既にお知らせてしている夏合宿ですが、お盆周辺の混雑を避けるために当初の日程を変更しました。
また、それに伴い、後半を横浜で行う予定だった夏合宿をやめて、後半も那須の合宿所で行うことにしました。
したがって、日程は次のようになります。
7月20日(土)~8月10日(土)那須の合宿所
8月17日(土)~8月24日(土)那須の合宿所
横浜の合宿については、夏休み以外の土日に行うようにしますのでご了承ください。
夏休みの毎週土曜日については、東京駅―那須塩原駅間の新幹線引率オプションも設けました。
子供がひとりで参加する場合、土曜日に保護者の方が東京駅まで送っていただければ、あとは担当者が合宿所まで引率します。
合宿所からの帰りも同様の引率オプションがあります。
また、マイカーによる参加もできますので、子供の合宿参加日か帰宅日に、ご家族の旅行も兼ねて自動車で那須合宿所までおいでいただくこともできます。
ゴールデンウィークのキャンプでは、お風呂のお湯を止めていたために、近くの温泉を利用していましたが、夏までにお風呂を工事しますので、夏合宿では合宿所のお風呂が使えるようになります。
日中の遊ぶ場所については、安全な広い浅瀬のある河原と、生き物が自由につかまえられる小川と草原を見つけました。(つかまえた生き物は、あとで逃がしますが)
今年の夏合宿では、その2か所を定番の遊び場所にしてじっくり遊べるようにしたいと思います。
また、昨年までは、読書と作文を中心にしたキャンプで、時間も2時間程度でしたが、今年からは国語と算数の勉強も取り入れ、午前中は勉強に取り組めるような形にしたいと思います。
保護者が合宿に参加される場合は、その子供の勉強時間帯に近くの観光地を案内できるようにする予定です。
夏合宿の詳細は、こちらをごらんください。
https://www.mori7.com/stg/201907ns/
■どんな勉強をするか――小1、小2は、暗唱、読書、対話、自然、計算
小1から小2にかけては、学力の準備をする段階です。
この時期に、小学校低学年の時期に最も得意となる暗唱力をつけます。
暗唱の力がつくと、学年が上がったときに教科の知識を覚えることが苦にならなくなります。
読解力、表現力の基礎となるのが、読書と対話です。
読書には説明文も取り入れ、対話には抽象的な話題も取り入れます。
理科の学力の基礎は、自然との触れ合いです。
星の観察、虫捕り、生き物の飼育など、遊びの中で自然との接触を楽しみます。
公立中高一貫校入試の算数は、早い計算力があると有利です。
算盤も含めた計算練習に力を入れていきます。
小学1、2年生は、問題集を解くような勉強はせず、生活の中で学力の土台を作っておく時期です。
■小3、小4は基礎学力
小3から小4にかけては、全教科の自主学習の習慣をつけ基礎学力をつけます。
この時期に、学習塾の一部で行われている難問を解く練習は必要ありません。
小4までの基礎学力がついていれば、難問は受験期の1年間で間に合うからです。
ただし、基礎学力の中で最も重要なのは、知識ではなく思考力や語彙力です。
大量の宿題をこなすのに時間をかけるのではなく、考える力や書く力を重視した自主学習を行います。
■小5からは1年間先取り学習
小学5年生から抽象的な思考力が育ってきます。
この時期に、小学6年生までの学習を先取りして行います。
なぜ先取りするかというと、小学6年生で受験に特化した勉強をするためです。
特に、差のつきやすい算数は、受験に対応した難問を解く練習をしなければ対応できません。
算数の先取り学習が小学5年生の重点です。
■小6は受験対応学習
小学6年生の最後の1年間、特に夏休みからは受験に対応した集中学習をします。
過去問を分析し、定期的に模擬試験を受け、弱点を補強しながら勉強を進めます。
入試は総合点で決まるので、得意を伸ばすよりも苦手を直す方が効率がよいからです。
■合否に関係なく実力さえつけておけばよい
試験は水物です。
特に、公立中高一貫校の入試は、難問を含めた大量の問題を限られた時間内に解かせることで差をつける試験になっているため、必ずしも生徒の実力を反映したものになっていません。
だから、合否の結果は重要ですが、もっと重要なのはそれまでにつけた実力です。
実力さえあれば、その後の人生で何度でも逆転の機会があります。
■公立高校入試は、中1から先取り学習で
公立高校入試対策も、大事なことは全教科の基礎学力をつけておくことです。
そして、高校入試の場合も、中学3年生の最後の1年間は受験に特化した集中学習を行う必要があります。
そのために、中2の終わりまでに自主学習で数学の先取り学習を行います。
また、定期テスト前の1週間は、集中的に試験対策を行います。
今後の入試は、思考力と記述力が問われるようになります。
だから、教科の勉強と並行して、毎日の読書は必ず続けていく必要があります。
