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記事 2272番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/4/27
子供の学力は家庭で決まる as/2272.html
森川林 2014/12/18 20:55 


 もともと人間が持っている能力には、大きな差はありません。誰でも、やればできるようになるし、やらなければできるようにはなりません。そういう単純なものが勉強です。
 しかし、学校で先生が同じようにみんなに教えていて、できる子とできない子の差がだんだん出てくるのはどうしてなのでしょうか。
 それは、決して生まれつきの差なのではなく、ただ家庭での生活習慣の差が積み重なった結果なのです。

 例えば、小学校低中学年で、国語と算数のドリルを毎日しっかりやっているが読書の時間があまりとれない子と、勉強はあまりしないが読書だけはよくしているという子がいた場合、今の時点での成績は、勉強をしている子の方がいいはずですが、数年たつと、それが逆転してしまうことが多いのです。

 それは、なぜかというと、小学生の間のドリルの勉強のようなものは、頭の表面を使っているだけだからです。
 勉強の内容が、「日本でいちばん長い川は? 信濃川」というような条件反射的なものですから、やれば誰でもできるようになりますが、それができたからといって、頭の内面がよくなるわけではありません。
 それは、国語の漢字書き取りでも、算数の計算問題でも、同じです。やればできるようになるが、やらなければできないということなので、一見大きな差がつくように見えますが、その差は表面的な差です。
 これに対して、読書の量というのは、目に見える差としては出てきません。勉強の差は表面的なのですぐに出てきますが、読書の差は内面的なので、差としてはすぐには出てこないのです。
 しかし、その分、読書によって子供の頭の内側は構造化が進んでいきます。それがわかるのは、子供が高学年になり、難しい勉強に取り組むようになってからです。

 また、今は英語ブームで、小学校低学年や幼児から英語の勉強に取り組んでいる子がかなりいます。
 そころが、低学年での英語の勉強は、ほとんど意味がないばかりか、かえって日本語力の成長の阻害要因になることが多いのです。
 特に、熱心に英語をやりすぎた子ほど、肝心の日本語の発達が遅れます。そして、今の大学入試の英語は、半分以上国語力の試験ですから、小さいころ英語を勉強しすぎた子ほど、英語ができなくなるという結果になることもあるのです。

 もうひとつは、暗く真面目に勉強している子と、明るく楽しく勉強している子の違いです。
 時どき叱られたり注意されたりしながら熱心に勉強している子と、たまにふざけすぎることもあるが楽しく明るく勉強している子と、勉強の内容の定着度がどちらが高いかと言えば、明るく楽しく時にはふざけて勉強している子の方です。
 それは、なぜかというと、人間の頭脳は、暗い記憶は薄れ、明るい記憶は残るという仕組みを持っているからです。勉強は、何しろ明るく楽しくやるのがいいのです。

 以上のような家庭の生活習慣は、すぐには変わりません。しかし、このような習慣の違いが、子供たちの学力の差を生み出していくのです。

 今、言葉の森では、寺子屋オンエアという企画を行っていますが、将来、寺子屋オンエアの先生は、自分の家庭で楽しく子育てをした経験のある年配者が、自分の経験を生かしてそれぞれの家庭の学習をアドバイスするようなものにしていく予定です。
 そして、日本中に、よい家庭学習の習慣を広げていきたいと思っています。

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自習検定を更に本格的に  as/2271.html
森川林 2014/12/16 20:58 


 言葉の森では、子供たちの家庭での自学自習の助けになるように、手に入りやすい市販の教材を利用した自習検定試験を進めています。
 また、この自習検定とは別に、寺子屋オンエアという形で、子供たちの家庭での勉強をモニターできる仕組みを作っています。
 勉強力をつけるするコツは、同じ教材を同じように繰り返して毎日勉強することです。ところが、この「同じこと」を「毎日」というのが、なかなか実行できません。
 多くの人は、いろいろな教材に次々に取り組み、曜日によって習い事が違うので勉強の中身もそのつど異なるような勉強をしがちです。そのため、時間がかかるわりに実力がつかない勉強スタイルの子供たちが増えています。
 豊かな社会では、「物」から「事」に重点が移っていきます。勉強に関しても、物としての教材は、もう既に優れたものがふんだんにあります。しかし、それからの教材を使って、どう勉強するかという勉強の仕方、つまり「事」がまだ不十分なまま勉強している子が多いのです。
 自習検定というものは、一種の「物」です。毎月定期的に試験があるといっても、その試験に取り組むための家庭学習をどう続けるかという「事」が対応していなければ、試験という「物」は活用できません。
 しかし、現在、寺子屋オンエアという形で、勉強の仕方である「事」を教える仕組みができるようになりました。
 今後は、毎日の家庭学習の仕方を教えるとともに、自習検定という形で家庭学習の目標を作るというシステムができるでしょう。

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記事 2270番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/4/27
寺子屋オンエアの体験学習生徒を募集中(言葉の森の生徒対象) as/2270.html
森川林 2014/12/15 05:37 


