11.3週の授業の資料を資料室に入れました。
 11.3週は、自主学習クラスの人は実力テストを行います。
 テスト範囲は、「実力テスト単元11月」のページを参考にしてください。
https://www.mori7.com/teraon/tanngenn_test.php
 また、自主学習クラスの人は、11.3週の授業の後半で保護者懇談会を行う予定です。
 時間の都合のつかない場合は、他のクラスの保護者懇談会に参加していただいても結構です。
 保護者懇談会の予定は、鳥の村のカレンダーに入っています。
 
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 多くの人は、国語のテストが返却されてもそれを見直すようなことはあまりせず、当たったとか外れたとかいう感覚でとらえています。
 これが、数学や英語のテストであれば、間違えたとかできなかったとかいう受け止め方になりますが、国語の場合は単に外れたというような受け止め方になるのです。
 ところで、読書をよくしている子は、誰でも普通に国語ができるようになるので、国語の勉強の必要性というものをあまり感じていません。
 逆に、学習塾に行っても、国語だけはできるようにはなりません。
 塾でも、学校でも、国語の成績を上げる方法は教えていないのです。
 これは、国語を教える先生が、理詰めに解く国語というものを重視していないからです。
 言葉の森の読解問題は、解いたあとが重要です。
 間違えたところは、その理由を考え、どうすれば正しい答えを導けるのかを考えるのです。
 理詰めに厳密に考えることによって、読む力とともに解く力がついてきます。
 そして、読解力がつきます。
 国語の勉強法は、問題集を解いたりドリルで練習したりするものではありません。
 ただ、難しい文章をしっかり読むことです。
 その勉強法として読解検定の百点を目指すということがあります。
 だから、点数が悪かったら、それは国語の成績がこれから上がるチャンスがあるということなのです。
 
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 普通、テストというと点数がいいことがよいことですが、この読解検定は点数が悪いことがいいことなのです。
 それは、間違えたところの間違えた理由を考えることによって厳密に読む訓練ができるからです。
 テストを受けたあと、間違えたところの見直しは必ずお母さんがやってください。
 一般的な解説を読んで理解できるのは、その問題がほとんどできていた子だけです。
 子供がどう考えてその答えを選んだのかを聞き、それがなぜ×だったのかを説明するにはかなり時間がかかります。
 一斉授業の中でその説明をしても、わかった気がするだけなので、基本は個別指導になるからです。
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■締め切りと団体受検
 読解検定の締切は11月15日です。
 本日、これまでに申し込みのあった方に、問題を発送します。
 今回の
読解検定は、団体受検もできるようにしました。
 問題は郵送で送りますので、ネットにつながるパソコンはその団体で1台だけあれば十分です。
 理詰めに解く読解問題というのを経験する機会はあまりないと思うので、学習塾などを経営されている方は、ぜひ今回の団体受検を利用してみてください。
 また、個人受検をされる方が、通っている近所の学習塾などに団体受検を紹介していただいても結構です。
 11月は無料キャンペーン中ですから、読解問題の練習をするいい機会になると思います。
■質問と回答
 前回、小3の読解問題について質問がありました。
 ほとんどの子が間違えていた問題でしたので、引用させていただきます。
====
【質問】
B:ラマルクは、よく使うところは発達すると述べた→〇
 本文には、”生物の種が変化するという説を述べました”と書いてありますが、Bの文は書かれていません。”例えば、キリンは、高いところに生えている葉を食べるために、首を長く伸ばしているうちに、今のようなキリンになったと言うのです。”と書かれているだけです。この文からBが〇というのは無理があるかなと思い、×と考えました。
【回答】
 確かに、これは最も間違いやすい問題の例です。
 違う言葉で書かれているが、内容的に間違っていないので○という選択肢なのです。
1.ラマルクは……生物の種が変化するという説を述べた。
2.例えば、キリンは首を伸ばしているうちに今のようになった。
 ↓
○よく使うところは発達する。(とは言っていないが、間違いとは言えないので○)