■オンラインの全員対話型学習で意欲的に学習できる
言葉の森のオンライン学習は、顔の見える少人数で全員が対話に参加できます。
一斉指導や個別指導では受け身の勉強になりがちですが、この対話型学習では誰でも主体的に学習できるようになります。
また、オンラインなので家庭にいながらにして勉強できるとともに、必要に応じていつでも先生と保護者との話し合いができます。
中学受験、高校受験では、先生と生徒と保護者の連携が必要になるので、このオンライン環境が役に立ちます。
■全教科自主学習の勉強の流れ
生徒は、授業の時間にZoomの会場に入ります。
それぞれの生徒が、今行っている勉強の報告、今日行う勉強の予定を報告をします。
そのあと、演習を行います。
生徒が自分で問題を解き答え合わせをし、わからないところをメモします。
先生が生徒ひとりずつ勉強のチェックを行います。その際、勉強の方向なども相談します。
生徒がわからないところで、説明に時間がかかる場合は掲示板で対応します。
生徒全員のチェックが終われば授業は終了ですが、生徒はそのまま会場で勉強を続けられます。
学習の定着度を確認するために、定期的にテストを行います。
先生と保護者が学習状況を共有するために、定期的に保護者面談を行います。
■5月4週に全教科自主学習クラスの説明会
5月4週に、小学1年生から中学3年生の保護者の方を対象にした「全教科自主学習クラス」のオンライン説明会を行います。
この説明会には、言葉の森の生徒の保護者以外の方も参加できます。
https://www.mori7.net/jform_pre.php?f=hog201905
■全教科自主学習クラスの時間帯
全教科自主学習クラスの時間帯は、月曜から金曜の18:00~18:45、19:00~19:45、及び金曜の20:00~20:45です。
全員が参加するコアの時間は45分間ですが、自主学習はそのままそのクラスに残って勉強を続けることができます。
また、早めにクラスに入り、自分で先に勉強を進めていることもできます。
全員対話型の少人数クラスなので、定員は6名程度になります。
参加希望者が増えれば、クラスを分割し、学力別のクラス編成にしていきます。
| 月 | 火 | 水 | 木 | 金 |
1800~ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
1900~ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
2000~ | × | × | × | × | ○ |
■費用は週1回45分間で月額3.240円という低価格
全教科自主学習クラスの受講料は、週1回45分間で月額3.240円です。
全員対話型の密度の濃い授業でありながら、料金をこのように低価格に抑えたのは、どなたでも参加しやすくするためです。
<受講形態の例>
| 作文クラス | 自主学習クラス | 合計週 | 合計受講料 | |
例1 | 週1回 | なし | 週1回 | 8,434円 | |
例2 | 週1回 | 週1回 | 週2回 | 11,674円 | →おすすめ |
例3 | 週1回 | 週2回 | 週3回 | 14,914円 | →おすすめ |
作文クラスと合わせて週6回の授業を受けても、合計受講料は24,634円です。
自主学習は、日常的に行うことが習慣になれば実力が確実につきます。
■作文クラスと全教科自主学習クラスで理想の学力を
作文力は、これからの社会でますます必要になります。
それは、作文を書く力が、読解力や思考力や語彙力を含めた日本語の総合的な学力になるからです。
その作文力とともに、全教科のバランスの取れた学力をつけることが、これからの子供たちの理想の学力となります。
■発表学習クラスで更に高度な創造的な学力を
発表学習クラスは、身近な経験を学問に発展させ、その学問を更に創造にまで発展させることを目標にした高度な学習クラスです。
作文の勉強と全教科自主学習の勉強のほかに、更に余力のある人は、この発表学習の勉強に参加するといいと思います。
ここでは、決められたカリキュラムのようなものはありませんから、ある意味で受験勉強の先を行くような学習も行なえます。
この発表学習クラスの学力の先にあるものが、東大推薦入試型の学力です。
<発表学習クラス参加も入れた受講形態の例>
| 作文クラス | 自主学習クラス | 発表学習クラス | 合計週 | 合計受講料 | |
例1 | 週1回 | なし | なし | 週1回 | 8,434円 | |
例2 | 週1回 | 週1回 | なし | 週2回 | 11,674円 | |
例3 | 週1回 | 週1回 | 週1回 | 週3回 | 14,914円 | →おすすめ |
