ログイン ログアウト 登録
 Onlineスクール言葉の森/公式ホームページ
 
記事 2712番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2026/2/15
小学生のころの勉強はできるだけ子供に自分でやらせ、中学生のころの勉強は塾に任せず親が見る as/2712.html
森川林 2016/10/11 20:32 


 今の子供たちの勉強の様子を見ていると、二つの大きな問題があるように思います。

 第一は、小学校低学年のころの勉強に、親が関わりすぎることです。
 このころは、できるだけ子供が自分でやるようにさせるのが大事なのですが、お父さんやお母さんが手をかけすぎてしまうことが多いのです。

 もちろん、親子の対話を楽しむという意味で親が子に関わることはいいことなのですが、それは主に遊びや読書の分野ですることです。
 勉強の分野で、親が手をかけすぎると、親がいなければ勉強のできない子になってしまいます。
 親は、勉強面で手を出したくなってもできるだけ我慢して、子供が自分でやるように工夫していく必要があるのです。

 しかし、小学校低学年の手のかけすぎは、それほど大きい問題ではありません。

 第二の、もっと大きな問題は、子供の学年が上がり、小学校高学年になり、中学生になってくると、今度は親が子供の勉強を見るのをあきらめて、本人に任せてしまうようになることです。

 中学生になると、勉強面も難しくなるので、親も小さいころほど簡単には教えられなくなります。
 また、中学生本人も、親に助けを求めるようなことはせずに、自分でやろうとするようになります。
 しかし、ここで、ほとんどの中学生が自己流の能率の悪い勉強法になるのです。

 その結果、小学生のころまではよくできていた子が、中学生になるとだんだんと思ったように点数が取れなくなり、苦手分野なども出てくるようになります。

 すると、生徒本人も、親も、その解決策として塾を選択するようになることが多いのです。

 塾の先生は、みんな熱心に子供たちのことを考えて指導していますから、子供がひとりで勉強するよりは、確かに成績面ではプラスになります。
 しかし、塾はもともとは大勢の生徒を一斉に教える仕組みになっていますから、全生徒に最大公約数的な宿題を出すような勉強の仕方をします。
 すると、塾に合わせた勉強は、生徒個人にとっては無駄な部分もかなりある勉強になるのです。

 だから、塾に行って成績の上がる子は、宿題を真面目にやる子、つまり無駄な勉強も我慢して長時間やれる子ということになります。
 すると、成績は確かに上がるかもしれませんが、余裕のある時間の中で読書をしたり趣味を深めたりということがどうしてもできなくなるので、ただ勉強をするだけの面白みのない生活になることが多くなるのです。

 ひとつの解決策としては、個人指導の力量のある家庭教師をつけ、その家庭教師のアドバイスをもとに勉強していくことです。
 加山雄三さんの中学生時代は、まさにそうでした。それまで勉強はあまりしなかった加山さんは、中学3年生になり突然勉強に目覚めたとき、親に専属の家庭教師をつけてもらいそれから短期間で猛烈に勉強をしたそうです。
 そして、当時の成績ではまず無理だと思われていた慶應義塾高校に合格したのです。

 高校入試は、本気でがんばると半年ほどで実力が大幅に上昇しますから、こういうことは意外とよくあります。
 しかし、生徒本人の学力に応じた具体的な勉強計画を指示できる家庭教師というのは、あまりいません。また、いたとしても、どの家庭でも頼めるようなものではありません。

 そこで、中学生にとっていちばんいい勉強法は、本人の家庭での自学自習を親が見るという形になるのです。
 しかし、親が見るといっても、手取り足取り教えるというのではありません。

 中学生の勉強は、基本的に他人が教える必要はありません。今は、解説の詳しい参考書や問題集が豊富にあるので、ほとんどが自分で勉強できます。
 勉強を、戦闘、戦術、戦略と分ければ、親が見るのは主に戦略面です。中学生本人は、戦闘や戦術ぐらいまではできますが、勉強の大きな方針というのはまだ無理だからです。
 そして、たまに、勉強の内容について質問があったとしたら、それは勉強のできる大人(主に先生)に聞くようにすればいいのです。

 今は、塾に行っている中学生がほとんどなので、塾に行っていないと不安になるという心理はあると思います。
 だから、塾に行ってもいいのですが、勉強を塾に百パーセント任すようでは、時間がかかるだけで、実力はあまりつきません。
 中学生で成績のいい子は、必ず親が子供の勉強に何割かかかわっています。

