△4.2週「私は小さい頃(感)」の構想図を書いた人の作品
作文の勉強の特徴は、浅くも深くもを書けるところにあります。
例えば小学校5年生の作文で、「大笑いしたこと」という題名課題が5.1週にあります。
大笑いしたという実例は誰でもたくさん経験があります。
だから、作文の材料は簡単に見つかります。
しかし、笑いの本質とか、笑いが人生に対して持つ意味とか、笑いと社会というようなことを考えると、その作文をいくらでも深く考える作文にすることができます。
ここで、考える力のつく作文になるか、ただ出来事を書くだけの作文になるかの違いが出てきます。
では、どうしたら考える作文になるかというと、一つは生活時間の余裕です。
勉強や宿題に追われている生活では、1時間作文を書くということになかなか集中できません。
子供の成長には、自分の考えをじっくりまとめる時間が必要なのです。
もう一つは家族の協力です。
お父さんやお母さんと、「笑い」というものについていろいろな実例や感想を話し合う時間をとってもらうのです。
これは無理に高度な話をする必要はありません。楽しい雑談のようなものでいいのです。
こういう家族の対話の蓄積が、子供たちを成長させていきます。
この親子の対話による作文の準備というのは、公立中高一貫校の受験作文のときは更に必要になります。
しかし、受験に作文を使わない場合でも、親子の対話は高学年になるほど重要になってきます。
とは言っても、何もないところで突然親子の対話をするのは難しいところがあります。
思考発表クラブは、そういう親子の対話のきっかけを作るための予習の授業をしています。
小5の授業は、毎週水曜日の19:00~19:45です。
参加型の授業ですから、内容はやや高度ですが、普段の勉強でものたりなさを感じている人には面白いと思います。
言葉の森の生徒以外の方も参加できます。
●授業の動画
https://youtu.be/FgraVxVbRc8
▼5.1週
★大笑いしたこと、家族でスポーツをしたこと
▽電車の中でつられ笑い!! 笑いの魔力 おもしろ動画 funny train
https://youtu.be/8ZmUZbwmxhw
▽6秒で笑える 爆笑おもしろ動画まとめ集
https://youtu.be/eODMPgGM7Dc
▽健康21 40 笑いと健康 その1
https://youtu.be/kksxtkbQVf4
▽平成23年 枚岡(ひらおか)神社 お笑い神事
https://youtu.be/tsmalOhDnTM
(2分30秒あたりから)
●算数の似た問題
「これでわかる算数小5」P32-問題2
「これでわかる算数小6」P14-問題2
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小5の5.1週の作文課題は、「大笑いしたこと」ですが、高学年の作文は、半分は実例で、半分は主題です。
低中学年のころは、実例だけで作文を書くのが普通ですが、高学年や中高生では、その実例を通してどういう主題を表しているかということが重要になります。
この主題を充実させるために、事前の準備が大事になってきます。
子供は、時間の余裕があれば、必ずよりよい作文を書こうとします。
ときどき実力はあるのに、決められた字数ぎりぎりで、項目も一応全部入れただけという作文を書く子がいます。
そういう子は、日常生活の勉強が忙しすぎるのです。
実は、勉強が忙しい子は、今は成績がよくても、あとになるほど伸びなくなります。
それは、考えるという最も大事な勉強を省略しているからです。
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言葉の森では、この夏に自然寺子屋合宿を行います。
せっかくの合宿ですから、その中で行う勉強は普段できないことをやっていきたいと思っています。
また、同じやるのであれば言葉の森独自の勉強をしたいと思っています。
読書感想文の指導をするということも考えましたが、子供たちにとってはあまり面白く感じられないでしょう。
何年か前、言葉の森で読書感想文の指導を夏休みに行ったところ、次々に学校代表に選ばれる子が出てかえって困惑したことがあります。
そこで、読書感想文は普段の勉強の中で実力をつければ良いということにして、もっと別のユニークな勉強をしたいと思いました。
第一は、漢字の読みです。
書きは、これから次第に重要ではなくなります。
しかし、読みができていないと、ふりがながふってある本しか読めなくなります。
子供たちは自分の興味に応じて大人の読むような本を読みたいと思うようになるはずですから、小学生の間に小学6年生はもちろん中学3年生までの漢字、つまり常用漢字約2000字を全部読めるようにしていくことが目標です。
教材には、言葉の森の漢字集を使います。
第二は、長い作文を書く練習です。
手書きの作文やパソコン入力の作文では、1200字書くのに1時間から1時間半かかります。
それではとても長い作文は書けません。
そこで構想図を書いたあと、音声入力をする形で1万字の作文を書くことを目標にします。
1万字の作文であれば、夏休みの自由研究としても使えると思います。
朝は漢字の勉強、夜は長い作文の勉強、そして日中は自然の中でたっぷり遊ぶというような夏合宿にしていきたいと思っています。
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高校生大学生の読書離れが広がっているようです。
