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記事 4768番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2026/2/18
競争の文化から協力の文化へ、更にその先の創造の文化へ as/4768.html
森川林 2023/06/16 12:04 

ミニトマト

 詩人の工藤直子さんが、「まるごと好きです」という自伝的な本の中で次のようなことを書いていました。

 勉強かスポーツかで何かをしているときに、ある先生が、「がんばるためには、自分よりひとつ上の人を目標にして、その人に勝つようにするといい」とアドバイスをしてくれたそうです。
 そのとき、工藤直子さんは、話はわかるけれど、全然ピンと来なかったと思ったそうです。

 私も、その気持ちはわかります。
 競争して相手に勝つということが、実感としてよくわからないのです。
 もし、そういう競争の場面があり、相手がすごくがんばっているなら、勝ちは相手に譲ってもいいとさえ思います。
 そんなに勝ちたかったら、勝ってもいいよ、という感じです。

 自分自身の大学入試のときも、合格はしましたが、そのために落ちた人がいるのはかわいそうだなあというのが最初に思ったことでした。
 そのことを、入試結果の報告のときに、ふと担任の先生に言うと、怒られました(笑)。

 競い合うことによって上達するということは確かにあります。
 しかし、「葉隠」には、次のようなことが書かれています。

 最初は、自分はまだだめだと思う。これは役に立たない。
 次に、人に勝つようになり、自分は強いという気持ちになる。これは役に立つ。
 しかし、更にその先に、勝ち負けを超えた無限の道があることがわかるようになる。

 世の中の多くの人は、人に「勝つ」ことができて、社会の「役に立つ」ことができるところまでを目標にしています。
 しかし、それは、まだ途中の段階です。
 その先に、勝ち負けを超えた無限の精進の世界があるのです。


 面白い記事を見ました。

▽「通信簿」を廃止した小学校が問うテストの点数付けや運動会の勝ち負けの意味
「負ける悔しさを味わわせてほしい」「競争も大事だ」という保護者の声に愕然
https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/75591

====引用ここから====
(通信簿を廃止した校長先生の話)
「企業ではプレゼンして負けたらそれでお終いです」と勝つことの重要性を主張する保護者の声もいただきましたが、私が言いたいのは、一緒に働いているチームのメンバーは仲間だということです。そこでは、蹴落とし合いやランク付けはしない方がいい。得意なところを活かし合いながら助け合った方がいい。
====引用ここまで====


 言葉の森の指導方針は次のとおりです。

1.国語、数学、英語について、テストの点数はつける。しかし、100点が取れるまで解き直す。
 どうしても100点を取れないときは、先生が解法を説明する。

2.学期に1回の通信簿のようなものは出さないが、先生が、その生徒について気づいたことがあれば個別れんらく板で保護者に連絡をする。

3.成績はオープンでもいいと思います。
 大事なのは、他人との比較ではなく、自分自身の向上だからです。


 そして、「競争から協力へ」の先にあるのが、「協力から創造へ」の世界です。
 その話はまたいつか。

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記事 4767番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2026/2/18
学校の役割は、家庭の役割と同じくらい重要 as/4767.html
森川林 2023/06/15 10:22 

イモカタバミと言うらしい。

 私は、これまで、子供が過ごす時間の多くが家庭で、学校は子供が過ごす時間の一部と思っていました。

 しかし、よく考えてみると、学校に、朝9時から15時までいるとすれば、学校の時間は約6時間です。
 家庭の時間を、夕方5時から夜10時までと朝の1時間とすれば、これも約6時間です。
 すると、学校に行って同じクラスの友達と一緒にいる時間の方が、子供の生活に大きな影響を与えるだろうということがわかります。

