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記事 2137番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/4/26
言葉の森の未来の夢 as/2137.html
森川林 2014/05/06 02:08 


 そこは、日本ではないアジアのある村です。その村の一角に、日本語学校があります。ただ日本語を学ぶだけでなく、日本文化を学ぶ学校です。
 そこの生徒の多くは、小学1年生から3年生の時期に、日本に3年間留学します。そして、そのあと現地に戻り、現地の学校で勉強を続けます。
 子供たちが中学生や高校生になると、現在のMOOCと同じように、その村にいながらにしてネットワークで世界中の優れた授業を学ぶことができます。大学生になると、世界中の最先端の学問を、自分のいる村で学べるのです。
 そういう人たちがリーダーとなり、その国の伝統を生かした子供たちの教材を作っています。その教材を通して、その国の文化と伝統、そして日本語と日本文化を学ぶのです。
 その時代には、日本語は、英語と同じように世界共通語となっています。

 では、小学1年生からの日本留学はどこに行くのでしょうか。
 そこは、日本のある山あいのキャンプ村です。山の斜面に、牛と馬とポニーと山羊が放牧されています。そして、犬やアヒルやニワトリやクジャクが庭で遊んでいます。
 ここでは、野生の動物たちも人間に慣れているので、小鳥やシカやリスやウサギやサルたちも人間を恐れません。
 牛や馬の放牧は、山地酪農という方法で、牛や山羊や馬が、山野に生えている草を食べて自然に暮らしています。

 このキャンプ村では、子供たちは、午前中寺子屋で勉強します。そして、午後は、馬やポニーに乗って近くの野山や川で遊びます。
 午前中の寺子屋は、ネットワークでつながった都会に住む講師がアドバイスをします。
 講師の中には、このキャンプ村に移住してくる人もいます。

 この時代には、フリーに近いエネルギーが実用化されているので、川の一部は温泉のようになり、冬でも川遊びができます。
 農業の基本は、水耕栽培で、ほとんどの農産物は工場で自動的に生産されています。昔ながらの土の上での農業は、趣味として行うものになっています。

 このキャンプ村では、子供たちの教育と遊びが、村の運営のひとつの中心になっています。
 もうひとつの中心は、文化作りです。
 この村では、毎月のようにお祭りがあります。そのお祭りでは、村に住む大人たちが、自分の創造を発表する場になっています。新しく個性的な、芸術、音楽、文化、スポーツ、料理、遊び、学問などを創造すると、それらを互いに教え合い、学び合う場が形成されます。
 そういう文化のいくつかは、輸出産業となっています。
 また、もうひとつの産業は観光です。世界中から、この平和で創造的な村に観光にやってくるのです。

 このキャンプ村のような場所は、既に日本の田舎には無数にあります。
 どの村も、それぞれの地域の特性を生かして、文化と観光と世界中の子供たちの教育を行っているのです。

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記事 2136番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/4/26
なぜ子供が作文嫌いになるのか as/2136.html
森川林 2014/05/05 16:01 


 勉強の嫌いな子はもちろんいます。しかし、勉強が手につかないほど嫌いという子はいません。これに対して、作文が手につかないほど嫌いという子はたくさんいます。
 勉強の場合は、嫌いでも手を動かしていれば何とかなります。作文の場合は、手自体が何をどうしても動かないということがあるのです。

 勉強嫌いの子を作るのは難しいのですが、作文嫌いの子を作るのは簡単です。それは、作文を注意していればいいのです。
 勉強の場合は、間違いを注意されても、正しい答えがあるので、その注意に子供は納得します。
 作文はそうではありません。確かに注意されてすぐに理解できる間違いもありますが、注意されてもすぐ直せないものの方が圧倒的に多いのです。

 注意する気持ちで見ると、作文にはいろいろな欠点が目につきます。しかし、その欠点の多くは主観的なもので、子供にとっては直しようがないものが多いのです。
 例えば、「もっと内容のある話を書きなさい」とか、「もっと自分らしいことを書きなさい」とか、「もっと自分なりに考えたことを書きなさい」とか、「もっと具体的に書きなさい」とか、「もっと読む人にわかるように書きなさい」とかいう注意を受けても、「はい、それでは」とはできません。
 そこで、書けば何か注意されると感じた子は、いつか、どんなにがんばっても書けなくなってしまうのです。

 作文嫌いになる原因の半分は親、半分は先生にあります。特に熱心で真面目な親や先生ほどそうです。

 では、どうしたらいいのでしょうか。
 そこで、必要になるのが言葉の森の指導法です。

 まず、作文を書く前に、何をどう書くかということを指示できるようにします。
 子供は、何を求められているかわかれば安心して書き出せるからです。
 次に、作文を書き終えたあとは、その指示したことだけを評価します。だから、褒める評価ができるのです。

 最初に指示していないことを注意するような評価の仕方が最もよくないやり方です。
 例えば、「会話を使って書いてみよう」という指示をしたのに、作文を書いたあと、その子が努力して書いた会話には触れずに、「漢字をあまり使っていない」というようなちぐはぐな注意をするのが間違った評価の仕方です。
 漢字を評価するなら、書き出す前に、「今日は漢字を10個以上書こう」という指導をする必要があるのです。