ということです。
 しかし、小3では、ちょっと難しすぎたかもしれません。
====
■理詰めの読解力をつける
 普通の国語読解問題は、合っているものに○をつけるという問題です。
 日本語を日常的に使う人であれば、言葉の意味を誤解することはあまりありませんから、合っているものに○をつけるという試験では大体の人が正解します。
 しかし、入試問題に出てくるような難しい読解問題はそうではありません。
 合っているものに○をつけるのではなく、間違っていないものに×をつけないという考え方で進めていくのです。
 子供たちがよく間違える問題は共通しています。
 第一は、同じ言葉は使ってあるが必ずしもそういうことは言っていないという×の選択肢です。
 第二は、違う言葉を使ってあるが内容的には同じことを言っているので×ではないという選択肢です。
 第三は、子供がよく理解できない難しい言葉が使われているという×の選択肢です。子供は、自分のよく知らない言葉が使われているとその選択肢を選んでしまうのです。
 多くの子は、この3種類の問題で間違えます。
 読解検定は、解き方のコツを身につける勉強ですが、それは同時に文章を深く読むことにつながっています。
 だから、読解検定で100点を取ろうと思い深く読むことによって深く読む力がついてきます。
 これまで、読解検定を受けたあとに、自分の間違えた問題が納得できずに先生によく質問してくる子がいました。
 そういう子たちは、例外なく国語の成績が上がりました。
 80点だからいいとか、90点だからいいとかいうのでは力はつきません。
 100点が取れて当然で、取れなかった理由はなぜかと考えることによって初めて高度な読解力がつくのです。
※前回の読解検定で、ご家族で受検された場合、コード・パスワードがブラウザに残っていたために、ご家族の間で評価が二重になってしまったところがありました。
 次回は、ここは改良しておきます。
 
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 11月の読解検定の締切は15日です。
 締切を過ぎてもウェブから問題をプリントすればできますが、問題の郵送があった方が便利だと思います。
 今回は団体受検も受け付けていますので、森林プロジェクトの教室や学習塾などでもぜひご参加ください。
 普通の試験は結果が出たらそれで終わりですが、この読解検定は結果が出たあとに本当の勉強が始まります。
 ×になったところの理由を自分で考えて、初めて読解力がつくのです。
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 2020年の教育改革での新しく求められる学力として、考える力、書く力などが挙げられています。
 これは既に多くの人が気が付いていることですが、学校の成績がよく受験勉強の知識は持っていても本当の意味での学力のない人が増えてきたからです。
 昔の東大生と今の東大生は質が違うと言われています。(「教育激変」池上彰・佐藤優より)
 今いい学校に進む人は、学力のある人というよりも、受験のための知識と方法を詰め込んだだけという人が多くなっているのです。
 そのような反省から、東大や京大でも推薦入試や特色入試を行うようになりました。
 ペーパーテストの成績だけで見ていると、入ってくる学生は、受験校や受検塾で受験勉強をした人だけという結果になってしまうからです。
 しかし、いま考えられている新しい教育改革のもとでの新しい教育は、評価のしようがないということが言われています。
 それが、今回の英語民間試験の延期や、記述試験の評価の混乱に見られています・。
 また、例えば、アクティブラーニングで、みんなと協力する力があるとか、考える力があるとか、あるいは道徳教育で道徳観が身についているかどうかということは、○×をつけて点数を付けるような性格のものではありません。
 しかし、ここで考えなければならないこと、そもそもそういう点数化されるような評価が教育にとって本質的なものかどうかということです。
 知識や技術のように評価が客観的に数値化できるものであれば、それは点数として評価することが合理的です。
 それが本人の励みにはなり目標にもなるからです。
 しかし、江戸時代の寺子屋に学ぶ子供たちは、点数による評価で勉強していたわけではありません。
 みんなと勉強することが楽しいとか、または自分のした勉強が他の人に認められるとか、そういう人間のつながりの中で勉強に対する意欲を持っていたのです。
 点数で評価するという分野は、教育の中に確かにありますが、点数で評価しない分野もまたそれ以上に多くあるのです。