 子供の生活は、学校の担任のクラス運営の仕方で左右されるということになるのです。


 クラスというものの意義がわかりやすく書かれた本がありました。

「クラスはよみがえる:学校教育に生かすアドラー心理学」
https://www.amazon.co.jp/dp/4422111272/

「アドラー心理学でクラスはよみがえる:叱る・ほめるに代わるスキルが身につく」
https://www.amazon.co.jp/dp/442211641X/


 これを見ると、競争的なクラス運営ではなく、協力的なクラス運営によって、子供たちが生き生きと勉強や遊びをしていくことがわかります。


 言葉の森のオンラインクラスは、時間的には子供の生活のごく一部ですが、協力的なクラス運営ができるように工夫していきたいと思っています。

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記事 4766番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2026/2/18
言葉の森の勉強は、高3まで続ける勉強ということを前提にじっくり取り組むことが大事 as/4766.html
森川林 2023/06/14 05:22 

ヒルガオ

●動画:https://youtu.be/j8TjF8W2eYc

 言葉の森を小学4年生ぐらいでやめてしまう子が時どきいます。
 それは、本当にもったいないことだと思います。

 なぜ、そのころにやめるかというと、塾が忙しくなったからとか、塾でも作文の講座があるからとかいう理由です。

 もちろん、言葉の森の生徒で、塾の講習とセットになった作文講座に通いながらも、言葉の森の作文の勉強はつづけるという生徒の方が多いです。

 言葉の森の作文の勉強は、高3まで続けられる勉強です。
 もちろん、高3の受験期には、誰でも志望校の過去問に合わせた勉強をするのが基本なので、特に小論文の試験がなければ、作文の勉強は休んでいいのです。

 しかし、作文の勉強は、単に受験の小論文に合格するためにやるのではありません。
 自分自身の考える力を伸ばすためにやっていく勉強です。

 高3まで毎週1本作文を書いたという蓄積は、必ずあとで生きてきます。
 だから、高3まで勉強を続けるのが基本なのです。
 将来は、高3以降、大学生や社会人になっても、作文の勉強を通しての交流ができるようにしますが、それは少し先の話です。

 国語、数学、英語など教科の勉強は、自分ひとりでもできるので、特に人に教わる必要はありません。
 今は、優れた教材がいくらでも手に入るので、それらの教材を利用して自分でやればいいのです。

 ただし、全体の見通しと、何のために何を重点にするかという戦略的なことは、高校生ではまだわかりません。

 また、何をどう勉強するかという戦術的なことも、高校生ではまだわからない人が多いです。

 戦術を考えるためには、大学入試の勉強法に関する本を10冊以上読んでおく必要があります。
 10冊というのは、新しいことを始めるためのひとつの基準です。

 関連する本を10冊よむためのいちばんよい方法は、所在地の都道府県の中で最も大きい書店に行き、大学入試の勉強法がそろっているコーナーにある本を10冊買ってくることです。
 その10冊の本選びに、丸一日かけます。
 費用は、数万円です。
 それだけで、受験勉強のスタートはかなり有利になります。

 しかし、ほとんどの高校生が自分で頑張るのは、戦略でも戦術でもなく、「何しろ勉強をする」という戦闘だけです。

 この戦略、戦術、戦闘という考え方は、社会人になってからも必要です。
 戦闘することしか知らない人は、結局優れた兵隊としてがんばるという生き方になります。

 子育ての目標は、優れた兵隊を育てることではありません。
 優れた人間、又は、優れたリーダーを育てることです。

 小さな戦闘で勝つことは、それはそれでいいのです。
 しかし、より大きな戦術で勝つことが、戦闘以上に重要です。
 もっと重要なのは戦術以上の戦略で勝つことです。
 更にその上に、戦争に勝つことがあります。

 戦争に勝つための最も優れたやり方は、戦争をしないで勝つことです。
 つまり、「百戦百勝は善の善なるものに非ず。戦わずして人の兵を屈するは善の善なるものなり」(孫子)ということなのです。

 勉強は、大きな見通しを持ってやっていくことです。
 単に、目先の受験とか定期テストとかに左右されるのではなく、将来、社会人として生きていくために何が必要かという観点で勉強を進めていくことです。