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記事 2135番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/4/26
森林プロジェクトで、家庭と地域の学習を広げる時代に as/2135.html
森川林 2014/05/05 04:39 



 小中学生の教育で最も大事なものは、教える先生の人柄です。
 学力は、勉強さえすれば誰でもつきますが、子供たちが先生を通して身につけるものは、知識ではなく、教える先生の生き方やものの見方や考え方や行動の仕方です。
 その意味で、子供たちの教育者として最もふさわしいのは、両親と地域で信頼される大人です。

 小中学生の勉強は、先生に教えてもらう勉強ではなく、自ら学ぶ勉強にしていく必要があります。また、教材に頼る勉強ではなく、シンプルな方法を徹底するような勉強にしていく必要があります。

 言葉の森では、これまでの30年間の作文指導のノウハウと、家庭学習のエッセンスをセットにして、両親が自分の子供や地域の子供を教えるという森林プロジェクトを始めました。
 これからの子供たちの学力を育てるのは、このような草の根からの教育です。

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森林プロジェクト(50) 

記事 2133番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/4/26
言葉の森の作文指導が、ほかの作文指導と違うところ as/2133.html
森川林 2014/05/04 04:48 



 言葉の森は、最近のように、大学入試、高校入試、公立中高一貫校入試の作文小論文試験が広がるずっと以前から、作文教育に力を入れてきました。
 言葉の森が作文指導を始めた30年前には、作文教室と名のつくものはひとつもありませんでした。ですから、言葉の森の指導法も教材も、すべてオリジナルです。
 そして、言葉の森は、指導の当初から、大学入試の小論文に高い実績を上げていました。

 言葉の森作文指導は、小学生の生活作文にとどまらず、社会人になってからも役立つ論文を書く力を目標にしています。
 また、文章を書くだけでなく、書く力の土台となる読む力、考える力をつけることを重視しています。
 更に、文章を上手に書くだけでなく、個性的な内容を創造的に書くことに力を入れています。

 これからの子供たちの学力で大事になるものは、知識の力ではなく考える力です。
 しかし、現代では、学習塾、予備校、通信教材などは、知識の詰め込みで成績を上げるような教材や学習方法が氾濫しています。
 そこで、言葉の森では、子供たちが、塾や通信教材に任せる勉強ではなく、家庭や地域で自主的な勉強を行えるようにするための、自習検定、寺子屋オンエア、親子の対話重視の指導にも力を入れるようにしています。

 今、作文教室という名前の講座が、通信教材でも、学習塾でも行われるようになっています。
 しかし、それらの講座の目標は、作文を書くことに絞られているのがほとんどです。それでは、本当の作文力はつきません。
 作文指導は、作文を頂点としたトータルな日本語力をつけることを目標としていく必要があるのです。

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記事 2132番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/4/26
低学年の勉強は国語力と作文力が最重点 as/2132.html
森川林 2014/05/03 05:05 



 低学年の勉強は、国語力をつけることが最重点です。また、現代では、入試に記述式の問題や作文小論文の問題が出ることが多いので、作文力をつけることも重要になってきます。


 低学年のときの勉強は、勉強の仕方に慣れることを目標にしていきます。成績を上げるところまで考える必要はありません。

 低学年の時期に成績を上げようとすると、必要以上に無理をすることがあり、勉強に飽きるようになります。

 また、低学年の頃の成績は、どんなによくても、それがあとまで続く保証はありません。高学年での成績は、高学年での勉強によるものであり、中高生での成績は、中高生になってからの勉強によるものです。

 学年が上がれば誰でもできるようになることを、低学年のうちに先取りをしたり、必要以上に難しいことをやらせたりする必要はないのです。


 小学校低学年の時期は、勉強よりも読書と対話が学力の中心になります。その読書と対話のきっかけになるものが言葉の森の作文です。

 作文の勉強は、作文そのものを目的にするのではなく、作文を上手に書くために、読書と音読と対話に力を入れることを目標にしていくものです。


 低学年の時期は、つい目につきやすい漢字の先取りや、算数の先取りや、英語の先取りなど勉強をしがちですが、いちばん大事なのは日本語を読む力をつけることです。


 近年、幼児期からの英語の学習に力を入れすぎ、国語が苦手になるという子が増えています。英語ができても、国語力がなければ、学年が上がるにつれて英語力も伸びなくなります。

 算数は、低学年の時期に計算練習に慣れることは大切ですが、計算だけが速くなっても、文章を読み取る力がなければ文章題は解けません。

 国語力は、漢字の書き取りをする力ではなく、文章を読み取りそれを考える力です。だから、漢字ドリルや国語の問題集をやるよりも、作文を中心にして読書と音読と対話の力をつけていく必要があります。


 言葉の森では、この春から、三歳児からの幼児作文コースを始めました。まだ字が書けない子でも、お母さんと楽しく交流しながら、自然に作文の書き方を身につけていきます。

 この幼児期からの楽しい対話が、子供が高学年になったときの親子の知的な対話につながっていくのです。

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