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読む方も聞く方も勉強になる作文発表(小4・小5の作文発表)【動画】 as/3500.html
森川林 2019/01/12 13:56 

 寺子屋オンラインの作文クラスでは、生徒が互いに作文の予習の構想図などを発表します。
 今回は、構想図のかわりに、実際の作文を何人かに発表してもらいました。

 アップロードした動画は,小5と小4の生徒の作文の発表ですが、自分の体験談のほかに、調べた話や聞いた話を組み合わせて密度の濃い作文になっています。
 こういう文章を書くには、文章力だけでなく、思考力や感受性も必要です。
 また、こういう作文の発表を聞く人も、自然にその作文から多くのことを学びます。

 少人数のよさというのは、全員が発表できることと、聞く人もそれを他人事ではなく、自分の身近な人の経験として読み取ることができるという点にあります。

 今後、こういう発表や交流ができる作文のクラスをたくさん作っていきたいと思います。

▽オンラインの作文発表の様子(小4・小5)


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森川林 20190112  
 子供たちの作文の発表を見ていると、学年が上がるにつれて語彙が増えるとともに、内容がだんだん個性的になっていることがわかります。
 作文を書くことで個性や創造性が育つというのは、こういうところでも感じられると思います。

nane 20190112  
 1,000人近い会員が、毎週こういう作文を書くのですから、その合計の文字数に比例して、子供たちの個性的なものの見方が生まれているのだと思います。

――敷島の大和の国は言霊の幸はふ国ぞ真幸くありこそ――柿本人麿(万葉集)


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言い方のニュアンスに日本文化がある as/3499.html
森川林 2019/01/12 06:34 

 よくある例ですが、海外、例えばフランスなどで交通事故を起こしたとき、日本人が(自分が特に悪いわけでもないのに)、「すみません」と言ってしまうと、その言質をとられ裁判で不利になるそうです。

 しかし、普通の日本人であれば、というよりも、日本文化を身につけている人であれば、事故の責任がどちらにあるかということよりも、相手の気持ちを考えて、とっさに、「すみません」という言葉が出てくるものです。

 ところが、日本でも、そうでない人はいるのです。
 ときどき感じるのは、「こちらはお客様だぞ」という態度で話してくる人です。
 知人に話す場合Gは、それなりのニュアンスというものがあります。それと同じように話せばいいのですが、いかにも相手よりも自分の方が偉いという態度で話すのです。

 それで、私は、いけないことですが、ときどき喧嘩をしてしまいます(笑)。
 ずっと以前、ふりかえか何かで、早朝に電話をしてほしいと言ってきた海外在住の保護者の方がいました。
 私は、それでは講師が負担がかかるので、別の方法を提案しましたが、その人は、「客である生徒と、そちらの先生とでどちらが大事なんですか」などという言い方をしたのです。
 それで、私は、「もちろん大事なのは講師の方です」と言ったら、その後何かいろいろ話しましたが、結局そのふりかえはしないことになりました。

 これがもし、知人に何かを頼むとしたら、相手に負担をかけるような依頼は自然に遠慮するはずです。
 もし頼むとしても、本当に申し訳ないがというニュアンスで話をするはずです。
 それが、いかにも当然の権利のように言うところに、日本文化とは異なるものを感じたのです。

 これは、子供たちの作文についても言えます。
 一方的に相手を批判するような文章は、考えの浅さとともに、相手に対する配慮のなさを表しています。
 中学生以上の作文の、「反対意見に対する理解」というのも、この、考えを深めるためと、相手のよいところを理解するための練習です。
 書き方は、「確かに、(自分の考えとは違う)こういう考え方にも理解できる点はあるが」という形です。
 このように書くことによって、相手の立場に対しても理解を広げていくのです。
 欧米の作文指導では、こういう指導はあまりないと思います。

 ところで、一応ことわっておきますが、私は喧嘩をしたような相手に対しても、全くその気持ちをあとまで残しません。
 人間というものは、いろいろな場面でいろいろなことを言うものですし、常に変化していくものですから、一度や二度のことで良いとか悪いとか決めるものではないからです。三度や四度になっても同じです。
 相手はどう思っているかしりませんが、本当はみんないい人で、たまたま場面場面で違う役割を演じることがあるというだけだと思っています。

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森川林 20190112  
 多様な文末表現の指導なども、日本的な作文指導のひとつです。
 英語では、「○○は△△である」という単純な言い方がほとんどです。
 日本語では、主に相手に対する配慮から、「である」だけでなく、「だろう」「と思われる」「かもしれない」「のはずだ」「と言いたい」などさまざまな語尾の変化があります。
 これが、日本語が論理的でないひとつの理由とされることがありますが、論理は文章の中身にあるのであって、語尾は単なる配慮です。


nane 20190112  
 欧米の作文指導を一度研究したことがあるのですが、偶然、言葉の森が中学生以上に行っている作文指導とかなり似ていました。。
 中1でやっている、意見を書いてその理由を述べるというような構成の仕方です。
 しかし、中2でやっている総合家の主題というのはなかったようです。


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