 言葉の森の創造発表クラスの子供たちは、毎回自分なりに個性的に研究した内容を発表しています。
 それは、評価されたり、点数をつけられたり、競争させられたりするからではなく、自分の好きなことを研究して発表することが楽しいから行なっていることなのです。
 本来の教育とは、このように楽しいから行うというものであるはずです。
 しかし、その楽しさが、小中学生時代には友達との交流の楽しさという面を持たなければ長続きはしません。
 たったひとりで自分の好きな勉強に打ち込むというのは、もう少し年齢が大きくなってからです。
 友達との交流の中で勉強を楽しむということが、これからの勉強の新しいスタイルになっていきます。
 言葉の森の作文読解クラス、創造発表クラス、自主学習クラスもこのような観点で行なっています。
 このときに大事になるのは、教材や先生よりも、生徒の主体性です。
 その生徒の主体性を支えるのは、保護者の協力です。
 そのために、生徒と保護者との保護者懇談会が毎月定期的に行うようにしました。
 ところで、現在世の中で広がっているオンライン教育とのほとんどは、ビデオオンライン教育か、マンツーマンオンライン教育です。
 それらのオンラインは、ただ教える人と教わる人のラインがつながっているだけのオンラインです。
 言葉の森の目指すオンライン教育は、つながっている生徒どうしがまた相互つながるという、フラーレン状というか網目状のオンライン教育です。
 このフラーレン・オンライン教育が可能なのは、学習する勉強の内容そのものが、答えのある勉強よりも、答えのない創造的な勉強になっているからです。
 特に、作文読解クラスと、創造発表クラスはそうです。
 自主学習クラスは、自分で勉強するクラスですから、もともと交流は副次的なもので、交流として行うのは読書紹介か暗唱発表です。
 今、アクティブラーニングがさまざまなところで行われていますが、そのアクティブラーニングの問題点は、第一に人数が多すぎることで、第二に答えのある学習が想定されていることです。
 答えのある学習ということは、できる子とできない子がいるということで、しかもそれが大人数で行われるのであれば、できる子もできない子も退屈し、お喋りするだけの勉強になってしまう可能性があります。
 言葉の森のオンライン教育は、まだ生徒数がのべ150人ぐらいで、言葉の森の全生徒のごく一部です。
 だから、まだ十分に稼働しているとは言えません。
 十分に稼働するとは、同学年同レベルの生徒が切磋琢磨するようなクラスになることです。
 しかし、未来の教育は、このフラーレン型のオンライン教育の中でしか実現できないと思います。
 そして、言葉の森がイメージしているのは、オンライン教育がオンラインでとどまるのではなく、季節ごとの自然合宿教育で、自然や友達と触れ合う機会と組み合わさることです。
 先の長い話ですが、この新しいフラーレン・オンライン教育をこれからも広げていきたいと思っています。
 
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 新しい教育は、作文にしてもプログラミングにしても、本来答えのない教育です。
 作文やプログラミングに答えがあるとしたら、それは初歩の基礎的な勉強のところだけです。
 この答えのない創造的な教育が十分にできるのは、少人数のオンライン教育だけです。
 昔は、オンライン教育と通常のリアル教育は、かなり違うものと考えられていました。
 しかし、これからその垣根は次第になくなります。
 現に、Zoomを使った教育は、運営を工夫すれば、リアルな教育よりもずっと親近感を感じる度合いが高いのです。
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 11月の無料読解検定について、森林プロジェクトで作文教室を開いている先生から、
「生徒が自宅から受検するのは難しいから、通学の教室でまとめて受検できるといい」
という提案がありました。
 そこで、団体受検の仕組みを、次のようにします。
 団体は、学校でも、塾でも、個人の家庭が友達を集めてという形でもいずれでも結構です。
 住所、電話、氏名などの情報は、その団体を代表する方のものでお願いします。
 送信フォームの中のひとこと欄に、受検する生徒の
1.姓
2.名
3.姓ふりがな
4.名ふりがな
5.性別
6.学年
を、下記のようなテキスト形式にして入れてください。
(区切りは、読点かコンマのいずれかでお願いします。)
====
姓、名、姓ふりがな、名ふりがな、性別、学年