 言葉の森の勉強も、今後この親の関与ということをもっとバックアプできるようにしていきたいと思っています。

-------------------------------------------

 10月29日の講演会は、作文の話が中心ですが、やはりこの親の関与の仕方という話もします。
 親が関与できるというのは、実は楽しいことなのです。

 「家庭で子供に作文を教えるライフワーク」講演会in横浜10.29

この記事に関するコメント
コメントフォームへ。

森川林 20161011 1 
 中学生は、みんな真面目に勉強しています。
 試験前は、寝る時間も惜しむような勉強もしています。
 しかし、肝心の大きな方針というものがなく、目先の狭い視野でがんばっていることも多いのです。
 それをアドバイスできるのは、親しかいません。
 親は、子供の小学生のときはできるだけ手を抜いて、中学生になったらできるだけ本人任せにせずに、ということが大事なのです。

https://www.mori7.com/index.php?e=2712


nane 20161011 1 
 中学生で成績のいい子は、親がしっかり勉強の内容面にも口を出しています。
 本人任せ、塾任せでは、時間ばかりかかるようになります。
 中学生のころに、親が勉強を見てやれるから、高校生になって自分で勉強ができるようになるのです。


mae 20161011 9 
ついつい、親が手を出したくなってしまう我が子の勉強……。
ぐっと我慢するのも親の勉強なのだろうと思いました。

namura 20161012 10 
塾に行くことも、受験をすることも、情報や周りに流されず、しっかり自分で見極めていきたいですね。

同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
家庭学習(92) 中学生の勉强(21) 

記事 2711番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2026/2/15
「家庭で子供に作文を教えるライフワーク」講演会のお知らせ as/2711.html
森川林 2016/10/10 14:20 


 このたび、言葉の森では、作文教育に関連する講演会を開催することにいたしました。

 今回は、言葉の森の35年間12,000人の子供たちの作文指導の経験に基づいた「作文の教え方とそれをライフワークにする方法」の講演です。

 この講演では、次のような方に向けたお話をする予定です。

○お子様が小中学生で、家庭で作文を教えるコツを知りたい方、また、まだお子様が小さいが将来そういうことをしてみたい方。(お子様が受験直前の方にも参考になる話をします。)
○自分で既に教室を開いていて、そこに作文指導のコースも付け加えてみたいと思っている方。
○国語や作文を授業などで教えていて、更によい指導をしたいと思っている方。
○定年後の将来の自分のライフワークを見つけたいと思っている方。
○森林プロジェクトに参加し、現在作文指導を行っている方。
○インターネット技術を使った新しい教育の可能性に関心を持っている方。

 参加を希望される方は、言葉の森までご連絡くださるようお願いいたします。

 詳細は、下記のページをごらんください。

「家庭で子供に作文を教えるライフワーク」講演会

この記事に関するコメント
コメントフォームへ。

jun 20161010 2 
シェアします。

森川林 20161010 1 
 これは、ただの講演会ではなく、これからの日本の未来の教育を考えた講演会です。
 世の中で、まだ誰も言っていないことを中心にお話しする予定です。
 しかし、あまり飛びすぎてもいけないのでほどほどに。


nane 20161010 1 
 言葉の森の持ち味のひとつは、年季が入っていることです。何しろ、世の中に作文教室という言葉自体がないときから作文教室を始めたからです。
 もうひとつは、先端技術を迷わずに取り入れていることです。だから、科学的な作文指導と国語指導なのです。
 そして、もうひとつは、講師の人柄がみんなとてもいいことです。これは、私のせいではありません(笑)。なぜか、そうなったのです。


namura 20161011 10 
一生続けられる仕事になりそうです。

同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
言葉の森のビジョン(51) 森林プロジェクト(50) 
コメント171~180件
……前のコメント
自習記録28件 森川林
 自習記録34件、読書記録829件。  今日、見てみたら、 7/6
記事 4790番
優しい母が減っ Koya
怖いお母さんと言うか易しすぎるお母さんも何だかな…という感じ 7/5
記事 979番
作文用紙の廃止 森川林
 新たに記事を追加しました。  小学5、6年生の生徒にも、 6/19
記事 4771番
作文用紙の廃止 森川林
 記事を追加しました。  なお、7月からの新学期については 6/19
記事 4771番
優しい母が減っ からあげ
うちはお母さんが怖いけど僕の将来の為だと思って素直に聞いてい 6/18
記事 979番
作文力のない子 森川林
 ゆきちさん、コメントありがとう。  作文が苦手だと思う理 6/16
記事 4480番
作文力のない子 ゆきち
読書は大好きで大好きでたくさん読みました。 でも、作文はと 6/16
記事 4480番
2023年の夏 森川林
 2023年の夏期講習は、暗唱、読書感想文、受験作文、国語読 6/7
記事 4756番
小学3、4年生 森川林
 ありがとうございます。  この本は、結構内容が深いので、 5/30
記事 4752番
小学3、4年生 しげか&
この本教えていただき、私も友人に勧めて、友人の子も読んで、ま 5/30
記事 4752番
……次のコメント

