小学生の平均読書冊数は、1週間に2冊程度と言われています。
しかし、この読書量は個人によってかなり大きな差があります。
今の小学生は、勉強や宿題や習い事に忙しいせいか、やることがあまりにも多い気がします。
それらを全部やろうとすると、例えば次のようなスケジュールになることがあります。
国語の勉強10分、算数の勉強10分、英語の勉強10分、理科の勉強10分、社会の勉強10分、読書の時間10分。
このようなやり方でバランスよく学力がつくと思うのは大きな間違いです。
学力の基本は、あくまでも日本語を読み取る力ですから、子供の学習時間としては読書50分、算数が苦手にならないように15分というような重点を決めた時間配がいいのです。(これはあくまでもひとつの例です)
家庭学習の中では、読書を最重点にした勉強のスケジュールを作っていく必要があります。
また、塾に通うような習い事をしている場合、その日は塾の勉強だけで終わり、家に帰ると何もしないということになる場合があります。
そういうときでも、読書だけは必ず毎日時間を確保していく必要があります。
読書を中心とした学習の積み重ねがその後の学力と土台となり、それが学年が上がるほどはっきりしてきます。
いろいろな勉強を少しずつやっていると、表面的な勉強はできたような気がしますが、本当の深い学力は付きません。
家庭学習は、見た目のバランスを考えるのではなく、重点を絞って取り組んでいくことが大事です。
そして、その読書も、子供の読む力に応じて、無理のない形で多読から難読へと進めていく必要があるのです。
寺子屋オンラインのクラスでは、毎週生徒どうしが読んだ本の紹介をしています。
これが、家庭での読書の強力な援軍になっている気がします。
ところで、読書の目標は学年の10倍程度と考えておくといいので、小学1年生が10ページ以上、2年生が20ページ以上、3年生が30ページ以上、……そして5年生以上が50ページ以上としておくといいと思います。
1日50ページ以上は、中高生も大学生も社会人も同じです。
それ以上、ひっきりなしに読む子もいますが、そういう子は逆に理科実験や自然観察のような手足を動かす体験にも力を入れていくといいと思います。
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教科の勉強は、宿題があったりテストがあったりして目につくので、あまり大きな差は出ません。
しかし、読書は、宿題もテストもないので、生徒による個人差がかなりあります。
お母さんも学校の先生も、ついテストの点数を見ますが、本当に大きな差は実は読書の方にあるのです。
習慣というのは、毎日やることによって身につきます。
暗唱の練習が進む子は、ほぼ毎日やっています。週に3回とか4回とかいうやり方ではありません。
読書も同じです。本を読むことが習慣になっている子は毎日読みます。
だから逆に、読書を習慣にするためには、毎日読むことが大切なのです。
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小学2、3年生の子のお母さんで、自分の子の作文をうまくさせようとして、よその上手な子のことを褒める人がいます。
これは、その子にとって何のプラスにもならないばかりか、作文そのものを嫌いにさせる原因になります。
いちばんの原因と言ってもいいと思います。
立場を変えてみればすぐにわかります。
妻が夫に、「隣のうちのご主人、格好いいわねえ」などと言って、夫が自分もがんばろうと思うことはまずありません。
逆に、夫が妻に、「あそこのうちの奥さん、いつもきれいだねえ」などと言って、妻が私もきれいになろうと思うことはまずありません。
ほかの人を褒めることは、何の意欲にも結びつかないばかりか、かえって反発の要因になるだけなのです。
そういう、自分に照らし合わせて想像力を働かせればすぐにわかることを、自分の子供に対しては忘れてしまう人が多いのです。
学校の先生でも同じです。
作文の指導と称して、上手な子の作文をプリントしてみんない配るようなことをする先生がいます。
それは、その子を褒めるという意味だけではいいのですが、それがほかの子の作文を上達させるようなことはまずありません。
そういう指導法で作文が上手になるのなら、日本中の子供がすぐに作文が上手になっているはずです。
作文は、ほかの人の上手な作文を見せられて上達するものではありません。
その子の作文のいいところを、その子のためだけに褒めるのでなければ、指導とは言えないのです。
学校で作文指導に熱心な先生に教えられると、そのクラスでは作文嫌いになる子が増えるという調査結果があります。
その熱心さの中身が、上手な子の作文を褒めるようなことになっているからです。
子供の作文を見たら、ほかの子と比較するのではなく、その作文のいいところだけを見て褒めてあげることです。
言葉の森の項目指導はそのためにあるのです。
「たとえを入れて書こう」という項目で、たとえができていたら、そのたとえの中身よりもまず本人が意識的に努力して書いたことを褒めるのです。
こういう地道な褒め方をせずに、おおまかに作文の全体を見て、うまいとか下手とか言うのは、子供の教育にとって何のプラスにもなりません。
子供の作文を上達させるかどうかの役割の半分は、お母さんの接し方にあります。