森野、一郎、もりの、いちろう、男、小3
川上、花子、かわかみ、はなこ、女、小5
……
====
 11月15日が締め切りで、問題用紙などは団体のご住所あてにお送りします。
 なお、人数が多くなる場合は、15日以前でも締め切らせていただくことがありますのでご了承ください。
 11月読解検定のお申込みは、下記のフォームからお願いします。
▽
https://www.mori7.com/jform_pre.php?f=dks201911 
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 読解検定を団体でも受検できるようにしてほしいとの要望がありましたの、11月の無料読解検定から、団体受検ができるようにしました。
 自宅でパソコンやタブレットを使うのが難しいという人でも、所属する団体の会場で一緒に受検できます。
 団体には、学校や塾以外に個人の家庭も含まれますので、ぜひご利用ください。
 11月の無料読解検定から、団体受検ができるようにしました。
 11/22から11/28の範囲で、それぞれの団体の都合のよい時間と場所で検定試験が受けられます。
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 作文というものには、三つのステージがあります。
 一つは読む力、もう一つは考える力、そして、最後に書く力です。
 作文の勉強というと、多くの人はこの書くところだけで考えます。
 だから、作文の指導というのは、書いた結果である作文を添削することに重点が置かれてしまいます。
 添削で直るのは、書く力の中でも表記を正しく書くという書き方の部分ですから、添削によって大罪が増えたり主題が深まったりすることは期待できません。
 だから、作文の勉強は、書く力をつけるという勉強の前に、読む力、考える力をつける必要があるのです。
 書く力が直接現れるのは、誤字のない、正しい表記を、必要な字数で、ある時間内に書くという場合です。
 これは練習を重ねることによって誰でも身についていきます。
 この書く力以上に大事なのが読む力です。
 読む力というのは感想文に限らず、題名課題の作文の場合でも当てはまります。
 例えば、「私の友達」という題名が出されたときに、その人が持っている友達の経験、読んだ友達についての文章、他の人に聞いた友達に関する話などが、これまでの読む力になっています。
 読む力という材料がなければ、よい作文は書けません。
 逆に、友達というものに関する材料が豊富にあれば、それだけでその作文は半ば書けたことになるのです。
 この読む力と書く力は違うという例はわかりやすいと思いますが、もう一つ大事なことは、考える力と書く力も違うということです。
 作文というものは、その性質上、一次元的な方向で書かれていきます。
 ところが、考えることは、ある考えから別の考えに飛躍したり、また他のことを突然考えたりというような二次元的な広がりで進んでいきます。
 この一次元的な書くことと、二次元的な考えることの違いがあるにもかかわらず、ほとんどの人が考える過程を書く過程と一緒に行います。
 そのために、書くことによる一次元的な制約が、考えの二次元的な広がりを妨げる場合があるのです。
 考える力をつける二次元的な広がりをもつ勉強は、構造図を書くことです。
 構想図を書くことに慣れない人のために、言葉の森では、題名課題に入る小3から6まで、 予習シートというものを渡しています。
 この構想図又は予習シート書く中で考えを深めるところが、作文の勉強で一番重要なところなのです。
 では、考えるとはどういうことかというと、それはその人が持っているさまざまな材料を構成する力です。
 材料の幅が広いほど、構成する力が必要になってきます。
 例えば、異なる意見AとBあり、両方を材料として使うとすれば、その両方をつなぐ考えを創造しなければなりません。
 これが考える力のもとなのです。
 考える力を伸ばすためには、異なる材料を仕入れておくことが大切です。
 それは、読む力として身につけていく面もありますが、作文の場合はすでに一つのテーマが決まっていてそれに対して読む力をつけるということですから、対話とか他の人の発表を聞くとかそういう勉強が役に立ちます。
 この考える力を作文指導の中に生かすのが、友達どうしの発表と交流です。
 作文を書く前に自分が予習してきたことを発表するという機会があれば、発表するために事前に自分なりに考えたり家族に取材をしたりする必要が出てきます。
 すると、その分材料が豊富になり、考える力が必要になってきます。
