コメントフォームへ。

同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
言葉の森の特徴(83) 小学校低学年(79) 家庭学習(92) 
コメント11~20件
……前のコメント
【合格速報】日 森川林
K.Aくん、おめでとう!! 小学生のときから、時どき脱線を 11/6
記事 5380番
ゆとり教育、フ 森川林
今はやりの探究学習も、生徒のレベルが高いところではうまく行く 10/20
記事 5372番
「この世」と「 匿名
温かいコメントをありがとうございます。 ゆめもあの世で読ん 8/21
記事 5359番
「この世」と「 かささぎ
ゆめちゃん 亡くなられたのですね。 ゆめ日記好きでした。お 8/18
記事 5359番
昔テレビで一億 森川林
最近の研究では、ゲームは頭をよくするということが言われていま 7/17
記事 2968番
昔テレビで一億 匿名
最新の医学研究でYouTubeを筆頭としたスマホコンテンツが 7/10
記事 2968番
掛け声だけでな 森川林
 あおさん、ありがとう。  読書会、確かにいいですね。 6/12
記事 5344番
掛け声だけでな あお
読書会っていいと思います。私は2年ほど前から地域の読書会に入 6/10
記事 5344番
【合格速報】東 ののはな
東北大学へのご入学、おめでとうございます。 晴れ晴れとした 4/10
記事 5324番
【合格速報】東 とうこ
Yちゃん、ご入学おめでとうございます! 嬉しいご報告を、あ 4/10
記事 5324番
……次のコメント

掲示板の記事1~10件
3I/atla 森川林
日本にはかつて穏やかに何万年も続いた縄文文明があった。そのよ 12/12
森川林日記
Re: 11月 森川林
 これは、解き方の問題ではなく、読む力の問題です。  読解 12/5
国語読解掲示板
Re: ICレ 森川林
 ChatGPT、あまり文章うまくないなあ(笑)。  音声 12/5
森川林日記
ICレコーダと 森川林
AI時代に子どもが伸びる――全科学力クラスという新し 12/5
森川林日記
noteのペー 森川林
https://note.com/shine007 12/4
森川林日記
11月分 4  あういと
問題7と問題8が分かりません。 キーワードはわかるのですが 12/3
国語読解掲示板
Re: 森川林
 字がきれいだったのは、そのあとの日記の内容を見ると、弟が葛 11/30
国語読解掲示板
Re: 11月 森川林
 お返事遅れて失礼しました。  易しい国語問題は、「同じ言 11/30
国語読解掲示板
ともとも
小5の11月の読解検定のBの問題が誕生日だから字が綺麗だと思 11/28
国語読解掲示板
2025年11 森川林
△ムラサキシキブ ●作文検定スタート  学校 11/26
森の掲示板

RSS
RSSフィード

QRコード


小・中・高生の作文
小・中・高生の作文

主な記事リンク
主な記事リンク

通学できる作文教室
森林プロジェクトの
作文教室


リンク集
できた君の算数クラブ
代表プロフィール
Zoomサインイン






小学生、中学生、高校生の作文
小学1年生の作文(9) 小学2年生の作文(38) 小学3年生の作文(22) 小学4年生の作文(55)
小学5年生の作文(100) 小学6年生の作文(281) 中学1年生の作文(174) 中学2年生の作文(100)
中学3年生の作文(71) 高校1年生の作文(68) 高校2年生の作文(30) 高校3年生の作文(8)
手書きの作文と講評はここには掲載していません。続きは「作文の丘から」をごらんください。

主な記事リンク
 言葉の森がこれまでに掲載した主な記事のリンクです。
●小1から始める作文と読書
●本当の国語力は作文でつく
●志望校別の受験作文対策

●作文講師の資格を取るには
●国語の勉強法
●父母の声(1)

●学年別作文読書感想文の書き方
●受験作文コース(言葉の森新聞の記事より)
●国語の勉強法(言葉の森新聞の記事より)

●中学受験作文の解説集
●高校受験作文の解説集
●大学受験作文の解説集

●小1からの作文で親子の対話
●絵で見る言葉の森の勉強
●小学1年生の作文

●読書感想文の書き方
●作文教室 比較のための10の基準
●国語力読解力をつける作文の勉強法

●小1から始める楽しい作文――成績をよくするよりも頭をよくすることが勉強の基本
●中学受験国語対策
●父母の声(2)

●最も大事な子供時代の教育――どこに費用と時間をかけるか
●入試の作文・小論文対策
●父母の声(3)

●公立中高一貫校の作文合格対策
●電話通信だから密度濃い作文指導
●作文通信講座の比較―通学教室より続けやすい言葉の森の作文通信

●子や孫に教えられる作文講師資格
●作文教室、比較のための7つの基準
●国語力は低学年の勉強法で決まる

●言葉の森の作文で全教科の学力も
●帰国子女の日本語学習は作文から
●いろいろな質問に答えて

●大切なのは国語力 小学1年生からスタートできる作文と国語の通信教育
●作文教室言葉の森の批評記事を読んで
●父母の声

●言葉の森のオンライン教育関連記事
●作文の通信教育の教材比較 その1
●作文の勉強は毎週やることで力がつく

●国語力をつけるなら読解と作文の学習で
●中高一貫校の作文試験に対応
●作文の通信教育の教材比較 その2

●200字作文の受験作文対策
●受験作文コースの保護者アンケート
●森リンで10人中9人が作文力アップ

●コロナ休校対応 午前中クラス
●国語読解クラスの無料体験学習