読書が必要なのは、その読書によって自分の経験以外の幅広いものの見方ができるようになるからです。
右のものを左に移すような仕事や勉強の場合は、必要な情報や知識があれば間に合います。
しかし、そこに自分の工夫を加えることが必要になると、知識や情報だけでは間に合いません。
ものの見方を立体的にしていく必要が出てくるからです。
その立体的なものの見方を提供するのか、それまでの読書の蓄積です。
この場合の読書は、主に説明文的な読書です。
また物語の読書であっても、古典となっているものの多くは、社会や人間心理の構造という立体的なものを含んでいます。
そういう構造的、立体的な読書が役に立つのです。
そういう読書をするためには、小学校時代に読書に熱中する経験をしている必要があります。
読書を苦い薬でも飲むかのようにノルマとして読むのではなく、熱中して読むような読み方をすることが、小学校時代の教育の要になります
これまでの社会は、肉体的な仕事が機械に置き換えられてきた時代でした。
これからは、知的な仕事が人口知能によって置き換えられる時代になります。
これは教育においても受験においても同じように広がっていきます。
教育の本質は二つあります。一つは知識を習得する時期で、長い退屈な山道を登っていくような部分です。
もう一つは、その知識の蓄積のあと尾根に出て、自分なりの創造を付け加え社会に貢献していく部分です。
これまでの受験では、退屈な山道のアプローチだけが長期化していました。
そして多くの子供たちが、右のものを左に移すだけのような勉強で消耗していたのです。
これからは、長いアプローチの部分は人口知能の利用で簡略化されるようになります。
すると、教育のもう一つの本質である創造がより前面に出てくるようになります。
そのときに大切になるのが、その子のそれまでの読書の蓄積なのです。
思考発表クラブでは、子供たちが読んでいる本を約1分で紹介するようにしています。
どの子も発表がとっても上手になりました。また、その相互の紹介によってみんなの読書の幅が広がっています。
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国語力をアップさせるコツと付箋読書
https://www.mori7.com/index.php?e=2224
国語が苦手という生徒には、(1)毎日の読書、(2)課題の長文の音読、(3)感想文の課題の予習、そして、(4)余裕があれば問題集読書をと言っています。
更に、その上に、毎月の読解問題を全問正解になるようにじっくり解くように説明します。
すると、必ず国語の成績は上がります。その上がり方も、かなりはっきりしています。
小6のとき国語がいちばん苦手だったという生徒が、中3になるころには、国語の成績がいちばんよくなるということも実際にあります。そして、第一志望の難関高に受かった子も何人もいます。
だから、国語の力をつけるというのは、実は平凡なことの積み重ねなのです。
しかし、小学生のときまでに国語が苦手だったという生徒の中には、読書の習慣がついていないことも多く、受験に合格すると、ついそれまでの勉強法を忘れてしまい、読書から離れてしまう生徒も多いのです。
すると、高校生になったばかりのころは国語が得意だった生徒が、高3になるころにはまた国語が苦手になるということもあります。
だから、いつでも本を読む生活を忘れてはいけないのです。
読書は習慣ですから、1日読まなければ、1日分読書から遠ざかります。そして、何日か読まない生活が続くと、読書をしない生活が普通の生活のようになってしまうのです。
これは、大人でも同じです。毎日10ページでも読むと決めておけば、読書のある生活から離れることはありません。
しかし、読まない日が何日か続くと、そのあと新しく本を取ることが億劫になるのです。
この毎日の読書を続けるのに最もよい方法が、付箋読書です。
毎日どんなに忙しくても最低10ページは読むと決めておけば、10ページを読むのにかかる時間はせいぜい10分ほどですから、読書から離れることはありません。
読み終えたところに付箋を貼っておくと、わずか10ページでも、確実に読み終えたという実感が残ります。これがもし付箋を貼らずに読むとなると、10ページほどでは張り合いがない気がするので、「いつか時間のあるときにじっくり読もう」と思って、結局読まないことになってしまいます。
人間は、中身よりも形を基準にして生きています。
読書も、読んだ形を残すことで続けやすくなるのです。
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付箋読書の仕方は、下記のページを参考にしてください。
https://www.mori7.com/as/939.html
大事なのは、上に貼る付箋の方ではなく、横に貼る付箋の方です。
つまり読んでいる途中経過がわかるように貼ると、読み続けやすくなるのです。
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勉強というと、人間が電卓や辞書の代わりになるようなことをすることが勉強と考えている人がかなり多いです。
大事なことは、電卓や辞書の土台の上に新しい創造を付け加えることです。
その創造のもとになるのが説明文的な読書で、その読書のもとになるのが、小学生時代に読書に熱中した経験です。