 また、予習の発表で同学年の生徒が同じテーマについて予習してきたことを発表すれば、それは他の人の異なる材料や意見を知るという機会になりますから、ここでもまた自分の考えがふくらんできます。
 この予習の発表を作文の勉強の中心にしていくために、少人数のオンラインクラスがあります。
 先生と生徒の個別の作文指導では、先生との対話の中で話が広がりますが、少人数クラスの中ではそれに加えて友達どうしの対話の中で考えが深まります。
 この少人数のオンラインクラスの作文という勉強が、これからの作文学習の中心になっていきます。
 個別指導で事後的な添削が中心になりがちな従来の作文の勉強ではなく、事前の予習を互いに発表しあうことで考えを深めるという新しい作文の教育がこれから広がっていくのです。
 オンライン作文のプレ受験作コースの体験学習を募集しています。
 プレ受験コースは、小学4、5年生の受検作文を目指す人がが中心で、月曜から金曜の17時から1時45分のクラスで行います。
 また、このほかに、小中学生のオンライン作文クラスも募集しています。
 プレ受験コースの作文体験学習を希望される方は、下記のフォームからお申し込みください。
▽
https://www.mori7.com/jform_pre.php?f=tkg2019tp
 プレ受験コース以外の作文読解クラスの体験学習は、下記のフォームからお申し込みください。
▽
https://www.mori7.com/jform_pre.php?f=tkg2019ts
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 作文の勉強の特徴は、自分で自分の作文の評価ができないことです。
 だから、独学や家庭学習が難しいのです。
 教室に体験学習に来る子に、ときどき、「作文は得意、苦手、普通のどれくらい?」と聞くことがあります。
 「得意」という子は、よく書けない子です。
 「苦手」という子は、普通によく書ける子です。
 「普通」という子は、かなりよく書ける子です。
 自己評価と客観的な評価がほとんど違うのが作文の勉強の特徴です。
 だから、オンラインの少人数クラスで勉強すると、自分の作文の客観的な位置がわかると同時に、どうしたらもっとよく書けるようになるかが、ほかの子の予習を聞いてわかるようになるのです。
 作文は、長く続ければ誰でも上達します。
 早く上手に書かせたいと思って注意を増やすと、上手にならないばかりか続けられなくなるので結局上達しません。
 しかし、早く上達させる方法もあります。
 それは、いつも褒めること、長文音読をすること、予習をすることです。
 この予習のための方法がオンラインクラスの予習の発表です。
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 物事を大きく考えると、遠い将来か近い将来かは別としていずれ入試制度というものはなくなります。
 今、2020年の教育改革に向けて記述力重視という方向で改革が進められていますが、これは全く小手先のもので、客観的な評価が難しいということ以上に大きな問題は、120字程度の記述試験では、高校生が少し練習をすれば誰でも合格点を取れるような文章が書けてしまうことにあります。
 また英語の四技能の評価も、やがて無意味なものになります。
 AIの利用による自動翻訳が進めば、「読む」「聞く」「書く」「話す」いずれの能力も、携帯でカバーできるようになる未来が考えられるからです。
 堀江貴文さんは、ある番組の中で、「センター試験で何が悪い。よくできている」と言っていました。
 これは私も同意見で、旧来の教育に関しては、センター試験はよく作られたものだったと思います。
 このセンター試験の限界を克服するものとして出されているのが現在の教育改革ですが、もともと古い教育体制にもとづいて出されている改革でですから、小手先の改革ではかえって完成度の高いセンター試験よりも劣った試験にならざるを得ないのです。
 では、これまでの古い教育体制を超えた、その先にあるものは何かというとそれは入試というものがない教育なのです。
 なぜ、入試のない教育が可能かというと、オンラインの教育であれば、生徒が自由に自分の好きな授業を聞き、自由に勉強し発表するような教育が主流になるからです。
 リアルな教育は、行事のようなものだけになります。
 このようなオンラインの教育においては、定員制というものがないので、入試をする必要はありません。
 そして、互いの発表の中で、次第に同じ興味を持った生徒たちや同じレベルの生徒どうしが集まり、コミュニティを作り、切磋琢磨をするというような教育がこれから生まれてくるのです。