例4 | 週1回 | 週2回 | 週1回 | 週4回 | 18,154円 | →おすすめ |
■オンラインの学習教育とリアルな合宿教育
子供たちのバランスの取れた成長に必要なものは、学習という情報処理だけでなく、リアルな自然や友達との関わりです。
情報は抽象化された一面しか持っていませんが、現実は無限に多様な側面を持っています。
その多様な現実に対応する力をつけるのが合宿教育です。
今年の夏休みは、言葉の森の那須合宿所で、日数と日程が選択できる作文読書国語算数合宿を行います。
これまでの合宿は、外遊びが中心でそこに読書と作文が加わる形でしたが、これからは、作文読書ともに国語算数という午前中の学習にも力を入れていきます。
那須合宿所は、保護者の方も参加できるので、子供の勉強に関する懇談会も充実させていきます。
また、将来言葉の森の講師を目指している方も、この合宿に参加して子供たちの勉強の様子に接すると参考になると思います。
https://www.mori7.net/stg/201907ns/
昨年までの夏合宿は、定番となる自然遊びの場所がありませんでしたが、今回は合宿所の近くに、きれいな小川と広い河原のある場所が見つかったので、そこで連日遊べます。
また、昨年までは読書と作文が中心でしたが、今年からは国語や算数数学の勉強の時間も入れることにしたので、勉強をした感覚がもっとはっきりすると思います。
将来的には、ここで30日間合宿することもできるというようにしたいと思っています(その際は料金が問題になりますが)。
△温泉(ゆぜん)神社にカタクリの花が咲いていいました。
4日は、朝方の暗唱と作文のあと、川遊びに出かけました。
那珂川の下流ですが、水はきれいです。
浅瀬のところが多いので、子供たちでも安心して遊べます。
子供専用のマス釣りもできるようでした。
水に入ってみましたが、5月では水はまだ冷たいので、泳ぐわけにはいきません。
しかし、夏には、ここで水に入って遊ぶことができると思います。
自然の中での遊びは、この河原と、昨日の草原の両方でたっぷり楽しめそうです。
子供たちは創造的ですから、長い間いると、だんだんと個性的に自然の中で遊ぶようになります。
そのためには、やはり気の合った友達がいることが大事ですから、Zoomでの友達関係などを生かしていくといいと思いました。
▽木のトンネルを抜けて、また川遊びに。
▽底が見えるきれいな川です。
▽浅いので安全です。
▽しかし、冒険する子も。
▽夏のような雲でした。
▽河原での遊びのあとは、また田んぼみちを合宿所へ。
温泉(ゆぜん)神社は、「平家物語」の那須与一の話に出てくるところです。
暗唱検定の4の2級の一部に載っています。
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1矢ごろ
少し
遠かりければ、
海へ
一段ばかりうち
入れたれども、な
ほ扇のあ
はひ七段ばかりはあるらんとこそ
見えたりけれ。
2ころは
二月十八日の、
酉の
刻ばかりのことなるに、
をりふし
北風激しくて、
磯打つ
波も
高かりけり。
舟は
揺り
上げ
揺り据ゑ漂へば、
扇も
串に
定まらずひらめいたり。
3沖には
平家、
船を
一面に
並べて
見物す。
陸には
源氏、くつばみを
並べてこれを
見る。いづれもいづれも
晴れならずとい
ふことぞなき。
4与一目をふさいで、「
南無八幡大菩薩、わが
国の
神明、
日光権現、
宇都宮、
那須湯泉大明神、
願はくはあの
扇のまん
中射させて
賜ばせたま
へ。
5これを
射損ずるものならば、
弓切り
折り
自害して、
人に
再び
面を
向かふべからず。いま
一度本国へ
迎へんとおぼし
召さば、この
矢はづさせ
たまふな」
6と
心の
内に
祈念して、
目を
見開いたれば、
風も
少し
吹き
弱り、
扇も
射よげにぞ
なつたりける。
与一鏑を
取つてつが
ひ、
よつぴいてひやうど
放つ。
7小兵とい
ふぢやう、
十二束三伏、
弓は
強し、
浦響くほど
長鳴りして、
誤たず
扇の
要ぎは
一寸ばかりおいて、
ひいふつとぞ
射切つたる。
8鏑は
海へ
入りければ、
扇は
空へぞ
上りける。しばしは
虚空にひらめきけるが、
春風に
一もみ
二もみもまれて、
海へ
さつとぞ
散つたりける。
9夕日の
輝いたるに、
皆紅の
扇の
日出だしたるが、
白波の
上に
漂ひ、
浮きぬ
沈みぬ
揺られければ、
沖には
平家、
船ばたをたたいて
感じたり。
陸には
源氏、
箙をたたいてどよめきけり。
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こういう背景を知っていると、神社を見るときの印象も違ってきます。
今回は、子供たちを連れていきませんでしたが、高学年の生徒は、遊びよりもこういう勉強的なことの方が面白く思うかもしれません。