夏休みの読書作文勉強キャンプの日程が決まりました。
今回は、読書と作文のほかに、全教科の自主学習も行えるようにしました。
教材は、全教科自主学習クラスと共通なので、そのまま夏休み明けの勉強に続けることもできます。
日本のロケット工学の父と言われる糸川英夫氏は、小学生のころ、夏休みは毎年、父親に連れられて海の近くに宿に泊まり、勉強と自然の中での遊びの日々を過ごしたそうです。
今回の読書作文勉強キャンプは、そういうイメージです。
日数は、1泊2日から何泊でも選べるようにしました。
また、家族単位で宿泊することもでき、保護者と先生の懇親会も毎日行えるようにしました。
言葉の森の生徒も、生徒以外の方も、同一料金で参加できます。
詳しい案内は、
https://www.mori7.net/stg/をごらんください。
お申込みは、
https://www.mori7.net/jform_pre.php?f=stg2019scからお願いします。
なお、夏休みの読書作文勉強キャンプのほかに、5月のさまざまな企画も、ホームページで紹介しています。
□作文検定5月
□読解検定5月
□読書読解作文キャンプ5月
いずれも、言葉の森の生徒も、生徒以外の方も参加できます。
現地の情報では、気温は東京周辺よりもかなり低いようです。
ですから、戸外で遊ぶことも考え、防寒的なものをご用意いただくといいです。
なお、雨で表で遊べない場合は、合宿所の室内で遊ぶことができます。
昨年の夏のキャンプは、ダンボールで秘密基地を作るようなことをしました。
いくら大声を出しても大丈夫ですので、たっぷり楽しんでください。
日程の今からの変更はややこしくなるのでできませんが、現地で都合がつけば連泊も可能です。
できるだけ柔軟に対応しますので、ご要望があればご相談ください。
人間は、子供も含めて、自分が何かをするのが好きです。
人のするのを見ているだけとか聞いているだけとかいうのは、あまり好きではありません。
授業もそうです。
先生の話を聞いているだけというのは、本当はつまらないのです。
優れた授業を聴くよりも、自分が喋る方が楽しいというのが、人間の普通の心理です。
だから、生徒が一番なのです。
だから、寺オンクラスでは、生徒の発表、そのあとの質問と感想を中心にした運営にしています。
もちろん、子供たちの話があまり弾まないときに、先生がその場を活性化させるために話すというのは大事です。
しかし、子供たちが話し出したら、先生はその交通整理に徹する方がいいのです。
ところが、子供の中には、長く話しすぎる子も出てきます。
特に、読書紹介では、簡潔に話すことができずに、あらすじを延々と話してしまうということが多くなりがちです。
これは、学校の感想文の宿題を書くときにもよくあります。
一般に、文章を要約する力がついてくるのは小学5年生からですから、4年生までは本の内容をかいつまんで話すということが年齢的にできません。
更に、小学2年生までは、周囲の目を気にするという意識がないので、話は長くなりがちです。
そこで、読書紹介は、あらすじではなく、「いちばん面白かったところ」だけど言うようにしてもらっています。
それでも、ついあらすじを話したくなる場合もあるので、先生はタイマーをセットして2分以内で話すという目安を決めています。 大事なのは、一定のルールの中で、全員が話に参加するということだからです。
ところで、小学3年生までの生徒の中には、質問や感想を聞かれても、すぐに、「ありません」と言う子もいます。
それは、これまでの生活の中で、自分から進んで何かを言うという場面があまりなかったからです。
質問や感想を聞かれた生徒がずっと黙っていて、しばらくしてからひとこと、「ありません」などというのを聞くと、先生はつい自分で話した方が、クラスが活性化すると考えがちです。
もちろん、先生が楽しく話すことはある程度は必要です。
しかし、毎週の授業は、演劇ではなく教育ですから、話が弾まない日があっても、その中で子供が少しずつ成長していけばそれでいいと考えておくのです。
これからの時代には、自分で何かを言うということが必要になるからです。。
さて、生徒が一番の次は、演習の二番です。
生徒が話をして、先生が話をして、それで授業のほとんどが終わってしまうと、作文の場合は書く時間が後回しになってしまいます。
生徒と先生の話だけが授業の中心になると、肝心の演習の時間が本人任せになってしまうのです。
先生の立場としては、演習の時間が長くなると、その間は何もできないので、ものたりなさを感じると思います。
しかし、この場合も、毎週の授業は先生が教える場ではなく、生徒が学ぶ場であると考えて、演習の時間の方を確保していくのがいいのです。
そして次に、三番目は先生の話です。
先生の話は、授業の中心ではありません。
先生がどんなに上手にいい話をしても、その話が心に残るのは生徒の一部です。
ところが、全員対話型の授業であれば、自分の話したことや、人から言われたことはそれぞれ全員の生徒の心に残ります。
しかし、生徒だけの話になると、話の流れのコントロールや、まとまりや、区切りなどがつけにくくなります。
そのまとまりや区切りをつけるのが先生の役割です。
だから、先生の話は三番目になるのです。
将来、寺オン作文の講師を目指す人は、こういう優先順位を頭の中に入れておくといいと思います。
▽参考CMソング