 このときに価値ある学力は、答えのある勉強で他の人よりも何点か多い点数を取るというようなこれまでの学力の延長にあるものではありません。
 それは、センター試験でも、記述力重視の試験でも同じです。
 未来の教育において、最も価値あるものは創造力という学力なのです。
 この大きな見取り図が、これからの教育を考える際の重要な前提になります。
 しかし、そういう大きな話が信じられない人は、それでもかまいません。
 もっと身近なところで言えば、これからの社会に出て活躍できるのは、AIに代替されるような受験学力の優れた人ではなく、個性がありその個性で世の中に影響を与えられるほどの実力を持った人です。
 個性だけでは不十分です。
 人と違っているというだけでは、誰でも最初から多かれ少なかれ違っているからです。
 違っていることが、ほかの人から一目置かれ、その違いによってその個性の分野で第一人者になっているというような創造力のある個性が必要になるのです。
 では、そのような個性と創造力を子供時代から育てるためにはどうしたらよいかというと、それは三つあります。
 第一に、創造に価値があるという考え方をすることです。
 上手にできた人真似より、下手でもいいから自分流がよいという価値観を持つ必要があります。
 これまでの教育では、自分で考えて×になるより手本どおりにやって○になった方が勝ちという考えがあったので、これまでとは正反対になるということです。
 第二は、個性を学問として追求していくことです。
 子供であれば、自分の好きな勉強という方向で個性を発揮することです。
 なぜなら勉強(学問)の世界は、無限に広がっているからです。
 第三に、その個性を発表する場があることです。
 個性は、他の人との関わりの中で磨かれていくからです。
 その発表する場の一つが、創造発表クラスです。
 この創造発表クラスで面白い研究を発表し合う子供たちが、知的な友達になるというのが、これからの理想的な教育のイメージです。
 よい学校に進む利点は、よい友達に出会う可能性が高いということだと思います。
 しかし、今の学校教育体制そのものが行き詰まりつつある中で、受験秀才の中によい友達がいるかというとそういうことは必ずしも言えません。
 優れた個性を持つ面白い友達は、特定の学校にはいないと考える方が自然です。
 だとすれば、オンラインで小学生のころから個性的創造的な発表を通して一生付き合える友達を作っていくことが、未来の教育の一つの理想の姿になってくると思います。
 この大きな構想のもとで、言葉の森では創造発表クラスを運営しています。
 創造発表クラスは、これまでは、小学中学年以上にならないと、なかなか自分の力で発表する研究はできないところがありました。
 しかし、今度、小学1年生からでも創造的な発表ができるようなせいかつ文化コースを作りました。
 低学年のうちから創造的な発表という面白い勉強に慣れ、それを小学校中学年高学年に進むにつれてより学問的なレベルにまで高め、それとともに、そこで出会うほかの子供たちと理想の友達関係を作っていけるとよいと思います。
 せいかつ文化コースは、月曜から金曜の18時から18時45分です。
 このコースは、小学校低学年の人を中心に募集しますが、他の創造発表クラスでは小学校中学年や高学年の生徒も募集しています。
 せいかつ文化コースの体験学習を希望される方は、下記のフォームからお申し込みください。
▽
https://www.mori7.com/jform_pre.php?f=tkg2019hs
 せいかつ文化コース以外の創造発表クラスの体験学習は、下記のフォームからお申し込みください。
▽
https://www.mori7.com/jform_pre.php?f=tkg2019hg
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 数年後の勉強ももちろん大事ですが、もっと大事なのは数十年後の人生です。十数年後でもいいです。
 世の中はたぶん大きく変わっていますが、その変わる方向ははっきりしています。
 それは、個性と創造性が重視される社会です。
 その個性と創造性の教育を、今から取り組んでいく必要があるのです。
 センター試験に代表される○×式の教育と、教育改革でうたわれている記述力思考力重視の教育とは、今の教育体制を前提としている限り、結局同じ穴のムジナです。
 大事なことは、その穴から出ることなのです。
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