 私は、そういう勉強の中でいちばんの要になるものは、作文と創造発表だと思います。
 プログラミングにも、そういう面があります。
 これからの勉強の重点は、創造的な勉強です。

 国語読解、算数数学、英語の勉強については、みんなと一緒に勉強することが励みになるということで、やっていくといいと思います。
 国語も、数学も、英語も、中学生までの勉強はそれほど面白くありません。
 面白くないが、やらなければならないという勉強は、みんなと楽しくやっていくといいのです。

 しかし、その前提は、家庭での自主学習として毎日一定のページを進めていくことです。

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記事 4765番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2026/2/18
日本の未来は、東と南に広がる太平洋の海にある as/4765.html
森川林 2023/06/14 05:16 


●動画:https://youtu.be/_i29kIWNtQ4

 私は、昔から、日本が今後発展するためには、日本の東と南に広がる太平洋に向かう必要があると思っていました。
 それを、ぽっかりぽんぽん島構想という名前で勝手に考えていました(笑)。

 日本の国土面積は、世界で第61位ですが、海洋も含めた面積は世界第6位です。
 ざっと国土面積の12倍です。

 この東と南に広がる広大な海に、ぽっかりぽんぽん島を無数に作ることができます。
 そして、それらの新しい島々を含めて、日本は、新日本列島になるのです。

 ということは、自分の頭の中で考えていただけでしたが、同じような構想を企画しているスタートアップがありました。

「日本でも1万人が住める海上都市計画「Dogen City|同源都市」」
https://www.gizmodo.jp/2023/06/dogen-city.html

 新しいことは、いつでも軌道に載せるまでが大変ですが、理想が明確であれば必ず実現します。

 私は、これから、第二、第三の会場都市の構想が続くことを期待しています。


 海上都市の利点はいろいろありますが、わかりやすいことのひとつは、どんな大地震、大津波があっても影響を受けないことです。
 もうひとつは、季節によって台風が来るようなときでも、台風をさけて安全な海域に移動できることです。

 何しろ、日本の東南海は広いですから、冬は温かい海域に、夏は涼しい海域に移動することができます。
 水が少なくなったときは、雨の降っている海域に移動すればいいし、子供たちの遠足のときは、晴れている海域に移動すればいいのです。
 冬は、雪の降っている海域に移動して、雪合戦をしたり、スキーをしたりということもできます。

 食料は、会場都市の中でのお米や大豆の栽培もあり得ますが、牡蠣の養殖が幅広く利用されるようになると思います。
 牡蠣は海のミルクとも言われるくらい栄養のバランスのよいもので、縄文時代の人の海辺の人は、牡蠣を常食していました。

 本土との交通は、ひとつの課題です。
 船や飛行機でなければ会場都市に行けないとなると、やや不便ですから、会場都市と本土の間は、チューブでつなぐことが考えられます。そのチューブの中は車で移動できます。
 あるいは、人の乗れるドローンや、乗用車並みに手軽に運転できる船舶の利用も考えられます。

 海上都市の建設には、大きな費用がかかります。
 しかし、南海トラフ地震による経済損失を考え、その対策としての投資と考えれば惜しくありません。

 海上都市のエネルギー源として考えられるのは、海流発電です。
 将来は、安全度の高い超小型原発か、核融合による発電を利用することも考えられます。

 会場都市での産業は何かというと、それはもちろん観光ではありません。
 海上都市は、どこにでも移動できるので、その会場都市に住んでいる人の文化以外は、観光になるものはないからです。

 海上都市の産業は、創造です。
 その都市に住んでいる人は、科学技術でも、文学でも、音楽でも、芸術でも、哲学でも、どういう分野でもいいので、創造することを仕事にします。
 その創造が、その海上都市の輸出産業になります。

 海上都市のレジャーのひとつは、イルカとの交流です。
 多くの家庭が、ペットとしてのイルカを飼うようになり、休日はそのイルカと一緒に遊びます。
 家族みんなでそれぞれのイルカに乗って、時どき、江ノ島の海辺まで遊びに行くということもあるのです。(それはないか。)

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