 寺子屋オンエアは、自宅での家庭学習をgoogleハングアウトオンエアとskype(スカイプ)でチェックする仕組みです。
 対象は小1~中3。時間は1時間程度ですが、自分で参加時間を決められるので、早く終了することもできます。時間帯は、月~金の16:00~20:00の間で、週に何回でも参加できます。
 ウェブ会議のような形で行うため、参加するにはかなり敷居が高い感じがすると思いますが、慣れるまでわかりやすく説明しますのでどなたでもできるようになります。
 必要な環境は、ネットにつなげるパソコンだけです。
 教材(国語)、ウェブカメラ、ヘッドセットなどの備品は、言葉の森から無償で貸与します。
 現在、のべ80人の人が体験学習を行っていますが、まだ多少席に空きがあります。
 詳細を希望される方は、ご連絡ください。詳しい案内をお送りします。(言葉の森の生徒対象です。)
https://www.mori7.net/teraon/
 ただし、空席はもうあまりありませんので、ご希望の時間帯の体験学習をするには、しばらくお待ちいただくようになるかもしれません。(将来はもっと参加できる時間帯を増やす予定です。)
https://www.mori7.net/teraon/aki.php

寺子屋オンエアのよいところ

 自宅で自分で計画を立てて勉強するのが、最も能率のよい勉強法ですが、ひとりで又は親子だけで勉強していると、集中して勉強を続けるのが難しくなってくることがあります。
 寺子屋オンエアで勉強をすると、先生とのやりとりがあり、ほかの生徒の勉強している様子も見られるので、自然に意欲的に勉強するようになります。
 寺子屋オンエアでは、国語の問題集読書、算数数学の問題集、英語の問題集、読書、入試問題集読書などに取り組んでいます。

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だいもんじくん 20150211  
毎週水曜、17:30~言葉の森を習っています。小4の○○です。
月曜、水曜、金曜18:30~19:30の枠で体験学習を希望します。

中学受験を意識し始めたばかりで、家庭学習で組み立てを検討しています。よろしくお願いいたします。

森川林 20150212  
 了解しました。
 「案内」を郵送でお送りしました。

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記事 2269番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/4/27
言葉の森を卒業した大学生・社会人のための学問コース as/2269.html
森川林 2014/12/13 17:53 


 文章力の上達には、段階があります。それは、思考力の発達の段階と言ってもよいでしょう。
 小2までは模倣の時代です。本をよく読んでいる子の中に、その本と同じ文体と同じ語彙で自由に書ける子がいます。そういうことが可能な時期なのです。小学校低学年でよくできる子は、模倣がよくできている子です。
 しかし、小3になると、自分の言葉で書こうとするようになります。すると、小2のころよりも、字数が減り、文章も拙くなってくることがあります。しかし、それが進歩です。
 小3、小4のころは、小学生らしい作文の力が最も伸びる時期です。このころに、表現力も字数もつき、書くことも読むことも楽しくなってきます。
 小5になると、自分で考えて書くようになります。抽象的な語彙が使えるようになるのが小5からなので、構成を考えたり、物事を一般化して、「人間にとって」などという言葉を使って考えたりすることができるようになります。こうなると、かえって小4のころのようには自由に書きにくくなるので、字数も一時的に低下します。
 小6から中2にかけては、作文が書きにくくなる時期です。それは、読む力が伸びていくほどには、書く力が伸びないからです。書く力は、読む力に支えられているので、読む力が先に伸びると、自分の作文が下手に思えてきます。それで、作文を書くことが嫌いになることが多いのです、
 中3になると、書く力が読む力に追いついてきます。中3からの文章力が、その子の実力と言ってもよいでしょう。この時期の文章は、感性の面では生涯で最もレベルの高いものになります。中3のころに、子供たちが書く文章や詩の中には、大人では決して書けないようなものがあります。
 しかし、文章力はこれで完成ではありません。高1、高2と難しい文章を読む期間を経て、高3になると、また一段と高いレベルになります。それは、思考力の骨格が完成してくるからです。
 高3から大学生の時期は、思考力の中身が充実する時期です。社会人になって仕事をするようになると、もうそういう時間はとれなくなります。
 大学生の時期に、古今の古典や難解な書物を読むと、それがその人の生涯の知的財産になります。ところが、多くの大学生は、そういう本を読みません。教科書レベルのハウツー的な、すぐの実践に役立つような本を読んでそれが勉強だと思ってしまうのです。
 大学生の時期は、表面的な読書をするのではなく、自分のものの考え方や生き方の土台となるような読書をする時期です。
 そこで、言葉の森では、言葉の森を卒業した大学生や社会人の生徒を対象に、学問コースを開設したいと考えています。この学問コースは、無料です。ソーシャル・ネットワーキング・サービス(facebookやgoogle+)を利用して、読書、ディスカッション、作文、交流などを行っていく予定です。
 卒業生のみなさんに、そのうち手紙が行くと思います。

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受験コースの作文、最終チェック(言葉の森の生徒対象) as/2268.html
森川林 2014/12/12 19:44 


 受験コースで作文の勉強に取り組んでいる生徒のみなさんの作文を、言葉の森事務局で最終チェックをします。
 1人につき、これまでの作品を2編まで、ファクスでお送りください。今後生かす点、直す点などをアドバイスします。
 ファクス受付期間は、12月28日まで。(FAX 0120-72-3887 番号を間違えないようにお願いします。)
 アドバイスは、次のように行います。
 送っていただいたファクスの作文に赤ペンを入れ、その赤ペンの解説をyoutubeの限定ページにアップロードします。
 その限定ページのURLをその生徒にメールでご連絡します。(その限定ページは後日削除します)
 ファクスの作品には、受け取り可能なメールアドレスも併記しておいてください。
※本当は電話でアドバイスをしたいところですが、今回は受験コースの生徒が多く時間的に無理があるため、動画のアップロードで対応させていただきますのでご了承ください

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