掲示板の記事1~10件
Xの使い方 森川林
・見たくない記事や動画は、右上の…で「このポストに興味がない 2/11
森川林日記
2月分 よこやまりょう
高校二年生の読解検定について質問です。 問1と問2がわかり 2/4
国語読解掲示板
Glitchの 森川林
https://hnavi.co.jp/knowledge/ 1/22
森川林日記
2026年1月 森川林
●作文について  忙しい中学生高校生が作文を能 1/22
森の掲示板
読解検定のやり 森川林
====読解検定のやり方 1.オンラインクラス一覧表の「全 1/16
国語読解掲示板
小4の12月の 森川林
問3 ○B すずめは、見慣れみな ないものが立っている 1/9
国語読解掲示板
2025年12 森川林
 12月8日から、中根が休講してしまい、いろいろな連絡が遅れ 12/22
森の掲示板
3I/atla 森川林
日本にはかつて穏やかに何万年も続いた縄文文明があった。そのよ 12/12
森川林日記
Re: 11月 森川林
 これは、解き方の問題ではなく、読む力の問題です。  読解 12/5
国語読解掲示板
Re: ICレ 森川林
 ChatGPT、あまり文章うまくないなあ(笑)。  音声 12/5
森川林日記

RSS
RSSフィード

QRコード


小・中・高生の作文
小・中・高生の作文

主な記事リンク
主な記事リンク

通学できる作文教室
森林プロジェクトの
作文教室


リンク集
できた君の算数クラブ
代表プロフィール
Zoomサインイン






小学生、中学生、高校生の作文
小学1年生の作文(9) 小学2年生の作文(38) 小学3年生の作文(22) 小学4年生の作文(55)
小学5年生の作文(100) 小学6年生の作文(281) 中学1年生の作文(174) 中学2年生の作文(100)
中学3年生の作文(71) 高校1年生の作文(68) 高校2年生の作文(30) 高校3年生の作文(8)
手書きの作文と講評はここには掲載していません。続きは「作文の丘から」をごらんください。

主な記事リンク
 言葉の森がこれまでに掲載した主な記事のリンクです。
●思考力を育てる作文教育
●本で最も進んでいるオンライン教育――少人数の対話と個別指導 無料体験学習 受付中。
●詰め込む学習から、創造する学習へ。小1から高3のオンライン少人数教育。小1から高3のオンライン少人数教育。

●担任制で対話のある、5人以内の少人数オンライン教育
●小学1、2年生は作文を始める適齢期です
●小学3・4年生は、作文がいちばん伸びる時期です

●小5・小6から、作文は「考える作文」に変わります。
●高校入試につながる作文力を、中学生から
●入試小論文に対応した作文評価を提供する作文検定(高校向け)

●入試小論文に対応した作文評価を提供する作文検定(塾高校向け)
●学校のための日本語作文検定(学校向け)
●学年ごとの「書く力」が一目でわかる(学校向け)

●総合型選抜・小論文評価業務に関するご提案(大学向け)
●学習塾のための日本語作文検定(塾向け)
●「書ける」ことが塾の強みになる(塾向け)

● 小1からのオンライン作文で、「読む力・書く力・考える力」を一生ものにします(生徒向け)
全国初の本格的な日本語作文検定作文の客観的評価で、誰でも作文が好きになり実力がつく。特許取得の独自のアルゴリズムとAIによる対話型600字講評。(学校塾向け)
●担任制で対話のある、5人以内の少人数オンライン教育 言葉の森

●詰め込む学習から、創造する学習へ。小1から高3のオンライン少人数教育。
●小1から始める作文と読書
●本当の国語力は作文でつく

●志望校別の受験作文対策
●作文講師の資格を取るには
●国語の勉強法

●父母の声(1)
●学年別作文読書感想文の書き方
●受験作文コース(言葉の森新聞の記事より)

●国語の勉強法(言葉の森新聞の記事より)
●中学受験作文の解説集
●高校受験作文の解説集

●大学受験作文の解説集
●小1からの作文で親子の対話
●絵で見る言葉の森の勉強

●小学1年生の作文
●読書感想文の書き方
●作文教室 比較のための10の基準

●国語力読解力をつける作文の勉強法
●小1から始める楽しい作文――成績をよくするよりも頭をよくすることが勉強の基本
●中学受験国語対策

●父母の声(2)
●最も大事な子供時代の教育――どこに費用と時間をかけるか
●入試の作文・小論文対策

●父母の声(3)
●公立中高一貫校の作文合格対策
●電話通信だから密度濃い作文指導

●作文通信講座の比較―通学教室より続けやすい言葉の森の作文通信
●子や孫に教えられる作文講師資格
●作文教室、比較のための7つの基準

●国語力は低学年の勉強法で決まる
●言葉の森の作文で全教科の学力も
●帰国子女の日本語学習は作文から

●いろいろな質問に答えて
●大切なのは国語力 小学1年生からスタートできる作文と国語の通信教育
●作文教室言葉の森の批評記事を読んで

●父母の声
●言葉の森のオンライン教育関連記事
●作文の通信教育の教材比較 その1

●作文の勉強は毎週やることで力がつく
●国語力をつけるなら読解と作文の学習で
●中高一貫校の作文試験に対応

●作文の通信教育の教材比較 その2
●200字作文の受験作文対策
●受験作文コースの保護者アンケート

●森リンで10人中9人が作文力アップ
●コロナ休校対応 午前中クラス
●国語読解クラスの無料体験学習