スマホのような便利な情報環境に流されないためには、子供時代に読書に熱中する経験を積んでおくことが大切です。
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小2の思考発表クラブは、読書紹介と作文の予習と算数の似た問題作りが授業の中心ですが、それ以外に参加する生徒が自由に自分のしたことを発表してくれます。
今回は、マヨネーズづくりに挑戦してそのことを書いてくれた人と、空気砲を作ってその動画を載せてくれた人などがいました。
ほかの子のやっていることを見ると、自分もやってみたくなるというのが面白いところです。
お母さんは大変だと思いますが。
思考発表クラブでは、ローカルな話題が次々に出てきます。
先日たまたま聞いたら、ある子は福岡で、ある子は大阪で、ある子は名古屋でした。
そういう子たちがgoogleハングアウトの中で、近所の子供たちと同じような感覚で交流しているのが不思議と言えば不思議です。
これを今度、海外の特にアジアの子供たちと翻訳ソフトを使いながら交流できるものにしていきたいと思っています。
友だちに観てもらうことを楽しんでいますね。
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子供には個性があります。
勉強についても、得意な分野があるように、苦手な分野もあります。
その苦手な分野は、それぞれの理由で苦手になっています。
同じように教えているのに、できる子とできない子に分かれるのはそのためです。
そのとき、つい教える側は、同じように教えていてできないのだから、その子の側に問題があると思ってしまいます。
しかし、それは個性的にできないということなのです。
こういうときに個別にその子の勉強を見ることができるのはお母さんやお父さんです。
今は教科書準拠の参考書があるので、その参考書の説明の仕方を参考にすれば誰でも教えられます。
親は自分の持っている知識で教えるのではなく、参考書や問題集の解説をもとに教えるようにすればいいのです。
だから、参考書や問題集選びは、解説が詳しいものを第一にすることです。
学校や塾から渡される問題集があまりよくないのは、解説が詳しくないことです。
中には、解答をはずした問題集を渡されることさえあります。
勉強は学校と子供の関係だけでできるのではありません。そこに必ず親の支援が必要になります。
学校でわからないから塾に行くという考え方では、塾に行っても同じようにわからないことは出てきます。
その子の個性を個別的に見てあげることができる最良の存在が親なのです。
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できる問題は皆同じようにできるが、できない問題は人それぞれにできない
https://www.mori7.com/index.php?e=1933
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元気な人は皆同じように元気だが、元気でない人はそれぞれに元気がない。(どこかで聞いたようなセリフだなあ)
他人からいい方法を聞いて、そのとおりにやっても同じような成果が出ないことがあります。
それは、方法は同じでも、その方法以外のところで人それぞれに違いがあるからです。
そして、その違いは、本人でなければわかりません。
勉強でも同じです。
合っているところは、皆同じように合っていますが、間違っているところは人それぞれの理由で間違っています。
そのそれぞれの理由を見つけて、それぞれにできるようにするのが勉強です。
そういう勉強は、小中学生の場合は親が、高校生以上の場合は本人がやらなければできません。(高額の家庭教師なら別ですが)
だから、勉強は家庭でするのがいいのです。
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「国語の成績を上げるために――読解問題の解き方、記述の仕方」
https://www.mori7.com/index.php?e=1795
今日は、強風。
でも、涼しくていい気持ちです。
「風がないときは皆同じように静かなベランダだが、風の強いときはそれぞれに異なるものが飛んでいく」(レフ・トルストイ)
今日も、いい一日をお過ごしください。
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家庭こそが子供たちの本当の教育の場です。
家庭は、勉強以外のこともたっぷり学べる場だからです。
お父さんやお母さんと一緒の時間を過ごすこと自体が、子供たちの成長につながっています。
そのためにも、お父さんやお母さんは、家庭ではいつもにこやかでいることです。
家庭教育の大切さを主張する人は多いです。
それは、その人たちが家庭の中で自分は成長したと感じているからです。
家庭塾を開いていた岸本裕史さん、全日本家庭教育研究会を創設した平澤興さん、そのあとを継いだ外山滋比古さん、村上和雄さんなど。
しかし、今、子供たちの教育を学校や塾に任せる傾向が強くなっています。
学校や塾で見るのは、成績だけです。成績以外の多様な教育をカバーできるのは家庭です。
家庭は学校や塾の宿題をやる場ではなく、独自の幅広い教育の場なのです。
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