いつも、自分の子の作文のいいところだけを見て、たくさん褒めてあげてください。
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ときどき、「もっとどんどん直して、いい表現の仕方を教えてください」と言うお母さんがいます。
そういうことで作文が上達するのであれば、日本中の子供が作文が上手になっています。
作文は、直してすぐに直るものではありませんし、上手な表現を教えてすぐに上手な表現が使えるようになるものでもありません。
項目を入れる地道な努力をしつつ、読書と音読と対話で語彙力を地道につけていくしかないのです。
だからこそ、作文力がその子の本当の学力の評価になっているのです。
作文を上達させるいちばんの方法は、事前指導です。
逆に、作文を下手にするばかりか嫌いにさせるいちばんの原因は、書いたあとの注意のしすぎです。
注意をすれば、ごく短期間だけはうまくなります。
しかし、すぐに上達が止まり、やがて作文が苦手になり嫌いになっていきます。
注意は、書いたあとにするのではなく、書く前にするのです。
そして、書いたあとは、書く前の指導に沿ってよくできたところを褒めてあげるのです。
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東京学芸大学付属国際中等教育学校 H.Kさん
2018年9月編入
(保護者の方より)
課題で書いたフレーズが一文、そのまま実際、試験課題の
作文内でも使用できた!
とうれしそうに、試験直後話してくれました。
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夏休みの朝の体験学習の参加者は、のべ56名となりました。
曜日の変更ができるようにしたので、まだ若干名空きがあります。
体験学習を希望される方は、ウェブのフォームからお申し込みください。
https://www.mori7.com/kform_pre.php?f=tkg201808
今回の作文体験学習は、他ではまず体験できないユニークなものになっています。
それは一つには、家庭における親子の対話を重視していることです。
作文は、子供が今持っている実例だけでなく、身近な人に似た例を取材することによって、書く内容が格段に広がり、また深まります。
そういう、親子の対話を作文に活かすという形の勉強を経験していただきます。
もう一つは、6人以内の少人数で、お互いに作文の準備を発表しながら勉強を進めていくことです。
人間の意欲の大部分は、他の人との交流の中で生まれます。
点数や競争や賞罰によらない意欲が、他の人との交流の中で自然に生まれるのです。
そういう新しい体験を味わっていただきたいと思います。
第三に、教える内容が、言葉の森のオリジナルな作文指導だという点です。
他の作文講座などでは、まず教えてもらえないような独自の書き方のノウハウをお話しします。
この体験学習は、ただ作品を仕上げて終わるだけでなく、その後の作文の勉強に大きく役立つと思います。
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Zoomによる作文の体験学習は、まずしたことがない人ばかりだと思います。
本邦初です(笑)。
しかし、思ったよりもずっと簡単で、予想以上に面白いということが体験できると思います。
今回の体験学習は朝の9時なので、アメリカにいる日本人生徒なども体験しやすいと思います。
今回の体験学習は、それぞれ特徴があります。
小1・2は、全く書けない子でも大丈夫です。書ければもちろん更にそれ以上の話をします。作文が楽しいと思える体験学習になるろ思います。
小3・4は、読書感想文です。単なる文章表現上の指導ではなく、実体験に基づいた感想文指導をしますから、この書き方が本来の感想文になると思います。
小5・6は、受験作文指導です。受験作文のレベルを上げるためには、親子の協力が必要ですが、その親子の協力の仕方を中心に指導します。
以上のような指導をしているところは、たぶんほかにはないと思います。
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読書作文キャンプの部屋割りを決めたところ、どのコースも、まだ5、6名参加できる余裕がありました。
今回は、那須塩原駅集合解散ですので、保護者同伴の参加が中心になります。
しかし、保護者が同伴できない場合でも、7/21、7/23、7/27の3コースについては、言葉の森講師による引率が可能になりました。
参加を希望される方は、読書作文キャンプのページからお願いいたします。
https://www.mori7.net/stg/
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東京から那須塩原まで新幹線で1時間ちょっとですが、その新幹線の中でも友達と一緒に遊びたいという希望がありました。
そこで、希望される方には、言葉の森で指定席券・乗車券を確保し、参加者に郵送することにしました。
これは、追ってご連絡します。
一緒に行きたい人には、言葉の森で新幹線の指定席券を確保することにしましたが、みんな、はしゃいで騒ぎすぎないようにね(笑)。
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